レノボのビジネスモバイルノートパソコンThinkPad X13 Gen4をレノボよりお借りすることができましたので、実機レビューを書きます。

レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:Intel Core i5-1335U
- メモリ16GB
- SSD 512GB
- 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit, 60Hz
モバイルのThinkPadとしては、価格が比較的安く、コスパに優れた機種です。
耐久性も良くキーボードが良いので
- 持ち運んでの記事執筆や文書作成
- ビジネス用途
上記用途に、特におすすめできます。
※2024年3月、Intel Core UltraのGen5が発売されました。
Gen5
OS | Windows 11 Pro 64bit |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125U インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 135U インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155U インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 165U インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H |
メモリ | 16GB/32GB LPDDR5X-7500MHz (オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
液晶 | 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、ブルーライト軽減、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、光沢なし |
重量 | 約1.13kg~ |
インターフェイス | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen 1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック nanoSIM(オプション) スマートカードリーダー(オプション) |
サイズ | 約 301.7×214.8×15.95mm |
バッテリー | 41Whr/54.7Whr |
価格 | 17万円台〜 |
Gen4
OS | Windows 11 Pro 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-1365U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1355U プロセッサー インテル® Core™ i5-1345U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i5-1335U プロセッサー インテル® Core™ i3-1315U プロセッサー |
メモリ | オンボード: 8GB/16GB/32GB 最大32GB(LPDDR5) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
液晶 | 13.3型 2.8K OLED (2880 x 1800)、ブルーライト軽減 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、ブルーライト軽減、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、光沢なし |
重量 | 約1.09kg~ |
インターフェイス | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen 1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック |
サイズ | 約 301.7×214.8x16mm |
バッテリー | 41Whr/54.7Whr |
価格 | 9万円台〜 |
ThinkPadシリーズでは軽量1157g(実測値)、かつ安い

ThinkPad X13 Gen4は、ThinkPadシリーズの中でも軽量で、1.1kg台と、モバイルノートパソコンとしてはまずまずの軽さを実現しています。
この重量であれば、持ち運びに苦労することはなく、さまざまな場所に持ち運んで使う用途に向きます。
また価格も、比較的安く、9万円台から購入可能です。
ThinkPad X13 Gen4のアップグレードキャンペーン割引
カスタマイズで20万円を超えると、3万円の割引が適用されます。例えば
- Intel Core i7-1355U
- SSD 512GB
- 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800)
- 指紋センサー
- バックライトキーボード
- 54.7Whrバッテリー
という構成にすると、ギリギリ20万円を超えます。
その後、カートに入れると、20万円を超えると3万円の特別割引が効いて、17万円になります。
上記の構成で、17万円で購入できるというのはかなりお買い得だと言えます。
ThinkPadシリーズ伝統のキーボードの良さも健在

ThinkPadシリーズ最大の特徴である、キーボードの良さも健在で、13.3インチながら配置は素晴らしくきれいです。
キーストロークは1.5mmとノートパソコンとしては十分で、打鍵感も良好です。
ThinkPadキー配置の特徴として、左下のFnキーとCtrlキーが伝統的に逆ですが、Lenovo Vantageの設定で機能を入れ替えることができます。

