ノートパソコンに何を購入すればよいかが分からない、高い買い物なので買って後悔はしたくない!という方のために、買ってはいけないノートパソコンについてまとめます。
私は、本業SE・副業ブロガーです。
ノートパソコンを本業・副業で使う、実機レビューする機会が多いので、実経験をもとに、おすすめしないノートパソコンの特徴を紹介していきます。
- 買ってはいけないノートパソコンの特徴
- 5万円以下の安すぎるノートパソコンは購入を避ける
- 家電量販店でのノートパソコン購入は避ける
- 国産メーカーを比較検討なしにこだわるのは避ける
- 中古ノートパソコンは初心者向きではない、新品が基本
- Office付きノートパソコンは避ける
- CPUがIntel Core i3、AMD Ryzen 3 より低い性能は避ける
- メモリが4GBは避ける
- ストレージがSSDでない、もしくは容量128GB以下は避ける
- ディスプレイがTN液晶、もしくは解像度HDは避ける
- OSはWindowsが無難
- Macは初心者向きではない、かつ高い
- クロームブックはサブ機にはよいがメイン機は避ける
- サイズ・重さが用途に合わないものは避ける
- 使う用途に合わないノートパソコンは避ける
- 5万以下の安すぎるWindowsノートパソコンは避ける
- 家電量販店でのノートパソコン購入は避ける
- 国産メーカーを比較検討なしにこだわるのは避ける
- 中古のノートパソコンの購入は初心者向きではない、新品が基本
- Office付きノートパソコンの購入は避ける
- CPUがIntel Core i3,AMD Ryzen3 より低い性能のノートパソコンは避ける
- メモリが4GB以下のノートパソコンは避ける
- ストレージがSSD以外、または容量が128GB以下のノートパソコンは避ける
- ディスプレイがTN液晶・解像度HDのノートパソコンは避ける
- 用途に合わないサイズのノートパソコンは避ける
- Macは初心者向きではない、かつ高いのでWindowsが無難
- クロームブックは用途が限定されるのでメイン機は避ける
- 使う用途に合わないノートパソコンは避ける
- 買っても良いノートパソコンおすすめ機種の紹介
- 買ってはいけないノートパソコンまとめ
- 関連記事
買ってはいけないノートパソコンの特徴

まずはじめに、買ってはいけないノートパソコンの特徴についてポイントを紹介します。
5万円以下の安すぎるノートパソコンは購入を避ける
家電量販店でのノートパソコン購入は避ける
国産メーカーを比較検討なしにこだわるのは避ける
中古ノートパソコンは初心者向きではない、新品が基本
Office付きノートパソコンは避ける
CPUがIntel Core i3、AMD Ryzen 3 より低い性能は避ける
メモリが4GBは避ける
ストレージがSSDでない、もしくは容量128GB以下は避ける
ディスプレイがTN液晶、もしくは解像度HDは避ける
OSはWindowsが無難
Macは初心者向きではない、かつ高い
クロームブックはサブ機にはよいがメイン機は避ける
サイズ・重さが用途に合わないものは避ける
使う用途に合わないノートパソコンは避ける
以下、詳しく解説していきます。
5万以下の安すぎるWindowsノートパソコンは避ける

Windowsノートパソコンを購入する場合、快適性能確保のためには、7万円前後は見ておく必要があります。
6万円以下で探す場合、HP 14-em, レノボIdeaPad Slim 170という機種がセール時にギリギリOKという性能です。
ただ、ミドルレンジのレノボ IdeaPad Slim 3 Gen8 などと比較すると、性能・機能性・質感が劣っています。
Windowsノートパソコンで、5万円台以下のノートパソコンは、購入しないほうが無難です。
価格を抑えるために、快適性能の何かを犠牲にしています。
大抵は、CPU性能を抑えていたり、ディスプレイがTN液晶だったりフルHDでなかったりと、見づらいものだったりします。購入前にスペックをよくチェックしましょう。
どうしても、5万円未満でノートパソコンを購入したい場合・・・
- ミニPCにする(ノートパソコンではなくなりますが・・・)
という手段もあります。
ミニPCで、4万円台で購入可能な商品を紹介している記事を書いているので参考にしてみてください。

