ファミコン版発売日に行列が社会現象にもなった、超人気RPG「ドラゴンクエスト3」のHD-2Dによるフルリメイクが、2024年11月14日に発売されました。
Steam版は1日遅れの11/15に発売されました。
私も発売日にSteam版を即購入し、グラボなし普通のノートパソコンで遊んでおり、とても快適に、楽しく、懐かしみつつ、遊べています。
私はいまや、家族もちのおじさん世代ですが、その世代が久々に遊んでみて楽しめたか?をまとめます。
私はファミコン版からリアルタイムで遊んでいた年代で、リメイクのスーパーファミコン版は本当に面白く、何回遊んだか、数えきれません。
おそらく人生で最も長くプレイしたタイトルです。
RTA風に遊んでいたこともあったので、性格によるステータスの違いや、街やダンジョンのマップも大体、覚えています。
昔はガチゲーマーだったのがおじさんになって久しぶりに遊んでみて、どう感じたか?について率直な感想を述べます。
→2024/11/26
クリアまで遊んだので記事を書きました。クリアまで遊ぶことにより中盤まででは見えていなかった評価が分かるようにもなりました。
ドラクエ3リメイクは、レノボYoga 770という、2022年に発売されたノートパソコンを使ってプレイしています。
CPUは、AMD Ryzen 7 6800Uという、2年前のCPUですが比較的グラフィック性能の高いCPUを搭載しています。このパソコンでも十分快適に遊べます。
2024年現在、最新版がYoga 7 2-in-1 Gen9という名前で発売されています。こちらのほうが性能はさらに上なので、興味があればチェックしてみてください。
また、動画も作成しているので参考にしてみてください。
ドラクエ3リメイクのメタスコア
まず、私の感想の前に、メタスコアについて紹介します。
PCは88点、PS5は85点と高評価です。
SWITCH版は81点と、低くはないですが、PS5版と比較すると少し落ちます。これは、SWITCH版はロードが長い?という感想があるので、そのせいかもしれません。
Steam版で遊んでいる限り、ロードの長さは気になりません。
ちなみに、ドラクエ8は89点、ドラクエ7は81点だったようです。この点数を見る限り、過去作と同じくらいの点数になっているので、評価は高いと言えます。
YouTubeなどでの口コミ・評価
今回のドラクエ3リメイク、YouTubeなどでのネットの評価は、結構2極化しているように感じます。
原作を踏襲しつつ、グラフィックを一新しているので良い!という意見と、HD-2Dのリメイクが、戦闘シーンで物足りない、という意見です。
戦闘シーンが物足りないという意見
上の動画は、戦闘シーンを抜粋したものです。
戦闘シーンがどのようなものかがわかると思います。
ネットの口コミとしては
- 味方の戦闘モーションがない
- 味方のモーションがないなら敵をもっと大きくすればよいのでは?
という意見が、とても多かったです。
でも確かにこれは、そういわれるのも無理はないという感じで、私が昔遊んでいたドラクエ8も、味方の戦闘モーションはあったので、そこは確かにそうかな、とも思いました。
ただ、今回のリメイクのコンセプトとしては、HD-2D化というのがあり、完全3D化ではないので、あくまでファミコンやスーファミの戦闘シーンをリメイクしている、というコンセプトであれば、まあ理解はできるかなと思います。
ロマサガ2リメイクのほうが良かったという意見
また、これも多かった意見が、1か月前に発売されたロマサガ2リメイクの出来が凄くよかったのと、こちらの戦闘シーンは完全3Dになっているので物足りない、という意見でした。
ロマサガ2リメイクは、体験版をダウンロードできたので私もプレイしてみましたが確かに、凄く良くできていて、これは神リメイクだな、と感じました。
これと比較すると、少し物足りない、と感じてしまうというのもあるのかもしれません。
私個人のレビュー評価と感想
私は冒頭で説明の通り、スーパーファミコン版を凄くやりこんだ世代です。
今はおじさんになっており、妻子供もおり、家族の目も気になるのでゲームはやっておらず、今回、超久々にゲームを買ってプレイしました。
そういったおじさん世代からの感想を述べてみます。
個人的には良リメイク、新鮮さは感じつつも変えすぎてないのが良い
ネットの意見は、賛否両論といったところですが、私個人的には、良リメイクだと感じています。
グラフィックはHD-2Dでのフルリメイクなので新鮮さを感じますし、街やダンジョンで入手できるアイテムも微妙に変わっているので、新たに探索する楽しみもあります。
