※2025年3月、M4の新型発売に伴い記事更新しました
私は去年私用PCとしてWindowsのHP ENVY x360 13-ayを購入しました。モバイルノートとして完成度が高く、ある程度満足していますが、MacBook Airがやはりモバイルノートとして魅力的だなと感じています。

HP ENVY x360 13-ayは、以下の点、少しながら不満点があります。
- ディスプレイ解像度がフルHD(1920×1080)まで
- ディスプレイ画面比率が16:9で縦に狭い
作業効率を考えると、解像度がもう1段階上で(2560×1440~)、縦長ディスプレイ(3:2の比率に憧れる)だと、ワードプレスの画面が縦に広くなるのでもっと作業効率上がりそう、と思っています。
あと、持ち運んで作業をしたいので、重さは1.5kgくらいまでが良いと思っています。
- 2Kクラスの解像度
- 3:2クラスの画面比率
- 重さ1.5kgくらいまでで持ち運べるモバイル性能
- 打ちやすいキーボード
これらをクリアしているノートパソコンは何か?・・・実はMacBook Air がバッチリクリアしているんですよね。

もし次買い替えるとしたら、MacBook Air にも対抗できる性能とモバイル性をもつWindowsノートパソコンが欲しいと思い、探してみることにします。
MacBook Air スペックについて
※2025年3月、新型M4が発売されました。
M4チップモデル
OS | macOS |
CPU | Apple M4チップ |
メモリ | 16GB~32GB |
ディスプレイ(13.6インチ) | 13.6インチ(対角)Liquid Retinaディスプレイ、 |
ディスプレイ(15.4インチ) | 15.3インチ(対角)Liquid Retinaディスプレイ、2,880 x 1,864ピクセル、輝度500nit |
SSD | 256GB~2TB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6E対応 |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
指紋認証 | あり |
外形寸法(mm) | 約 304.1x215x11.3mm(13.6インチ)、約 340.4×237.6×11.5mm(15.1インチ) |
インターフェイス | MagSafe 3充電ポート 3.5mmヘッドフォンジャック 2つのThunderbolt / USB 4ポート |
バッテリー | 53.8Whr/30W電源(13.6インチ)、66.5Whr/35W電源(15.3インチ) |
重量 | 1.24kg(13.6インチ)、1.51kg(15.3インチ) |
価格 | 16.48万円~(13.6インチ)、19.88万円~(15.1インチ) |
スペックは上記の通りです。
- 2Kのディスプレイ解像度
- 3:2に近い縦長ディスプレイ
- 15インチでも1.51kgのモバイル性能
- 30~35Wと出力低めの電源アダプタ
- 動画編集もこなせる高性能
- 打ちやすいキーボード
と、モバイルとして使うには素晴らしい性能を持っています。
CPUはApple M4というApple開発独自CPUで、MacBook Air に搭載されているのは電源アダプター出力も30W~35Wと、一般的なノートパソコンと比較して電力消費が少ないことが特徴です。
M2~M4の性能について、CineBench R23のスコアを紹介します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen AI 9 HX 375 | 18428 | 1935 |
Core Ultra 7 255H | 14500 | 2100 |
Apple M4(Air) | 13700 | 2300 |
Core Ultra 7 155H | 12000 | 1700 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core Ultra 7 258V | 10378 | 1971 |
Apple M3(Air) | 10437 | 1965 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Apple M2(Air) | 8714 | 1695 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
新型M4の性能は高く、特にシングルコアのスコアが高いです。
似たようなスペックを持つのは、Intel Core Ultra 7 255Hです。
またIntel Core 7 258Vなら、M3程度のスペックがあります。
これに対抗できるスペックを持ったWindowsノートパソコンを探し、スペック比較していきます。
レノボYoga Slim 7i Aura Edition Gen9がMacBook Air 15の対抗
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
メモリ | 32 GB LPDDR5X-8533MHz |
ディスプレイ | 15.3インチ 2.8K液晶 (2880 x 1800) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR400, 100%DCI-P3, 500 nit, 120Hz, ガラス |
SSD | 1 TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
無線LAN | Wi-Fi 7対応 (IEEE 802.11be/ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 |
Bluetooth | Bluetooth® 5.4 |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付) |
認証 | 顔認証 |
外形寸法(mm) | 約 343.8×235.4×13.9mm(最薄部) |
駆動時間 | 70Whr 動画再生時 約 13.7 時間・アイドル時 約 22.3 時間 |
重量 | 1.51kg(実測値) |
価格 | 24.98万円 |

MacBook Air 15に対抗できる機種として挙げられるのが、レノボ Yoga 7i Aura Edition Gen9です。
スペックがものすごく似ており、15.3インチディスプレイ、重さ1.51kgはMacBook Air 15と同じです。