- Windowsで5万以下のノートパソコンは避けた方が無難
- 7万前後のミドルレンジ機種を選びたい
家電量販店でのノートパソコン購入は避ける

ノートパソコンを安く買うのであればネット直販が最安値なので、ネットで購入するのが基本です。
家電量販店でもパソコンを売っていますが、
- メーカー直販より高い(量販店の利益マージンと思います)
- 型落ちを売っている
- Officeが付いていることが多い
などの理由でおすすめはしません。
量販店で実機をチェックしてみるのは良いと思いますが、必ず、ネット直販で同機種がいくらで売っているか、確認しましょう。
国産メーカーを比較検討なしにこだわるのは避ける

ノートパソコンをコストパフォーマンス重視で選ぶとなると
レノボ・DELL・HPのパソコンを直販サイトで購入するのがもっともお勧めとなります。
この海外3メーカーが、コストパフォーマンスが最高によく、品質も良いので、おすすめです。
また次点でASUSも、コスパは上記3社に負けますが、セールなどで安くなっている場合にはおすすめできます。
国産ですと
- 富士通
- Panasonic
- NEC
- Dynabook
などが候補になりますが、コストパフォーマンスではレノボ・DELL・HPに負けます。
国産メーカーはコスパが海外メーカーと比較して落ちます。
国産が第一、と考えている方も多いですが、車や家電はともかく、パソコンは海外メーカーのほうが強く、コスパが良いです。
それに、純国産メーカーだと思っていたとしても実は、パソコンの製造会社は海外メーカーのグループであることがほとんどです。
NEC:NECパーソナルコンピュータ→レノボグループ
富士通:富士通クライアントコンピューティング→レノボグループ
ダイナブック:現在はシャープの子会社。そしてシャープは台湾の鴻海精密工業の子会社
・・・など。NEC・富士通・東芝(ダイナブック)などは、実は海外メーカーの子会社であるとか、グループになっているのが大半です。
そのため、パソコンに関しては、国産にこだわる意味はあまりないのではと言えます。
海外メーカーと聞くと、品質が少し心配・・・と感じる方もいるかもしれません。
ただ個人購入でレノボのパソコンを2台、HPを1台購入、本業でDELLのノートパソコン、レビューでレノボの10台程度のノートパソコンを触ってきた経験からすると、品質は全く問題ありません。
むしろ、この低価格でよくぞここまでの品質を確保できているな、と感心するくらいの出来であることが多いです。
そのためコスパ重視なら、レノボ・DELL・HPのノートパソコンを購入するようにしましょう。
- 海外メーカーのノートパソコンがコスパ良くおすすめ
- 比較検討せずに国産にこだわるのはお勧めしない
- 国産と言っても実態は大半が海外メーカーのグループもしくは子会社である
中古のノートパソコンの購入は初心者向きではない、新品が基本
中古ノートパソコンはパソコンに詳しい上級者向けです。初心者は手を出さない方が無難です。
- バッテリーやキーボードがへたっている可能性がある
- 性能が無条件で4~5年使えるかというとそうでもない
上記理由のためです。
特に最近、Amazonなどで、Office付きで2万前後と、異常に安い中古品を見かけます。

以下の注意点を踏まえた上で、それでも購入するというのであれば止めませんが、以下の懸念があることは理解をしておいたほうがよいでしょう。
- CPU性能が低い
- 本来Windows11を入れられないCPUにインストールしている
- マイクロソフトオフィスのライセンスが謎
CPU性能が低い

Intelの旧世代のCPU性能について紹介します。
メジャーなCPU性能を測るベンチマーク「PassMark」のスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core Ultra 7 155H (第14世代) | 25160 |
Core i5-1340P(第13世代) | 20106 |
Core i7-1165G7(第11世代) | 10681 |
Core i5-1135G7(第11世代) | 10186 |
Core i3-1115G4(第11世代) | 6610 |
Core i5-8365U(第8世代) | 6386 |
Core i5-8250U(第8世代) | 5966 |
Core i5-7300U(第7世代) | 3620 |
Core i5-7200U(第7世代) | 3385 |
Core i5-6300U(第6世代) | 3270 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
IntelのCPU性能ですが、第8世代にてコア数が増えるという改良が入り、大きく性能アップしております。
また、第8世代以降のIntelCPUであれば、Windows11のアップグレードサポート対象のCPUとなります。
たとえば上記のCore i5-8250U、8365Uはアップグレードサポート対象です。
CPU性能は、上記の通り世代がとても重要です。
Windows11をある程度快適に動かすなら、最低限、第8世代のスコア6000程度は欲しいです。
ただ、2万円前後の中古ノートパソコンの場合、CPUは第7世代、第6世代がほとんどなため、性能が低いのであまりおすすめはできません。
Intel Core i5、などの名前だけで判断しないようにしましょう。
本来Windows11を入れられないCPUにインストールしている

