スバルのSUV フォレスターとアウトバックについて、どちらを購入するか迷う方もいらっしゃると思います。
私はBRアウトバックオーナーで8年ほどアウトバックに乗っています。
また現行型のフォレスター、アウトバック両方を購入対象として本気で検討しており、フォレスターはSPORT、X-BREAK、アウトバックは現行BTのLimitedを試乗したことがあります。
その経験による、フォレスターとアウトバックの違いについて解説します。
フォレスターとアウトバックの価格とスペック比較

まずフォレスターとアウトバックのスペックと価格を比較します。
スペック比較
スペック | フォレスターSPORT | アウトバック |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4625×1815×1715 | 4870×1875×1670 |
ホイールベース(mm) | 2,670 | 2,745 |
車両重量(kg) | 1570 | 1680〜1690 |
エンジン | 1.8リッターターボ | 同左 |
最高出力 | 177ps/5,200-5,600rpm | 同左 |
最大トルク | 300Nm/1,600-3,600rpm | 同左 |
トランスミッション | リアトロニック(CVT) | |
駆動方式 | AWD | |
燃費(WLTC) | 13.6km/L | 13.0km/L |
燃費(市街地) | 10.3km/L | 9.6km/L |
燃費(郊外) | 14.3km/L | 13.7km/L |
燃費(高速道路) | 15.2km/L | 14.7km/L |
乗車定員 | 5名 |
フォレスターSPORTとアウトバックは、どちらも1.8ガソリンターボを搭載しており、エンジンスペックは全く同じです。
燃費は車両重量が軽い分、フォレスターのほうが少し良いです。
フォレスターはe-Boxerというハイブリッドもあるため、ハイブリッドのスペックものせます。
スペック | e-Boxer | 1.8ターボ |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4625×1815×1715 | 4625×1815×1715 |
ホイールベース(mm) | 2,670 | 2,670 |
車両重量(kg) | 1620~1640 | 1570 |
最小回転半径 | 5.4m | 5.4m |
ラゲッジ容量 | 509リッター | 520リッター |
エンジン | 2リッタNA + モーター | 1.8リッターターボ |
最高出力 | 145ps/6,000rpm | 177ps/5,200-5,600rpm |
モーター出力 | 13.6ps | – |
最大トルク | 188Nm/4,000rpm | 300Nm/1,600-3,600rpm |
モータートルク | 65Nm | – |
トランスミッション | リアトロニック(CVT) | |
駆動方式 | AWD | |
燃費(WLTC) | 14.0km/L | 13.6km/L |
燃費(市街地) | 11.2km/L | 10.3km/L |
燃費(郊外) | 14.2km/L | 14.3km/L |
燃費(高速道路) | 16.0km/L | 15.2km/L |
燃料タンク容量 | 48リッター | 63リッター |
乗車定員 | 5名 |
スペックの通りで、ハイブリッドのe-Boxerと言えど、燃費はそこまででもなく1.8ガソリンターボと大差はありませんでした。
あとモーターを積載しているため、燃料タンク容量がe-Boxerのほうが48リッターと少ない、ラゲッジ容量が多少少ないという特徴があります。

サイズ感は、フォレスターが全長4625、幅1815に抑えてあるので、フォレスターのほうが取り回しがよく運転しやすいと思います。
例えば幅を比較すると、フォレスターは1815ですがアウトバックは1875もあります。
また全長もフォレスター4625に対してアウトバックは4870と長く、特に駐車場では気を遣うと思います。
- エンジンは1.8ガソリンターボで同じ
- フォレスターはハイブリッドのe-Boxerあり
- ボディサイズはアウトバックが大きい
価格比較

アウトバックの価格は以下の通りです。
グレード | 価格 |
---|---|
X-BREAK EX | 414.7万 |
Limited EX | 429万 |
※アウトバックは全車アイサイトX搭載
フォレスターの価格は以下の通りです。
グレード | 価格 | パワートレイン |
Touring | 299.2万 | ハイブリッド |
X-BREAK | 313.5万 | ハイブリッド |
Advance | 323.4万 | ハイブリッド |
SPORT | 335.5万 | 1.8ターボ |
XT-EDITION | 335.5万 | 1.8ターボ |
STI SPORT | 363万 | 1.8ターボ |
1.8ガソリンターボモデルでの比較とすると
フォレスター:SPORT: 335.5万
アウトバック:X-BREAK EX:414.7万
となり、80万程度の差額があるように見えますが、アウトバックはアイサイトXが標準装備で、ナビが標準となっています。
またルーフレールもアウトバックは標準装備です。
実際に、同じような装備にしてオンライン見積を取ってみた結果ですが


