レノボのThinkPadは、レノボのノートパソコンの中でも最もメジャーな機種で、力をいれて開発していると思われる機種です。
ノートパソコンに詳しくない方でも、ThinkPadという機種名はなんとなく知っているという方が多く、パソコン好きな方にも人気があります。

なぜThinkPadは人気があるのか?というのを、様々な機種を実機レビューしてきていますので、種類や実機レビュー結果をまとめようと思います。
ThinkPadの特徴と優れている点

ThinkPadの研究開発は、日本の大和研究所にて行われており、品質を確保しています。
レノボは中国企業なので、品質が不安という声もよく見ますが、研究開発は日本で行ってますし、実際にレノボからパソコン2台買いましたが品質にも問題ないので、そこまで気にすることはないかなと思います。
なんで研究所が日本の大和?と思ったのですが、ThinkPadを開発したのは、日本IBMで日本人みたいですね。
そのときから大和研究所で開発がされていたので、それが継続されているようですね。
- キーボードがノートパソコン最高品質
- トラックポイントあり
- 伝統の品質と耐久性
キーボードがノートパソコン最高品質

ThinkPadといえば、このキーボードと真ん中にある赤色のトラックポイントです。
ThinkPadフリークの方はトラックポイントに慣れすぎて、マウスよりもトラックポイントのほうで操作しているという方もいるようです。

キーボードは素晴らしく、ノートパソコンのキーボードということであれば100点をつけられる打鍵感です。
キーストローク(深さ)がしっかり確保されており、真ん中が少しへこんだ形状になっているので打ちやすいです。
このキーボードとトラックポイントがThinkPad人気の最大の理由で、このキーボードがあるからThinkPadから乗り変えられない、という方が多いと感じます。
伝統の品質と耐久性

ThinkPadは、MIL基準(米国国防省調達基準)をクリアしており、耐久性は抜群です。
出張などで頻繁に持ち歩き、様々なシーンで使うので耐久性を確保したいということであればThinkPadは良い選択となります。
ThinkPadの気になる点
ThinkPadの気になる点も挙げてみます。
価格が高い
レノボのノートパソコンはコスパが良いモデルが多いですが、ThinkPadは残念ながら安くはないです。

例えば上記はThinkPadフラッグシップモデルのX1 Carbonですが22.6万~と結構なお値段です。
MIL基準クリアのためなどでボディにコストがかかっているからと思いますが、コスパ重視だとちょっと厳しいかもしれません。
デザインは好みが分かれるかも


ThinkPadのボディは、シンプルに真っ黒で、ビジネス向けとしては落ち着いていてよいかもしれませんが、MacBookのような持っているだけで満足できるようなデザインの良さではないかな、と思います。
まあこれは好みもあるかもしれません。
ThinkPadのシリーズとおすすめ機種紹介

