2022年に発売されたLenovo ThinkPad E14 Gen4(インテル)をレノボよりお借りすることができましたので、レビュー記事を書きます。
レビュー機のスペックは以下の通りでした。
- Core i5-1235U
- メモリ8GB
- SSD 256GB

ThinkPadシリーズはIBMがもともと開発・製造していた伝統のある機種で、今はレノボが開発製造を行っています。
- キーボードが良い
- トラックポイントあり
- 安定感のあるデザイン
- 伝統の品質と耐久性
- 価格が安い(ThnikPadの中では)
- コスパはIdeaPad Slim 5シリーズのほうが上

とにかくキーボードが秀悦な素晴らしい出来なので、特にタイピング重視の方におすすめできます。
Eシリーズは15.6インチのE15もありますが、個人的には、E15だとテンキーありになるので、E14のテンキーなしキーボードのほうが好みですね。
Lenovo ThinkPad E14はThinkPadシリーズではコスパ良し

ThinkPad Eシリーズは、ThinkPadシリーズの中では比較的安いのが特徴です。
コスパ良く、ThinkPadを購入したいという方に特におすすめできます。
コスパはレノボIdeaPad Slim 5 Gen8のほうが上
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U (2.60GHz 2MB) |
メモリ | 16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 最大15.9時間 |
価格 | 8万円前後(時期によって変動) |
同じくレノボのIdeaPad Slim 5 Gen8という機種は、AMD Ryzen 5 7530U + メモリ16GBで7.98万円と、素晴らしいコスパです。
もちろんキーボードはThinkPadのほうがよいですが、純粋にテレワーク用途等として、コスパの良い機種が欲しいとなると、IdeaPad Slim 5には敵わないので、どちらを購入するかをよく検討してみましょう。
Lenovo ThinkPad E14 Gen4(インテル)スペックと価格
OS | Windows11 Pro(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-1235U |
メモリ | 8GB(オンボード,空きスロット1) |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 14″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 300 nit |
重量 | 約1.64kg~ |
インターフェイス | USB 4 (Thunderbolt4 対応) x 1 USB 3.2 Gen1 (Powered USB) x 1 USB 2.0 x 1 HDMI マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック RJ-45(※カスタマイズ選択) |
カメラ | インカメラ: 全てプライバシーシャッター付き FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ FHD 1080p RGB Webカメラ HD 720P RGB Webカメラ |
サイズ | 約 324x220x17.9mm |
バッテリー | 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 45Whr |
価格 | 8万円台〜 |
お借りしたレビュー機は上記のスペックで、9.88万のグレードでした。
CPUはCore i5-1235Uで、性能を抑えて省電力化しているUシリーズプロセッサです。
ThinkPad Eシリーズは、構成の変更で以下のCPUにも変更できます。
インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー
インテル® Core™ i5-1240P プロセッサー
インテル® Core™ i7-1255U プロセッサー
インテル® Core™ i5-1235Uプロセッサー
インテル® Core™ i3-1215Uプロセッサー
性能を求めるならばPシリーズのCPUにしましょう。
価格と納期
レビュー機のCore i5-1235U、メモリ8GBのモデルであれば9.88万、最小構成のCore™ i3-1215U ならば8.85万から購入できます。
EシリーズはThinkPadの中ではコスパが素晴らしいです。
Lenovo ThinkPad E15 Gen4(インテル)の外観と機能
外観・デザイン・質感




いかにもThinkPadというデザインです。
このデザインは好みが分かれるところかなと思います。ビジネスノートパソコンとしてはまったく違和感のないデザインですね。
プライベート用としては、もう少し明るい色やデザインのほうがよいかな?まあ安定感のあるThinkPadデザインということになると思います。


ディスプレイは180度まで倒して使うことができます。
- 安定のThinkPadデザイン
重量
メーカー公称の重量は1.64kgです。実測値は1600gとほぼ同じです。

アダプターは出力65Wで、それなりに大きいです。重量は以下の通りです。
本体実測値 | 1600g |
---|---|
アダプター | 300g |
14インチにしてはちょっと重いのと、サイズも大きいので基本は据え置き用のノートパソコンになると思います。
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。