Windows11の登場時、Windows10からWindows11にバージョンアップできるCPUの性能基準が決まっており、それが
第8世代以降のIntelCPU
でした。
すなわち、第7世代以前のCPUは、性能が低く、Windows11のバージョンアップ対象外になっていたということです。
ただ・・・2万円前後で販売されている中古ノートパソコンの場合、第7世代、第6世代のCPUに、Windows11がインストールされている状態で販売されています。
これらのCPUには、正規の手順ではインストールできないので、おそらく無理やり手順をかいくぐってインストールをしているものと思われ、推奨できるようなものではありません。
マイクロソフトオフィスのライセンスが謎

一番の問題点が、マイクロソフトオフィスのライセンスが謎ということです。
2万円前後で販売されているAmazonの中古ノートパソコンは、オフィス2019が搭載されています。
販売画像をみるかぎりパワーポイントまでついているので、Home & Business以上のライセンスになっているはずです。
このオフィスHome & Business、ライセンス料だけでも、正規品なら約4万円する代物です。

マイクロソフトオフィスのライセンスは、安売りという概念はなく正規品のみの販売なので、そもそも、2万円前後で販売されているパソコンにマイクロソフトオフィスがついていること自体が、おかしいということになります。
おそらく・・・法人向けのボリュームライセンスでの余剰分を、こそっと使っているとしか思えないのですが、いずれにせよまっとうなライセンスではないことが予想できます。
そのため、急にオフィスが使えなくなることも考えられ、推奨できるようなものではありません。
上記のように、中古のノートパソコンは玉石混交なので、初心者向きではありません。
- 中古のノートパソコン購入は上級者向け
Office付きノートパソコンの購入は避ける

Microsoft Officeですが、購入するとなるとなかなか高いです・・・
どの程度の価格か?というと、Officeがあらかじめインストールされている構成の場合、Microsoft Office Home & Business で、大体2万円くらいの価格です。
Officeがあらかじめインストールされたものは、OEM版ライセンスと呼ばれるもので、そのパソコンでのみ使用できるライセンスです。
Officeのライセンスに詳しくなかったとき、「パソコンにインストールされていたOfficeのライセンス、買い替えたパソコンに転用して使えるんじゃない?」と少しだけ思ったこともありますが、そんなことはありません。
そのためOfficeがインストールされたノートパソコンを購入すると、毎回Officeの購入が必要になります。
Officeですが、ここ最近は様々な代替ソフトや手段が出てきており、家庭用であればそちらを使用すれば問題ないことがほとんどです。
そのため、本当に必要か?をよく見極めたほうがよいと思います。
Office代替手段その1:Googleドキュメント
Googleが提供していて無料で使える、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、Googleスライドというものを使うことができます。
-
- Googleドキュメント:Wordに該当
- Googleスプレッドシート:Excelに該当
- Googleスライド:PowerPointに該当
これらのソフトは、Microsoft Officeとも互換性があり、Officeで作成したファイルを開くこともできるし、Googleドキュメントなどで作成したファイルをOfficeで開くこともできます。
ただ、Microsoft Officeとの完全互換ではなく、Microsoft OfficeのドキュメントをGoogleドキュメントで開いたりすると、表示が崩れてしまったりすることがあります。
試しにGoogleスプレッドシートで、簡単な表を作成してみました。
作成したファイルは、Googleドライブで共有可能です。

機能的には、家庭用ならばGoogleドキュメントで十分、という印象です。
家庭用マシンだと、Officeが入っていないマシンも多いと思うので、むしろGoogleドキュメントのほうが文書共有にはよいと思います。
Web版無料Office
Microsoft Officeには、機能限定されていますが無料のWeb版Officeが提供されています。

