モバイルパソコンとノートパソコンの違いは何か?
ノートパソコンの中でも、特に持ち運び用途として使える機種を、モバイルパソコンと呼ぶことが一般的です。

- モバイルパソコンと一般的なノートパソコンの違い
- モバイルパソコンを選ぶ際に気を付ける点
- おすすめのモバイルパソコン
上記について、解説していきます。
モバイルパソコンとノートパソコンの違い

モバイルパソコンの厳密な定義はないのですが、以下2つを満たすノートパソコンを、メーカーはモバイルパソコンと呼ぶことが多いです。
- サイズが14インチ以下
- 重さが1.4kg以下
サイズが14インチ以下、かつ重さが1.4kg以下を満たすノートパソコンを、モバイルパソコンと呼ぶことが一般的です。
サイズが15インチ以上、もしくは重さが1.4kgを超えるようなノートパソコンは、スタンダートノートパソコンと呼ばれることが一般的です。
モバイルパソコンのサイズは14インチ以下
左:HP Envy 13インチ、右:富士通LIFEBOOK 14インチ

上記写真は、左が13インチ、右が14インチです。
最近のノートパソコンは、画面のベゼル(枠)が細くなり、14インチでもコンパクトになったため、13と14インチでサイズ感があまり変わらなくなりました。
鞄に入れて持ち運ぶのであれば14インチまでが限度と言えます。
左:レノボYoga 14インチ、右:レノボThinkPad 16インチ

もうワンサイズ上で、主流サイズの15.6~16インチとなると、一気にサイズが大きくなるので、持ち運ぶのは難しくなります。
モバイルパソコンの重さは1.4kg以下がめやす

モバイルパソコンの重さの厳密な定義はないですが、一般的に1.4kg以下が、モバイルパソコンの重さとされています。
私は実際に、重さ700g~1.5kg程度の重さのノートパソコンをビジネスリュックに入れて、頻繁に持ち運んだことがあります。
重さ | 持ち運びの感想 |
1kg未満 | 凄く軽い! |
1kg~1.3kg | 普通 |
1.3kg~1.5kg | 持ち運べなくはないが重さを感じる |
1.5kg以上 | 重い・・ |
というのが実際に持ち運んだ感想です。
頻繁に持ち運ぶならば、重さ1.3kg未満の機種を選びたいところですが、1.5kgくらいまでならば、持ち運べないこともない重さです。
ノートパソコンを常に持ち運びつつ、色々移動するなら、1kg未満のノートパソコンにしたいところです。
サイズ・重さ以外でモバイルパソコンを選ぶ上での注意点

上述の通り、サイズは14インチ以下、重さは1.4kg以下がモバイルパソコンを選ぶ上での目安になりますが、他の注意点について挙げていきます。
耐久性に考慮している

ノートパソコンを頻繁に持ち運ぶ際に重要となるのが、耐久性です。
通勤や通学でバッグに入れて持ち運ぶと、どうしても満員電車などで衝撃が加わり、パソコンが不調になってしまうことがあります。
私がよく経験したのはキーボードやモニターの不調です。衝撃が加わることにより、基盤との接触が悪くなり、不調になるのだと予想しています。
そのため耐久性に考慮している製品を選ぶとよい、と言えます。
上記写真は、富士通LIFEBOOK の紹介ページにあった画像ですが、耐久性に考慮している機種は、なんらかの耐久性試験結果を載せていることが多いです。
また、ボディ材質はアルミニウム、もしくはマグネシウム合金が衝撃に強いとされています。樹脂製(プラスチック)は衝撃には弱く、持ち運び向きではありません。
バッテリー持ちがよい

モバイルパソコンは、外に持ち運んで使うことが多くなるため、バッテリー持ちが良いほうが使いやすいと言えます。
ただし、バッテリー持ちが良い=バッテリー容量が大きい=重くなる
となるため、バッテリー容量と重さのバランスが大事です。
モバイルパソコンの場合、バッテリー容量は大体50Whr前後であることが一般的で、その場合機種にもよりますが大体、5~6時間程度は充電なしで使えます。
5~6時間程度充電なしで使えれば、普通の用途であれば十分といえるでしょう。
USB Type-C充電に対応している