フォレスターSPORT:413万
アウトバックX-BREAK:468万
となり、実際には55万程度の差額になるようです。
もし、フォレスターe-Boxerで良い場合は

フォレスターAdvance:396万
アウトバックX-BREAK:468万
となり、差額は72万程度となります。
- 価格はアウトバックのほうが高い
- 1.8ガソリンターボだと約55万円の差
- e-Boxerだと約72万円の差
フォレスター・アウトバックとも車高の高さによる視界の良さ・見た目の恰好良さが魅力

フォレスター、アウトバックは、SUV のため、車高の高さが魅力となります。
車高が高い場合のメリットについて紹介します。
- 見晴らしがよく運転しやすい
- 見た目が格好良い
- 乗り心地が良くなる
- 悪路に強い

個人的な一番のメリットは、車高が高いと見晴らしがよく、運転しやすくなるということです。
私の妻も、アウトバックに慣れてから、運転しやすいので次も車高の高い車に乗り換えたい、という要望がありました。
車高が高いと、渋滞時に先も見通しやすくなります。
また、夜間走行時の対面走行車のライトも、車高が高いほうが眩しさをある程度軽減できます。

あと、好みにはなりますが、車高が高いほうが見た目が格好良いので、デザインでアウトバックやフォレスターを選びたい、という方もいらっしゃると思います。
また車高が高いほうが、一般的に乗り心地は良くなり、悪路走行にも強くなります。
逆に、車高が高い場合のデメリットについては以下です。
- ハンドル応答性が穏やかになる
- カーブで少しロールする感じがある
- 小さい子供が乗り込みにくい
ハンドル応答性が穏やかになり、カーブで少しロールするように感じるので、スポーティに走るのには当然向きません。
車高が高い車は、穏やかに落ち着いて走るのに向きます。
また小学生未満の子供がいる方は、車高が高いと段差で子供が乗り込みにくいところに注意してください。
フォレスターとアウトバックの1.8ガソリンターボはパワー十分で速い

フォレスターSPORTとアウトバックは、1.8ガソリンターボを搭載しています。
両方に試乗してみた限りの感想ですが、この1.8ガソリンターボは十分に速いです。
私のアウトバックは排気量3.6リッターですが、Iモードで走る分にはむしろ1.8ガソリンターボのほうが速いんじゃないか?とさえ思います。
アウトバックは特に、車両重量が結構あるので、1.8は厳しいんじゃないかなと思わなくもなかったのですが、全然そんなことはなかったですね。本当に十分速いですよ。
フォレスターはハイブリッド(e-Boxer)モデルがあるがドライバビリティはガソリンターボのほうが上

フォレスターにはハイブリッド(e-Boxer)の設定があり、環境性能を重視するのでハイブリッドが欲しい、となればフォレスターが候補になるでしょう。
ただ、スバルのハイブリッドは、いわゆるマイルドハイブリッドなので、燃費は正直なところ微妙です。
市街地モードのWLTC燃費で
- e-Boxer:11.2km/L
- 1.8ガソリンターボ:10.3km/L
のため、ハイブリッドとガソリンターボで、0.9km/Lしか変わりません(汗)
これはむしろ、1.8ガソリンターボが優秀とみるべきなのかもしれません。
では加速感などのドライバビリティは、e-Boxerはどうなのか?というと、私は若干の違和感がありました。
- 加速がSPORTと比較して穏やか(悪く言えばダルイ)
- ブレーキに違和感あり
という印象で、ドライバビリティ(運転感覚)は、SPORTのほうが個人的には好みだな、と思いました。
まず加速ですが、燃費重視のIモードだと若干重さを感じます。
ちなみに最近のSUBARU車はドライブモードが選択できます。
- Iモード(普段使いの燃費重視モード)
- Sモード(速く走るスポーツモード)
と、モード切替があるのですが、Iモードでの加速感は、若干のダルさを感じました。
Sモードにすると、加速時にエンジンの回転数が上がりやすくなり、ダルさは感じなくなりました。
そのため試乗時にはIモード、Sモードを交互に試してみたのですが、短時間の試乗では「これがベストだな」というのを掴み切れなかった、というのが正直な感想です。
ブレーキに違和感あり、と書いたのは、おそらくハイブリッドの回生ブレーキの制御で、踏んでいる途中で急に効くという感覚があったためです。
SPORTや、アウトバックにはそのような感覚はなく、踏力に応じて徐々に効いてくる、スバルお馴染みのブレーキタッチでした。
そのためe-Boxerがそのような調整になっているものと思います。
- ハイブリッドならフォレスターだが燃費は微妙
- ドライバビリティも1.8ガソリンターボのほうが優秀
アウトバックはちょっと大きすぎるか!?狭い駐車場は苦しいかも

