2023年9月更新
ここ数年、一気にテレワークが普及したのと、ノートパソコンの性能向上により、デスクトップパソコンよりノートパソコンが主流になったと感じます。
ただノートパソコンは、デスクトップパソコンだと別部品になっていたものがすべて1つになっているため、その分故障率も高いです。
本業のSEの仕事や副業のブロガーとして、ノートパソコンをフル活用している経験から、ノートパソコンの寿命や買い替え時期を解説します。
ノートパソコンの寿命・買い替えタイミングについて

ノートパソコンは、デスクトップと違い、それ単体で使うことのできるパソコンです(効率考えるとマウスは別にあったほうがよいですが)
- CPU/メモリ/ストレージ
- ディスプレイ
- キーボード/タッチパッド
- バッテリー
パソコンを使うために必要な部品がすべて揃っています。
何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが、ノートパソコンの寿命を考えるにはこれがとても重要で、部品によって寿命や買い替えタイミングが異なります。
寿命が短い順に言うと以下です。
- バッテリー:2~3年
- キーボード:2~5年(使用環境に大きく左右される)
- CPU/メモリなど性能:4~5年でストレスを感じるようになる
- ディスプレイ:5年以上持つ
と、部品によって差があります。
ノートパソコンは、デスクトップと違って、部品がすべて一体になっているのでどれかが故障すると交換が難しく、原則買い替えとなります。(バッテリーは交換できなくもないですが)
そのためノートパソコン買い換えのことを考えるなら
- 4~5年で買い換えた方が良い
- 7~8万円のコスパの良い機種を定期的に買い替える
のが良いと思います。
ノートパソコンには部品それぞれに寿命がある

ノートパソコンは、様々な部品が搭載されており、部品それぞれに寿命があります。
デスクトップパソコンだと、キーボード、ディスプレイなどが別なので、部品によっては交換もできますが、ノートパソコンだとそれが難しいです。
- バッテリーが劣化する
- キーボードがダメになる
- CPU・メモリの性能が不足してくる
このあたりが、使っていくうちに交換ポイントになってくるところです。
順番に説明していきます。
バッテリーの寿命は2~3年、ただし機種により交換可

ノートパソコンでおそらく最初に寿命が来るのがバッテリーです。
バッテリーの寿命は、大体2~3年と言われています。
Windowsノートパソコンの場合、バッテリーの状態を手軽に確認するコマンドがあります。

Windowsの左下スタートボタンより、ファイル名を指定して実行→[cmd]と入力してOKで、コマンドプロンプトを開きます。

コマンドで、「powercfg/batteryreport」と打ち、エンターキー押下で、カレントディレクトリ(上記の例だとC:\work)に、実行結果がhtmlファイルにて保存されます。

上記の通り結果が表示されます。
- DESIGN CAPACITY:パソコン購入時のバッテリー容量
- FULL CHARGE CAPACITY:現時点で満充電できる容量
- CYCLE COUNT:今までに何回放電:充電したかの回数
上記は、私が副業ブログ用に使っているHP ENVYの値を取得しました。
購入して約10か月、副業ブロガーとしてこのパソコンを使わない日はほぼなく、フル回転させています。
使い方としては、自宅にいるときはディスプレイにもつないだりするので、ほぼ電源接続して使っています。
容量は41880/51000のため、バッテリー容量は82.1%と、それなりに劣化しています。
おそらくこの使い方だと、2~3年くらいしか持たないのでは?と思います。
CYCLE COUNTは、昔取得したときは普通に表示されていましたが・・・回数が多すぎるせいか、「-」で表示されるようになってしまいました。

一応、Amazonなどで検索すると、HP ENVY用の交換用バッテリーは販売されています。
ただ私のHP ENVY x360 13-ayはまだ発売して1年程度しか経っていないためか、Amazonでは見つかりませんでした。
バッテリー容量が半分を切ってくるようであれば、自分で購入して交換を試してみようとお思います。
次にダメになりやすいのはキーボード

ノートパソコンで次にダメになりやすいのはキーボードです。
使用環境によりますが、毎日使うノートパソコンで外付けキーボードを使わないと、大体2~3年くらいで調子の悪いキーが出てきてしまいます。
プライベート用途でキーをあまり打たない、ほとんど持ち運ばないのであれば、もっと長持ちすることもあります。

私が購入したHP ENVYは、キーボードの耐久性を売りにしており、1100万回までの耐久性がある、ということです。
私は副業ブロガーとして、毎日記事を書いています。
大体1記事4000字として、これを毎日書くとなると、キーを打鍵する回数はどれくらいになるか?
ローマ字入力とすると、キーとしては母音に使うa,i,u,e,oが最も使うキーとなるので、母音キーを5回に1回打鍵するとしてざっくり計算します。
1日のキー打鍵回数:4000字×2 = 8000回
1日で母音キーを打つ回数:8000÷5=1600回
耐用回数1100万回に到達する日数:1100万÷1600=6875日(18.8年)
・・・意外と長いのでは?と感じるかもしれませんが、実際には頻繁に持ち運んだりすると、衝撃などでキーボードの寿命はもっと短くなります。
実際、私はこのENVYを頻繁に持ち運んで使っていたら、1年半で一部のキーが調子悪くなってしまいました・・・
経験上、バッテリーの次にダメになるのはキーボードです。
キーボードを長持ちさせるためには、外付けキーボードを使うのが一番良いです。
外付けキーボードは安いものならば1500円程度で、満足できるものが買えます。

