2024年9月

マグネシウムモデルでシーシェルというカラーの、重量1kg未満のモデルが追加されました。

価格は少し高いですが、とにかく軽い機種を、という方におすすめです。
2024年にモデルチェンジした、レノボのモバイルノートパソコン、ThinkBook 13x Gen4をお借りし、レビューすることができましたので、実機レビューを書きます。
以前に記事アップ、掲載していた、ThinkBook 13x Gen4の紹介記事は、こちらのページにアクセスされるよう設定しております。


レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:Intel Core Ultra 5 125H
- メモリ16GB
- SSD 512GB
- 13.5インチ 2.8K液晶 (2880 x 1920) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 120Hz
新型となり、CPUにIntel Core Ultra 5 125Hを搭載して性能が大幅アップ、
ディスプレイ画面比率は3:2となり、現在主流の16:10よりもさらに縦に長くなりました。
それでいて重量は、1181gと、旧型よりも少し軽くなっています。
レノボThinkBook 13x Gen4の特徴を一言で表すと
- 超高性能・高品質モバイルノートパソコン
- MacBook AirのWindows版と言える出来
と言えます。持ち運びができるモバイルノートパソコンが、この性能を出せるということが驚異的な1台です。
質感も高く、モバイル性能も素晴らしいので、MacBook AirのWindows版か!?と感じるような出来です。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125H、Core™ Ultra 9 プロセッサー 185H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 13.5″ 2.8K液晶 (2880 x 1920) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 1.17kg~ |
サイズ | 292.9 x 205 x 12.9 mm |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付)、TOFセンサー |
認証 | 指紋センサー |
バッテリー | 74Whr 動画再生時 約12.1時間・アイドル時 約32.9時間 |
価格 | 15.99万~ |
レノボThinkBook 13x Gen4の特徴とおすすめポイント
超高性能とモバイルを両立

レノボThinkBook 13x Gen4は、超高性能、かつ、13.5インチで重量1181gと、性能とモバイル性能を高いレベルで両立しています。
バッテリー持ちも、最高輝度で動画を再生し続けて9:15と、いままでレビューしてきた機種の中でも最長となりました。
- 13.5インチで重量1181gと持ち運びに申し分なし
- バッテリー持続時間がとても長い
- Intel Core Ultra 5 125Hを搭載し超高性能
- ディスプレイが3:2と縦に長く綺麗
と、モバイルノートパソコンとしてスキのない高い完成度となっています。
Intel Core Ultra 5 125Hは、Intel Arc グラフィックスとなり、グラフィック性能もとても高いです。この性能は、動画編集などにも効きます。

ディスプレイが3:2と縦に長く解像度2.8KのIPS液晶

ThinkBook 13x Gen4は、ディスプレイが有機ELではないものの、IPS液晶として最高水準の品質です。
100%sRGB, 500 nitと、色域が広くてとても明るいディスプレイです。
また解像度が2.8K液晶 (2880 x 1920) と高く、画面比率が3:2と縦に長いので事務作業もやりやすいディスプレイです。
ボディが高品質


レノボThinkBook 13x Gen4は、ボディも高品質、外観がシャープでとても格好良いです。
触るたびに満足できるような、所有欲を満たすことのできる機種となっています。
キーボードのストロークがちょっと浅いのが残念

新型となり、軽量化のためかボディが旧型よりも薄くなり、その結果、キーストロークが浅くなっています。
キーストロークは約1.1mmで、打鍵していて浅い、と感じることがありました。
このキーストロークだけが、当機種で唯一、少し残念だと感じたポイントです。
旧型ThinkBook 13x Gen2との比較