アウトバックはその大きなボディにより、室内の圧倒的な広さが魅力的です。
たださすがに、全長4875、幅1875は大きい・・・と感じます。
手頃なサイズ感を求めるのであれば、フォレスターのほうがおすすめと言えます。
ただアウトバックに試乗した印象ですが、普通に道路を運転する限り、大きさを感じることはありませんでした。駐車場などで気にならなければこのサイズもアリだと思います。
- アウトバックはサイズが大きいので注意
- ただアウトバックを実際に運転してみるとそこまで大きさを感じない
- フォレスターは日本の道に合ったサイズ感
アウトバックはアメリカ市場がメインターゲットのフラッグシップモデル

アウトバックは、今のメインターゲットはアメリカ市場で、アメリカで売れまくっているのでスバルとしても力を入れて開発しているフラッグシップモデルです。
その分ボディサイズは大きいので、日本で運転するには、やや大きすぎる感じもあります。
ただ、アメリカで売れまくっている分、アウトバックはスバルとしても相当に力を入れて開発しているのが良くわかる出来です。
私は、アウトバックに実際に試乗してみて、その出来の良さを強く実感しました。
フォレスターもアメリカで売れているので、もちろん力を入れているのは間違いないのですが、アウトバックとフォレスターを比べると、アウトバックのほうが明らかに格上感があります。
フォレスターとアウトバックの違いまとめ


走りの質感の違い
- フォレスターSPORTとアウトバックのドライバビリティは似ている
- アウトバックのほうがより走りの質感が高い
- 乗り心地はどちらも高レベルだがアウトバックがさらに良い
運転のしやすさ
- フォレスター、アウトバックとも車高が高く見晴らしがよいので運転しやすい
- 取り回ししやすのはフォレスター
価格
- フォレスターのほうが50~70万程度安い
- アウトバックはスタートプライスが高い
- ただ価格差程度の質感の違いは間違いなくある
- 車格が上なのはアウトバック
まとめると上記になるかと思います。
色々書きましたが、じゃあアンタはどっちがいいんだ?と聞かれると、価格差を考慮してもアウトバックが凄く欲しくなっています。
もちろんアウトバックのほうが高いのですが、価格差に見合った質感の高さは確実にあります。
ネックと感じていたアウトバックのサイズ感は、実際に試乗してみた限りではそこまで大きさを感じませんでした。意外とサイズ感は問題ない気がします。
関連記事に試乗記事リンクを貼っておくので、興味のある方は参考にしてみてください。
【車買い替え検討の際】10万以上お得に購入する方法
車買い替えの場合、簡単な手間をかければ10万以上お得に購入できる方法があります。
私の実体験で、14年落ちのレガシィアウトバックを一括査定に出しました。14年落ちでアイサイトなしの車両だったので査定は絶望的と思っていたのですが(汗)
- ディーラー下取り:3万円
- 車買取一括査定:13万円
と、なんと10万円もの査定アップになりました!
絶対にこのひと手間は、かけるべきだと言えます。
車買取一括査定サービスは大して手間でもないので実施すべき
車買取一括査定サービスを利用したときのデメリットで、「電話が大量にかかってくる・・・」ということをよく聞きますが、以下に記載のMOTA車買取であれば、一番査定額を高くつけた最大3社のみの対応で済むので手間も大したことがないです。
またMOTA車買取というサービスでは、電話連絡の時間帯指定をすることができましたので、私は18時以降とし、その時間帯に電話対応をしたので特に苦労はしませんでした。
MOTAの場合、かかってくるにしても最大3社なので、30分程度の電話で対応は終わります。
実車査定立ち合いについても、自宅に買取業者が来てくれるので、ただ自宅で立ち合うだけです。大体30分程度で終わります。
複数業者とやり取りをする場合、同じ日程で調整することもでき、一度で済ませてしまえばそこまで手間でもないです。
別業者が同時間帯に集まることに関しても、依頼をすれば普通に実施してもらえます。
MOTA車買取
↑上記の画像もしくはボタンをクリックすると、「MOTA車買取」のホームページに飛ぶことができます。
最近勢いのあるMOTAが運営する車買い取り査定サイトです。
私も実際に利用したサービスです。
MOTA車買取とは 申込み翌日18時には複数社の査定結果がネットで見れて、やりとりするのは高額査定の3社(最大)のみなので、従来の一括査定にありがちな電話ラッシュがない、新しい車買取一括査定です。
高額査定をした最大20社のうち、上位最大3社のみからのご案内のため、電話ラッシュでうんざりする事がありません。
私も経験がありますが、一括査定は一斉に電話がかかってきてしまうので・・・この方式なら上位3社だけで済むので、楽でよいです。
カーセンサー簡単ネット社査定
また大手のリクルートが運営している車買取一括査定サービスも紹介します。
↑上記の画像もしくはボタンをクリックすると、「カーセンサー車査定」のホームページに飛ぶことができます。
カーセンサーはリクルートが運営する車買い取り査定サイトです。
最大手のリクルートが運営しているというのもあり、安心感のあるサービスと言えます。
複数買取業者の一括査定、もしくはオークション形式による最も高値をつけた1社のみとの交渉を選択可能です。
一括買い取り査定サイトの最大手で、買い取り形式も選択できるので自分の希望に応じた活用ができます。
複数業者との電話が煩わしいという場合は、オークション形式にしてしまえば、1社のみとのやり取りで済みます。
ユーカーパックらくらく一括査定
↑上記の画像もしくはボタンをクリックすると、「ユーカーパックらくらく一括査定」というホームページに飛ぶことができます。