CPUはIntel UシリーズもしくはAMDを選択可能

CPUは、省電力性能重視のIntel Uシリーズ、もしくはAMDから選択可能です。
レビュー機はIntel Core i5-1335Uを搭載しており、十分な性能でした。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | ×(動画編集向きではない) |
ゲーム | ×(ゲーム向きではない) |
上記はパフォーマンスチェック後の各用途での評価で、動画編集とゲーム向きではないですが他の用途としては十分な性能でした。
ThinkPad13インチのX1 Nanoシリーズとの比較
初期導入済OS | Windows 11 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-1360P, Core i5-1340P |
メモリ容量 | 16 GB LPDDR5X-7500MHz (オンボード) |
ストレージ | 256~1TB SSD, M.2 PCIe-NVMe (OPAL対応) |
ディスプレイ1 | 13インチ 2K液晶 (2160 x 1350) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 450 nit, 60Hz |
ディスプレイ2 | 13インチ 2K液晶 (2160 x 1350) IPS, 光沢なし/反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 450 nit, 60Hz |
ワイヤレス | インテル® Wi-Fi 6E AX211 2×2 vPro®対応 & Bluetooth® |
内蔵カメラ | IR&1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付) |
本体寸法 (幅×奥行き×高さ) | 約 293.2 x 208.0 x 14.4mm |
質量 | 約 966.5g~ |
バッテリー | 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 49.6Whr |
同じ13インチで軽量なThinkPadが、X1 Nanoです。955gとThinkPad最軽量です。
ThinkPad X1 Nanoは、1kg未満でCore i5、メモリ16GBの構成からとはいえ、25万~と安いとは言えず、コスパならX13の圧勝です。

レノボThinkPad X13 Gen4のスペックと価格
スペック
※2024年3月、Intel Core UltraのGen5が発売されました。
Gen5
OS | Windows 11 Pro 64bit |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125U インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 135U インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155U インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 165U インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H |
メモリ | 16GB/32GB LPDDR5X-7500MHz (オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
液晶 | 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、ブルーライト軽減、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、光沢なし |
重量 | 約1.13kg~ |
インターフェイス | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen 1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック nanoSIM(オプション) スマートカードリーダー(オプション) |
サイズ | 約 301.7×214.8×15.95mm |
バッテリー | 41Whr/54.7Whr |
価格 | 17万円台〜 |
Gen4
OS | Windows 11 Pro 64bit |
CPU | インテル® Core™ i7-1365U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1355U プロセッサー インテル® Core™ i5-1345U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i5-1335U プロセッサー インテル® Core™ i3-1315U プロセッサー |
メモリ | オンボード: 8GB/16GB/32GB 最大32GB(LPDDR5) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
液晶 | 13.3型 2.8K OLED (2880 x 1800)、ブルーライト軽減 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、ブルーライト軽減、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし 13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、光沢なし |
重量 | 約1.09kg~ |
インターフェイス | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen 1 x 1 HDMI マイクロホン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック |
サイズ | 約 301.7×214.8x16mm |
バッテリー | 41Whr/54.7Whr |
価格 | 9万円台〜 |
価格
ベース構成であれば、9万円台~と安くなっています。
ただメモリが増設できないので、メモリ16GBの構成を選ぶほうがよいでしょう。
レノボThinkPad X13 Gen4は、今年ずっとアップグレードキャンペーンというものを実施しており、20万円を超える構成にすると、なんと3万円引きになります。
OLEDを選択した構成にし、ギリギリ20万円を超える構成とし、アップグレードキャンペーンで17万円で購入するのが最もお得です。
レノボThinkPad X13 Gen4の外観と機能
外観・デザイン・質感








いかにもThinkPad らしいデザインです。
質感もそれなりで、高級感があるとまでは言いませんが、安心して使えると思います。
重量
メーカー公称の重量は1.09kg~です。実測値は1157gでした。
様々な構成が選択できるので、構成によって重さが少し変わります。
1.1kg台であれば、モバイルノートパソコンとして十分に軽いと言える重量です。

アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで290gとなります。軽くはないです。

本体実測値 | 1157g |
---|---|
アダプター | 290g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
ディスプレイ(IPS1) | 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |
ディスプレイ(IPS2) | 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit, 60Hz, 省電力 |
ディスプレイ(OLED) | 13.3″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢なし/反射防止/汚れ防止, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz |
構成によりOLED・IPSのディスプレイいずれかを選べます。
レビュー機はIPSで輝度400nitの構成のものでしたが十分に綺麗でした。


