スバルフォレスター、2018年に、今の現行型が発売され、2021年9月に、D型が発売されています。
フォレスターは買って後悔しないか?ということを、
- 私自身が実車を見て運転した感想
- 一般ユーザーのクチコミ評価
- リコールなどの不具合情報
これらをもとに記事にまとめますので、参考にしてみてください。
結論から言うと、新型フォレスターの出来は、実際にD型のSPORTグレードを見て運転してみた感想からすると
- 従来のスバル車の感覚を残しつつも大幅進歩している
- 低速から力強い加速
- 快適な乗り心地
- 十分に広い室内とラゲッジ
と、アウトバックオーナーである私としては、全く欠点のない、素晴らしい出来であると感じました。
ぶっちゃけ、私がアウトバックから乗り換えるなら、レヴォーグよりもフォレスターかな!?と思えるほどの出来の良さがありました。
欠点は燃費くらいで(別に燃費もそこまで悪くはない)、燃費スペシャルな車を求めているのでなければ、万人に進められる車ではないかと思います。
フォレスター価格紹介
スバルフォレスターの各グレードごとの車両価格は、以下の通りです。
グレード | 価格(D型) | パワートレイン |
Touring | 293.7万 | ハイブリッド |
X-BREAK | 308万 | ハイブリッド |
Advance | 317.9万 | ハイブリッド |
SPORT | 330万 | 1.8リッターターボ |
フォレスターのグレードは上述の通り4グレード、パワートレインは、2.5リッター自然吸気エンジンはなくなり、ハイブリッドと1.8リッターターボに統合されました。
新型レヴォーグと同じエンジンである1.8リッターターボを積んだグレードはSPORTで、値段的には一番上のグレードになります。
フォレスターのハイブリッドとターボモデルのスペックの違い
スバルフォレスターのグレードは、大別するとハイブリッド(e-BOXER)と1.8リッターターボモデルに分けられるので、スペックの違いについて載せます。
スペック | ハイブリッド | 1.8ターボ |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4625×1815×1715 | 4625×1815×1715 |
ホイールベース(mm) | 2,670 | 2,670 |
車両重量(kg) | 1620~1640 | 1570 |
最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
ラゲッジ容量 | 509リッター | 520リッター |
エンジン | 2リッタNA + モーター | 1.8リッターターボ |
最高出力 | 145ps/6,000rpm | 177ps/5,200-5,600rpm |
モーター出力 | 13.6ps | – |
最大トルク | 188Nm/4,000rpm | 300Nm/1,600-3,600rpm |
モータートルク | 65Nm | – |
トランスミッション | リアトロニック(CVT) | |
駆動方式 | AWD | |
燃費(WLTC) | 14.0km/L | 13.6km/L |
燃料タンク容量 | 48リッター | 63リッター |
乗車定員 | 5名 | |
価格 | 293.7万〜 | 330万 |
ざっくりと違いをまとめると
- ハイブリッドのほうが車重が重く、パワーは低い
- ハイブリッドのほうが燃料タンク容量が小さい
- ハイブリッドのほうが燃費は上だが、ほぼ差はない
- ハイブリッドのほうがトランク容量は少ない
というところです。
個人的には、ハイブリッド(e-BOXER)のほうが、燃料タンク容量が48リッターと、ターボモデルよりも15リッターも少ない!のは大きい違いと思います。
燃費が大差ないので、仮に8割までの燃料タンク容量での航続距離を計算すると(タンク容量ギリギリまで走る人はあまりいないと思いますので)
市街地燃費がハイブリッドで11.2km/L、1.8ターボが10.3km/Lなので
- ハイブリッド:430km
- 1.8ターボ:519km
と、かなりの開きがあります。
郊外や高速道路だと、ハイブリッドと1.8ターボモデルでは、燃費の開きは更に少なくなるので(郊外だとむしろターボのほうが燃費が上)、航続距離の開きは更に大きくなります。
この航続距離というのは、長く使っていると地味に見逃せない要素になってきます。
ロングツーリングするならもちろんのこと、普段使いでも、ガソリンスタンドにどの程度の頻度で行かなくてはいけないか、に直結するからです。
個人的には、1.8リッターターボのほうが、フォレスターという車の正確に合っているのでは、と感じます。
ただ、e-Boxerのモデルのほうは、発進時の加速で、モーターの加速があるので加速がなめらか、街乗りが静か、などという好評価も見受けられるので、是非乗り比べて選んでみましょう!
フォレスターの外観・室内広さ
外観