マイクロソフトアカウントにサインインすれば、すぐに使えるようになり、複雑なマクロなどを使わないのであれば十分でしょう。
ただ、少し面倒なのは、作成した文書を保存するのも、送られてきた文書を開くのも、クラウドストレージのOneDrive経由での操作になるので、OneDriveの使用可能容量が少ないと、保存ができなくなる可能性はあります(無料だと5GBまでです)
Officeは本当に必要か?よく考えてみましょう
上記の代替手段もあり、家庭用マシンでOfficeが必要になるケースは、実際のところかなり少ないのではと予想します。
よくあるのが、家庭用マシンをテレワーク用として活用したいのでOfficeが必要、というものですが・・・
最近はセキュリティも厳しいので、家庭用マシンのローカルドライブに、Office文書を保存OKとする会社自体が少ないと予想します。
私が勤務している会社でも、専用シンクライアントマシンによるリモート接続しか許可されておらず、ローカルマシンに保存はできません。
大抵の会社は、家庭用マシンをもし使うにしても、VPNソフトをインストールした上で、会社のマシンにリモート接続して使うのみ、ということがほとんどかと思います。
そのため、もし家庭用マシンで会社のOffice文書を見るため必要、と思っている方でも、会社のセキュリティ規則をよく確認してみましょう。
- Office付きのノートパソコンを購入すると2万程度高くなる
- Office付きのライセンスは他のパソコンに転用不可なので毎回2万円かかる
- 本当に必要かをよく考えた方がよい
CPUがIntel Core i3,AMD Ryzen3 より低い性能のノートパソコンは避ける

CPUは、パソコンの処理性能や速度を決める重要な部品の1つです。
CPU性能が低い場合、パソコンの起動が遅い、ブラウザやアプリの起動や動作が遅いなど、ノートパソコンを使っていてもストレスの溜まる状況になってしまいます。
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 7 8845HS | 29904 |
Ryzen 7 8840HS | 25299 |
Core Ultra 7 155H | 24998 |
Ryzen 7 8840U | 23821 |
Core Ultra 5 125H | 22318 |
Ryzen 5 8640U | 20772 |
Core Ultra 7 155U | 16577 |
Core Ultra 5 125U | 17750 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると十分快適に使えます。
2024年の今購入するなら、15000以上のCPUを選ぶと、4年は快適に使えるでしょう。
めやすはRyzen 5 7530U以上です。
IntelとAMDの性能は大差はなく、コスパならAMDのほうが良いので、Intel・AMD好みで選べばよい状況です。
私はコスパ重視で、ここ最近購入したノートパソコンはすべてAMDモデルを選んでいます。
Intel Core i3、AMD Ryzen 3 よりも性能の低いCPUは避けた方が無難です。
普段使いでも応答速度が遅く、ストレスが溜まる原因になってしまいます。
- Intel Core i3、AMD Ryzen 3 よりも性能の低いCPUは避ける
- めやすはPassMarkスコア15000以上
メモリが4GB以下のノートパソコンは避ける