さらに1段階上のディスプレイにするならOLEDを選択できます。
レノボThinkPad X13 Gen4は、今年ずっとアップグレードキャンペーンというものを実施しており、20万円を超える構成にすると、なんと3万円引きになります。
OLEDを選択した構成にし、ギリギリ20万円を超える構成とし、アップグレードキャンペーンで17万円で購入するのが最もお得です。
キーボード

キーピッチは横18.5mm、縦18mmです。
キー配置が綺麗で、キートップが少しへこんだ形状をしており、とてもタッチがしやすいです。
このあたりはさすがThinkPad というところです。
ThinkPadキー配置の特徴として、左下のFnキーとCtrlキーが伝統的に逆ですが、Lenovo Vantageの設定で機能を入れ替えることができます。


キーストローク は約1.3mm です。
打鍵感もとても良好、キーボードはほぼ文句をつけるところがないくらい、良く出来ています。
キーボードで点数をつけるなら95~100点でとても打ちやすいキーボードです。
タッチパッドの操作感は普通でした。ThinkPad の場合は真ん中に赤いトラックポイントと、クリックボタンがあるのでそれを使うとよいでしょう。

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証はありませんが、顔認証には対応しています。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 4 (Thunderbolt4 対応)
- USB 4 (Thunderbolt4 対応)
- USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- セキュリティ キーホール
- HDMI
- USB 3.2 Gen1
- nanoSIMカードスロット (5G / 4G LTE内蔵モデルのみ)
となります。インターフェイスは十分でしょう。

ThunderBoltを、USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは41/54.7Whrと、2種類から選択できます。レビュー機は41Whrでした。
41Whrだと少し容量が少なく、長時間バッテリー駆動させたければ、54.7Whrのほうを選択しましょう。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 最大22.9時間 |
---|---|
残量0%まで | 4時間22分 |
41Whrだと少しバッテリー容量が少ないため、持ち運んで使う機会が多い方は、54.7Whrのほうを選択しましょう。
WEBカメラ

上記3種類からカメラを選択できます。Web会議などでカメラを使う機会が多ければ、500万画素カメラを選択するとよいでしょう。
プライバシーシャッター付きです。


ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはとてもきれいで、Web会議も問題なくこなせます。
スピーカー

左右に2つのスピーカーが搭載されています。スピーカーの音質は比較的よいです。HP ENVY x360 13-ayが10点とすると、後継機種というのもあり10点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、この機種も音質はよいと思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと510Mbps速度が出ており、高速です。

ネットワークアダプタは、IntelのWi-Fi 6E対応のものが搭載されていました。
機種 | 無線速度 |
ThinkPad X1 Carbon | 390Mbps |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP ENVY x360 13-ay | 570Mbps |
HP ENVY x360 13-bf | 570Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
レノボThinkPad X13 Gen4 | 590Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
HP ENVYなどは500Mbps以上出ていますが、それと同等レベルで早い結果となりました。
起動時間チェック
1回目 | 18.18秒 |
---|---|
2回目 | 17.51秒 |
3回目 | 17.71秒 |
起動時間は普通です。ThinkPad シリーズは、若干、起動に時間がかかります。
10秒以内で起動する機種もあるのですごく早いというほどではないですが、ストレスなく起動します。
ThinkPad X13 Gen4の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- DQ10(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続し、最適なパフォーマンスの計測としています。
PassMarkのみは、バランス、電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34522 |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20595 |
Ryzen 7 6800U | 20584 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Core i7-1250U | 12421 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i5-1230U | 10840 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。

Intel Core i5-1335Uは、省電力重視のCPUですが13世代となり、性能も大きく向上しています。
普段使いでのレスポンスは快適で、動画編集など重作業でなければ十分な性能です。
PassMark
電源接続時(最適なパフォーマンス)

電源接続時(バランス)

