レノボの14インチプレミアム2 in 1である、レノボYoga 7 Gen 8 AMDをレノボよりお借りすることができましたので、実機レビューを書きます。
レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。スタンダードグレードの11万円台からの構成でした。
- CPU:AMD Ryzen 5 7535U
- メモリ16GB
- SSD 512GB
- 14インチ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz
11万円台から購入可能で、有機ELを搭載している2 in 1となります。
またAMD Ryzen 5 7535U、Ryzen 7 7735Uは、グラフィック性能も高く、幅広い用途で使えます。そのため
- 綺麗なディスプレイと2 in 1を活かした動画鑑賞
- 高い性能を活かした軽めの動画編集やゲームなど幅広い用途
上記用途に、特におすすめできます。
※2024年3月、新型Gen9が発売されています。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7535U、AMD Ryzen™ 7 7735U |
メモリ | 16 GB LPDDR5-6400MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶1 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
液晶2 | 14″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nit, 90Hz |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | なし |
重量 | 約1.49kg |
サイズ | 約 317.87×222.5×16.49mm(最薄部) |
バッテリー | 最大14.4時間 71Wh |
価格 | 11万円台〜 |
レノボYoga 7 Gen8 のおすすめポイント
有機ELを搭載し11万円と安い
レノボYoga 7 Gen8 は、有機ELを搭載し、11万円台から購入可能と、レノボらしくコスパの良い機種です。
またボディの外観、質感も高く、量販機種のIdeaPadよりも1ランク上の質感を感じます。
綺麗なディスプレイで動画を楽しみたい、IdeaPadでは物足りない方には特におすすめできる機種です。
CPU性能が高く軽めのゲーム・動画編集もOK
CPUのAMD Ryzen 5 7535U,Ryzen 7 7735Uは、性能が高く、グラフィック性能も高めのため、軽めの動画編集やゲームにも対応できます。
幅広い用途で使いたいのなら、当機種はおすすめとなります。
せっかく購入するのならばRyzen 7 7735Uのほうが、性能も高いしディスプレイ解像度2.8Kにもなるのでそちらのほうがよいでしょう。
2 in 1でデジタルペンが付属
レノボYoga 7 Gen8 は、2 in 1のためスタンドモードやタブレットモードとしても使用可能です。
また、コスパの良い価格にもかかわらずデジタルペンまで付属されているのが、レノボの機種のすごいところです。
レノボYoga 7 Gen8 での注意点
ディスプレイは有機ELで2種類あり
液晶1 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
液晶2 | 14″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nit, 90Hz |
レノボYoga 7 Gen8 は、すべてが有機ELの構成で、解像度が1920×1200と、2880×1800の2種類あります。
12.98万円のRyzen 7 7735U構成であれば、解像度2.8Kのディスプレイになります。
レビュー機は1920×1200のほうでした。
このディスプレイ、IdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)に搭載されるディスプレイとほぼ同じ、という印象を持ちました。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-13500H |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶(有機EL) | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 56.6Wh |
価格 | 9万円台~(時期によって変動) |
レノボYoga 7 Gen8(1920×1200)
IdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)
画面を見た時の印象もほぼ同じで、とても色鮮やかですが若干、赤色が強いという印象がありました。
また、解像度が1920×1200とそこまで高くはありません。
後述するHP ENVY x360 13-bfも、有機ELの構成がありますが、ディスプレイの綺麗さはHP ENVYのほうが上というように感じました。
そのため、ディスプレイにこだわるなら、Ryzen 7構成の、解像度2.8Kのほうを選択するとよいでしょう。
比較検討したい機種
HP ENVY x360 13-bf
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | 第12世代 インテル® Core™ i5-1230U,インテル® Core™ i7-1250U |
メモリ | 8~16GB(デュアルチャネル) |
ディスプレイ(OLED) | 13.3インチワイド・2.8K ブライトビュー(光沢)・OLED タッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / 255ppi) |
ディスプレイ(IPS) | 13.3インチワイド・WQXGA ブライトビュー(光沢)・IPSタッチディスプレイ (2560×1600 / 16:10 / 400nit / 227ppi) |
SSD | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP True Vision 5MP IR カメラ (約500万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法(mm) | 約 298 × 216 × 16.9 (最薄部) mm |
