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有機ELとIPS液晶のノートパソコンディスプレイ比較。どっちが良い?

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ノートパソコンのディスプレイは有機ELとIPS液晶、どっちが良いか?

有機EL(OLED)ディスプレイを搭載したノートパソコンが、増えてきました。

私は今まで副業PCとして、IPS液晶のHP ENVYを使っていましたが、有機ELディスプレイ搭載のレノボYoga 770を入手、今はYogaのほうにメインPCを移しました。

IPSと有機EL両方を使ってみて、どっちがよい?という率直な感想をまとめたいと思います。

今回、比較に使った機種は以下となります。

※当記事で紹介しているレノボYoga770の後継製品です

 

※当記事で紹介しているHP ENVY x360 13-ayの後継機種です。

 

結論:有機ELは綺麗だがIPS液晶でも十分に見やすい

IPS液晶でも十分に綺麗で見やすい

HP ENVY(IPS)

レノボYoga 770(有機EL)

両方使ってみた感想としては、「IPS液晶で十分見やすい」です。

HP ENVYとレノボYogaでは、13インチと14インチの違いがあり、14インチのほうが使い勝手がよかったので、有機ELで14インチのレノボYogaに移行しました。

ただIPSと有機ELは、私個人的にはどちらでもよく、HP ENVYのIPS液晶でも十分に綺麗だったので、わざわざ有機ELのディスプレイを選ばなくてもよいな、と感じました。

上記の写真は、IPSと有機ELの写真の違いで、発色は有機ELのほうが鮮やかですが、IPSのほうも自然な発色で、十分に綺麗です。

 

有機ELのほうが発色が良い、特に黒の発色が良い

レノボYoga 770(有機EL)

HP ENVY(IPS液晶)

有機ELとIPS液晶を見比べると確かに、有機ELのほうが発色が良いというのが写真からも分かります。

また有機ELは、IPS液晶の仕組みと異なり、1画素ごとに明るさを調整できる仕組みとなっており、特に暗い色や黒の表現に優れています。

上記の有機ELとIPS液晶の写真の違いでも、フォレスターの黒のボディは、有機ELのYogaのほうが綺麗に映っています。

 

事務作業主体ならIPSで十分

HP ENVY(IPS)

レノボYoga 770(有機EL)

有機ELは黒の発色が特に良いというのもあり、黒文字の表示もわずかに、有機ELのほうがくっきりしているように感じます。

ただ、ほとんど誤差で、むしろIPSのほうが色鮮やかすぎないので事務作業には使いやすい、ということも言えます。

事務作業主体ならばIPS液晶で十分です。

 

同じ価格なら有機ELがよいが、有機ELは高い

上記の通り、確かに有機ELは発色が良く綺麗なので、同じ値段ならば有機ELのほうを選んだほうがよいでしょう。

ただ有機ELは、ここ数年で普及し始めているため、まだ高いです。

例えば上記はレノボThinkPad X13 Gen4のカスタマイズ画面ですが、輝度300nitのIPSと有機ELでは、定価2.42万円、実際には割引が効いて1.4万円程度の差額があります。

1.4万円の差があるか?というと・・・正直なところ事務作業メインなら、IPS液晶で十分ではないかと感じます。

 

IPS/有機ELよりは輝度/色域/解像度のスペックが重要

IPS・有機ELのどちらか?よりも、ディスプレイの輝度/色域/解像度のほうが重要、と感じます。

ディスプレイの性能を表す指標として以下があります。

  1. 輝度(400nit など)
  2. sRGBカバー率(100%など) ※NTSCで表現されることもあり
  3. DCI-P3カバー率(100%など)
  4. 解像度(1920×1200など)

 

今回の比較で使った、HP ENVYとレノボYoga 770のスペックは以下です。

HP ENVY(IPS液晶)

  1. 輝度400nit
  2. sRGBカバー率99%
  3. 解像度1920×1080(フルHD)

レノボYoga 770(有機EL)