外観は、D型でフロントフェイスが少し変わりました。
フォレスターというとオフロード色が強いですが、この新型は、都会でオンロードを走っていても似合う外観だと思います。
室内



室内は十分に広く、後部座席に座っても、身長173cmの私が座って、拳2〜3つぶんの余裕があります。また、頭上も十分に広いです。
ファミリーカーとしても申し分のない広さです。

トランクも大容量が確保されています。
自分のアウトバックと比較すると、幅はアウトバックよりも広く、奥行きはアウトバックよりも小さいですが、高さもあるため、自分のアウトバックよりも広く、使いやすそうに感じました。

ただ、ラゲッジを開けたときの高さがかなりあり、身長173cmの私でも、手動で閉めるのは高さが結構ギリギリ、という感じがありました。
そのため、女性がメインで使うなら、自動パワーリヤゲートはほぼ必須、の装備であると感じます。
フォレスターを実際に試乗してみた感想
フォレスターSPORTを実際に試乗したので、その感想について、まとめたいと思います。
別記事で、価格.comのレビュー評価を紹介しているので、それに則って採点評価をしています。
評価項目 | 評価観点 |
エクステリア | 所有して満足感があるか・高級感はあるか |
インテリア | ファミリー用として使いやすいか |
エンジン性能 | 加速感が良いか、運転して違和感がないか |
走行性能 | 運転しやすいか、安心・安定感があるか |
乗り心地 | ファミリー用として快適か |
燃費 | 燃費が良いか、維持費がかからないか |
価格 | 価格に対する価値があるか |
個人的な評価結果
- エクステリア:80点
- インテリア:90点
- エンジン性能:85点
- 走行性能:100点
- 乗り心地:90点
- 燃費:60点
- 価格:75点
個人的に採点すると上記結果で、エンジン、走行性能、乗り心地は申し分ない!という出来でした。
走らせたときの安定感や視界の良さ、しなやかな乗り心地が、まさにスバル車!という感覚が強く、素晴らしい出来であったな、と感じます。
試乗した感想の詳細は、別記事にまとめていますので参考にしてみてください。

1.8ガソリンターボとハイブリッドの印象の違いは?
1.8ガソリンターボは、低速から力強い加速で、パワー感は街乗りでは十分すぎるほど速くて軽快に走る、という印象です。
走りに関して、1.8ガソリンターボはほとんど良い印象しかない、というくらい、出来が良かったと感じます。
ハイブリッドのほうは、2.0ガソリン + モーターという組み合わせで、重量もあるせいか、パワー感は1.8ガソリンターボのほうが上、という意見が大半です。
ただ、ハイブリッドのほうは、重量があるので、街乗りには重厚感があってよい、という感想もあるので、乗り比べて自分が良いと思ったほうを購入するのが、結局は一番良いですね。
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フォレスターの一般ユーザー評価・口コミ
フォレスターの一般ユーザー・口コミ評価について、価格.comの評価を紹介します。