パソコンの性能を決めるのに、CPUの次に重要な部品がメモリ容量となります。
メモリは作業中や処理中のデータが一時保存される場所です。
メモリが多いほど同時に使用できるソフトが増え、パソコンの処理速度が上がります。
イメージとしては作業机の広さのようなもので、大きければ大きいほど、同時作業効率が上がるということです。
メモリ容量について最低8GB以上のパソコンを購入するようにしてください。
推奨は16GBです。
4GBのノートパソコンでは動作が遅く、ストレスが溜まって快適に使うことは難しくなります。
またノートパソコンを購入してこれから4~5年は快適に使いたい、動画編集など重作業をしたい場合、16GB以上を確保するようにしてください。
8GBでも、一般用途では普通に快適に使えますが、今後4~5年使うことを考えると、16GB確保しておいたほうが良いと思います。
ただしこちらはWindowsに限った話で、クロームブックの場合、メモリ4GBでもブラウザ閲覧くらいであれば快適に動作させることができます。
- メモリ4GBのノートパソコンは避ける
- 推奨は16GB
ストレージがSSD以外、または容量が128GB以下のノートパソコンは避ける
今ノートパソコンを購入すると、ストレージは大抵SSDとなっていますが、SSD以外の記憶媒体は避けるようにしてください。
ストレージ容量ですが256GB以上を確保するようにし、128GB以下の構成は避けるようにしてください。
ストレージ容量が256GBと記載されていても、OSなどの領域で使われるので、実際に使える容量はもっと少なくなります。
ストレージ容量256GBの場合、実際に使える容量はせいぜい200GB弱程度、というところです。そのため256GBは最低ラインと思ったほうがよいです。
256GBでも、長く使うには正直少ないと感じるので、推奨は512GBです。
- ストレージがSSD以外、または容量128GB以下のノートパソコンは避ける
- 推奨は512GB
ディスプレイがTN液晶・解像度HDのノートパソコンは避ける
ディスプレイ品質が良くないノートパソコンは避けた方が良いです。
価格が安い機種だと、ディスプレイの品質を少し落としていることが多いです。
- IPS液晶、もしくはOLED(有機EL)
- 輝度250nit以上
- 解像度フルHD(1920×1080)以上
これを満たしたディスプレイを搭載している機種を選択しましょう。
安い機種だと、たまにTN液晶になっていることがありますが、TN液晶は確実に避けてください。視野角が狭い、暗いなどでディスプレイが見づらいです。
また解像度HD(1366×768)も確実に避けてください。
事務作業で使うには描画領域が狭くなり、作業がしづらくなります。

- 左:HP ENVY 輝度400nit、sRGB100%
- 右:Lenovo IdeaPad Slim 輝度300nit、sRGB63%
左がHP ENVYで高性能ノートパソコン、右がIdeaPad Slim でコスパ重視ノートパソコンとなります。
HP ENVYのディスプレイのほうが、明るくて色鮮やかであることが分かります。
IdeaPad Slim も、これ単体で見れば全く問題ない品質ですし、事務作業には何ら支障のないディスプレイなのですが、比較すると差を感じます。点数をつけるならばIdeaPadのディスプレイは70点です。
対してHP ENVYのディスプレイは90点くらいはつけられる綺麗さがあります。
また最近は有機EL(OLED)搭載のモデルも増えてきています。
コスパを追い求めるならばIPS液晶になりますが、少し予算が許すのならば、有機ELモデルを検討してみるのも良いと思います。

上記は有機EL搭載のLenovo Yoga 770iですが、とても色鮮やかで明るく、美しいディスプレイです。

同じく輝度400nitで、IPS液晶であるHP ENVY x360 13-ay(左)との比較です。
写真だとわかりづらいかもしれませんが、やはり有機ELのほうが明らかに色鮮やかできれいです。予算があるなら有機ELの機種を選んでみるものよいでしょう。
- TN液晶のノートパソコンは避ける
- 解像度がHDしかないノートパソコンは避ける
用途に合わないサイズのノートパソコンは避ける
ノートパソコンのサイズ目安は以下の通りです。
用途 | サイズ | 重量目安 |
頻繁に持ち運ぶ | 13.3インチ以下 | ~1.2kg台まで |
たまに持ち運びたい | 14インチ | ~1.5kg台まで |
まったく持ち運ばない | 15.6インチ以上 | 何kgでもよい |
持ち運び用途に使うかどうかで、ノートパソコンのサイズを決めましょう。
ほとんど持ち運ばないのに13.3インチを選んでも、ディスプレイが小さく・高くなってしまうので後悔すると思います。
また持ち運び用途として使うのに、1.5kg以上あるような機種を選んでしまうと、持ち運びに苦労すると思います。
コスパのことを考慮すると、コスパ順位は各メーカーとも
14インチ > 15~16インチ > 13インチ
の順番となっている傾向があります。
こだわりがなければ、14インチが最もコスパが良い価格帯になるので、14インチを検討してみましょう。
14インチは、据え置き、持ち運び両方に対応した万能サイズです。
ただ毎日持ち運ぶのなら、重量1.2kg台以下が目安になりますが、コスパ重視の14インチだとそこまで軽量な機種がないので、注意してください。

