2023年に発売された新型レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 14型(第13世代Intel版)の実機レビュー記事を書きます。
レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:Intel Core i5-1340P
- メモリ16GB
- SSD 512GB
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 14の特徴は以下の通りです。
- 性能が素晴らしい(Intel Core i5-1340P)
- すべての項目で合格点をつけられる品質と出来
- 価格が安くコスパが良い
とりあえず5年快適に使えるノートパソコンをコスパ良く欲しい、となったらこれを選んでおけばOKです。
同様のコスパ重視コンセプトの機種として、DELL Inprion 14 AMDという機種がありますが、品質は同等レベル、性能はこちらの方が上なので、あとは好みや購入時点での価格を比較してみて、決めればよいと思います。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8は最新Corei5/メモリ16GBで10万以下。性能とコスパがすごい
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 14は、高い性能と高い品質を兼ね備えて、かつ、10万以下で購入でき、コスパが素晴らしいです。
私は旧型550を家族用に購入していますが、実際に新型実機を触ってみて、質感が向上しているのを感じました。
またIntel最新世代のCore i5-1340Pの性能も素晴らしかったです。
この価格で、ここまでの性能と質感をクリアしているのは本当に素晴らしいと思います。
旧型と比較して質感が向上、ディスプレイ16:10も嬉しい
上記写真は、左が新型のIdeaPad Slim 5i Gen8で、右が旧型のIdeaPad Slim 550です。
もともとレノボIdeaPad Slim 5シリーズは、旧型から性能・質感と価格の安さを両立した、コスパ最強機種でした。
私は家族用として、旧型のIdeaPad Slim 550を購入していますが、以下の点改良されています。
- ボディが旧型と比較して質感が高くなった
- ディスプレイ画面比率が16:9→16:10になって質感向上
ボディは、旧型はおそらく樹脂製であったと思いますが、新型はフルアルミボディとなっており、質感・手触りの感触が向上しています。
またアルミのほうが耐久性も高く、持ち運びにも優れています。
ディスプレも縦長の16:10を採用し、見やすくなりました。
旧型570までは、DELL Inprion 14 と比較してディスプレイが16:9であることがマイナスポイントでしたが、新型より改善されました。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8のスペックと価格
スペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-12450H ,インテル® Core™ i5-13500H |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
液晶(有機EL) | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 56.6Wh |
価格 | 7万円台~(時期によって変動) |
Intel第12、13世代のCPUを搭載、メモリ16GB、SSD512GBと、5年は確実に快適に使える性能を確保しています。
※私がレビューした2023年3月は、CPUがCore i5-1340Pでしたが、今はHプロセッサーになっているようです。
価格と納期
上記スペックのマシンが、2023年7月現在、7万円台から購入できます。
納期も1~2日と速いです。
性能に対する価格・コスパは素晴らしいものがあります。
コスパ最強ノートパソコンとしてもっともお勧めの1台です。
- AMDモデルならばRyzen 5/メモリ16GBが8万円弱
- Intelモデルならば有機EL/Intel Core i5/メモリ16GBが9万円弱
と、いずれかを購入しておけばコスパ的にはほぼ正解、という機種です。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 14の外観と機能
外観・デザイン・質感
質感は素晴らしく高く、10万以下とは思えないほどの質感があります。
新型よりフルアルミボディとなったので凄く綺麗です。アルミは耐久性も高いのでその点でも安心できます。
横から見た写真です。薄型とまではいきませんが、持ち運びもできるくらいのサイズ感です。
最大まで開いた時の写真です。180度にはなりませんが、十分でしょう。
- 新型よりフルアルミボディとなり質感と耐久性が向上
重量
メーカー公称の重量は1.46kgです。実測値は1467gとほぼ同じでした。
手に持ってみると少し重いですが、たまにならば持ち運びも出来なくはない重量です。
アダプターは出力65Wで、それなりに大きいです。重量は以下の通りです。
本体実測値 | 1467g |
---|---|
アダプター | 296g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
ディスプレイ
ディスプレイは、非光沢でアスペクト比16:10、解像度1920 x 1200 IPS液晶、約66%sRGB、輝度300nitのディスプレイです。
ディスプレイが14インチなので、13インチモバイルノートよりもディスプレイが大きく、作業がしやすい大きさです。
この大きさなら違和感なく、解像度フルHDの拡大率100%で使えます。
また新型より16:10の画面比率となり、縦に長くなり作業がやりやくなりました。
旧型IdeaPad Slim 550との比較です。
同じ14インチですが縦に長く、資料作成などの作業もやりやすくなっています。
上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較です。右がHP ENVYです。
HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、比べるとENVYのほうが明るく発色もよいですが、レノボIdeaPad Slim 5iも実用上は全然問題ありません。
それに縦に長い分、ブログなどの文字を書いたりする作業はこっちのほうがやりやすいですね。
点数をつけるなら75点はクリアしているディスプレイです。
- 輝度300nit、sRGBカバー率66%のIPSディスプレイ
- 画面比率16:10で解像度1920×1200と縦に広い
キーボード
キーピッチは横19mm、縦18mmです。
ENTERキーやBackspaceキーがくっついている、レノボIdeaPadおなじみのキー配置です。
全般的には標準的なキー配置です。
ただ矢印キーの上下がくっついているので、ここは少し打ちづらく感じます。