ThinkPadシリーズはレノボの主力機種のためか、シリーズはすさまじく多いです。
- X1:ThinkPadフラッグシップモデル
- X:X13がモバイルでコスパ良し
- E:コスパ最強モデル
- Z:新世代のデザインが新しいモデル
- C:クロームブック
- Yoga:現在購入可能モデルなし・・・
- P、T、L:ここら辺は私の不勉強で違いが分かりませぬ(汗)
これだけのシリーズがあります・・・多すぎてよくわかりませんね!?
私もすべてのシリーズを触ったわけではないのですが、実際に実機レビューをしたものの中でおすすめのものを紹介していきます。
個人的なおすすめは
- X1:ThinkPadフラッグシップモデル
- X:X13がモバイルでコスパ良し
- E:コスパ最強モデル
なので、紹介していきます。
ThinkPadのフラッグシップで最も人気のあるモデル ThinkPad X1 Carbon
初期導入済OS | Windows 11 Pro 64bit その他のエディション選択可能 |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-1280P vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1270P vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー インテル® Core™ i5-1250P vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i5-1240P プロセッサー インテル® Core™ i7-1260P vPro® Essentials プロセッサー インテル® Core™ i5-1240P vPro® Essentials プロセッサー インテル® Core™ i7-1265U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1255U プロセッサー インテル® Core™ i5-1245U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i5-1235Uプロセッサー |
セキュリティ・チップ(TPM) | あり |
その他のセキュリティ機能 | パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホール、HPD |
メモリー | オンボード: 8GB/16GB/32GB 最大32GB(LPDDR5) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ビデオ・チップ | CPU内蔵(インテル® Iris® Xe グラフィックス) |
ディスプレイ | LED バックライト付 14.0型 WQUXGA IPS 省電力液晶 (3840 x 2400) 、マルチタッチ対応(10点)、ブルーライト軽減、光沢なし LED バックライト付 14.0型 WQUXGA IPS 省電力液晶 (3840 x 2400) 、マルチタッチ非対応、ブルーライト軽減 14.0型 2.8K OLED (有機 EL ディスプレイ)液晶 (2880 x 1800) 、マルチタッチ非対応、ブルーライト軽減、光沢なし LED バックライト付 14.0型 2.2K IPS液晶 (2240 x 1400) 、マルチタッチ非対応、ブルーライト軽減、光沢なし LED バックライト付 14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、マルチタッチ対応(10点)、Privacy Guard、光沢なし LED バックライト付 14.0型 WUXGA IPS 省電力液晶 (1920 x 1200) 、マルチタッチ対応(10点)、ブルーライト軽減、光沢なし LED バックライト付 14.0型 WUXGA IPS 省電力液晶 (1920 x 1200) 、マルチタッチ非対応、ブルーライト軽減、光沢なし |
インターフェース | USB 4 (Thunderbolt4 対応) x 2 USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen1 x 1 HDMI マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック |
ワイヤレスWAN | 対応(4G LTE Cat.16/5G Cat.20) |
ワイヤレスLAN | Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
Bluetooth | v5.2 |
イーサネット | なし |
オーディオ機能 | Dolby Atmos® Speaker System, Dolby Voice, 4mic+4スピーカー(キーボード面にスピーカー) |
カメラ | インカメラ: 全てプライバシーシャッター付き FHD 1080p RGB+IR Webカメラ 人感検知機能付き FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ FHD 1080p RGB Webカメラ HD 720P RGB Webカメラ |
カードスロット | なし |
キーボード | フルサイズ・キーボード (6列)、89キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、JIS配列、TrackPoint、ThinkPadクリックパッド、バックライト・キーボード |
指紋センサー | あり |
ポインティング・デバイス | TrackPoint+ThinkPadクリックパッド |
本体寸法(幅×奥行き×高さ) | 約 315.6×222.5×15.36mm |
本体質量 | 約 1.12kg~ |
バッテリー | 固定式 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー 57Whr |
バッテリー駆動時間 | 最大 約24.9時間 |
本体カラー | ブラック |
X1 Carbonは、レノボのノートパソコンの中でもフラッグシップとなる性能を持つノートパソコンで、すべての性能が高いですが、最大の特徴は以下でしょう。
- 16:10の縦長14インチディスプレイ
- 14インチなのに1.12kgと軽量
- 米軍調達基準に準拠した高い耐久性
ノートパソコンにこだわる人が、最終的に行き着くモデルとして選ばれることも多いです。

14インチで画面サイズ16:10と縦長で作業しやすく、1.12kg~と軽くキーボードも打ちやすいです。
もし私が本業用にノートパソコンを好きなものが選べるのであれば、まず間違いなくこの機種を選びます。
またThinkPad X1 Carbonは、中古も豊富なので、もし欲しいけど高すぎて手が出ないということであれば、中古もおすすめの選択になります。