  1. 輝度350nit
  2. sRGBカバー率100%
  3. DCI-P3カバー率100%
  4. 解像度2880×1800(2.8K)

冒頭で「IPS液晶で十分きれいで見やすい」と言いましたが、これはディスプレイのスペックにも左右されます。

例えばHP ENVYのIPS液晶は、輝度400nit、sRGBカバー率99%という、明るくて色域の広いディスプレイです。

発色は、有機ELのレノボYogaのほうが鮮やかですが、HP ENVYも十分に綺麗です。

スペック的には、輝度が300nit以上、sRGBカバー率が100%近くあれば、十分に綺麗で明るいディスプレイと言えます。

 

sRGB66%(左)とsRGB99%(右)の比較

上記写真は、左が輝度300nit、sRGB66%のIdeaPad 5i Gen8です。

右のsRGB99%のHP ENVYと比較すると、色合いが少し違い、HP ENVYのほうが色が鮮やかであることが分かります。

IPS・有機ELにこだわるよりは、輝度や色域のスペックを気にするほうが良いでしょう。

ただ、有機ELで、sRGBカバー率が100%に届いていないディスプレイは見たことがなく、そういった意味で有機ELであれば色鮮やかなディスプレイであることが保証されます。

 

バッテリー消耗は有機ELのほうが早い

有機ELとIPSのバッテリー駆動時間を比較すると、有機ELのほうが不利になるケースがほとんどです。

有機ELは明るくて発色も良い分、消費電力が多いのだろうと感じます。

例えばHP ENVY(IPS)とレノボYoga 770(有機EL)のバッテリー駆動時間の比較では

  1. HP ENVY:8.5時間
  2. レノボYoga 770:6.5時間

と、小さくない開きがありました。

両方とも、輝度MAX、YouTube動画流しっぱなしで計測をしています。

そのため、モバイル用途であれば、IPS液晶のほうが有利です。

 

IPSはミドルレンジ・有機ELはハイエンド機種という棲み分けがなされている

レノボIdeaPad 5i Gen8(IPS液晶・ミドルレンジ)

 

レノボYoga 7/7i Gen9(有機EL・ハイエンド)

上述の通り、IPS液晶であっても輝度と色域のスペックが高ければ、十分に綺麗なディスプレイなのでそれで十分、ということが言えます。

ただ、ここ最近のノートパソコンラインナップは、

  1. 10万円以下のミドルレンジ機種:IPS液晶
  2. 10万円以上のハイエンド機種:有機EL

と、ディスプレイがほぼ固定になっており、ハイエンド機種だけどコスパ重視でIPS液晶を敢えて選ぶ、というのが構成上難しくなっています。

これはおそらく、ハイエンド機種で販売価格を上げる場合、付加価値が必要なので有機ELを搭載する、というメーカーの販売戦略と言えます。

事務作業主体で使い、写真編集など正確な色の表示が必要な作業を行わないのであれば、ミドルレンジのIPS液晶、色域がsRGBカバー率65%程度のディスプレイを選ぶのが一番コスパが良い選択と言えます。

 

IPSと有機ELの比較まとめ

  1. IPSでも十分に綺麗
  2. IPS・有機ELの種類よりも輝度や色域のスペックが重要
  3. 発色や色鮮やかさは有機ELが有利
  4. コスパはIPSが有利
  5. バッテリー駆動時間はIPSが有利
  6. 事務作業主体ならIPSで良い
  7. 色に拘る作業をするなら有機EL

以上となります。

コスパ重視、事務作業主体で使うならIPSで十分と言えます。

またモバイル用途で使う場合も、IPSが良いです。

写真編集で色に拘りたいとか、綺麗なディスプレイで動画を見たいなどであれば、有機ELを選ぶ意味があるでしょう。

両方の機種を見てきて少なくとも、「これからノートパソコン買うなら有機ELが絶対おすすめ!」というのは全くなく、用途に応じてIPSを選んでも十分に満足できます。

 

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