上記写真は
左が13インチのHP ENVY(1.25kg)
右が14インチのレノボ IdeaPad Slim(1.4kg)
です。
大きさはさほどの差がなく、どちらもカバンに入れること自体は問題ないサイズです。
ただ、1.25kgと1.4kgの重量差は、持ち歩くには大きな違いを感じます。頻繁に持ち運ぶなら1.2kg台くらいまでが限度かな、と思います。
15インチ以上は、パソコンのサイズが大きくなり、重くなるので、持ち運び用途には適しません。
家、もしくは会社の決まった場所固定で使う前提のサイズになります。
サイズが大きくなる分、キーボードにテンキーが付いたり、画面サイズが大きくなり文字が見やすくなるというメリットはあります。

例えばこの写真はHP ENVY x360 15-eeという15.6インチのキーボードです。
キーピッチ、キーの大きさが十分に確保されており、右側にテンキーもあるので、数字入力が多くテンキー必須という方は15インチ以上が候補になるでしょう。
ディスプレイは、15.6インチサイズの場合、私個人の意見ですがフルHD(1920×1080)で、拡大率100%で使うことができるサイズになります(少し文字が小さいですが)
13インチだとフルHD(1920×1080)の拡大率100%は文字が小さくなります。私は描画領域優先で、拡大率100%で使っていますが、多くの方には文字が小さくて見づらいと思います。
描画領域の広さや文字の大きさにこだわるなら、15.6インチ以上が候補になるでしょう。
- 用途に合わないサイズのノートパソコンは避ける
Macは初心者向きではない、かつ高いのでWindowsが無難

ノートパソコン購入でMacはどうなのか?
一台目に買うメインマシンとしては、あまり知識がないのならばWindowsをおすすめします。
理由は
WindowsがOSのデファクトスタンダード(事実上の標準)
であるからです。
Windowsのほうが何か調べるときに情報量も多いし、対応アプリも多いです。
また会社などでも、Windowsが圧倒的に使われているので互換性の心配もありません。
それに、MacBookは、確かに性能も良いですし質感もとても良いのですが、コスパ最強か?と言われると、2023年現在、Macは高くなってしまったのでコスパはいまいちです。
コスパを求めるなら、Windowsでコスパの良い機種を選んだ方が良いです。
MacBook Airについては別途記事を書いていますので参考にしてみてください。

- Macは初心者が購入するのは避けた方が無難
クロームブックは用途が限定されるのでメイン機は避ける

私自身、ブログ執筆のために、最初はクロームブックを購入し使っていました。
理由は・・・安かったからです。
私はレノボ IdeaPad Duet Chromebookという機種を購入しましたが2.9万円で購入しています。
ただ・・・1年使って、結局、性能の良いWindowsノートパソコンを購入することにし、今はWindowsノートパソコンをメインに使っています。
クロームブックは、3~4万程度の安い機種も多いですが、安い機種は性能・キーボードの質もそれなりなので、効率を求めるにはちょっと微妙です。
用途として、
- インターネット閲覧
- youtubeなどの動画鑑賞
- SNS
など、あまりクリエイティブ用途として使わないのであれば、安いクロームブックの機種でも十分である可能性があります。
ただし
- ブログ執筆
- プログラミング
- 動画編集
など、クリエイティブ用途として使いたいのであれば、素直にWindowsの性能の良いマシン、もしくはMacBook Airを購入したほうが、効率は良いと思います。
上記を考慮すると、クロームブックは、用途を限定すればコスパは良いが、クリエイティブ用途としてのコスパは最強とは言えず、いまいち
と言えると思います。

- クロームブックは用途を限定するなら購入もアリだがメイン機にはおすすめしない
- ただ無難にWindowsを購入したほうが失敗しない
使う用途に合わないノートパソコンは避ける

