※2024/11 更新 AMD版もレビューしたので記事を追記しました。
2024年3月に新発売した、HPのプレミアム2 in 1である、HP Envy x360 14について、IntelとAMDの両方が発売されています。
Intel版とAMD版を両方とも実機レビュー済みのためどちらがおすすめかを解説します。
結論から言うと、有機ELディスプレイのAMD版がおすすめなのですが、なぜそう考えたかについて、解説します。
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HP EnvyはIntelとAMDどちらがおすすめか?
結論から言いますと
AMD版がおすすめ
となります。
理由は以下です。
- 性能はAMD版が上
- 価格はAMD版が安い
性能はAMD版が上にも関わらず、価格はAMD版が安いので、AMDのほうがおすすめです。
Intel版のほうのメリットを挙げるとすれば、バッテリー持ちがAMD版よりも若干良い、ということが言えますが、大差はないので、AMD版でよいというのが私の意見です。
他メーカーにもあてはまるのですが、AMD版とIntel版両方ラインナップされている機種だと、性能は同じもしくはAMDのほうが上にも関わらず、AMD版のほうが安いことがほとんどです。
これはIntelのブランドイメージのためと思われますが、コスパ重視であればAMDのほうがおすすめと言えます。
HP Envy x360 14-fc/fa IntelとAMDのスペック紹介
Intel Core Ultra版
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125U, Core™ Ultra 7 155U |
メモリ | 16~32GB |
ディスプレイ(OLED) | 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
ディスプレイ(IPS) | 14.0インチ・WUXGA非光沢・IPSタッチディスプレイ(1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) |
SSD | 512GB~1TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | 5MP IR カメラ (約500万画素) |
認証 | 顔認証 |
外形寸法(mm) | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) |
駆動時間 | 最大15時間(IPS)、10.5時間(OLED) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 16万円台~ |
AMD版
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640HS, Ryzen™ 7 8840HS |
メモリ | 16~32GB |
ディスプレイ(OLED) | 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
ディスプレイ(IPS) | 14.0インチ・WUXGA非光沢・IPSタッチディスプレイ(1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) |
SSD | 512GB~1TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | 5MP IR カメラ (約500万画素) |
認証 | 顔認証 |
外形寸法(mm) | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) |
駆動時間 | 最大14.5時間(IPS)、10.5時間(OLED) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 12万円台~ |
Intel,AMD版とも、CPUが違うだけで、スペックはほぼ同じです。
HP Envy x360 14 IntelとAMDの価格比較
Intel版
AMD版
HP Envy x360 14の、IntelとAMD両方の価格は以下の通りです。
ベース構成
Intel Core Ultra 5 125U,メモリ16GB,IPS液晶:16.48万円
AMD Ryzen 5 8640HS,メモリ16GB,IPS液晶:11.98万円
ハイエンド構成
Intel Core Ultra 7 155U,メモリ32GB,有機EL:18.98万円
AMD Ryzen 7 8840HS,メモリ32GB,有機EL:17.98万円
上記はセール価格のため時期により変動します。
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AMD版のほうが安く、かつ、CPU性能も後述しますがAMDのほうが高いため、コスパ重視ならばAMD版がおすすめです。
HP Envy x360 14 IntelとAMDのCPUの比較
最高構成で比較すると
- Intel Core Ultra 7 155U
- AMD Ryzen 7 8840HS
の比較となります。
PassMarkスコア
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | マルチ | シングル |
Core i7-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core Ultra 7 125H | 24100 | 3845 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Ryzen 7 8840HS | 23729 | 3926 |
Ryzen 7 8840U | 23428 | 3822 |
Ryzen 5 8640U | 22006 | 3585 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 19232 | 3678 |
Core Ultra 5 125U | 19263 | 3499 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
Intel Core Ultra 7 155Uは、155Hと比較して、性能が比較的抑えめとなります。
以下が、Hp Envyで実機測定したスコアの結果になります。
Intel Core Ultra 7 155UのPassMarkスコア
AMD Ryzen 7 8840HSのスコア
上記の通りAMD版のほうが高いスコアです。
性能が高いほうがよいのであれば、AMD版のほうがおすすめとなります。
Intel Core Ultra 7 155Uのグラフィック性能
またIntel Core Ultra 7 155Uは、グラフィック性能も、普通でした。
以下は3DMark FireStrikeの結果となります。
AMD Ryzen 7 8840HSのグラフィック性能
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
Intel Core Ultra 7 155Uは、グラフィック性能が大きく引き上げられたIntel® Arc™ graphicsではなく、Intel® Graphicsでした。
そのため性能は、Intel Core Ultra 7 155Hと比較するとかなり落ちます。
対して、AMD Ryzen 7 8840HSは、8845HSと同じく現時点のCPU内蔵グラフィックスでは最高性能の、AMD Radeon™ 780Mのため、グラフィック性能もAMDに分があります。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 11000 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9747 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 7600 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 7495 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
AMD Ryzen 5 8640U(CPU内蔵) | 6376 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5399 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 4955 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
上記の通り明確にAMDのほうが性能が高いです。
Hp Envy x360 14のディスプレイについて
ディスプレイ(OLED) | 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
ディスプレイ(IPS) | 14.0インチ・WUXGA非光沢・IPSタッチディスプレイ(1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) |
構成によりOLED・IPSのディスプレイいずれかを選べます。これはIntel/AMDで共通です。
OLED+2.8K + タッチディスプレイは、とても高品質で申し分のない品質です。
旧HP Envy(IPS)
新HP Envy(有機EL)
見比べてみると、新機種のほうが、色鮮やかで、暗いところ・明るいところがはっきりしていて、より見やすい画像になっていることが分かります。
HP Envy自体が安くはないので、せっかく購入するならOLEDのほうがよいでしょう。
また、HP Envy x360 14-fc/faのIPSディスプレイは、レビュー記事によると、色域の広くないディスプレイが採用されているとの記事を見かけました。
12万円台~のノートパソコンで、色域の広くないディスプレイなのは残念な構成で、せっかく購入するのならばOLEDのほうが良いと言えます。
バッテリー持ちはIntelのほうが良い
唯一、Intel版が優れているのは、バッテリー持ちです。
バッテリーは59.1Whrと、比較的大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 最大10.5時間 |
---|---|
残量0%まで(Intel) | 6時間22分 |
残量0%まで(AMD) | 5時間54分 |
有機EL・輝度の高さや解像度2.8Kとしては、バッテリー駆動時間はそこそこというところです。
Intel Core Ultra 搭載の14-fcのほうが30分程度長く、大差はないですがバッテリー持ち優先ならIntel版のほうが良いです。
HP EnvyはAMD版の有機EL構成がおすすめ
まとめますと
- 価格はAMD版が安い
- 性能はAMD版が上
- 有機ELディスプレイの違いはなし
- バッテリー持ちはIntelが上だが大差はない
- その他はIntel版とAMD版で同じ
ということで、AMDの有機EL構成が最もおすすめ、となります。
HP Envyは、キーボードやボディ質感も良く、コスパ重視機種とは1段階全体的な質感が上の機種だと感じました。
ノートパソコンを探していて、普通よりも上質な2in1を探しているのであれば、おすすめできる機種です。
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