旧型のGen2もレビューしたことがありますが、旧型は性能を事務作業用途が快適にできる程度に抑えて、10万以下で購入できるコスパの良い機種、という印象でした。
ただ・・・コスパでいうと、HP Pavilion Aero 13-beがさらに軽くて、価格帯も同じくらいで圧倒的な存在だったため、新型は高性能かつ高級路線に振ってきた、という印象です。
比較検討したい機種
HP Pavilion Aero 13-be
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen 5 7535U,Ryzen 7 7735U |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | SSD 256GB~512GB |
液晶 | 13.3インチワイド・WUXGA非光沢・IPSディスプレイ(1920×1200)輝度400nit、色域100% sRGB |
重量 | 957g |
サイズ | 298×209×16.9mm |
バッテリー | 最大11時間(44Whr) |
価格 | 10万円台~(セール時8万円台~) |
この機種は1kg未満と軽く、かつ、学割やセールだと10万前後でメモリ16GB構成が購入できてしまうという、完全にコスパぶっ壊れの機種です。
旧型のGen2も良かったのですが、このHP Pavilion Aero 13-beの軽さとコスパにはかなわなかった、という印象です。
性能や高級感をとるなら今回のThinkBook 13x Gen4ですが、コスパや軽さをとるならHP Pavilion Aero 13-beのほうになります。
レビュー記事を書いていますので参考にしてみてください。

レノボThinkPad 13x Gen4のスペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125H、Core™ Ultra 9 プロセッサー 185H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 13.5″ 2.8K液晶 (2880 x 1920) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付)、TOFセンサー |
無線 | インテル® Wi-Fi 6E AX211 2×2 & Bluetooth® |
重量 | 1.17kg~ |
サイズ | 292.9 x 205 x 12.9 mm |
バッテリー | 74Whr 動画再生時 約12.1時間・アイドル時 約32.9時間 |
認証 | 指紋センサー |
価格 | 15.99万~ |
上記紹介の通り、Intel Core Ultra のHシリーズという超高性能CPUを搭載していること、13.5インチながら重量は約1.17kgに抑えていることが最大の特徴です。
バッテリ容量の74Whrというのも、非常に大きい容量です。
レノボThinkBook 13x Gen4の価格
ベース構成がCore Ultra 5 125Hで15.99万ですが、この構成で十二分といえるスペックです。
旧型と比較して高くなりましたが、性能や品質を考えると妥当な価格だと言えます。
レノボThinkBook 13x Gen4の外観と機能
外観・デザイン・質感
外観はとても高級感があります。
ボディはアルミで高級感があり、ディスプレイのベゼルも極限まで狭く、ボディはスリムでスタイリッシュです。

上記は、左がHP Envyの旧型で13.3インチ、画面比率16:9となります。
レノボThinkBook 13x Gen4は画面比率が3:2と縦に長いにも関わらず、ベゼルの狭さによりほぼ変わらないサイズ感です。
価格は高くなりましたが、ボディの質感は大きく向上しています。
重量
メーカー公称の重量は1.17kgです。実測値は1181gとほぼ同じでした。
13.5インチとしては比較的軽い重量と言えます。


片手で持つことも苦にならないくらいの軽さです。
アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで175gで、純正アダプターにしては軽いです。

本体実測値 | 1181g |
---|---|
アダプター | 175g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
ディスプレイ1 | 13.5″ 2.8K液晶 (2880 x 1920) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
ディスプレイ2 | 13.5″ 2.8K液晶 (2880 x 1920) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 120Hz, ガラス, ブルーライト軽減パネル |
ベース構成は13.5インチのタッチパネルではない非光沢液晶で、十二分なスペックです。
タッチパネルを選ぶこともできます。


ディスプレイは、IPS液晶としては最高レベルの品質と言ってよいと思います。とても綺麗です。


HP Envy x360 13-ay(旧型)

レノボThinkBook 13x Gen4

上記は、左が旧型のHp Envyで、こちらもディスプレイは綺麗なのですが、レノボThinkBook 13x Gen4はさらに綺麗だと感じます。
キーボード

キー配置はとても綺麗で、タイプミスはしにくいキーボードです。

キーストローク は約1.1mm です。
冒頭記述の通り、キーボードのストロークが浅く、この点だけが唯一の残念なポイントとなります。
この浅さは、好みがわかれる点になるかと思います。

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証にも対応しています。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB4 (Thunderbolt4 対応)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- USB4 (Thunderbolt4 対応)
- 電源ボタン
- 電子式プライバシーシャッター
- USB4 (Thunderbolt4 対応)
主要ポートはThunderbolt4のみ、という割り切った設計です。左右に配置されているのは使いやすいです。ただUSB Type-AとHDMIがないのは注意点です。