キーストローク は約1.4mm です。
キーボードで点数をつけるなら70点くらいで普通に打てるキーボードで、コスパ抜群の値段からすると納得できるキーボードと思います。
タッチパッドの操作性も、普通でした。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
ただ顔認証には対応しているのですが指紋認証がなく、そこは残念ポイントです。
- キーボードは配置・打鍵感とも及第点をクリア
- キーボードバックライト搭載
- 指紋認証なしは少し残念
インターフェイス
左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 3.2 Gen1 Type-C(電源供給およびDisplayPort対応)
- HDMI
- USB 3.2 Gen1 Type-C(電源供給およびDisplayPort対応)
- イヤホンジャック
となります。
右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- MicroSDカード リーダー
となります。
有線LANとThunderboltポートはないですが、インターフェイスに不足を感じることはないと思います。
- USB Type-Aポートが2つ
- HDMIあり
- USB Type-Cポートが2つ
- Thunderboltポートはなし
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは56.6Whrと、比較的大きいバッテリーを搭載しています。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 15時間 |
---|---|
残量0%まで | 8時間07分 |
バッテリー持ちはとても優秀です。
重量がそれなりにあるので、モバイル用途として電源に接続しないで長時間使うことはあまりないと思いますが、バッテリーでもこれだけの時間持つのはすごいです。
ディスプレイの最大輝度が300nitとそこそこなので、その分最大輝度で使ってもバッテリーが持つのだと思います。
WEBカメラ
解像度1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付)が付いています。
この価格帯としてはフルHDのカメラ、物理のプライバシーシャッターもついているのは素晴らしいです。
Web会議にはありがたいですね。このパソコンを使ってのWeb会議も問題なくこなせるでしょう。
スピーカー
表面に2つのスピーカーが搭載されています。スピーカーの音質は普通かな?と思います。HP ENVYが10点とすると8点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、まあ普通の音質、と思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと570Mbps速度が出ており、非常に高速です。
機種 | 無線速度 |
IdeaPad Slim | 570Mbps |
HP ENVY x360 13 | 570Mbps |
HP ENVYでも同様のテストを実施しており、ENVYは相当に高速だと感じましたが、同じくらいの速度が出ています。
起動時間チェック
1回目 | 8.22秒 |
---|---|
2回目 | 7.41秒 |
3回目 | 7.47秒 |
起動時間は非常に高速です。快適に起動できると思います。
IdeaPad Slim 5シリーズは、常に起動が速い印象がありますが当機種もその通りでした。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- ドラクエⅩ(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続し、エクストリームパフォーマンスモードでの計測としています。
CPU性能めやす
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-12700H | 27020 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Core i7-1360P | 20813 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Core i5-1340P | 19618 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Ryzen 5 7530U | 17704 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Intelは、第11世代では、AMDにベンチマークで差をつけられていましたが、12世代となり、その差がほぼなくなり、13世代でAMDを超える性能となった印象です。
Core i5-1340Pは、20000近いスコアとなっており、極めて高いスコアとなっています。これだけの性能があれば動画編集などでも性能で困ることはないでしょう。
PassMark
電源接続時
バッテリー駆動時
マルチスレッドスコアで22514と、極めて高いスコア結果となりました。
スコアだけなら動画編集・ゲーミングでも全く問題ないくらいのスコアです。
バッテリー駆動時は12669でした。
バッテリー駆動時の落ち幅がやや大きいです。これが13世代CPUの特徴なのか、パソコンのセッティングによるものかが不明?ですが、おそらくパソコンのセッティングでパフォーマンスを抑えているのではと思います。
大きさや重量もそれなりなので、自宅などで使うなら電源接続して使うのがよいと思います。
ただバッテリー駆動で、ブログ編集などでも使ってみましたが、そこまで大きくレスポンスが落ちたような感覚はなく、普通に使えます。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 22514 | 12622(56.0%) |
シングルスレッド | 3757 | 2027(53.9%) |
2022年主流だった、Inte Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチ | シングル |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-1340P | 22514 | 3757 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
極めて高いスコアで、Intel Core i7-1260Pに勝るスコアがあります。
CineBench R23
マルチコアスコア:10237
シングルコアスコア:1720
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、極めて高い数値です。
2022年主流だった、Inte Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 10237 | 1720 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