USB Type-C充電に対応していれば、AnkerやCIOなどの、軽くて性能のよい充電器でパソコンを充電することができます。

USB Type-Cポートがあり、Power Delivery、もしくはThunderbolt4と記載されていれば、充電にも対応しています。
最近のミドルスペック以上のノートパソコンには大体、Type-C充電に対応していますが、エントリーモデルの場合対応していないことがあるので注意しましょう。
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
作業性と持ち運びやすいサイズのバランスが取れている
左:HP Envy 13インチ、右:レノボYoga 14インチ

持ち運びやすく軽くするのであれば、サイズは小さければ小さいほどよい、ということになります。
ただサイズが小さくなると画面が見づらくなり、キーボードも小さくなりキーピッチが確保できなくなるので、打ちづらくなります。
重さと作業性のバランスという点から見ると
- 軽さ重視なら13インチの画面比率16:10以上がおすすめ
- 作業性重視なら14インチの画面比率16:10以上がおすすめ
となります。
私は、13インチと14インチ両方のノートパソコンを使ったことがありますが、13インチと14インチの作業性の違いは比較的大きいと感じます。
14インチのほうが、画面も見やすく、キーボードも打ちやすいです。
その代わり重くなってしまうので、重さを我慢して作業性をとるか、軽いほうをとるか、という選択になります。
軽さ重視でも、13インチで画面比率16:10以上であれば、及第点の作業性は確保できる、と感じます。
価格はやはり安いほうがよい(持ち運ぶとどうしても壊れやすい)
価格は、モバイルパソコンの場合、一般的なノートパソコンよりも高くなることが多いです。
軽くする、耐久性を上げることにコストがかかるからだと予想しています。
ただ・・・それでもモバイルパソコンは、ある程度高すぎない機種を選んだほうがよいと感じます。
理由は、モバイルパソコンの場合持ち運びに使うことが多く、その結果壊れやすいからです。
1~2年で壊れてしまうことも考慮しつつの予算感で購入するのが良いと言えます。
モバイルパソコンのおすすめ機種紹介
HP Pavilion Aero 13-bg:モバイルノートパソコンコスパ最強
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 8640U , Ryzen 7 8840U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB~1TB SSD |
液晶(IPS) | 13.3インチワイド(16:10) WUXGA 液晶ディスプレイ(非光沢パネル、最大解像度 1920×1200ドット、最大輝度 400cd/m²) |
重量 | 約990g |
サイズ | 約 297× 211 × 16.5 (最薄部) -17.4 (最厚部) mm |
バッテリー | 43.3WHr 最大11時間30分 |
価格 | 11.98万円~ |
重さが1kg未満と軽く、価格も安いのでロングセラーの機種です。


HP Pavilion Aero 13-bgの特徴を一言で表すと
- 頻繁に持ち運ぶならまず検討するべきノートパソコン
と言えます。
- 重さ973gと軽量
- CPUはRyzen 5 8640U, Ryzen 7 8840Uで普段使いは申し分なし
- キーボードやディスプレイも良い
と、完成度の高いノートパソコンです。価格もとても安いです。
もし、頻繁に持ち運ぶ用途でノートパソコンを探しているなら真っ先にお勧めできます。

レノボThinkBook 13x Gen4:性能と質感が素晴らしい
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125H、Core™ Ultra 9 プロセッサー 185H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 13.5″ 2.8K液晶 (2880 x 1920) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 1.17kg~ |
サイズ | 292.9 x 205 x 12.9 mm |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付)、TOFセンサー |
認証 | 指紋センサー |
バッテリー | 74Whr 動画再生時 約12.1時間・アイドル時 約32.9時間 |
価格 | 15.99万~ |
Intel Core Ultraを搭載して性能が素晴らしい機種です。重量も実測1.18kgと十分に軽いです。
またモバイルパソコンとしてはグラフィック性能もとても高いです。

上記はFF14ベンチマーク結果ですが、中量級3Dゲーム程度であれば十分に遊べる性能があります。
またバッテリー容量は74Whrと、非常に大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 動画再生時 約12.1時間・アイドル時 約32.9時間 |
---|---|
残量0%まで | 9時間15分 |
輝度の高さや解像度2.8Kを考えると、かつてないほど長い持続時間で、バッテリーの持ちも十分です。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

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