ThunderBoltを、USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック

バッテリーは74Whrと、非常に大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 動画再生時 約12.1時間・アイドル時 約32.9時間 |
---|---|
残量0%まで | 9時間15分 |
輝度の高さや解像度2.8Kを考えると、かつてないほど長い持続時間でした。
Intel Core UltraのHシリーズは、性能も高くてバッテリー持ちも凄く良いので、ノートパソコンに理想的なCPUだと感じます。
WEBカメラ
解像度1080pのカメラが付いています。プライバシーシャッターの物理ボタンはないですが、電子ボタンでオフにすることができます。


ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはとてもきれいで、Web会議も問題なくこなせます。
スピーカー

背面の手前側左右に2つのスピーカーが搭載されています。スピーカーの音質はよいです。レノボYoga 770が10点とすると、同じくらいで10点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、レノボYoga 770のスピーカーはかなり優秀で、この機種も音質はよいと思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと490Mbps速度が出ており、高速です。

ネットワークアダプタは、IntelのWi-Fi 6E対応のものが搭載されていました。
1FにWiFiルーターがある状態で、2Fで計測したところ430Mbsと十分な速度が出ています。
起動時間チェック
1回目 | 12.62秒 |
---|---|
2回目 | 12.59秒 |
3回目 | 12.86秒 |
起動時間は早いです。
10秒以内で起動する機種もあるのですごく早いというほどではないですが、ストレスなく起動します。
レノボThinkBook 13x Gen4の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- DQ10(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- ストリートファイター6(重量級)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続し、最適なパフォーマンスの計測としています。
PassMarkのみは、バランス、電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 9 7945HX | 55967 |
Core i9-13900HX | 44998 |
Core i7-13700HX | 34286 |
Ryzen 7 7745HX | 32732 |
Core i7-13700H | 30030 |
Ryzen 7 8845HS ※最新世代 | 29904 |
Core Ultra 7 165H ※最新世代 | 28353 |
Core Ultra 7 155H ※最新世代 | 24910 |
Core Ultra 5 125H ※最新世代 | 21300 |
Core Ultra 7 155U ※最新世代 | 16140 |
Core Ultra 5 125U ※最新世代 | 17921 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U ※最新世代 | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。

Intel Core Ultra 5 125Hは、Intel新設計のCPUで、素晴らしい性能があります。
また、生成AI用の専用エンジンでNPUというものを搭載しています。
PassMark
電源接続時(最適なパフォーマンス)

電源接続時(バランス)

バッテリー駆動時

最適なパフォーマンスの設定では、24554と極めて高いスコア結果となりました。
電源設定がバランスの場合、20932とこちらも高いスコアです。
マルチ/シングル | 最適なパフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 24554 | 20932 |
シングルスレッド | 3636 | 3658 |
バッテリー駆動でも20560と、バランス時のスコアとほぼ差がなく、バッテリーでも十分な性能が出せるCPUと言えます。
マルチ/シングル | 電源接続バランス | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 20932 | 20560 |
シングルスレッド | 3658 | 3610 |
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 19232 | 3678 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
極めて高いスコアで、なんでもこなせる万能のCPUと言えます。
CineBench R23