燃費以外は、すべて平均点以上の評価、ということで、フォレスターの評価はとても高いことがわかります。
燃費は・・・正直ハイブリッドモデルでも、あまり期待しないほうが良さそうです(^^;
街乗りだと、ハイブリッドでも実燃費は10km/L強程度、という意見が多く、燃費を期待するとがっかりすると思います。
個人的には、ハイブリッドよりも、力強くて軽快に加速してくれる、1.8ガソリンターボのほうをおすすめしたいところです。
フォレスターのリコール・不具合情報
2021年9月現在、新型フォレスターのリコール・改善情報がいくつか出てきたので、まとめます。
2021年4月15日
リヤスタビライザのブラケットと車体の締結面において、使用過程でボルトが緩み、当該取り付け部にガタが生じて異音が発生することがある。そのまま使用を続けるとボルトが脱落する可能性があり、最悪の場合ブラケットが周辺部品を傷つけるおそれがある。
リコール対象車両・期間
e-Boxer:平成30年7月3日 ~ 令和元年5月31日
2.5ガソリン:平成30年8月24日 ~ 令和元年5月7日
2020年12月11日
パワーリヤゲート装着車両において、コントロールユニットによるリヤゲートラッチの制御が不適切なため、リヤゲートラッチの状態がパワーリヤゲートの作動条件を満たさなくなるものがある。そのため、電動操作によるパワーリヤゲート開閉作動ができなくなるおそれがある。
リコール対象車両・期間
e-Boxer:平成30年8月24日 ~ 平成31年4月11日
2.5ガソリン:平成30年7月3日 ~ 平成31年4月11日
2019年11月28日
ブローバイガス還元装置において、PCVバルブの材質が不適切なため、クランクケース接続部の耐久性が不足しているものがある。そのため、当該接続部の破損により燃焼室にエンジンオイルが浸入し燃焼、マフラーから多量の白煙が発生して、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。
リコール対象車両・期間
e-Boxer:平成30年8月24日 ~ 平成30年10月17日
2.5ガソリン:平成30年7月3日 ~ 平成30年10月22日
2019年1月31日
電動パワーステアリングにおいて、コントロールユニットの端子部の製造条件が不適切なため、回路が絶縁されずに導通するものがある。 そのため、警告灯が点灯するとともにパワーステアリングのアシスト機能が停止し、ステアリングの操作力が増大するおそれがある。
リコール対象車両・期間
e-Boxer:平成30年12月28日~平成31年1月16日
2.5ガソリン:平成30年12月28日~平成31年1月14日
2019年8月29日
ハイブリッドシステムの電圧変換装置(DC/DCコンバータ)において、構成部品であるICの製造工程設備の取扱いが不適切なため、加工時に不純物が付着したものがある。そのため、最悪の場合、不純物の影響により当該ICの内部回路が絶たれ、DC/DCコンバータが作動停止し、EV走行及びアイドリングストップしなくなるおそれがある。
リコール対象車両・期間
e-Boxer:令和元年7月12日 ~ 令和元年7月22日
2018年9月27日
電動式リヤゲートに取り付けられているリヤゲートステー取付用ブラケットにおいて、製造管理が不適切なためボールスタッドのカシメが不十分なものがある。そのため、リヤゲート全開の状態からさらに上側に力を加えた場合、ボールスタッドがブラケットから外れ、リヤゲートやリヤゲートステーが降下し身体の一部にあたるおそれがある。
リコール対象車両・期間
2.5ガソリン:平成30年7月3日 ~ 平成30年8月6日
新型フォレスターに関するのは、2018〜2021年で上記6件です。
- 電動パワーリヤゲート:2件
- 電動パワーステアリング:1件
- ハイブリッドシステム:1件
- エンジン関連:1件
- スタビライザー:1件
内訳は上記の通りです。
また、C型で追加されたSPORTに関するリコール情報は、まだ出ていません。
個人的には、ハイブリッドシステムに関するものが1件と少ないのが、とても優秀だなと感じます。
また、国土交通省のホームページにも、ユーザーの不具合情報一覧があるので、新型フォレスターのものをまとめてみます。
右折時待ちでアクセルペダルを踏んでも発進しなくなった。アクセルペダルを強めに踏むとアイサイトが一時停止しました、パーキングに入れて下さいと表示が出て、パーキングに入れなおしてみたが症状は改善せず。エンジン再スタートで動くようになった。
対象車両:e-Boxer
ショッピングセンターに入ろうと、ゆっくり左折したところ、突然アイサイト視界不良やVDCなどの警告表示が点灯し、エンストした。シフトをパーキングに戻して下さいとの表示が出て、エンジンを再始動させることになった。
対象車両:e-Boxer
チェックしたところ新型フォレスターに関するものは、この2件ですね。
両方ともe-Boxerで、エンストに関するもので、エンジン再始動で直った、という事象のようです。
上記事象を見ていると、不具合報告の数自体は、とても少なく、信頼性は高いということが伺えます。
フォレスターの出来は素晴らしい!燃費以外で後悔はしない出来と言えます

上記でまとめた通り、新型フォレスターの出来は素晴らしいと結論づけられます。
ミドルサイズのSUVで、アウトドアメインで使う方には特にハマりそうです。また、オンロードの乗り心地も上質で、街乗り用としても申し分のない出来と言えます。
燃費だけは・・・ちょっといまいちですかね(汗)
ハイブリッドモデルがありますが、燃費はあまり期待しないほうが良いと思います。
燃費を期待してフォレスターを買うと、おそらく後悔します。燃費を期待するならホンダヴェゼルのハイブリッドや、CX-5のディーゼルモデルを買ったほうがよいです。
走行性能や乗り心地、安全性能は素晴らしいものがあるので、ファミリー用としても良く、多くの方に満足してもらえる出来と言えます。
私も実際に試乗してみて、次期愛車として最有力だな、と感じた次第です。