ディスプレイ
ディスプレイは、非光沢でアスペクト比16:9、解像度FullHD(1920 x 1080) IPS液晶、輝度300nitのディスプレイです。
この大きさなら問題なく、解像度フルHDの拡大率100%で使えます。
マシンデフォルト推奨値はフルHDの拡大率150%なので、字が大きく感じるのであれば拡大率125%、もしくは100%にしましょう。



上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較です。
HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、比べるとENVYのほうが明るく発色もよいですが、ThinkPad E14も実用上は全然問題ありません。
点数をつけるなら70点はクリアしているディスプレイです。
また100%sRGBの色域の広いディスプレイも構成変更で選べます。
写真編集などもするなら100%sRGBを選択しましょう。
- 輝度300nitのIPSディスプレイで色域は標準的
- 画面比率16:9で解像度フルHD(1920×1080)と標準的
キーボード

キー配置はとても綺麗で打ちやすい配置です。
テンキーレスというのもあり理想的なキー配置で、Enterキーの大きさも確保されています。
個人的に違和感があるのが、ThinkPadシリーズは左のCtrlキーが左端にない、ということですかね・・・
どうもThinkPadは伝統的にこの配置のようでして、ただ他機種だとCtrlキーは左端にあることがほとんどなので、打ち間違えます(汗)まあ慣れの問題でしょうかね。

キーピッチは1.9mm、キーストローク は約1.8mm です。よく見ると、キーの真ん中あたりが少しへこんでおり、打ちやすくしています。
ThinkPadの最大の美点がこのキーボードの打ちやすさで、ノートパソコンの中では最も打ちやすいキーボードと言ってしまってよいと思います。
キーボードはパナソニックのレッツノートとThinkPadが2強ですね。次いで富士通のLIFEBOOKかなと思います。
ノートパソコンのキーボードということであれば100点と言ってしまえる出来です。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
- キーボードはノートパソコン最高レベル
- 指紋認証あり
- キーボードバックライト搭載
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 4 Type-C(Thunderbolt4 対応)
- USB Type-A 3.2 Gen1
- HDMI
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- セキュリティホール
- 有線LAN
- USB2.0 Type-A
となります。
ビジネス用途を意識したポートで、有線LANもついています。
- USB Type-Aポートが2つ
- HDMIあり
- USB Type-CはThundebolt対応
- SDカードスロットなし
バッテリー駆動時間のチェック
レビュー機のバッテリーは45Whrと、そこまで大きくはない容量でした。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 16.17時間 |
---|---|
残量20%まで | 3時間(省電力モードに突入) |
残量0%まで | 4時間 |
バッテリーの持ちはさほどでもありませんでした。
基本は電源接続して使うのがよいでしょう。
WEBカメラ
デフォルトは解像度HDカメラ (プライバシーシャッター付)となります。
仕様変更でフルHDカメラも選べるようです。

Web会議を頻繁にするという方は、フルHDのカメラにするのもアリだと思います。
Web会議でカメラの移りをチェックしてみました。

ThinkPad E14のカメラで写した映像をキャプチャしたものですが、そこまで移りが悪いという感じもなく、実用十分ではないかと思います。
スピーカー

背面にスピーカーが搭載されています。Dolby Audio™対応です。
スピーカーの音質はなかなか良くて、HP ENVYが10点とすると10点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
HP ENVYより音が良い機種があまりなかったのですが、このThinkPadは同じくらいの音質だと思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと540Mbps速度が出ており、非常に高速です。
機種 | 無線速度 |
ThinkPad E14 | 540Mbps |
HP ENVY x360 13 | 570Mbps |
HP ENVYでも同様のテストを実施しており、高速だと感じましたが、同等に高速でした。
起動時間チェック
1回目 | 15.95秒 |
---|---|
2回目 | 15.44秒 |
3回目 | 15.59秒 |
起動時間はあまり早くないです。
ThinkPadシリーズは、内部ソフトウェア等の影響か?起動は少し遅い傾向にあります。
最近のノートパソコンは起動が凄く速く、大抵10秒以内に起動するので、ちょっと遅いなと感じてしまいました。
Lenovo ThinkPad E14 Gen4 インテルの内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- ドラクエⅩ(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- 3DMark
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源設定を最適なパフォーマンスとして計測しています。
レビュー機はメモリ8GB×1でシングルチャネルのため、グラフィック性能を発揮しきれず、ゲーミングや動画編集性能は厳しい結果になりました。
CPU性能めやす
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-12700H | 27020 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Core i7-1360P | 20813 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1340P | 17878 |
Ryzen 5 7530U | 17704 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Intelは、第11世代では、AMDにベンチマークで差をつけられていましたが、12世代となり、その差がほぼなくなりました。
Intel Core i5-1235Uは、性能のピークパワーは控え目のCPUですが、それでも第11世代のCore i7-1165G7よりも高い性能になっています。
PassMark
電源接続時

