2023年に発売された新型レノボIdeaPad Flex 5 Gen8 をレノボよりお借りすることができたので、実機レビュー記事を書きます。

レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:AMD Ryzen 7 7730U
- メモリ16GB
- SSD 512GB
- IPS 2.2K解像度ディスプレイ
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8 特徴は以下の通りです。
- 性能十分(AMD Ryzen 5 7530U, Ryzen 7 7730U)
- すべての項目で合格点をつけられる品質と出来
- 価格が安くコスパ抜群
- 2 in 1でタッチパネル搭載
タッチパネル搭載の2 in 1ノートパソコンが安く欲しい場合、最もおすすめできる機種です。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8はRyzen5/メモリ16GBで7万円台。高品質ながらコスパがすごい


レノボIdeaPad Slim Flex 5 Gen8は、2 in 1のコンバーチブル型で、AMD Ryzen 5 7530U + メモリ16GBで、7.69万で購入できます。
コスパが素晴らしいと思います。
2 in 1、タッチパネルのノートパソコンが手頃な価格で欲しいのであれば、とてもおすすめできる機種です。

しかも、7万円台でペンまでついてきます。脅威のコスパです。
最新AMD Ryzen 7 7730Uの性能について

レビュー機には、最新のAMD Ryzen 7 7730Uが搭載されていました。
ベンチマークなどの性能を測った感想としては、
Ryzen 7 5800U < 7730U << 6800U
と感じました。
同じ新型でも、Ryzen 7 7735Uは、グラフィック性能が大幅に上がっているなどの性能向上があるようですが、この7730Uはそこまでの違いはなかったです。
ただ普段使いには十分すぎる性能ではあります。
ちなみにIntel Core i5-1340Pとの比較だと、
Ryzen 7 7730U < Core i5-1340P
でした。
最新第13世代のIntelと比較すると、少し性能は劣ります。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8のスペックと価格
スペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 7730U, AMD Ryzen™ 5 7530U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
液晶1 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, ガラス |
液晶2 | 14型 2.2K液晶 (2240 x 1400) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 300nit, 100% sRGB |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ(プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | あり |
重量 | 約1.55kg |
サイズ | 約 313.1×224.9×17.8(最薄部) |
バッテリー | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 52.5Wh |
価格 | 7万円台〜 |
14インチ、タッチパネル搭載のモバイルノートパソコンです。
CPUは、レビュー機はAMD Ryzen 7 7730Uと、最新の高いスペックのCPUを搭載していました。
ただコスパが良いのは、Ryzen 5 7530Uのほうです。Ryzen 5でも普段使いには性能は十分すぎるでしょう。
コンバーチブル型で、2 in 1の機能を持つノートパソコンとしては、抜群のコスパを誇ります。
価格と納期
AMD Ryzen 5 7530U + メモリ16GBで7.69万と、2 in 1のノートパソコンとしては抜群のコスパです。
納期も1~2日と速いです。
タッチパネルのノートパソコンがコスパ良く欲しい場合に、真っ先におすすめできる機種です。
Ryzen 7 7730Uの構成も選べますが、コスパが良いのはRyzen 5 の構成のほうです。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8の外観と機能
外観・デザイン・質感





質感は良く、7万円台であることを考えると納得できる質感があります。




2 in 1タイプのため、スタンド型やタブレットモードとして使うこともできます。
タブレットモードにするには、重量があるのですが、スタンドモードにできるのは結構便利です。
スタンドモードにして、外付けキーボードを接続して使う、というのも便利です。
外付けキーボードは使いたいが、場所をそこまで取りたくない場合にスタンドモードはおすすめです。
またペンも付属します。
- 2 in 1のためスタンドモードとして使える
- ペン付属
- ボディ質感はコスパ抜群であることを考えると納得のいく質感
重量
メーカー公称の重量は1.55kgです。実測値は1510gと少し軽いです。これは2.2K解像度ディスプレイを搭載しているから、かもしれません。
手に持ってみると14インチとしては重めで、頻繁に外に持ち運ぶのは厳しい重さかと思います。

アダプターは出力65Wで、それなりに大きいです。
重量は以下の通りです。
本体実測値 | 1510g |
---|---|
アダプター | 337g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。