ユーカーパックの良いところは、買取業者それぞれの電話応対をすることはなく、ユーカーパック1社のみのやり取りで済むということにあります。
ユーカーパックが査定し、その結果をもとに買取業者が買取金額を出し、一番高値を付けた業者に売却するというシステムのようです。
上記で紹介したサービスとは少し方式が違うサービスで、この方式でも高値で売却できるのであれば一番手間がかからなくて良いな、と感じます。
車買取一括査定サービスの体験談および比較を以下記事にまとめているので参考にしてみてください。

車一括査定利用の際のよくあるQAについて
はじめて車一括査定を利用する方に向けて、よくある質問と回答をまとめます。
一括査定に出すタイミングはいつが良いか?
査定を受けた後、時間が経ってしまうと査定額が落ちる可能性があります。
また、引き取り予定日が長いと、買取店も買い取り額にマージンを取りたくなり、本気の金額が出ない可能性があります。
そのため、納車日が決まってから一括査定に出すのが一番良いタイミングだと思います。
新車であれば、ディーラーから納車予定日の連絡が来てからがベストだと思います。
中古車は、現車があるのであれば、契約から納車日までの期間が短いのでそこまで意識しなくてもよいです。
買取店から電話が掛かりまくってくるのか?
これは上述の通りで、使うサービスにもよりますが、かかってきても数社程度というところです。
私が利用したMOTA買取であれば、電話連絡は最大3社までとなります。
買取店も、一括査定に出した後、現車査定日程さえ調整してしまえば、その後かかってくることはないです。
そのため、最初に査定を申し込むときは、電話応対できる時間帯と日にちに実施したほうがよいですが、一度対応してしまえばその後かかってくることはないので、そこまで掛かりまくってくる、というほどでもないです。
現車査定日程は複数業者で同じ日にできるか?
複数業者に買取査定をお願いする際の現車査定日について、同じ日に複数業者に査定してもらうことも可能です。
むしろ日程を分けるほうが面倒だし、1つの買取店から買取のプレッシャーをかけられることにもなると思うので、いっぺんに査定してもらったほうが良いと思います。
買取業者によっては、「その日はちょっと・・・」とか、「できれば店舗に来ていただけますか」とお願いされることもありましたが、私はそういった業者は断ってました。
買取店も数が多いので、こちらの都合に合わなければ別業者にお願いする、というスタンスでよいと思います。
ローンや残クレの途中でも一括査定に出せるか?
私は経験したことがないですが、ローンや残クレの途中でも問題なく買い取ってもらえるようです。
その場合、買取店がローンや残クレの残債を処理してくれるようですが、買い取り額より残債が多く残る場合、買取店への金額振り込みが必要となるようです。
買い取り額のほうが残債よりも多ければ、差額が支払われます。
買取契約後の引き渡し日は調整可能か?
契約後の引き渡しタイミングは調整可能です。
私は納車日当日の引き渡し指定をしました。
ただ、数カ月先とか、引き取り予定日が先すぎると、買取店も本気の金額では買い取ってもらえなくなるので(相場値下がりのマージンを取りたくなるはず)、次の車の納車日が決まってから、2週間前くらいに買取査定に出すのがベストタイミングだと思います。
関連記事