バッテリー駆動時

マルチスレッドスコアで14877と、十分に高いスコア結果となりました。普段使いには十二分な性能と言えます。
バッテリー駆動時は7412と、大きく落ちてしまいました。
ThinkPadシリーズは、14インチ以上の大きさの機種だと、電源接続しないで使うとベンチマーク上のパフォーマンスは落ちる傾向にあります。
大きさや重量もそれなりなので、自宅などで使うなら電源接続して使うのがよいと思います。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 14877 | 7412(49.8%) |
シングルスレッド | 3529 | 1566(44.3%) |
Intel最新世代のCore i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチ | シングル |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 5625U | 16850 | 3179 |
Core i5-1235U | 14877 | 3529 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
さすがに最新のIntel Core i7やAMD Ryzen 7 6800Uと比較すると負けますが、旧世代のIntel Core i7-1165G7にはマルチシングルともにスコアで勝っています。
コスパ重視のマシンによく搭載されているAMD Ryzen 5 5625Uには、マルチでは負けていますがシングルでは勝っています。
CineBench R23

マルチコアスコア:6687
シングルコアスコア:1569
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、高い数値です。
Intel最新世代のCore i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 7944 | 1284 |
Core i5-1235U | 6687 | 1569 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
こちらもPassMarkと同じ傾向です。普段使いには十二分な性能です。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:4537
Essentials:7825(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは快適です。
Productivity:6281(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。
Digital Contents Creation:5157
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも十分なスコアです。
最新第13世代Intel Core i5-1340Pを搭載したレノボIdeaPad Slim 5i Gen8と比較してみます。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8:Intel Core i5-1340P
レノボThinkPad E14:Intel Core i5-1235U
計測内容 | IdeaPad Slim | ThinkPad |
トータル | 5600 | 4537 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 10413 | 8103 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8451 | 7079 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9805 | 8355 |
Spreadsheets Score(表計算) | 7003 | 5946 |
Writing Score(文書作成) | 7962 | 6635 |
Photo Editing Score(画像編集) | 10120 | 8359 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 4666 | 3269 |
Video Editing Score(動画編集) | 6388 | 5021 |
Intel系のCPUは、アプリ起動・Web閲覧・文書作成など一般用途でのスコアが高い傾向があります。
さすがに最新世代のCore i5-1340Pと比較すると、いずれも少しずつ劣るスコアですが、十分に高いので快適に使えるでしょう。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが3000を超えており、十分な速度です。
HP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったので、それよりは若干低い数字でしたが十分でしょう。
ドラクエⅩベンチマーク

グラフィック性能は、メモリがデュアルチャネルでないことが影響し、全般的に低めのスコアになってしまっています。
もしゲームをするならデュアルチャネル化(8GB×2)必須です。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク

こちらもデュアルチャネルでないので低めのスコアになっています。
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのスコアは2217でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1650 | 9047 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 5010 |
Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) | 4200 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3360 |
AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) | 3276 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードで、当マシンはデュアルチャネルでないことが大きく響いています。
どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。


Night Raidのスコアは8500でした。
デュアルチャネルのIdeaPad Slim 570のAMD Ryzen 5 5625Uは14539でしたので、デュアルチャネル化すれば伸びると思います。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
AMD Ryzen 5 5625U | 1分58秒 |
Intel Core i5-1235U | 2分17秒 |
こちらもメモリ8GB×1のデュアルチャネルでないことが響き、少し遅めの時間になっています。
動画編集するならデュアルチャネル化必須ですね。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
負荷をかける前の状態です。