こちらもPassMarkと同じ傾向です。極めて高いスコアです。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。
トータルスコア:5600
Essentials:9520(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、とても高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは快適です。
普段使いだと、1世代前のCore i7-1260Pと比較してもほとんど差を感じないくらいの性能です。
Productivity:9447(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
Digital Contents Creation:6706
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも高いスコアです。
第12世代Intel Core i7-1260Pを搭載したYoga 770iと比較してみます。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8:Intel Core i5-1340P
Yoga 770i:Intel Core i7-1260P
計測内容 | IdeaPad Slim | Yoga 770i |
トータル | 5600 | 5380 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 10413 | 10233 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8451 | 7927 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9805 | 9263 |
Spreadsheets Score(表計算) | 7003 | 7148 |
Writing Score(文書作成) | 7962 | 7935 |
Photo Editing Score(画像編集) | 10120 | 10689 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 4666 | 4598 |
Video Editing Score(動画編集) | 6388 | 4784 |
Intel系のCPUは、アプリ起動・Web閲覧・文書作成など一般用途でのスコアが高い傾向があります。
1世代前のCore i7-1260Pと比較しても、Core i5-1340Pのスコアのほうが全般的に高いです。
Core i5-1340P > Core i7-1260P
であると言えるスコアで、ここまでの性能があればCore i5で十分と言えます。
Crystal DiskMark
シーケンシャルリードが5000を超えており、とても高速です。
HP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったのでそれよりも早いです。
ドラクエⅩベンチマーク
なぜかDQ10とは相性が悪いのか、標準品質でも普通の評価でした。
FF14とかはスコアが良いのに・・・?謎です。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク
標準品質(ノートPC)で、快適の結果となりました。
FF14であればプレイできるのでは?くらいのスコアが出ています。
FF15 ベンチマーク
標準品質で重いという評価で、さすがに重量級3Dゲームは厳しいようです。
3DMark ベンチマーク
Fire Strikeのスコアは5040でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1650 | 9047 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5040 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 5010 |
Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) | 4200 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) | 3276 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードとなります。
Intel Core i5-1340Pは半分強のスコアで、Core i7-1260Pとほぼ同等スコアとなっています。重めの3Dゲームは厳しいでしょう。
どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
Night Raidのスコアは18362でした。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
AMD Ryzen 5 5625U(メモリ8GB) | 1分58秒 |
Intel Core i7-1260Pよりも早く、動画編集も問題ない性能です。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
負荷をかける前の状態です。
負荷をかけた時の状態です。
上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、一瞬90℃台まで上がりました。その後60℃台で推移します。
この間、キーボードあたりが熱くなるような感覚はほとんどなく、普通に使えます。
あまりCPU温度が上がらないようになっているようで、本体が熱くなるようなことはほとんどありませんでした。
また、負荷をかけた時の音についてですが、よく聞くと「サー・・」という音が聞こえますが、気になりません。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態でも35~40db程度でした。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
仮に図書館で負荷をかけても問題ない騒音レベルで、静粛性は高いといえます。
コスパ最強ライバル機種との比較
コスパ最強機種として似たような性能と品質を持つ、DELL Inprion 14 AMDと、当機種を比較します。
- レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 14(Intel)
- DELL Inspiron 14 AMD
比較項目 | IdeaPad Slim | DELL Inspiron |
CPU | ◎(Core i5-1340P) | 〇(Ryzen5825) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 14インチ | 14インチ |