駆動時間 | 最大15時間(66Wh) |
重量 | 1.33kg |
価格 | 13万円台~(セール11万円台~) |
HP ENVY x360 13-bfも、有機EL構成を選択でき、2 in 1とYoga 7 Gen8 と似たコンセプトの機種となっています。
HP ENVYの有機ELは、とても高品質なディスプレイを採用しておりとても綺麗な画質でした。
またHP ENVYのほうが13インチということもあり重量も軽めで、持ち運びが多い方ならHP ENVYのほうがおすすめとなります。
レノボYoga 7 Gen8 AMDのスペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7535U、AMD Ryzen™ 7 7735U |
メモリ | 16 GB LPDDR5-6400MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶1 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
液晶2 | 14″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nit, 90Hz |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | なし |
重量 | 約1.49kg |
サイズ | 約 317.87×222.5×16.49mm(最薄部) |
バッテリー | 最大14.4時間 71Wh |
価格 | 11万円台〜 |
レノボYoga 7 Gen8 AMDの価格・おすすめ構成
11万円台のスタンダード構成でも、有機ELを搭載しメモリは16GBと、十分な性能です。
ただし12.98万円の構成のほうがRyzen 7 7735Uとなり性能が高く、有機ELディスプレイも2.8Kの解像度となります。
個人的なおすすめは、12.98万円のほうです。
逆に、11万円台の構成のほうを検討している場合、上述したレノボIdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)も、似たような構成になっており、かつ安いので、そちらも検討してみましょう。
レノボYoga 7 Gen8 AMDの外観と機能
外観・デザイン・質感
ダイタイティールというボディ色がとても綺麗で、上質で高級感のある外観となっています。
2 in 1のためスタンドモードやタブレットモードとしても使えるので、スタンドモードにして動画鑑賞する、外付けキーボードを使うなど、幅広い用途で使えます。
また、デジタルペンも付属しています。
重量
メーカー公称の重量は1.49kgです。実測値は1492gとほぼ同じでした。
14インチかつ2 in 1であることを考えると標準的な重量ですが、持ち運びには向きません。
アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで306gとなります。軽くはないです。
本体実測値 | 1492g |
---|---|
アダプター | 306g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
液晶1 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
液晶2 | 14″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nit, 90Hz |
レノボYoga 7 Gen8 は、すべてが有機ELの構成で、解像度が1920×1200と、2880×1800の2種類あります。
12.98万円のRyzen 7 7735U構成であれば、解像度2.8Kのディスプレイになります。
レビュー機は1920×1200のほうでした。
この1920×1080の解像度のディスプレイ、冒頭で記載の通りIdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)に搭載されるディスプレイとほぼ同じ、という印象を持ちました。
左がsRGB100%、輝度400nitのIPSディスプレイHP ENVYとの比較です。
Yoga 7 Gen8のディスプレイは、色鮮やかで明るいディスプレイです。
そのため1920×1080でも十分とも感じますが、やや赤色が強いように感じたのと、解像度1920×1200のためかHP ENVYの2.5K有機ELのほうが綺麗に感じました。
そのためディスプレイにこだわるなら、Ryzen 7 の解像度2.8Kのほうを選ぶのがよいでしょう。
キーボード
キーピッチは横19mm、縦18mmです。
IdeaPadでも採用されている右端のENTERキーやBackspaceキーがやや小さい配置です。
ただ配置自体にクセはなく、普通に使えるキーボードだと言えます。
キーストローク は約1.4mm です。
打鍵感も普通で、キーボードで点数をつけるなら70~75点くらいのキーボードです。
タッチパッドの操作感は良好です。
Yogaシリーズでやや残念なのはこのキーボードで、下位クラスのIdeaPadシリーズとあまり差がないところが少し残念なポイントと言えます。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
インターフェイス
左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- HDMI
- USB3.2 Gen2 Type-C
- USB4 40Gbps Type-C
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。
右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- USB3.2 Gen1(Powered USB)
- microSDメディアカードリーダー
- 電源ボタン
となります。
インターフェイスは充実しています。Thunderbult4相当のUSB4もあります。
USB3.2,USB4を両方とも、USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは71Whrと、非常に大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
- 解像度1920×1200
メーカー公称時間 | 最大14.4時間 |