CPU・メモリは4~5年経つとストレスを感じるようになる

ノートパソコンの性能進歩は日進月歩で、大体4~5年もすると、最新のソフトウェアに性能が追い付かなくなってしまい、ストレスを感じるようになってきます。
例えば5年前の2018年は、Intel第8世代のCPUが主流でした。
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Core i5-8365U(第8世代) | 6386 |
Core i5-8250U(第8世代) | 5966 |
Core i5-7300U(第7世代) | 3620 |
Core i5-6300U(第6世代) | 3270 |
世代の違いによりスコアに大きな差があることが分かります。
例えばCore i5-8250Uのスコア5966だと、Windows10時代は問題なく使えたと思いますが、Windows11では苦しいです。
また、WebブラウザのGoogle Chromeなども、バージョンが上がるにつれて、CPU性能やメモリを大きく使うようになっていっています。
そのため、購入当初は、Intel Core i5 もしくはAMD Ryzen 5 + メモリ8GBで何ら不足を感じないとしても、5年後はストレスを感じるようになっている可能性が高いです。
ディスプレイ・SSDなどその他部品について

ノートパソコンの部品でいうと他にはディスプレイとか、SSDとかになると思います。
これらは、前述したバッテリー・キーボード・CPU/メモリ性能と比較すると、比較的問題なく使えることが多いです。
経験上、ストレージやディスプレイは、普通の使い方なら5年以上持ちます。
SSDは、ここ数年で一気に流行ったストレージなので耐久性はどうか、というのはありますがHDDよりも耐久性は上と言われているのでおそらく問題ないでしょう。
ノートパソコンは4~5年で買い換えることを考えた方が良い

ノートパソコンは、結局のところ長くて5年も使うと、性能が最新のソフトやOSに追いつかなくなってしまい、ストレスを感じるようになってしまいます。
そうなると、無理に部品を長持ちさせて無理やり長く使うよりも、4~5年も経ったら買い替えた方が無難、と感じます。
この考え方はスマートフォンも同様ですね。
スマホはもっと買い替え期間が短くて大体2~3年というところになると思いますが、ノートパソコンはそれよりも長く、4~5年というところだと思います。
ノートパソコンは選べば8万前後で快適性能の機種が購入可能

ノートパソコンを4~5年で買い替えていった方が良い理由として、レノボ・DELL・HPあたりでコスパの良いパソコンを探せば、8万円前後で満足できるスペックのノートパソコンが買えるから、というのがあります。
私が購入したHP ENVY x360 13-ayは、AMD Ryzen 7 + メモリ16GB + SSD1TBというハイスペックで、10.4万で購入できています。
AMD Ryzen 5 + メモリ16GBであれば、8万円台で探せます。
ノートパソコンを使う頻度によりますが、頻繁に使うのであれば、4~5年で買い替えて余計なストレスを感じないようにするほうがずっと効率的だと思います。
Intel Core i5、AMD Ryzen 5 + メモリ16GBをクリアし、かつコスパの良い機種を紹介します。
- レノボ IdeaPad Slim 5i Gen8
- DELL Inspiron 14 AMD
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8(7.5万)
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-12450H ,インテル® Core™ i5-13500H |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
液晶(有機EL) | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 56.6Wh |
価格 | 7万円台~(時期によって変動) |
目立った欠点のない万能スペックで、かつ、価格も非常に安いです。
私自身旧型を購入し妻が使っており、また新型の実機レビューをしていますので参考にしてみてください。
OLED

IPS

またOLEDとIPSの比較記事を書いていますので参考にしてみてください。
事務作業用途ならIPS、動画鑑賞や写真を楽しむならOLEDかなと思います。

画面サイズは14インチなので大きすぎず小さすぎず万能サイズで、性能も一般用途には十分すぎるくらいで快適に使えます。

コスパ最強ノートパソコンとしてもっともお勧めの1台です。
- 有機EL/Intel Core i5/メモリ16GBが8.98万円
- IPS液晶/Intel Core i5/メモリ16GBが7.48万円
と、いずれかを購入しておけばコスパ的にはほぼ正解、という機種です。
AMDモデルとIntelモデルの両方があり、有機ELはIntelモデルのみです。
IPS液晶構成なら、どちらか安いほうを購入すればよいと思います。
有機ELのほうが欲しい場合、
Lenovo IdeaPad Slim 5i Gen8 -OLED-と記載されているほうを購入してください。
DELL Inspiron 14 AMD
CPU | AMD Ryzen™ 5 5625U |
メモリ | 8GB~ |
ストレージ | SSD 256GB~ |
液晶 | 14.0-インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非-タッチ 250nits WVA ディスプレイ |
重量 | 約1.54kg |
サイズ | 約 314×227.5×15.7~19.0mm |
バッテリー | 54Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 7万円台〜(時期により変動) |
DELLのInspiron 14も、メモリ16GBで8万円台から購入可能でコストパフォーマンス抜群、最大のメリットは納期が安定しているということです。
ディスプレイが16:10の縦長になっている・メモリが後付けで増設可能なのが、ライバルのLenovo IdeaPad Slimと比較してのメリットです。

メモリ16GBモデルも8.29万円と安いので、メモリ16GBにしたい場合もおすすめできます。
このモデルは、ずっと即納で推移し続けており、DELLの納期確保は本当に素晴らしいです。

ノートパソコンの寿命と買い替えタイミングまとめ

- ノートパソコンは4~5年で寿命が来る
- 8万円台前後のコスパのよいノートパソコンを買い替えていったほうが効率的
上記が、私がノートパソコンを使っていて感じていることです。
ノートパソコンは、無理やり長く使うよりも、定期的にコスパの良い機種を買い替えていきましょう。
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