戦闘シーンは、一番賛否両論な意見が多かったですが、個人的には、変えすぎていないというのもよいのかなと思いました。
ロマサガ2リメイクは完全3Dになっていたのであれはあれで凄く面白そうだと感じましたが、ドラクエ3は、敢えてスーファミ版の戦闘シーンを大きく変えずに踏襲しているような作りになっており、昔ながらのユーザーからすると違和感なく入り込めました。
これが、狙ったコンセプトなのか、開発期間が足りなかったのか?わかりませんが、個人的には良いんじゃないかと思います。
それに、戦闘のグラフィックはしっかり綺麗になってますし、キャラのボイスも入っているので、新鮮さももちろんあり、結構楽しめてます。
追加要素のキャラデザインとボイス追加が良い
ドラクエ3で一番面白いと個人的に思っているのが、好きなパーティを組めることだと感じています。
これは、ウィザードリィにも通じるものがあり、ドラクエ3の場合は特に、性格でステータスもある程度変えられるのでさらに、自由度が高く、どういったパーティを組んで遊ぼうかな、という楽しみがあります。
今回のリメイクではその魅力がさらに増しており、キャラクターデザインの選択、戦闘でキャラがしゃべるボイスの選択をすることもできます。
これにより、より一層、パーティ選択の自由度が増しています。
快適になったバランス
詳しくは後述しますが、レベルアップでHPとMPが全快になったり、呪文を覚えるタイミングが早くなったりと、サクサク快適に進めるようになっています。
この点を、歯ごたえがなくなったとみるか、快適になったとみるか、意見は分かれますが、私のようなおじさん世代がゲームをするのは、サクサク快適に進めるほうが時間的にもありがたいので、好意的に私はとらえています。
快適になったバランス調整について
今回のリメイクは、バランスについてスーファミ版の完全踏襲というのではなく、ある程度快適性が増すように調整をされていると感じます。
レベルアップでHPとMPが全快
今回のリメイクで、一番、「えっ!?」と驚いたバランス調整が、レベルアップでHPとMPが全快するようになったということです。
レベルアップも、適正レベルより低い状態でダンジョンに突っ込めば、割とレベルが上がりやすいので、宿屋なしでガンガン快適に進んでいくことができます。
これ、RTAで突き詰めれば、昼夜を調整する以外に宿屋に泊まる必要ほぼなくなるんじゃ・・・?と感じるくらいのバランスになってます。
呪文を覚えるタイミングが早い、特に僧侶が序盤強くなった
これも驚いたバランス調整なのですが、呪文を覚えるタイミングが早くなってます。
特に僧侶がバギをなんとレベル4で覚える!ようになっており、超序盤で覚えるので、アリアハン~カザーブあたりでバギ無双できます(笑)しかもダメージも安定して高いです。
本当笑っちゃうくらい強いです。
魔法使いのギラはレベル7で多分、スーファミ版と変わっていないので余計に、僧侶が強く感じます。序盤は魔法使いよりも強い(汗)
また僧侶は、呪文を覚えるタイミングが他にも早くなったり、新しい呪文を覚えるようになっており
- レベル10:蘇生呪文のザオ
- レベル12:ベホイミ
など、僧侶優遇されてね?と感じてしまうくらい序盤は強くなっています。
戦闘でパーティメンバーのさくせんが使えるようになった
戦闘のパーティメンバーのさくせんですが、ドラクエ4からできるようになったので、ドラクエ3まではできず、すべて自分でメンバーのコマンドを入力する必要がありました。
今回のリメイクで、ドラクエ3にもこのさくせんが追加され、ぶっちゃけザコ戦はこれを使い続けても全く問題ない、むしろこっちのほうが、自分のターン時に最適なコマンドを実行してくれるので強い、という印象があります。
特にありがたいのは後攻回復で、自分でコマンドを入力する場合、ターン最初にすべて行動を決めないといけないのでピンチになるかどうかが分からないですが、さくせんにしておけば、ピンチになったらすぐに回復してくれます。
戦闘スピードの調整が可能
バトルスピードの調整が可能になっており、超はやいにすると本当にはやいので、サクサク快適に戦闘を終えることができるようになりました。
HPとMPが多くなった
今回のリメイクで、HPとMPがスーファミ版より多くなったと感じます。
上記画面はレベル1でのHPとMPですが
- 勇者:HP 46!(性格タフネス)
- 魔物使い:HP 21、MP 12
- 僧侶:HP 17、MP 23
- 魔法使い:HP 16、MP 33!