マルチコアスコア:10967
シングルコアスコア:1653
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じでスコアは高いです。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 7 155U | 7824 | 1674 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1250U | 5334 | 1515 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:6309
Essentials:9677(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:8302(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、非常に高いスコアです。
Digital Contents Creation:8484
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
非常に高いスコアです。
Intel Core i5-1340Pを搭載したYoga 7i Gen8と比較してみます。
レノボThinkBook 13x Gen4
レノボYoga Pro 7i Gen8:Intel Core i7-13700H+RTX4050
計測内容 | ThinkBook 13x | Yoga Pro 7 |
トータル | 6309 | 7121 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 11707 | 10594 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8558 | 7637 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9046 | 10297 |
Spreadsheets Score(表計算) | 9495 | 12571 |
Writing Score(文書作成) | 7259 | 7297 |
Photo Editing Score(画像編集) | 12579 | 13466 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 7509 | 13525 |
Video Editing Score(動画編集) | 6467 | 7058 |
比較したレノボYoga Pro 7i Gen8は、外部GPUありなので完全にクリエイティブワーク向けの機種です。
Digital Contents Creationのスコアはさすがに及びませんが、それでも外部GPUなしの機種としては大健闘しているといえます。
以下、他主要CPUとのスコア比較です。
App Start-up Score(アプリ起動)
App Start-up Score(アプリ起動) | スコア |
Intel Core i5-1340P | 12449 |
Intel Core i5-1335U | 11687 |
Intel Core Ultra 5 125H | 11707 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11574 |
Intel Core i7-1250U | 10802 |
Intel Core Ultra 7 155U | 10526 |
Intel Core i7-13700HX | 10300 |
Intel Core i7-1260P | 8629 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8457 |
Web Browsing Score(Web閲覧)
Web Browsing Score(Web閲覧) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 10187 |
Intel Core i5-1340P | 9788 |
Intel Core i5-1335U | 9582 |
Intel Core i7-1260P | 9128 |
Intel Core Ultra 5 125H | 9046 |
Intel Core Ultra 7 155U | 8944 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8862 |
Intel Core i7-1250U | 8698 |
AMD Ryzen 7 7735U | 8761 |
Spreadsheets Score(表計算)
Spreadsheets Score(表計算) | スコア |
AMD Ryzen 7 7735U | 11080 |
Intel Core i7-13700HX | 10928 |
Intel Core Ultra 5 125H | 9495 |
Intel Core Ultra 7 155U | 8708 |
AMD Ryzen 5 5625U | 7148 |
Intel Core i5-1340P | 6973 |
Intel Core i5-1335U | 6889 |
Intel Core i7-1260P | 6536 |
Intel Core i7-1250U | 6481 |
Writing Score(文書作成)
Writing Score(文書作成) | スコア |
AMD Ryzen 5 5625U | 7393 |
Intel Core i5-1340P | 7352 |
Intel Core Ultra 5 125H | 7259 |
Intel Core i7-13700HX | 6895 |
Intel Core i5-1335U | 6402 |
Intel Core i7-1260P | 6344 |
Intel Core Ultra 7 155U | 5902 |
AMD Ryzen 7 7735U | 5181 |
Video Editing Score(動画編集)
Video Editing Score(動画編集) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 7446 |
Intel Core Ultra 5 125H | 6467 |
Intel Core i5-1340P | 6320 |
Intel Core i5-1335U | 5961 |
Intel Core Ultra 7 155U | 5679 |
Intel Core i7-1260P | 5544 |
Intel Core i7-1250U | 4853 |
AMD Ryzen 7 7735U | 4345 |
AMD Ryzen 5 5625U | 3931 |
極めて性能は高く、外部GPUなしでこの性能は、素晴らしいの一言です。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが6000を超えており、極めて高速です。
2021年式のHP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったのでとても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
HP ENVY 14-fc(2024年式) | 7142 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボThinkBook 13x Gen4 | 6152 |
HP ENVY 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP ENVY 13-ay(2021年式) | 3500 |
DQ10 ベンチマーク(軽量級3D)

最高品質でも非常に快適の結果となりました。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク(中量級3D)

標準品質(ノートPC)で、快適の結果となりました。Intel Core Ultraであれば、外部GPUなしでもFF14は問題なくプレイできそうです。これはすごい。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 29454 |
Intel Core Ultra 5 125H | 9796 |
Intel Core i5-13500H | 8214 |
AMD Ryzen 7 7735U | 7490 |
Intel Core i5-1340P | 7383 |
Intel Core i7-1260P | 7299 |
Intel Core i5-1235U | 7287 |
Intel Core Ultra 7 155U | 6475 |
Intel Core i5-1335U | 5638 |
Intel Core i7-1250U | 5187 |
AMD Ryzen 7 7730U | 5081 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)

スコアは軽量品質で普通、という結果になりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
Intel Core Ultra 5 125H(軽量) | 3808 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core Ultra 7 155U(軽量) | 2331 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
外部GPUなしとしては健闘しているスコアですが、重量級3Dとなると厳しいかもしれません。
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのスコアは8488でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 11000 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5399 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
Intel Core i5-1235U(CPU内蔵) | 4284 |
Intel Core i7-1250U(CPU内蔵) | 4122 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
スコアはCPU内蔵としては極めて高いスコアです。この性能の高さは、動画の書き出し速度などにも効いています。
ストリートファイター6ベンチマーク(重量級)