そもそもの話になってしまいますが、使う用途に合わないノートパソコンの購入は避けましょう。
- 事務作業に使えればよいのか?
- 綺麗な画面で動画鑑賞をメインにしたいのか?
- 動画編集やゲームもやりたいのか?
- 持ち運びたいか?宅内使用で据え置きで使うか?
事務作業用途に使うのであれば、これから紹介する、7万前後のレノボIdeaPad Slim 3 Gen8の性能があれば十分です。
ただ、綺麗な画面で動画鑑賞を楽しみたいとするなら、IdeaPad Slim 3 Gen8だとディスプレイの品質がやや不足しています。
また動画編集やゲームもやりたいなら、もうちょっとCPU性能やグラフィック性能が欲しいです。
私の親がパソコンが欲しいといったことがあり、用途としては年賀状の印刷やもろもろ事務作業に使いたい、と言っていたので、当時コスパが良かったDELL Inspiron 14を購入しました。
ただ・・・しばらくしたあと、全然使っていないことが分かり、理由を聞くと
- 事務作業には結局ほとんど使っていない
- 年賀状は手書きで対応した
- 動画鑑賞に使おうと思ったが画面がそこまで綺麗じゃない
ということでした・・・
結局は、事務作業用途ではなく、動画鑑賞に使えればよかったのかも、と思い、そうするとパソコンである必要はなく画面の綺麗なタブレットで良かったんじゃ?と思ってしまいました。
そのためパソコンの購入は、どんな用途に最も使いたいかをよく考え、購入しましょう。
買っても良いノートパソコンおすすめ機種の紹介
買っても良い、おすすめのノートパソコンを紹介します。
レノボIdeaPad Slim 3 Gen8:ミドルレンジ機種
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U, Ryzen™ 7 7730U |
メモリ | 8~16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe QLC |
液晶 | 14インチ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.37kg |
サイズ | 約 324.3×213.8×17.9mm |
バッテリー | 47Wh 動画再生時 約 9.8 時間・アイドル時 約 17.2 時間 |
カメラ | 1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付)、マイク |
認証 | 指紋認証 |
価格 | 6万円台~ |
14インチ

15.6インチ

価格はメモリ16GBで6万円台からです。14インチと15.6インチがあります。
2023年は、DELL Inspiron 14のコスパが凄すぎて、これでも高く感じるのですが、2024年は今のところ値上がり傾向です。
14インチノートパソコンでコスパが良かったDELL Inspiron 14も、今のところメモリ16GBにすると8万円台となりそこまで安くはなく、ボディも樹脂製とアルミの2種類になってしまいました。
そう考えると、メモリ16GBが7万円弱の当機種は、相対的に安いと言えます。
レビュー記事を書いていますので参考にしてみてください。

DELL Inspiron 14 5445/5440:ミドルレンジ機種
新型Intel
CPU1 | インテル® Core™ i3-1305U ,インテル® Core™ i5-1334U |
CPU2 | インテル® Core™ 5 プロセッサー 120U,インテル® Core™ 7 プロセッサー 150U |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | SSD 512GB~1TB |
液晶 | 14.0インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非タッチ 250nits 広視野角 ディスプレイ ComfortView 搭載 |
重量 | 約1.54kg |
サイズ | 約 314×226.15×15.86~18.90mm |
バッテリー | 41Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 6万円台〜(時期により変動) |
新型AMD
CPU1 | AMD Ryzen™ 5 8540U, Ryzen™ 7 8840U |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | SSD 512GB~1TB |
液晶 | 14.0インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非タッチ 250nits 広視野角 ディスプレイ ComfortView 搭載 |
重量 | 約1.54kg |
サイズ | 約 314×226.15×19.90mm |
バッテリー | 54Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 6万円台〜(時期により変動) |
Intel版(5440)とAMD版(5445)の両方が発売されています。
Intel版(5440)とAMD版(5445)の両方が発売されています。
Intel版でCore i5-1334U、メモリ16GBで7.3万円とまずます安いです。
HP Pavilion Aero 13-bg:モバイルノートパソコンおすすめ
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640U,Ryzen 7 8840U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB~1TB |
液晶 | 13.3インチワイド・WUXGA非光沢・IPSディスプレイ (1920×1200 / 400nit) |
重量 | 990g |
サイズ | 約 297× 211 × 16.5 (最薄部) -17.4 (最厚部) mm |
バッテリー | 最大 11時間30分 |
価格 | 11万円台~ |
モバイルノートパソコンのおすすめは、HP Pavilion Aero 13-bgです。
1kg未満重量も素晴らしいですし、性能も良いです。
またディスプレイの性能も良く、明るくて綺麗なディスプレイを採用しています。
価格も安く、持ち運びするモバイルノートとしては最もおすすめの機種です。
HP Pavilion Aero 13-bg は、価格が安いだけでなく、ディスプレイやCPU性能も、素晴らしかったです。
- 重さ973g(実測値)
- CPUは最新のAMD Ryzen 7 8840U,Ryzen 5 8640U
- 画面比率16:10、輝度400nit、sRGB100%のディスプレイ
Ryzen7 と 5 が選べますが、Ryzen 5 のほうがコスパ良くおすすめです。