---|---|
残量0%まで | 7時間06分 |
有機EL・輝度の高さを考えても、バッテリーもちはとても良かったです。AMD Ryzenはバッテリー持ちは優秀な傾向にあります。
バッテリー駆動のまま長く使うことも全く問題ない性能です。
WEBカメラ
解像度1080pのIRカメラが付いています。プライバシーシャッター付きです。
IRカメラのため、顔認証に対応しています。
ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはとてもきれいで、Web会議も問題なくこなせます。
スピーカー
前面左右に2つのスピーカーが搭載されています。
スピーカーの音質は比較的よいです。HP ENVY x360 13-ayが10点とすると、9~10点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、この機種も音質はよいと思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと570Mbps速度が出ており、高速です。
なんと、1階にルーターがある状態で、2階で計測しても480Mbpsを計測し、素晴らしい受信感度のWi-Fiを搭載しています。
ネットワークアダプタは、IntelのWi-Fi 6E対応のものが搭載されていました。
機種 | 無線速度 |
ThinkPad X1 Carbon | 390Mbps |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP ENVY x360 13-ay | 570Mbps |
HP ENVY x360 13-bf | 570Mbps |
Yoga 7 Gen8 | 570Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
HP ENVYなどは500Mbps以上出ていますが、それと同等レベルで早い結果となりました。
起動時間チェック
1回目 | 10.61秒 |
---|---|
2回目 | 10.45秒 |
3回目 | 10.51秒 |
起動時間は早いです。
10秒以内で起動する機種もあるのですごく早いというほどではないですが、ストレスなく起動します。
レノボYoga 7 Gen8 AMDの内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- DQ10(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
生成AIの性能を測るため、PhotoDirectorによる画像生成AIの速度を計測しています。
- PhotoDirectorによる画像生成AI
計測結果については、電源に接続し、最適なパフォーマンスの計測としています。
PassMarkのみは、バランス、電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34522 |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20595 |
Ryzen 7 6800U | 20584 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 7535U | 17286 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Core i7-1250U | 12421 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i5-1230U | 10840 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Ryzen 5 7535Uは、十二分な性能を保持しており、コスパの良いCPUと言えます。
PassMark
電源接続時(最適なパフォーマンス)
電源接続時(バランス)
バッテリー駆動時
19003と非常に高いスコア結果となりました。
電源設定が最適なパフォーマンスとバランスでほぼ差がなく、普段はどちらの設定で使っても問題ないと言えます。
マルチ/シングル | 最適なパフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 18944 | 19003 |
シングルスレッド | 3303 | 3291 |
またバッテリー駆動のスコアも17645と高く、YogaはCPUのパフォーマンスを十分に引き出せていると言えます。
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 5 7535U | 18944 | 3298 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
2023年主流のCPUからしても十分なスコアです。
CineBench R23
マルチコアスコア:9269
シングルコアスコア:1463
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向でした。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Ryzen 5 7535U | 9269 | 1463 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1250U | 5334 | 1515 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
Core i5-1340Pには若干届かないのですが、それでも十分なスコアです。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。
トータルスコア:5984
Essentials:9796(推奨値4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
推奨値4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:9131(推奨値4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも非常に高いスコアです。
Digital Contents Creation:6500(推奨値3500)
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