ディスプレイ
ディスプレイは、以下の2種類から選択可能です。
- 14型 2.2K液晶 (2240 x 1400) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%sRGB
- 14型 WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル
16:10の画面比率で、一般的な16:9のモバイルノートパソコンより、描画領域が広く作業がやりやすいです。
画像編集などを実施するのに色域に拘りたければ、2.2Kのほうのディスプレイを選択することになりますが、一般的事務用途ならWUXGAのほうで十分でしょう。



上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較です。左がHP ENVYです。
HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、比べるとわずかにENVYのほうが少し明るい?気もしますが、IdeaPad Flex 5 Gen8も十分に綺麗です。
それに縦に長い分、ブログなどの文字を書いたりする作業はこっちのほうがやりやすいですね。
- 輝度300nit、sRGBカバー率100%のIPSディスプレイ
- 画面比率16:10と縦に広い
キーボード

キーピッチは約横19mm、縦18.5mmです。
ENTERキーやBackspaceキーがくっついている、レノボおなじみのキー配置です。
全般的には標準的なキー配置です。
ただ矢印キーの上下がくっついているので、ここは少し打ちづらく感じます。

キーストローク は約1.5mm です。
打鍵感やタッチパットの操作感は、ごくごく普通で及第点といったところです。このあたりは先代IdeaPad 5シリーズと特に印象の違いはないですね。
キーボードで点数をつけるなら70点くらいで普通に打てるキーボードで、コスパからすると十分納得できるキーボードと思います。
キーボードバックライトは残念ながら未搭載です。
指紋認証には対応しています。
- キーボードは配置・打鍵感とも及第点
- キーボードバックライトは未搭載
- 指紋認証あり
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- 電源コネクタ
- HDMI
- USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort 出力機能付き、Powerdelivery 対応)
- イヤホンジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- 4-in-1メディアカードリーダー
- 電源ボタン
となります。
この機種は電源コネクタがあり、付属のアダプタもUSB Type-Cではなく電源コネクタを使うタイプとなっています。
今の主流は電源もType-Cなので、Type-Cを2つにして欲しかったなと思います。
有線LANとThunderboltポートはないですが、インターフェイスに不足を感じることはないと思います。
- USB Type-Aポートが2つ
- HDMIあり
- USB Type-Cポートが1つ
- Thunderboltポートはなし
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは52.5Whrと、大きめのバッテリーを搭載しています。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 14.5時間 |
---|---|
残量0%まで | 5時間45分 |
バッテリー持ちは普通と思います。
WEBカメラ
解像度1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付)が付いています。

この価格帯としてはフルHDのカメラ、物理のプライバシーシャッターもついているのは素晴らしいです。
Web会議にはありがたいですね。このパソコンを使ってのWeb会議も問題なくこなせるでしょう。
スピーカー

表面に2つのスピーカーが搭載されています。Dolby Atmosに対応しています
スピーカーの音質はやや良いくらい?と思います。HP ENVYが10点とすると8点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、まあ普通の音質、と思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと550Mbps速度が出ており、非常に高速です。
機種 | 無線速度 |
IdeaPad Flex | 550Mbps |
HP ENVY x360 13 | 570Mbps |
HP ENVYでも同様のテストを実施しており、ENVYは相当に高速だと感じましたが、同じくらいの速度が出ています。
起動時間チェック
1回目 | 9.06秒 |
---|---|
2回目 | 8.91秒 |
3回目 | 8.97秒 |
起動時間はとても高速です。
IdeaPad 5シリーズは起動が速い傾向があり、この機種も十分に高速でした。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- ドラクエⅩ(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、基本、電源に接続し、エクストリームパフォーマンスモードでの計測としています。

PassMarkのみは
- エクストリームパフォーマンス
- インテリジェントクーリング(デフォルト)
- バッテリー駆動
の3パターンで、計測しています。
CPU性能めやす
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 25096 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Core i7-1360P | 20813 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1340P | 17878 |
Ryzen 5 7530U | 17704 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300UやCore i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
AMD Ryzen 7 7730Uは、スコア19000程度と高く、普段使いではとても快適に使えます。
PassMark
電源接続時(エクストリーム・パフォーマンス)

電源接続時(デフォルト設定)