となっており、ファミコン版やスーファミ版をやりこんだ人は、その多さに気づくと思います。
特に勇者のHP46と、魔法使いのMP33は多いっすね・・・
ただHPは、敵の攻撃のダメージも増えており、僧侶がスライムに5ダメージ喰らったりしていたので、バランスはとれているかなと感じます。
ただMPは純粋に多く、前述のレベルアップ時全快の仕様も相まって、MPの枯渇が非常に起きにくく、ガンガン呪文を使っていけるようになっています。
呪文のダメージが増えた
上記は、戦闘でのベギラマの呪文ダメージですがなんと、平均75ものダメージを与えています!
スーパーファミコン版のベギラマだとたしか40程度で、呪文によりダメージは乱数もありますがほぼ固定でしたが、今作はかしこさの値によって、呪文のダメージが上昇するようです。
同様の理由で、レベル4で覚える僧侶のバギも、レベル14、イシスくらいまでは普通に戦力として使えます。
それにより呪文攻撃での爽快感が増していると感じます。
快適になっただけではなく歯ごたえのある変更点もある
上で述べた通り、序盤は、快適性に振ってサクサク遊べるようになっているのですが、中盤に差し掛かってきて、歯ごたえがあるように変更されている箇所も見当たりました。
イシスのピラミッド魔法のカギ取得でボス戦あり。しかも結構強い
魔法のカギはイシスのピラミッドで取得でき、スーパーファミコン版は、宝箱があるのみなので低レベルで取得するのがRTAでは一般的でした。
ただ今回、ここにボスが控えており戦闘になります。
私はレベル14くらいまで上げていったので、まあ楽勝だろうと思っていたら・・・かなり強くて大苦戦しました(汗)
このボスは、RTAでレベル2~3くらいで魔法のカギを取得して、そのあと強い武器防具を買いそろえるのが攻略では一般的だったのでそれに対する対策?でしょうか。
このように一部、歯ごたえのある変更がされています。
味方のHPは多めだが敵のダメージも大きい
このシーンは、ピラミッドでの宝箱を開けたときの戦闘で、ミイラ男だけでなく、くさった死体も出現するようになっています。
この敵のダメージにびっくりしたのですが、僧侶や魔法使いの最大HPが100程度のところ、なんと1撃で59!もダメージを受けています(汗)
このように味方のHPが多くなったので、ヌルゲーになったと思いきや一概にそうとも言えず、敵にもよりますが油断すると一瞬で味方がやられるというバランスになっています。
ドラクエ3は個人的に良リメイク、ネットの評判は高めだが賛否両論あり
私の個人的な感想は、ドラクエ3リメイクは、
- グラフィックが綺麗になった
- 戦闘ボイスやキャラデザインの追加など新鮮さもある
- ただ変えすぎてはいない
- 快適にサクサク遊べる
というところで、良リメイクなんじゃないかと感じています。
ネットでのメタスコアも高めなので、おおむね評価は高いのだろうと感じています。
ただ、賛否両論の意見もあり
- 変えすぎてはいない→フルリメイクだからもっと変えてほしかった。特に戦闘シーン
- 快適にサクサク遊べる→歯ごたえがない
という意見もよく見かけます。
私のような、おじさん世代になってあまり時間が取れなくなった、懐かしい気持ちでゲームをやりたいという人には、ハマるリメイクだと思いますので興味があればぜひ、プレイしてみてください。
ゲーム機がなくても、ここ2年くらいで発売されたノートパソコンでCPU性能がそれなりにあれば、Steam版で快適に遊べます。
関連記事
Follow @SubieSE