負荷をかけた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、80℃強まで上がりました。その後80℃前後で推移します。
この間、キーボードあたりが熱くなるような感覚はほとんどなく、普通に使えます。
あまりCPU温度を上げないようになっているようで、本体が熱くなるようなことはほとんどありませんでした。
また、負荷をかけた時の音についてですが、よく聞くと「サー・・」という音が聞こえますが、気になりません。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態でも35~40db程度でした。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
仮に図書館で負荷をかけても問題ない騒音レベルで、静粛性は高いといえます。
もしかするとこれは、レビュー機が省電力を重視するUシリーズのCPUであったからかもしれず、Pシリーズだとまた違った結果になる可能性はあります。
Lenovo ThinkPad E14 Gen4 インテルのレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | 〇(快適) |
プログラミング | ◎(とても快適) |
画像編集 | △~〇(ディスプレイのsRGB100%を選びたい) |
動画編集 | ×~△(メモリ8GBだと厳しい) |
ゲーム | ×(メモリ8GBだと厳しい) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | △〜○(普通) |
---|---|
キーボード | ☆(ノートパソコン最高峰・100点) |
インターフェイス | 〇(良い) |
デザイン | △〜○(良くも悪くもThinkPad) |
耐久性 | ◎(MIL基準準拠) |
バッテリー | ×(45Whrだと少ない) |
持ち運び | ×(持ち運びは厳しい) |
コスパ | 〇(ThinkPadとしては良い) |

ThinkPadはとにかくキーボードがよい機種なので、キーボードにどこまでこだわるか、が選定ポイントになると思います。
あとはThinkPadというネームバリューは、ビジネスユースとして購入するのに適しているので、ビジネスで使いやすく耐久性の高いノートパソコンが欲しい、という方の選定ポイントにもなると思います。
Lenovo ThinkPad E14 Gen4 インテルの良い点
- キーボードがノートパソコン最高峰
- トラックポイントあり
- 安定感のあるデザイン
- 伝統の品質と耐久性
- 価格が安い(ThnikPadの中では)
ThinkPadの伝統的な良さとしてキーボードが素晴らしく、かつ、EシリーズはThinkPadの中ではコスパが良いことが良い点です。
ThinkPadに魅力を感じており、かつ安く購入したいのであればE14はおすすめです。
Lenovo ThinkPad E14 Gen4 インテルの惜しい点
- ベースグレードのメモリ8GBだとシングルチャネルで性能が微妙
- IdeaPad Slim 5シリーズのほうがコスパは良い
レビューして気になったのは、ベースグレードのメモリ8GBがシングルチャネルで、グラフィック性能を引き出せていないところですね。
動画編集などするならメモリ8GBをもう1枚増設し、8GB×2のデュアルチャネル化必須です。
あと後述しますが、レノボはIdeaPad Slim 5シリーズのコスパが良すぎます。
ビジネスユースでネームバリューと信頼性のThinkPadを購入したい、という場合は別ですが、個人用途であればIdeaPad Slim 5シリーズのほうがコスパは良いです。
このノートパソコンを購入するのに向く方
- ThinkPadをなるべく安く購入したい方
- キーボードに拘りがある方
- 耐久性の高いノートパソコンが欲しい方
EシリーズはThinkPadの中ではもっともコスパがよいので、ThinkPadが好きでなるべく安く購入したい方にE14はおすすめです。
またMIL基準(米国国防省調達基準)をクリアしているので耐久性も抜群です。
大画面のほうがよければ、ほぼ同じ機種でE15があるのでそちらもチェックしてみましょう。

レノボはIdeaPad Slim 5のコスパが優秀すぎるのでこちらもチェックしましょう
上述の通りですがレノボは、IdeaPad Slim 5 Gen8のコスパが優秀すぎます。
- AMD Ryzen 5 7530U
- メモリ16GB
- SSD 512GB
このスペックを確保し、なんと7.98万で購入できてしまいます。
ThinkPadシリーズやキーボードに拘りがなければ、このIdeaPad Slim 5シリーズを購入するほうが、購入の価格を抑えられ、かつ、性能が良いものが手に入ります。

ただThinkPadシリーズのほうがビジネス的にネームバリューがあり、ビジネスユースとしてはよいというのもあると思いますのでその場合は、ThinkPad Eシリーズはコスパもよくおすすめです。
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