バッテリー駆動時

マルチスレッドスコアでエクストリームパフォーマンス(ハイパフォーマンス設定時)21446と、極めて高いスコア結果となりました。
デフォルトだと17898と少し落ちましたが、十分なスコアです。
マルチ/シングル | ハイパフォーマンス | デフォルト |
マルチスレッド | 21446 | 17898(83.4%) |
シングルスレッド | 3258 | 3194(98.0%) |
バッテリー駆動時は16976でした。落ち幅もそこまで大きくはなく、バッテリー駆動でも普段使いは快適です。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 21446 | 16976(79.1%) |
シングルスレッド | 3258 | 2365(72.6%) |
2022年主流だった、Inte Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチ | シングル |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-1340P | 22514 | 3757 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7730U(Flex) | 21446 | 3258 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 7730U(Yoga) | 19934 | 3138 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
高いスコアで、Ryzen 7 5800Uより上のスコアとなっています。
実は、レノボYoga 6 Gen8をレビューしたときも、同じCPUを搭載していたのですがPassMarkのスコアは、IdeaPad Flexのほうが上でした。
IdeaPad Flex 5 のほうが、高いパフォーマンスを発揮するようなチューニングになっているのではと思います。
CineBench R23

マルチコアスコア:9411
シングルコアスコア:1423
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、高い数値です。
2022年主流だった、Inte Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 10237 | 1720 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
こちらもRyzen 7 5800Uと比較してスコアが少し高くなっています。
ただ大差はなく、Ryzen 7 5800Uとそこまで大きな違いがあるというわけではなさそうです。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:5857
Essentials:9667(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、とても高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは快適です。
Productivity:9501(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。
Digital Contents Creation:5938
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも高いスコアです。
AMD Ryzen 7 5800Uを搭載したHP ENVYと比較してみます。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8:AMD Ryzen 7 7730U
HP ENVY x360 13-ay:AMD Ryzen 7 5800U
計測内容 | IdeaPad | HP ENVY |
トータル | 5857 | 5506 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 12327 | 6429 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8460 | 8588 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 8663 | 9002 |
Spreadsheets Score(表計算) | 12458 | 11742 |
Writing Score(文書作成) | 7247 | 7594 |
Photo Editing Score(画像編集) | 7798 | 9011 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 6144 | 6036 |
Video Editing Score(動画編集) | 4372 | 4086 |
うーんこうしてみると、旧世代のRyzen 7 5800Uとスコアは大差ないのですが!?
唯一アプリ起動のみは違いが大きかったですが、実操作上では、そこまでの違いは感じませんでした。
後述しますが、画像のRAW現像や、動画の書き出し時間は、5800Uよりも7730Uのほうが早くなっていましたが、PCMARK10のスコアにあまり違いはありませんでした。
CineBenchなどのスコア傾向をみても、5800Uとそこまで大差はないな、という印象です。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが3500を超えており、高速です。
HP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったので同程度です。
ドラクエⅩベンチマーク

すごく快適の結果となりました。
AMD Ryzenは、DQ10と相性が良いのか、高いスコアが出る傾向にあります。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク

標準品質(ノートPC)で、普通の結果となりました。
重めの3Dゲームは厳しそうです。
FF15

重い3DゲームのFF15は動作困難となったので、3Dゲームを楽しみたい場合は素直に、外部GPU搭載のノートパソコンを購入する必要があります。
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのスコアは4046でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1650 | 9047 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5040 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 5010 |
Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) | 4200 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4046 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) | 3276 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードとなります。
Ryzen 7 7730Uは、GTX 1650の半分にも満たないため、重量級3Dゲームは厳しいでしょう。
どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。


Night Raidのスコアは16980でした。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 23秒 |
こちらはAMD Ryzen 7 5800Uよりも早くなっており、性能向上が実感できる結果となっています。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
AMD Ryzen 5 5625U(メモリ8GB) | 1分58秒 |
AMD Ryzen 7 6800Uと同程度くらいの速度で書き出すことができます。
こちらもRyzen 7 5800Uからの性能アップを実感できます。
軽めの動画編集なら問題なくこなせるでしょう。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
負荷をかける前の状態です。