レノボIdeaPad Pro 5i/5 Gen9 ハイエンドノートパソコンおすすめ
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125H、Core™ Ultra 7 155H、Core™ Ultra 9 185H |
メモリ | 16GB~32GB LPDDR5X-7467MHz (オンボード) |
ストレージ | 512~1TB GB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen 4 TLC |
液晶(IPS) | 14インチ 2.8K液晶 (2880 x 1800) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
液晶(OLED) | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz |
重量 | 約 1.46kg |
サイズ | 約 312x221x15.99mm(最薄部) |
バッテリー | 84Whr 動画再生時 約 10.4 時間・アイドル時 約 24.9 時間 |
価格 | 12万円台~ |
ハイエンドノートパソコンとしておすすめなのが、レノボIdeaPad Pro 5i/5 Gen9 です。
最新CPUのIntel Core Ultra Hシリーズの性能を平均より高いレベルで発揮している

IdeaPad Pro 5i Gen9 は、Intel Core Ultra Hシリーズを搭載しており、レビュー機はCore Ultra 7 155Hでしたが、極めて高い性能を発揮していました。
PassMarkスコアは32740となり、同CPUの世界平均のスコアが25160なので、平均よりもかなり高い性能が発揮できています。

性能の高さゆえか、ゲーミングの性能も高く、ストリートファイター6は、グラフィック設定をLOWにすれば、まったく問題なく動作するくらいの性能がありました。
ディスプレイも良い

ディスプレイは、解像度2.8Kの有機EL、もしくは価格を抑えたければ解像度2.8KのIPS液晶を選択できます。
どちらもディスプレイの品質は高く、動画や画像編集などを楽しみたい方にも向くディスプレイです。
価格が安い

当機種は価格も安く、Intel Core Ultra 5 125H + IPS液晶のスタートプライスで12.96万円です。
解像度2.8Kの有機ELがよければ14.48万円で、驚きの安さです。
他メーカーでもIntel Core Ultraを搭載してこの安さは見当たらず、相変わらずレノボらしいコスパが素晴らしい機種です。
驚きなのは、AMD版のIdeaPad Pro 5 Gen9 は、さらに安いということです。
- AMD Ryzen 7 8845HS
- メモリ16GB
- ストレージ512GB
- 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ)
この構成でも12.48万円からと驚異のコスパです。Intelにこだわりがなくコスパ重視ならAMD版の購入もおすすめです。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

買ってはいけないノートパソコンまとめ

価格帯
- ミドルレンジ(中の上) :7万前後
- モバイルノートパソコン:12万
- エントリー(中の下):5万~6万
- 5万以下のWindowsノートパソコンは購入を避ける
購入方法
- 家電量販店でのノートパソコン購入は避ける
- メーカー直販サイトからの購入が基本
- 国産メーカーを比較検討なしにこだわるのは避ける
- 中古ノートパソコンは初心者向きではない、新品が基本
- Office付きノートパソコンが必要かはよく考える
性能
- CPUがIntel Core i3,AMD Ryzen 3 未満は避ける
- メモリが4GBは避ける
- ストレージがSSDでない、もしくは容量128GB以下は避ける
- ディスプレイがTN液晶・解像度HDは避ける
OS
- Windowsが無難
- Macは初心者向きではない、かつ高い
- クロームブックは安い機種が多いが用途が限定される
サイズ・重さ
- 13インチ以下(重量1.2kg台まで):頻繁に持ち運ぶ
- 14インチ(重量1.5kg台まで):たまに持ち運ぶ
- 15.6インチ以上:持ち運ばない、据え置き
- 用途に合わないサイズと重さのノートパソコン購入は避ける
買ってはいけない、もしくはノートパソコンを買う際に注意する点まとめとしては上記となります。
個人的には、よくわからない機種で、無理に安い機種を買うよりは、コスパ最強のおすすめ機種をメーカー直販サイトで、セールや学割などを利用し安く購入するのがもっともおすすめです。
参考になれば幸いです。
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