アスペクト比 | ◎(16:10) | ◎(16:10) |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1200 |
輝度 | 300nit | 250nit |
色域 | 66%sRGB | 63%sRGB |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.46kg | 1.54kg |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | 1080p | 1080p |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | 56.6Whr | 54Whr |
指紋認証 | × | 〇 |
その他 | – | – |
価格 | ◎(9万円台~) | ◎(8万円台〜) |
この2機種はとても良い勝負です。
Intelが良いとか、性能を求めるならレノボIdeaPad Slim 5i Gen8ですが、安さを求めるならDELL Inprion 14 AMDですかね。
ただこれは現時点での価格であり、今後価格変動や、DELL Inprion 14 AMDは新型に切り替わるなどで変わる可能性があるので、最新の価格は購入検討の際にはチェックしましょう。
ディスプレイを高品質にしたいならThinkBook 13xもアリ
レノボ ThinkBook 13x Gen2
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8は性能、質感ともに素晴らしいですが、ディスプレイの色域が狭いことだけが弱点の機種です。
同価格帯で、性能は若干落ちますが、ディスプレイ品質が高い機種としてレノボThinkBook 13xという機種がありこちらもおすすめです。
- レノボThinkBook 13x
- レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 14(Intel)
性能・機能比較は以下の通りです。
比較項目 | ThinkBook 13x | IdeaPad Slim |
CPU | 〇(Core i5-1235U) | ◎(Core i5-1340P) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 13.3インチ | 14インチ |
アスペクト比 | ◎(16:10) | ◎(16:10) |
解像度 | 2560×1600 | 1920×1200 |
輝度 | 400nit | 300nit |
色域 | 100%sRGB | 66%sRGB |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.2kg | 1.46kg |
USB-A | × | 〇(2) |
USB-C | 〇(Thunderbolt4) | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | 〇(2) | × |
HDMI | × | 〇 |
Webカメラ | 720p | 1080p |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | 56.5Whr | 56.6Whr |
指紋認証 | 〇 | × |
その他 | – | – |
価格 | 9.98万 | 9.88万 |
ディスプレイが大きいほうがよいとか、CPU性能を求める場合はIdeaPad Slim 5i Gen8になりますが、ディスプレイ性能やモバイル性能を求めるならThinkBook 13xがおすすめです。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8のレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | △(性能は良し・ディスプレイの色域が狭い) |
動画編集 | △(軽めの編集ならOK) |
ゲーム | ×~△(重い3Dゲームは厳しい) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ○(良い) |
---|---|
ディスプレイ | ○(16:10が良い、色域と輝度は普通) |
キーボード | △~〇(普通) |
インターフェイス | ○(良い) |
デザイン | ○(良い) |
耐久性 | ○(アルミボディで良くなった) |
バッテリー | 〇(意外と持つ) |
持ち運び | ×~△(持ち運べなくはないが重い) |
コスパ | ◎(コスパが良い) |
最新のIntel第13世代Core i5-1340Pを搭載しつつ、メモリ16GB、SSD512GBというスペックで10万弱と、とてもコスパに優れた機種です。
また質感も、この価格ながらかなり高く、満足度は高いと思います。フルアルミボディになったので質感が向上しています。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8の良い点
- 一般ユーザの大半が満足できる性能と質感
- 価格が安いのに性能も高くコスパに優れる
ゲーミング以外ほぼすべての用途に使えてしまえる性能で、コスパが素晴らしい機種です。
Intel第13世代Core i5-1340Pの性能は素晴らしく、メモリ16GB + SSD 512GBで10万以下で購入できます。
5年快適に使えるノートパソコンが欲しいとなったらこの機種を買っておけば問題ありません。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8で気になった点
- ディスプレイの色域が狭い点だけが少し残念
実用上困ることはほぼありませんが、色域が少し狭く、100%sRGBのディスプレイと比較すると、差を感じます。
そのため写真・画像編集やイラストなどの用途で使う場合、もっとディスプレイの性能が良いものを選んだ方が良いと思います。
Intel第13世代の性能が素晴らしいので・・・相対的にディスプレイ性能が少し残念に感じてしまいますね。
→2023年7月現在、なんと有機ELのディスプレイモデルが、なんと8.98万で購入できてしまいます・・!素晴らしいコスパです。
このノートパソコンを購入するのに向く方
- テレワークなど一般用途で使う大半の方
- パソコンに詳しくないが5年快適に使えるノートパソコンが欲しい方
- メモリ16GB + SSD512GBで長く使いたい方
いままで述べてきた通り、一般ユーザーの大半の方が購入して後悔しない性能と価格を高レベルで実現しています。
Intel第13世代Corei 5-1340Pという最新CPUを搭載しているのに10万以下で購入できるのは素晴らしい安さです。
ノートパソコンに拘りがなくて、長く使えるパソコンがとりあえず欲しいという方には特におすすめできます。
とにかく素晴らしいコスパなので、ノートパソコンが欲しいが何を買うか迷っている方は、DELL Inprion 14 AMDと並んでベンチマークとなる機種なので、ぜひ検討の1台にしてみてください。