負荷をかけた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、100℃程度まで上がりました。
その後負荷をかけ続けても温度があまり下がることはなく、90℃後半で推移します。
よく言えば、CPUの性能を十分に引き出しているといえますが、結構熱を発生するという印象です。
この間、キーボードの上半分あたりが熱くなるような感覚があり、使えないほど熱くなる、というほどではありませんでした。
ただ他機種と比較すると明らかに、熱くなっているという印象がありました。
また、負荷をかけた時の音についてですが、小さく「サー・・・」という音が鳴りますが、あまり気になりません。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態でも37~40db程度でした。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
仮に図書館で負荷をかけても問題ない騒音レベルで、静粛性はまあまあといえます。
ライバル機種との比較
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 7730U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
液晶 | 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約1.39kg |
サイズ | 約 304x218x17.36mm(最薄部) |
バッテリー | 最大21.7時間 59Wh |
価格 | 9万円台〜 |
13.3インチ、タッチパネル搭載のモバイルノートパソコンです。
- レノボYoga 6 Gen8
- レノボIdeaPad Flex 5 Gen8
コスパ重視2 in 1ということで比較します。
比較項目 | Yoga 6 Gen8 | IdeaPad Flex |
CPU | 〇(Ryzen7730U) | 〇(Ryzen7530U) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 13.3インチ | 14インチ |
アスペクト比 | ◎(16:10) | ◎(16:10) |
解像度 | 1920 x 1200 | 1920 x 1200 |
輝度 | 300nit | 300nit |
色域 | 100%sRGB | 63%sRGB |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.39kg | 1.55kg |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | 1080p | 1080p |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | 59Whr | 52.5Whr |
指紋認証 | 〇 | 〇 |
その他 | 2in1,タッチパネル | 2in1,タッチパネル |
価格 | 9.9万円 | 7.69万 |
Yoga 6 Gen8は、約10万と価格を抑えつつ、高性能・高品質を両立した機種です。
対してIdeaPad Flex 5 Gen8は、Ryzen 5 7530U + メモリ16GB + WUXGA液晶なら、7.69万という破格のコスパで購入できます。
また100%sRGBの広い色域を持つ液晶も選択可能です。
性能の良い2 in 1のノートパソコンをなるべく安く、ということであれば、この機種が全メーカー最安値レベルだと言えます。

レノボIdeaPad Flex 5 Gen8のレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | 〇(問題ないが色域の広い液晶を選びたい) |
動画編集 | △~〇(軽めの編集ならOK) |
ゲーム | ×~△(重い3Dゲームは厳しい) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | △~〇(普通) |
---|---|
ディスプレイ | ○(16:10が良い、輝度は普通) |
キーボード | △~〇(普通) |
インターフェイス | △~〇(普通) |
デザイン | △~〇(普通) |
耐久性 | ○(良い) |
バッテリー | △~〇(普通) |
持ち運び | ×(重い) |
コスパ | ◎(コスパが素晴らしい) |
欠点がほぼなく、かつ、7.69万という価格は素晴らしいです。

性能のよい2 in 1が欲しい場合、8万未満で購入できる当機種は魅力的です。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8の良い点
- 最新のAMD Ryzen 5 7530U + メモリ16GB
- 7万円台ととても安い
- 2 in 1でタッチパネル、ペン付き
これらを満たしつつ、価格が7.69万なのは、コスパが素晴らしいです。レノボにしかできないでしょう。
レノボIdeaPad Flex 5 Gen8で気になった点
- 特にないが、敢えていうなら1.51kgと少し重い

7万円台という価格にして、欠点がほぼなく万能機種ですが、敢えていうなら、14インチで1.51kgという重量だけでしょうか。
頻繁に持ち運ぶには向いていない機種です。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- 事務作業など一般的用途に使う方全般
- 2 in 1、タッチパネルノートパソコンがなるべく安く欲しい方
Ryzen 5 7530U + メモリ16GBという高性能で、かつ2 in 1、タッチパネルが欲しい方には特におすすめできます。
また7.69万円という圧倒的コスパは、別に2 in 1が特別欲しくなくても、十分すぎるほど安いので、事務作業など一般的な用途に使う方全般に向くノートパソコンと言えます。
重量以外は、全ての項目で70~80点はクリアしており、かつ、安いので、どなたが購入しても後悔しない出来であると思います。
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