買い替えにあたりフォレスターを検討したかったので、まだ試乗したことのないe-BOXERのグレードをディーラーで試乗させていただきました。
試乗グレードは、X-BREAKでした。
フォレスターSPORTは、以前試乗させてもらったことがありとても好印象でした。
買い替えにあたり、e-BOXERのほうも検討したかったので、試乗をすることにしました。
ただ私の今の車がアウトバックなので、営業の方が気を利かせて?アウトバックの試乗車も用意していただきました。
試乗した結果、アウトバックがあまりにも良すぎて、フォレスターもなかなか良かったのですがあまり印象に残らないという結果になりました(汗)
フォレスターX-BREAK(e-BOXER)の印象を簡単にまとめると
- 乗り心地はとても良い
- 加減速は1.8ターボのSPORTのほうが好みだった
- 広い室内とラゲッジ
・・・といったところで、なかなか良かったのですが、価格差がそこまでないのであれば、私はSPORTを選ぶかな~~と思ってしまいました。
どういったところがそう感じたのか?を詳しく解説していきます。
フォレスター価格。全車AWDでコスパは良い

フォレスターの各グレードごとの車両価格は、以下の通りです。
グレード | 価格 | パワートレイン |
Touring | 299.2万 | ハイブリッド |
X-BREAK | 313.5万 | ハイブリッド |
Advance | 323.4万 | ハイブリッド |
SPORT | 335.5万 | 1.8ターボ |
XT-EDITION | 335.5万 | 1.8ターボ |
STI SPORT | 363万 | 1.8ターボ |
全車AWD(4WD)で、ハイブリッドと1.8ガソリンターボのみのグレード展開です。
ハイブリッドのAWDで300万弱~というスタートプライスは、コスパが良いと感じます。
フォレスターのスペック。マイルドハイブリッドと1.8ガソリンターボ

フォレスターのスペック紹介をします。
スペック | e-BOXER | 1.8ターボ |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4625×1815×1715 | 4625×1815×1715 |
ホイールベース(mm) | 2,670 | 2,670 |
車両重量(kg) | 1620~1640 | 1570 |
最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
ラゲッジ容量 | 509リッター | 520リッター |
エンジン | 2リッタNA + モーター | 1.8リッターターボ |
最高出力 | 145ps/6,000rpm | 177ps/5,200-5,600rpm |
モーター出力 | 13.6ps | – |
最大トルク | 188Nm/4,000rpm | 300Nm/1,600-3,600rpm |
モータートルク | 65Nm | – |
トランスミッション | リアトロニック(CVT) | |
駆動方式 | AWD | |
燃費(WLTC) | 14.0km/L | 13.6km/L |
燃費(市街地) | 11.2km/L | 10.3km/L |
燃費(郊外) | 14.2km/L | 14.3km/L |
燃費(高速道路) | 16.0km/L | 15.2km/L |
燃料タンク容量 | 48リッター | 63リッター |
乗車定員 | 5名 |
スペックの通りで、ハイブリッドのe-BOXERと言えど、燃費はそこまででもなく1.8ガソリンターボと大差はありませんでした。
あとバッテリーを積載しているため、燃料タンク容量がe-BOXERのほうが48リッターと少ない、ラゲッジ容量が多少少ないという特徴があります。
フォレスターe-BOXERの走りの印象について

フォレスターのe-BOXERは、2リッターガソリン + モーターの組み合わせです。
1.8ガソリンターボのSPORTと比較するとどうかな?と思ったのですが
- 加速がSPORTと比較して穏やか(悪く言えばダルイ)
- ブレーキに違和感あり
という印象で、ドライバビリティ(運転感覚)は、SPORTのほうが個人的には好みだな、と思いました。
まず加速ですが、燃費重視のIモードだと若干重さを感じます。
ちなみに最近のSUBARU車はドライブモードが選択できます。
- Iモード(普段使いの燃費重視モード)
- Sモード(速く走るスポーツモード)
と、モード切替があるのですが、Iモードでの加速感は、若干のダルさを感じました。
Sモードにすると、加速時にエンジンの回転数が上がりやすくなり、ダルさは感じなくなりました。
そのため試乗時にはIモード、Sモードを交互に試してみたのですが、短時間の試乗では「これがベストだな」というのを掴み切れなかった、というのが正直な感想です。
ブレーキに違和感あり、と書いたのは、おそらくハイブリッドの回生ブレーキの制御で、踏んでいる途中で急に効くという感覚があったためです。
SPORTや、アウトバックにはそのような感覚はなく、踏力に応じて徐々に効いてくる、スバルお馴染みのブレーキタッチでした。
そのためe-BOXERがそのような調整になっているものと思います。
ハンドリングの良さはSPORTと同等レベルでした。
フォレスターX-BREAKの乗り心地について

