レノボより、コスパの良いビジネスモバイルノートパソコンThinkPad Eシリーズ の最新機種
ThinkPad E14 Gen7 ILL(14型 Intel)
が、発売されました。

AI性能の高いIntel Core Ultra 200Vシリーズを搭載し、Copilot +PCを満たす性能となっっています。

一方、AMD版も発売済みで、AMD版は9万円からの価格で、メモリも16GBからと、安定のビジネスノートパソコンとしてはお買い得な設定となっています。
スペックや価格など詳しく紹介していき、IntelとAMDの違いも解説します。
ThinkPad E14 Gen7 ILL(14型 Intel)のスペックと価格
スペック
Intel版
OS | Windows11 Home,Pro(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 228V インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V |
メモリ | 16 GB ~ 32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
液晶 | 14.0型 2.8K IPS液晶(2880 x 1800) 、100% sRGB、ブルーライト軽減、光沢なし 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200) 、45% NTSC、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200) 、45% NTSC、光沢なし |
重量 | 約 1.32kg~ |
インターフェイス | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen2 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック RJ-45 |
カメラ | インカメラ: プライバシーシャッター付き FHD 1080p+IR Hybrid Webカメラ |
サイズ | 約 313 x 220.3 x 10.1 (前端) – 15.25(後端)mm, 19.7(最厚部)mm(W x D x H) |
バッテリー | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 48Whr 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー 64Whr |
価格 | 9万円台〜 |
AMD版
OS | Windows11 Home、Pro(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 250 モバイル・プロセッサー AMD Ryzen™ 5 230 モバイル・プロセッサー AMD Ryzen™ 5 220 モバイル・プロセッサー AMD Ryzen™ 3 210 モバイル・プロセッサー |
メモリ | 16 GB ~ 32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
液晶 | 14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、100% sRGB、光沢なし、ブルーライト軽減 14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、45% NTSC、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし 14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、45% NTSC、光沢なし |
重量 | 約1.41kg~ |
インターフェイス | USB4 (Video-out対応)x1 USB Type-C 3.2 Gen 1 x 1 USB 3.2 Gen 2 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen 1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック RJ-45 |
カメラ | インカメラ: 全てプライバシーシャッター付き 5MP Webカメラ FHD 1080p+IR Hybrid Webカメラ HD 720P Webカメラ |
サイズ | 約 313 x 220.3 x 10.1 (前端) – 15.25(後端)mm, 19.7(最厚部)mm(W x D x H) |
バッテリー | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 48Whr 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー 64Whr |
価格 | 9万円台〜 |
14インチ、重さ1.32kg~のビジネスノートパソコンです。
14インチとかばんにも入れやすい大きさで、1.32kgはそこそこ軽いので、たまに持ち運ぶ用途としても使いやすいです。
価格
価格は9.37万円からです。
12.98万円のベース構成だと以下になります。
OS | Windows 11 Home 64bit |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V |
メモリ | 16 GB LPDDR5X-8533MT/s |
ストレージ | 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC OPAL対応 |
液晶 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ(プライバシーシャッター付)、マイク |
バッテリー | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 48Whr |
価格 | 12.98万円 |
このベース構成でも、CPUはIntel Core Ultra 5 226V、メモリ16GB、SSD512GBと十分な性能です。
この構成だとディスプレイが、45%NTSC=sRGB63%程度と色域が狭いので、解像度2K、100%sRGBのディスプレイにすると、14.12万円になります。
Intel Core Ultra 200Vシリーズを搭載したパソコンは高い傾向にあるので、14.12万円であれば十分に安いと言えます。

- Intel Core Ultra 7 258V
- メモリ32GB
- SSD512GB
- 14インチ 2.8K液晶 (2880 x 1800) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit
という、ほぼフルスペックの構成でも16.02万とかなり安いです。
有機ELならHP OmniBook X Flip 14-fmも安かったですが、この機種はIPS液晶になりますがとても安く、コスパ重視ならかなりおすすめです。
ThinkPad E14 Gen7のIntelとAMD版の比較