バッテリー駆動時

最適なパフォーマンスの設定では、17613と高いスコア結果となりました。
電源設定がバランスの場合、14282と少しスコアが落ちましたがこれでも十分です。
マルチ/シングル | 最適なパフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 17613 | 14282(81.0%) |
シングルスレッド | 3738 | 3699(98.9%) |
バッテリー駆動だと9791なので大きくスコアが落ちました。
負荷のかかる作業は、電源接続して使うとよいでしょう。
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17613 | 3738 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
2023年主流のCPUからすると、若干見劣りしますが、シングルのスコアが高いためか、Web閲覧など普段使いではとても快適です。
CineBench R23

マルチコアスコア:6625
シングルコアスコア:1712
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向でした。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i5-1335U | 6625 | 1712 |
Core i7-1250U | 5334 | 1515 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:5073
Essentials:9717(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:6048(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。
Digital Contents Creation:6029
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
こちらは、低くはないですがそこそこのスコアです。
Intel Core i5-1340Pを搭載したYoga 7i Gen8と比較してみます。
レノボThinkPad X13:Intel Core i5-1335U
レノボYoga 7i Gen8:Intel Core i5-1340P
計測内容 | ThinkPad X13 | Yoga 7i Gen8 |
トータル | 5073 | 5623 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 11267 | 12449 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8280 | 8347 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9835 | 9788 |
Spreadsheets Score(表計算) | 7021 | 6973 |
Writing Score(文書作成) | 5211 | 7352 |
Photo Editing Score(画像編集) | 9215 | 10158 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 4031 | 4690 |
Video Editing Score(動画編集) | 5902 | 6320 |
全般的にCore i5-1340Pのほうが高いスコアです。
ただWeb閲覧やアプリ起動などの普段使いの用途でのスコアは大差なく、動画編集など重作業をしないのであれば、このCPUの特性を十分に活かすことができます。
以下、他主要CPUとのスコア比較です。
App Start-up Score(アプリ起動)
App Start-up Score(アプリ起動) | スコア |
Intel Core i5-1340P | 12449 |
Intel Core i5-1335U(X1 Carbon) | 11687 |
Intel Core i5-1335U(X13) | 11267 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11574 |
Intel Core i7-1250U | 10802 |
Intel Core i7-13700HX | 10300 |
Intel Core i7-1260P | 8629 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8457 |
Web Browsing Score(Web閲覧)
Web Browsing Score(Web閲覧) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 10187 |
Intel Core i5-1340P | 9788 |
Intel Core i5-1335U(X1 Carbon) | 9582 |
Intel Core i5-1335U(X13) | 8280 |
Intel Core i7-1260P | 9128 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8862 |
Intel Core i7-1250U | 8698 |
AMD Ryzen 7 7735U | 8761 |
Spreadsheets Score(表計算)
Spreadsheets Score(表計算) | スコア |
AMD Ryzen 7 7735U | 11080 |
Intel Core i7-13700HX | 10928 |
AMD Ryzen 5 5625U | 7148 |
Intel Core i5-1340P | 6973 |
Intel Core i5-1335U(X1 Carbon) | 6889 |
Intel Core i5-1335U(X13) | 7021 |
Intel Core i7-1260P | 6536 |
Intel Core i7-1250U | 6481 |
Writing Score(文書作成)
Writing Score(文書作成) | スコア |
AMD Ryzen 5 5625U | 7393 |
Intel Core i5-1340P | 7352 |
Intel Core i7-13700HX | 6895 |
Intel Core i5-1335U(X1 Carbon) | 6402 |
Intel Core i5-1335U(X13) | 5211 |
Intel Core i7-1260P | 6344 |
Intel Core i7-1250U | 6275 |
AMD Ryzen 7 7735U | 5181 |
Video Editing Score(動画編集)
Video Editing Score(動画編集) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 7446 |
Intel Core i5-1340P | 6320 |
Intel Core i5-1335U(X1 Carbon) | 5961 |
Intel Core i5-1335U(X13) | 5902 |
Intel Core i7-1260P | 5544 |
Intel Core i7-1250U | 4853 |
AMD Ryzen 7 7735U | 4345 |
AMD Ryzen 5 5625U | 3931 |
普段使いには十分な性能です。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが7000を超えており、極めて高速です。いままでのレビュー機のなかでもっともはやかったです。
2021年式のHP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったのでとても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
レノボThinkPad X13 Gen4 | 7020 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
HP ENVY 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP ENVY 13-ay(2021年式) | 3500 |
DQ10 ベンチマーク(軽量級3D)