フォレスターは、現行型からプラットフォームにSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を採用しています。
乗り心地は明らかにレベルアップしており、私のBR型アウトバックよりも、フォレスターのほうが数段レベルが上です。
ではSPORTとX-BREAKで違いがあるか?というと、そこまでの違いは感じなかったのですが、SPORTのほうが若干固めの足回りであったと思います。
X-BREAKのほうが、少し柔らかめだったので、どちらがよいかは完全に好みの問題かなと思います。
フォレスターの外観・室内広さ
外観


外観は、D型でフロントフェイスが少し変わりました。
フォレスターというとオフロード色が強いですが、この新型は、都会でオンロードを走っていても似合う外観だと思います。
室内



室内は十分に広く、後部座席に座っても、身長173cmの私が座って、拳2〜3つぶんの余裕があります。また、頭上も十分に広いです。
ファミリーカーとしても申し分のない広さです。

トランクも大容量が確保されています。
自分のアウトバックと比較すると、幅はアウトバックよりも広く、奥行きはアウトバックよりも小さいですが、高さもあるため、自分のアウトバックよりも広く、使いやすそうに感じました。
1.8ガソリンターボと、e-BOXERでは、ラゲッジ容量に少し違いがあり、e-BOXERのほうが少し少ないです。
これはハイブリッドなのでモーターを積載している分、サブトランク分の容量が少なくなっているからのようで、実用上はそこまで影響はないと思います。

ただ、ラゲッジを開けたときの高さがかなりあり、身長173cmの私でも、手動で閉めるのは高さが結構ギリギリ、という感じがありました。
そのため、女性がメインで使うなら、自動パワーリヤゲートはほぼ必須、の装備であると感じます。
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私の場合、14年落ちのレガシィアウトバックを査定に出しました。
- 2009年式(14年落ち)
- 走行距離8.5万km
- 車体色が赤とマイナー色
- アイサイトなし
- エンジン排気量3.6リッター
- ボディに細かい傷やへこみあり
と、何一つ査定額が上がる要素のない車ではあったのですが(汗)
- ディーラー下取り:3万円
- 車買取一括査定:13万円
と、なんと10万円もの査定アップになりました!
絶対にこのひと手間は、かけるべきだと強く思いました。
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体験談を以下記事にまとめているので参考にしてみてください。

フォレスターX-BREAK(e-BOXER)の試乗評価点
フォレスターX-BREAK(e-BOXER)の試乗評価結果について、まとめたいと思います。
以下の評価観点に則って評価をしたいと思います。
あくまで個人的な評価ですが、S~Dの5段階評価としています。
評価項目 | 評価観点 | 評価 |
エクステリア | 所有して満足感があるか・高級感はあるか | A |
インテリア | ファミリー用として使いやすいか | A |
エンジン性能 | 加速感が良いか、運転して違和感がないか | B |
走行性能 | 運転しやすいか、安心・安定感があるか | A |
乗り心地 | ファミリー用として快適か | A |
燃費 | 燃費が良いか、維持費がかからないか | B |
安全性能 | ファミリー用として安全性能が優れているか | S |
価格 | 価格に見合った価値があるか | A |
個人的な欲しさ | 個人的に欲しいかどうか | B+ |
エクステリア:A
オフロードだけでなく、都会のオンロードを走っていても違和感のないスマートなデザインになったなと感じます。