CPU性能はIntel版が良い
ははhThinkPad E14は、IntelはIntel Core Ultra 200Vシリーズ、AMD Ryzen 200シリーズを搭載しています。
CPUベンチマークのPassMarkスコアは以下の通りです。
CPU | PassMarkスコア |
Core Ultra 9 285H | 32815 |
Ryzen AI 9 HX 375 | 31950 |
Core Ultra 5 225H | 29314 |
Ryzen AI 9 365 | 29163 |
Core Ultra 7 255H | 29066 |
Ryzen 7 8845HS | 28671 |
Ryzen 7 8840HS | 24675 |
Core Ultra 7 155H | 24950 |
Ryzen 7 AI 350 | 24204 |
Ryzen 7 250 | 23897 |
Ryzen 7 8840U | 23821 |
Ryzen 7 7735HS | 23722 |
Ryzen 5 8645HS | 22787 |
Core Ultra 5 125H | 21300 |
Ryzen 5 230 | 21009 |
Ryzen 5 8640U | 20772 |
Core Ultra 7 258V | 19486 |
Core Ultra 5 226V | 18789 |
Core Ultra 5 225U | 18476 |
Ryzen 5 220 | 18260 |
Core Ultra 7 155U | 16759 |
Core Ultra 5 125U | 17413 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 5 7535HS | 18312 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 210 | 13175 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると十分快適に使えます。
15000以上のCPUを選ぶと、4年は快適に使えると言えます。
Intel Core Ultra 200Vシリーズは、Intel Core Ultra 5 226V、7 228Vどちらも、性能は高いです。
またグラフィック性能もIntel Core Ultra 200Vシリーズは高いです。Intel Core Ultra 7 228Vなら、動画編集などクリエイティブワークにも使えます。
AMD Ryzen 200シリーズは、Ryzen 3 210だと性能的にやや物足りないので、Ryzen 5 220もしくはRyzen 5 230以上のCPUを選ぶとよいでしょう。
バッテリー持ちはIntel版が大きく上
バッテリー | 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 48Whr 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー 64Whr |
バッテリー容量は、Intel、AMDとも、デフォルト48Whr、オプション64Whrとなっています。
14インチの平均的な容量が大体、50~55Whrなので、48Whrだと少し少ない、64Whrだと少し多いという感触です。
バッテリー持続時間はまだ未公表ですが、Intel Core Ultra 200Vシリーズは、バッテリー持ちが優秀です。
上記は、HP OmniBook X Flip 14という機種で、IntelとAMDの両方があり、Intel Core Ultra 7 258Vと、AMD Ryzen AI 7 350を搭載しています。
バッテリー容量はどちらも59Whrです。
YouTube動画流しっぱなしでバッテリー持続時間を計測したときの結果は以下の通りです。
メーカー公称時間 | 59Whr 最大14時間30分 |
---|---|
残量0%まで AMD版 | 6時間27分 |
残量0%まで Intel版 | 12時間12分 |
圧倒的にIntelのほうが長く、バッテリー持続時間はIntel版のほうが優秀です。
重さはIntel版のほうが軽い