最高品質でもとても快適の結果となりました。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク(中量級3D)

標準品質(ノートPC)で、やや快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 29454 |
Intel Core i5-13500H | 8214 |
AMD Ryzen 7 7735U | 7490 |
Intel Core i5-1340P | 7383 |
Intel Core i7-1260P | 7299 |
Intel Core i5-1235U | 7287 |
Intel Core i5-1335U | 6277 |
Intel Core i7-1250U | 5187 |
AMD Ryzen 7 7730U | 5081 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)

スコアは軽量品質でも重い、という結果になりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core i5-1335U(軽量) | 2313 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
重量級3Dゲームの動作は厳しいようです。
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのスコアは4284でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 10000 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
Intel Core i5-1335U(CPU内蔵) | 4284 |
Intel Core i5-1235U(CPU内蔵) | 4284 |
Intel Core i7-1250U(CPU内蔵) | 4122 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
CPU内蔵のグラフィックでは、エントリーグラフィックボードの半分程度の性能で、重量級3Dゲームは厳しいです。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 23秒 |
まずまずのスピードで書き出し可能です。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
Intel Core i5-1335U(ThinkPad X13) | 2分20秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
動画の書き出しは早くはなく、動画編集向きではありません。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけはじめたときの状態です。

負荷をかけ続けた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、90℃弱まで上がりました。
その後徐々に下がり65~70℃程度となります。温度は終始低めで推移しており、省電力重視のCPUであることがうかがえます。
CPU電力は、負荷をかけると20W超程度まで上がりますが、こちらも負荷をかけているわりには終始低めとなります。
この間、キーボードは上部が熱くなる感覚がありますが、上以外はそこまで熱くはならないので普通に使えます。
また、負荷をかけた時の音についてはとても静かです。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態で平均35db弱程度で、ほとんど音は聞こえませんでしたのでとても静かです。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
高負荷をかけても音は気になりません。
ThinkPad X13 Gen4のレビュー評価まとめ

評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | ×(動画編集向きではない) |
ゲーム | ×(ゲーム向きではない) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ○(良い) |
---|---|
ディスプレイ | ◎(とても良い) |
キーボード | ◎(とても良い) |
インターフェイス | ◎(とても良い) |
デザイン | △(ThinkPadデザインで好みが分かれる) |
耐久性 | ◎(とても良い) |
バッテリー | △~○(41Whrだと少ない) |
持ち運び | ○(軽め) |
コスパ | ○(安くはないが品質からするとコスパは良い) |
総合力は高いです。それにコスパも良いです。
ThinkPad X13 Gen5の良い点
- 1.1kg台と軽量
- キーボードが良い
- 軽量ThinkPadとして比較的安い


1.1kg台と比較的軽く、キーボードもとても良いので、ビジネス用途などで持ち運んでの作業にとてもおすすめできます。
また価格も、X1シリーズと比較すると安いです。
ThinkPad X13 Gen4で気になった点
- 動画編集やゲームには向かない
Intel Uシリーズプロセッサーは、グラフィック性能がそこまで伸びないので、動画編集やゲームには向きません。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- 文字を打つ用途が多い方
- 頻繁に持ち運ぶ方
キーボードが素晴らしく、かつ軽いので、頻繁に持ち運び、文字を打つ用途が多い方に特におすすめできます。
※2024年3月、Intel Core UltraのGen5が発売されました。
似たようなコンセプトの機種X1 Carbonとの比較記事も書いていますので参考にしてみてください。

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