外観もどことなくMacBook Air に似せているような・・・?おそらく意識して開発しているんじゃないかと思います。
こちらの機種の総合評価は以下の通りです。
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。
比較項目 | Yoga Slim 7i Aura Edition |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
CPU性能(PassMark) | B+(実測22202) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | A+(実測9512) |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ総合評価 | A+ |
ディスプレイ種類 | IPS |
サイズ | 15.3インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
ディスプレイ解像度 | A+(2880×1800) |
ディスプレイ輝度 | S(500nit) |
ディスプレイ色域 | A+ (100%DCI-P3) |
ボディ質感 | A |
キーボード | B++ |
重さ・持ち運びやすさ | C+(実測1.51kg) |
インターフェイス | B+ |
USB-A | 〇(1) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | A(IR&1080p) |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | S(70Whr 実測10:10) |
認証 | 顔認証 |
その他機能 | タッチパネル |
価格・コスパ | C(24.98万円) |
個人的欲しい度 | A+ |
きわめて総合力が高く、とくにグラフィック性能とバッテリー持ちが素晴らしいです。
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。
比較項目 | Yoga Slim 7i Aura Edition |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
CPU性能(PassMark) | B+(実測22202) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | A+(実測9512) |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ総合評価 | A+ |
ディスプレイ種類 | IPS |
サイズ | 15.3インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
ディスプレイ解像度 | A+(2880×1800) |
ディスプレイ輝度 | S(500nit) |
ディスプレイ色域 | A+ (100%DCI-P3) |
ボディ質感 | A |
キーボード | B++ |
重さ・持ち運びやすさ | C+(実測1.51kg) |
インターフェイス | B+ |
USB-A | 〇(1) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | A(IR&1080p) |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | S(70Whr 実測10:10) |
認証 | 顔認証 |
その他機能 | タッチパネル |
価格・コスパ | C(24.98万円) |
個人的欲しい度 | A+ |
きわめて総合力が高く、とくにグラフィック性能とバッテリー持ちが素晴らしいです。
持ち運べるクリエイティブノートパソコン、というイメージの機種です。
MacBook Air とスペック比較していきます。
比較項目 | MacBook Air | Yoga Slim 7i Aura Editon |
CPU性能 | ◎ | ◎ |
ディスプレイ | 2,880 x 1,864 | 2880 × 1800 IPS |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.51kg | 1.51kg |
インターフェイス | △ | 〇 |
バッテリー | 66.5Whr | 70Whr |
価格 | 31.88万 | 24.98万 |
デザイン | ◎ | ◎ |
質感 | ◎ | ◎ |
その他 | – | タッチパネル |
- CPU性能はM4が上
- コスパはレノボYoga Slim 7i Aura Edition優勢
- ディスプレイは互角
- 重量は同じ
- バッテリーはレノボYoga Slim 7i Aura Editon優勢
となります。CPU性能はM4が優勢ですが、コスパはレノボYoga Slim 7i Aura Edition優勢、他はほぼ互角です。
・・・というかMacBook Air、メモリとストレージの増加がものすごく高いのですよね。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen AI 9 HX 375 | 18428 | 1935 |
Core Ultra 7 255H | 14500 | 2100 |
Apple M4(Air) | 13700 | 2300 |
Core Ultra 7 155H | 12000 | 1700 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core Ultra 7 258V | 10378 | 1971 |
Apple M3(Air) | 10437 | 1965 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Apple M2(Air) | 8714 | 1695 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
CPU性能は上記の通りで、レノボYogaに搭載されているIntel Core Ultra 7 258Vは、M4にはかないませんがM3並みの性能があります。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

MacBookのデメリット。購入を躊躇してしまう理由
MacBook Air は上記の通りスペックがとても優秀で、モバイルノートとしてとても優秀です。
では初心者はこれを選んでおけば間違いないのか?というと実はそうでもなく、私は以下の理由でMacをメインマシンにするのは躊躇しています。
デファクトスタンダードはWindows
日本や世界では、OSのデファクトスタンダード(事実上の標準)がWindowsです。
会社に就職するとほとんどの確立でWindowsを使うことになります。
私はSEで、SIerに勤務していますがMacを使っている部署はゼロです。
そうなると、Macに詳しくなっても、本業で活かす機会がまずないわけで・・・そう考えるとMacに手を出すのに躊躇してしまいます。
MacはWindowsよりユーザーが少ないので情報が少ない
Macは使っているユーザーが少ないので、何か不明点があって調べるときの情報量が少ないというデメリットがあります。
Windowsだと、何かわからないことありネットで検索すれば大抵出てきますからね。
また便利アプリのようなソフトもWindowsのほうが断然多いです。
Macはゲームの選択肢が少ない
WindowsだとSteamというゲーム用のプラットフォームがあり、そこから相当数のゲームをダウンロードして遊ぶことができますが、Macでできるゲームは非常に少ないです。
ゲームもやりたいと考えている方は断然Windowsにしたほうがよいです。
MacBookは選択肢が少ないので選ぶ楽しみがない
MacBookは、モバイルノートはMacBook Airのみなど、ラインナップが少ないので選ぶ楽しみがないと言えます。
Windowsで例えばモバイルノートパソコンというと、それこそ数えきれないくらいの選択肢があり、ピンキリなので選ぶ楽しみがあります。
上述の通り、MacBook Airは、モバイルノートパソコンのスペック的にはとても優れていると感じますが、デファクトスタンダードでないOSがネックですね・・・
本業ではWindowsなので、Macの知識をつけても活かす機会がないな、というのが気になる点です。
ただ魅力的ではあるので、円高になり、MacBook Airがまた安くなってくれれば、試しに最廉価グレードを購入し試してみる、というのもよいかなと思います。
関連記事
Follow @SubieSE