重さはIntelが1.32kg~、AMDが1.41kg~となっています。
ボディサイズは全く同じだったので、90gも差が生じるような違いはないように思うのですが、CPU自体が軽いとか、ディスプレイが軽いとか、Intel版のほうが何か軽量化しているのかもしれません。
AI性能はIntel版が上
Intel Core Ultra 200Vシリーズは、AI性能が高いです。
Intel Core Ultra 200Vシリーズは、NPUというAI処理を専門に行うプロセッサーを搭載しています。
TOPSとは、「Tera Operations per Second」の略称で、「システムが1秒間に何兆回の演算を実行できるか」を示します。
例えば、10TOPSならば、1秒間に10兆回の演算が実行できるコンピューティングパワーを表します。1秒間に10兆回の演算性能を持つCPUなら、「10TOPS」となります。
CPU | TOPS |
GeForce RTX 4060 | 242 TOPS |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 55 TOPS |
AMD Ryzen AI 9 365 | 50 TOPS |
AMD Ryzen AI 7 350 | 50 TOPS |
AMD Ryzen AI 5 340 | 50 TOPS |
Intel Core Ultra 7 258V | 47 TOPS |
Intel Core Ultra 5 226V | 40 TOPS |
Intel Core Ultra 9 285H | 13 TOPS |
Intel Core Ultra 7 255H | 13 TOPS |
Intel Core Ultra 5 225H | 13 TOPS |
Intel Core Ultra 5 225U | 12 TOPS |
Intel Core Ultra 7 155H | 11 TOPS |
TOPSの値は上記の通りで、外部GPUが圧倒的に高いのですが、2025年最新のCPUであれば、外部GPUなしでも十分に高い値となっています。
40TOPS以上であれば、マイクロソフトが定義している「Copilot+ PC」の基準を満たすので、40TOPS以上が高いAI性能を持つPCと言えます。
Intel Core Ultra 200Vシリーズは、47TOPSあり、マイクロソフトが定義している「Copilot+ PC」の基準を満たす、高いAI性能を持つPCと言えます。
今後、ローカルPC上でAIを活用していくことを考えているなら、Intel版のほうが良いでしょう。
価格はAMD版が安い


価格はAMD版のほうが安いです。
AMD版は9.37万円からというスタートプライスで、グレードアップしてAMD Ryzen 5 230 の構成にしても10万円台と、Intel版よりも安いです。
Intel版とAMD版の違いまとめ
- Intel版のほうがクリエイティブ性能が高い
- Intel版のほうがバッテリー持続時間が長い
- Intel版のほうが少し軽い
- AMD版のほうが安い
違いは上記の通りで、Intel版のほうが品質が上ですがAMD版のほうが安いです。
あまり持ち運ばない、クリエイティブワークには使わないということであればAMD版のほうがコスパが良くおすすめです。
ThinkPad E14の外観


安定のThinkPadシリーズデザインという印象で、外観は、旧型から大きくは変わっていないようです。
従来のThinkPadシリーズを使っている人であれば全く違和感なく使えるでしょう。
ディスプレイ・キーボード・電源アダプターなど
CPU以外の気になるスペックについて解説します。
ディスプレイ

ディスプレイはデフォルト構成だと、45%NTSC(=63%sRGB)の、事務作業用途向きのディスプレイとなります。
色域の広いディスプレイを選ぶ場合、解像度2.8Kのディスプレイを選ぶことになります。
差額は22000円ですが実際には、割引率を引いた金額が差額になるようで、実際に選んだところ12.98万→14.12万となったので、約1.1万の差額で上位ディスプレイにできるようです。
キーボード

キーボードはいつものThinkPad キーボードですが、左下のCtrlキーとFnキーは、ThinkPad 独自配置ではなく、Ctrlキーが左下にあり、一般的な配置になっています。
またCopilotキーが配置されています。
電源アダプターは65W
電源アダプターは65Wのため、一般的なノートパソコンの電源容量でフルパワー発揮できます。
インターフェイス


インターフェイス(E14/E16) | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen2 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック RJ-45 |
インターフェイスは上記となります。
USB-A、USB-Cが2つずつあり、HDMIと物理LANもあるので、ビジネス用としては申し分ないでしょう。
まとめ:ThinkPad E14 ILL(14型Intel)はAMD版よりは高いものの持ち運び、クリエイティブワークに良さそう

ThinkPad E14 ILL(14型Intel)は、AMD版よりは少し高いですが、その分クリエイティブワーク性能および、バッテリー持続時間が長く、少し軽いです。
持ち運びにも向く、安定の高コスパビジネスノートパソコンと言えそうです。
特に100%sRGBディスプレイを選んでも14.12万と、Intel Core Ultra 200Vシリーズを搭載した機種としては安く、持ち運びにもクリエイティブワークにも、万能に使えます。
100%家庭用なら、IdeaPad 5シリーズが安定のコスパですが、少しでも仕事用に使うのなら、このThinkPad E14 Gen7はおすすめです。
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