ThinkPadで最もコスパ良し。ThinkPad E14,E15
OS | Windows11 Pro(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-1235U |
メモリ | 8GB(オンボード,空きスロット1) |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 15.6″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 300 nit |
重量 | 約1.78kg~ |
インターフェイス | USB 4 (Thunderbolt4 対応) x 1 USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1 USB 2.0 x 1 HDMI マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック RJ-45(※カスタマイズ選択) |
サイズ | 約 365x240x18.9mm |
バッテリー | 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 57Whr 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 45Whr |
価格 | 9万円台〜 |
初期導入済OS |
Windows 11 Pro 64bit
その他のエディション選択可能 |
プロセッサー |
AMD Ryzen™ 7 5825U モバイル・プロセッサー
AMD Ryzen™ 5 5625U モバイル・プロセッサー AMD Ryzen™ 3 5425U モバイル・プロセッサー |
セキュリティ・チップ(TPM) | あり |
その他のセキュリティ機能 |
パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホール
|
メモリー |
オンボード: 8GB
スロット: 8GB/16GB/32GB 最大40GB(DDR4) |
メモリースロット数 |
1オンボード+1スロット
|
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ビデオ・チップ |
APU内蔵(AMD Radeon™ グラフィックス)
|
ディスプレイ | LED バックライト付 14.0型 FHD IPS 液晶 (1920×1080)、100% sRGB、光沢なし LED バックライト付 14.0型 FHD IPS 液晶 (1920×1080)、光沢なし |
インターフェース | USB Type-C 3.2 Gen1 x 1 USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1 USB 2.0 x 1 HDMI マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック RJ-45* |
ワイヤレスWAN | なし |
ワイヤレスLAN | Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) Wi-Fi 6対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
Bluetooth |
v5.2
|
イーサネット |
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
|
オーディオ機能 | デジタルマイクロホン/ステレオスピーカー、Dolby Audio™対応 |
カメラ* | インカメラ: 全てプライバシーシャッター付き FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ FHD 1080p RGB Webカメラ HD 720P RGB Webカメラ |
カードスロット | なし |
キーボード | フルサイズ・キーボード (6列)、89キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、JIS配列、TrackPoint、ThinkPadクリックパッド カスタマイズによりバックライト付きキーボードも選択可能 |
指紋センサー | 搭載可能 |
ポインティング・デバイス | TrackPoint+ThinkPadクリックパッド |
本体寸法(幅×奥行き×高さ) | 約 324x220x17.9mm(天板/底面 アルミニウム). |
バッテリー | 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 45Whr |
バッテリー駆動時 | 最大 約16.7時間(45Whrバッテリー) |
Eシリーズの最大の特徴は、そのコスパの高さです。
安くThinkPadを購入したいということであればもっともおすすめできるモデルです。
人気は上記紹介のフラッグシップモデルX1 Carbonのほうだと思いますが、値段を考えると売れ行きが最も良いのはこちらのEシリーズのほうになると思います。

安いからといって、特に質感が劣るということもなくThinkPad品質はしっかりクリアしており、キーボードも打ちやすいのでコスパ重視ならおすすめです。


モバイルでコスパ良し。ThinkPad X13
OS | Windows 10 Pro 64bit |
CPU | AMD Ryzen™ 5 PRO 5650U |
メモリ | 16 GB LPDDR4X-4266MHz (オンボード) |
ストレージ | 256 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 72%NTSC, 300 nit, LEDバックライト |
重量 | 約1.19kg~ |
インターフェイス | USB 3.2 Gen2 Type-C x2 (Video-out対応) x 2、USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1、USB 3.2 Gen1 x 1、HDMI x 1、マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック、イーサネット拡張コネクター2 x 1、ドッキングコネクター x 1 (USB Type C x 2&イーサネット拡張コネクター2と兼用) |
サイズ | 約 305.8×217.39×18.97mm |
バッテリー | 41Whr/54.7Whr |
価格 | 13万円台〜 |
13インチで比較的軽量、かつ、安く購入できるのがこのX13シリーズです。
旧型のCPUであれば、13万円台~から購入できます。
Intel、AMD Ryzenともに、旧型でも性能は十分なので、敢えて旧型を選んで安く購入するのもアリではないかと思います。

13インチながらディスプレイは16:10と縦に広いです。
左は16:9のHP ENVYですが、ThinkPadのほうが縦に広く作業がやりやすいです。

キーボードも13インチながらしっかりとした配置であり、キーストロークも1.8mmとしっかりとした深さがあるので、打ちやすいキーボードです。
コスパ良くモバイルノートのThinkPadが欲しいということであれば、このX13はおすすめです。

また13インチであれば、ZシリーズのZ13もデザインが新しくなかなか面白い機種であったので、興味のある方は参考にしてみてください。

ThinkPadの人気の理由まとめ。キーボードが良く昔ながらのファンが多い

ThinkPadシリーズは、元IBMの伝統的なシリーズということで、昔ながらのファンが多いなという印象です。
私は昔ながらのファンというわけではないですが、このキーボードの良さと、特にX1 Carbonの軽さと性能のバランスを考えると、人気がありファンが付くの頷ける、という出来です。
まあちょっと高いのですけどね・・・中にはE14、E15やX13など、コスパの良いモデルもあるので、安く購入したい方にはそちらがおすすめです。
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