総額400万は超える車なので、決して安い車ではないですが、納得できるデザインの上質感があると思います。
インテリア:A

フォレスターの室内で私が高く評価したいのは、後席が広いというところです。
ファミリー用途としても不満のない広さです。
私のBRアウトバックも広いですが、フォレスターのほうがもっと広く、申し分のない広さです。後席は快適そうだなと思います。
これ以上を求めるならば、アルファードなどの大型ミニバンくらいしかないでしょう。
エンジン性能:B
上述しましたが、Iモードだと若干ダルめの加速感、という印象です。
街乗りとしては十分な加速感はあるのですが、SPORTの1.8ガソリンターボと比較すると劣る、という印象です。
Sモードにすると、ダルさはほぼ解消されますが、その分エンジン回転数が上がってしまうので、これはこれで違和感があります。
常時Iモードがいいのか、Sモードがいいのか、短時間の試乗では掴み切ることができませんでした。
走行性能:A
運転のしやすさ、ハンドリングの良さはスバル安定の出来であると思います。
あと、スバル車の試乗でいつも感じることですが、このフォレスターも抜群に視界がよく、とても運転しやすいということです。

前方視界はアイポイントが高く、ボンネットも見やすいので、とても見切りやすい視界となっています。
後方視界も極めてよく、バックでの駐車も試しましたが駐車しやすいです。
乗り心地:A
乗り心地はとても良いです。
私のBRアウトバックと比較しても、このフォレスターのほうが乗り心地は良いです。
スバルのSUVは、乗り心地が優れている傾向にあると感じますが、このフォレスターもとても良いです。
ただ・・・同じ日に試乗した、現行型(BT)アウトバックは乗り心地が更によく、ここはアウトバックのほうが、格上の感覚がありました。
燃費:B
このクラスのAWDのSUVとしては、まあまあ頑張っている方ではないかと思います。
ただ、トヨタやホンダのハイブリッドと比較してしまうと、明らかに燃費は劣ります。
その分、e-BOXERは値段が安いというメリットがあります。
安全性能:S

自動車の安全性能について、独立行政法人自動車事故対策機構、NASVA(ナスバ)が実施している自動車アセスメント「JINCAP」というものがあります。
フォレスターは、このJINCAPで、2018~2019年度ランキングで、衝突安全性能がクラウンと並んで同率1位の点数を獲得しています。
またアイサイトの性能も素晴らしく、安全性能は文句をつけるところがないでしょう。
価格:A
ファミリー用途として考えても、広さは十分なので、AWDで、走行性能や安全性能の充実さを考えると、コスパは良いと思います。
フォレスターのe-BOXERはなかなか良い、が、SPORTはもっと良い・・・

好みや慣れの問題もあると思いますが、e-BOXERはなかなか良い、と感じましたが、1.8ガソリンターボのSPORTのほうがもっと良かったかな、というのが正直な感想です。
ドライバビリティが、e-BOXERよりもSPORTのほうが良いんですよね。
いやでもe-BOXERはハイブリッドだから、燃費や維持費は圧倒的にSPORTより上でしょ?という意見もあるかと思いますが・・・
そんなに変わらないんですよね(汗)
市街地モードのWLTC燃費で、e-BOXER:11.2km/Lに対して、SPORTは10.3km/Lです。
ハイブリッドとガソリンターボで、0.9km/Lしか変わらない(汗)
これはむしろ、1.8ガソリンターボが優秀とみるべきなのかもしれません。
ドライバビリティは、SPORTのほうが上なので、ドライバビリティを少し我慢して得られるのが、0.9km/Lの燃費となると・・・う~~ん?となってしまいますかね。
あとは価格差でしょうか。e-BOXERのほうが安いですが、私ならば20万円差くらいであれば、SPORTを選ぶかなと思います。
もし、中古で、SPORTよりもe-BOXERのほうが30~40万程度安いとなったら・・・それは本気で迷うと思います。
比較するとSPORTのほうが良いのは間違いないですが、30~40万の価格差があるかというと、そこまでではないかなというのが印象です。
参考になれば幸いです。
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