グラフィック設定を1段階下げてLOWにすると、対戦画面でも安定してほぼ60fpsが出ていました。
ただ、ドライバの問題?なのか、対戦後に続くベンチマークで、エラーが出てベンチマークが途中で落ちる、という事象が頻発しました。
これは、最新ドライバの更新などで直りそうではありますが、もしストリートファイター6を遊びたいという方は注意したほうがよいでしょう。
グラフィック設定を中にすると、fpsが落ちたので、LOWにしたらなんとか遊べる、くらいのつもりで遊ぶほうがよいでしょう。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 14秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 21秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
十分に早い結果となりました。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
外部GPUありの速度に迫る結果で、性能の高さを強く実感できる結果となりました。
PhotoDirectorによる画像生成AI

PhotoDirectorの機能で、画像の生成AI機能が使えるため、画像生成AIを試しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i5-1335U | 10.58秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 11.09秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 11.11秒 |
Intel Core i7-13700H | 11.22秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 11.40秒 |
何度か試してみたところ「はりねずみ」というワードで、大体11秒ちょっとくらいで完了しました。
Intel Core UltraはAI生成用の専用エンジンを搭載しています。ただこのソフトではそこまでの差を体感できませんでした。
生成AIは、これから流行ってくる技術だと思うので、何かベンチマークとして有効なソフトをこれからも探していきます。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけた直後の状態です。

負荷をかけ続けた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、75℃弱まで上がりました。
その後徐々に下がり50~60℃程度となります。温度は終始低めで推移しており、省電力重視のCPUであることがうかがえます。
CPU電力は、負荷をかけると25~30W弱程度まで上がります。
この間、キーボードは上部がほんの少し、熱くなる感覚がありますが、わずかでありほぼ普通に使えます。
また、負荷をかけた時の音についてはとても静かです。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態で25~30db弱程度で、ほとんど音は聞こえませんでしたのでとても静かです。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
高負荷をかけても音は気になりません。
レノボThinkBook 13x Gen4のレビュー評価まとめ

評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | ○(十分に早い) |
ゲーム | △~○(中量級3DゲームまでならOK) |
性能が高く、万能でなんでもできます。
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ◎(とても良い) |
---|---|
ディスプレイ | ◎(とても良い) |
キーボード | △(キーストロークが浅い) |
インターフェイス | △(Thunderboltのみ) |
デザイン | ◎(とても良い) |
耐久性 | ◎(とても良い) |
バッテリー | ◎(とても良い) |
持ち運び | ○(十分に軽い) |
コスパ | ○(品質や性能を考えると良い) |
キーボードだけが少し残念、あとはすべての品質が高いです。
レノボThinkBook 13x Gen4の良い点
- 超高性能、なんでもできる
- モバイル性能が高い
- ディスプレイが縦に長く綺麗
- ボディが高品質



この軽さ、コンパクトなサイズに、とんでもなく高い性能を秘めている機種です。
これ1台あれば、なんでもできるので、事務作業用途だけでなく動画編集なども見据えたい方にもおすすめできます。
また重量も軽く、バッテリー駆動で長時間使えるので、持ち運びに向きます。
レノボThinkBook 13x Gen4で気になった点
- キーボードが少し残念

キーボードだけが、少し残念ポイントです。
キー配置は綺麗ですが、ストロークが浅く、慣れるまでは少し打ちづらいかもしれません。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- 頻繁に持ち運んで使う方
- 事務用途だけでなく動画編集など様々な用途に使いたい方
- 高品質なノートパソコンが欲しい方
- MacBook Airのようなパソコンが欲しい方
とにかく超高性能、高品質でモバイル性能も高いです。なんでもできます。
今回、実機レビューして感じたのは、MacBook AirのWindows版っぽいな~という印象でした。
13.5インチでディスプレイサイズも一緒、ボディ質感も高くて性能も高い、まさにMacBook Airです。
MacBook AirにあこがれるけどMacはちょっと・・・という方にはぜひ見てみてほしい1台です。
関連動画
試験的にYouTubeショート動画を作成しておりますので興味のある方はご参照ください。
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