こちらも高いスコアです。
Intel Core i5-1340Pを搭載したYoga 7i Gen8と比較してみます。
レノボYoga 7 Gen8 AMD:AMD Ryzen 5 7535U
レノボYoga 7i Gen8:Intel Core i5-1340P
計測内容 | Yoga 7 Gen8 | Yoga 7i Gen8 |
トータル | 5984 | 5623 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 12724 | 12449 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8440 | 8347 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 8754 | 9788 |
Spreadsheets Score(表計算) | 11578 | 6973 |
Writing Score(文書作成) | 7202 | 7352 |
Photo Editing Score(画像編集) | 9284 | 10158 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 6387 | 4690 |
Video Editing Score(動画編集) | 4632 | 6320 |
PCMARK10のスコアを見ると、Core i5-1340Pと比較してもほぼ互角です。
実際に使ってみても、普段私が使っているRyzen 7 5800Uよりもレスポンスは快適でした。
以下、他主要CPUとのスコア比較です。
App Start-up Score(アプリ起動)
App Start-up Score(アプリ起動) | スコア |
AMD Ryzen 5 7535U | 12724 |
Intel Core i5-1340P | 12449 |
Intel Core i5-1335U | 11687 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11574 |
Intel Core i7-1250U | 10802 |
Intel Core i7-13700HX | 10300 |
Intel Core i7-1260P | 8629 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8457 |
Web Browsing Score(Web閲覧)
Web Browsing Score(Web閲覧) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 10187 |
Intel Core i5-1340P | 9788 |
Intel Core i5-1335U | 9582 |
Intel Core i7-1260P | 9128 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8862 |
AMD Ryzen 5 7535U | 8754 |
Intel Core i7-1250U | 8698 |
AMD Ryzen 7 7735U | 8761 |
Spreadsheets Score(表計算)
Spreadsheets Score(表計算) | スコア |
AMD Ryzen 5 7535U | 11578 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11080 |
Intel Core i7-13700HX | 10928 |
AMD Ryzen 5 5625U | 7148 |
Intel Core i5-1340P | 6973 |
Intel Core i5-1335U | 6889 |
Intel Core i7-1260P | 6536 |
Intel Core i7-1250U | 6481 |
Writing Score(文書作成)
Writing Score(文書作成) | スコア |
AMD Ryzen 5 5625U | 7393 |
Intel Core i5-1340P | 7352 |
AMD Ryzen 5 7535U | 7202 |
Intel Core i7-13700HX | 6895 |
Intel Core i5-1335U | 6402 |
Intel Core i7-1260P | 6344 |
Intel Core i7-1250U | 6275 |
AMD Ryzen 7 7735U | 5181 |
全体的に優秀なスコアです。
Crystal DiskMark
シーケンシャルリードが5000を超えており、極めて高速です。
2021年式のHP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったのでとても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
HP ENVY 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga 7 Gen8 | 5091 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP ENVY 13-ay(2021年式) | 3500 |
DQ10 ベンチマーク(軽量級3D)
最高品質でもとても快適の結果となりました。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク(中量級3D)
標準品質(ノートPC)で、やや快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 29454 |
Intel Core i5-13500H | 8214 |
AMD Ryzen 5 7535U | 7918 |
AMD Ryzen 7 7735U | 7490 |
Intel Core i5-1340P | 7383 |
Intel Core i7-1260P | 7299 |
Intel Core i5-1235U | 7287 |
Intel Core i5-1335U | 5638 |
Intel Core i7-1250U | 5187 |
AMD Ryzen 7 7730U | 5081 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)
スコアは軽量品質で普通、という結果になりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
AMD Ryzen 5 7535U(軽量) | 3130 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
重量級3Dゲームの動作は厳しいようです。
3DMark ベンチマーク
Fire Strikeのスコアは5103でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 10000 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
Intel Core i5-1235U(CPU内蔵) | 4284 |
Intel Core i7-1250U(CPU内蔵) | 4122 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
CPU内蔵のグラフィックでは、エントリーグラフィックボードの半分程度の性能で、重量級3Dゲームは厳しいです。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 15秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 23秒 |
まずまず早い結果となりました。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
動画の書き出しも早いです。AMD Ryzenは、マルチコアの性能が高く、動画編集にも向きます。
PhotoDirectorによる画像生成AI
PhotoDirectorの機能で、画像の生成AI機能が使えるため、画像生成AIを試しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i5-1335U | 10.58秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 11.40秒 |
何度か試してみたところ「はりねずみ」というワードで、大体11秒ちょっとくらいで完了しました。
意外だったのは、ベンチマーク性能では劣るIntel Core i5-1335Uのほうが少し早い時間で完了していたということでしょうか。シングルコア性能のほうが重要なのかもしれません。
まだ、はじめたばかりなので、これから様々なパソコンでも試していきます。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけ続けた時の状態です。
上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、90℃超まで上がりました。
その後も90℃超の温度を維持し続けます。
CPU電力は、負荷をかけると34W程度で安定して推移し、負荷をかけても、とても安定しているCPUであることが分かります。
この間、キーボードは上部がほんの少し、熱くなる感覚がありますが、わずかでありほぼ普通に使えます。
また、負荷をかけた時の音についてはとても静かです。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態で平均33.5db弱程度で、若干音は聞こえるものの大した音ではなく、静かだといえます。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
高負荷をかけても音は気になりません。
レノボYoga 7 Gen8 AMDのレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | △~○(フルHDの動画編集程度ならOK) |
ゲーム | △(軽めの3DゲームでもOK) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ◎(とても良い) |
---|---|
ディスプレイ | ◎(とても良い) |
キーボード | △~○(普通) |
インターフェイス | ◎(とても良い) |
デザイン | ◎(とても良い) |
耐久性 | △~○(普通) |
バッテリー | ◎(とても良い) |
持ち運び | ×~△(持ち運びには向かない) |
コスパ | ◎(とても良い) |
有機ELを搭載した2 in 1としては、11万円台から購入可能で、コスパに優れています。
性能も高いです。
レノボYoga 7 Gen8の良い点
- ディスプレイが高品質
- 2 in 1でタッチパネル
- AMD Ryzen 5 7535U、Ryzen 7 7735Uの性能の高さ
ディスプレイのOLEDがきれいで、かつタッチ式で、2 in 1としても利用できます。
特に動画鑑賞、写真編集や動画編集にもおすすめできます。
またAMD Ryzen 5 7535U、Ryzen 7 7735Uは、性能はもちろんグラフィック性能も高く、軽めのゲームや動画編集にも対応できます。
レノボYoga 7 Gen8 AMDで気になった点
- キーボードは普通
- 下位クラスのIdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)との差別化
まずキーボードが普通で、ハイエンド機種としては残念なポイントの一つです。
また解像度1920×1200の有機ELディスプレイは、下位クラスのIdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)とほぼ同じにも感じるので、2 in 1以外にあまり差別化ができていないとも感じます。
せっかくこの機種を購入するなら、Ryzen 7、解像度2.8Kディスプレイのほうを購入するほうがよいでしょう。
このノートパソコンを購入するのに向く方
- 綺麗な有機ELと2 in 1を活かして動画鑑賞を楽しみたい方
- 軽めのゲームや動画編集も行いたい方
有機ELを搭載したとてもきれいなディスプレイ、2 in 1でスタンドモードにできるという特徴から、動画鑑賞を楽しみたい方におすすめできます。
またAMD Ryzen 5 7535U、Ryzen 7 7735Uは、性能はもちろんグラフィック性能も高く、軽めのゲームや動画編集にも対応できるので、幅広い用途に使いたい方にもおすすめできます。
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