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レノボ ThinkPad Z13 実機レビュー【予想していたよりもずっと良いが少し高い】

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2022年に発売されたLenovo ThinkPad Z13をレノボよりお借りすることができましたので、レビュー記事を書きます。

レビュー機のスペックは以下の通りでした。

  1. AMD Ryzen 7 PRO 6860Z
  2. メモリ16GB
  3. SSD 512GB
  4. 有機ELディスプレイ

 

ThinkPadシリーズはIBMがもともと開発・製造していた伝統のある機種で、今はレノボが開発製造を行っています。

ThinkPadシリーズの特徴は以下の通りです。

Lenovo ThinkPadシリーズの特徴
  1. キーボードが良い
  2. トラックポイントあり
  3. 伝統の品質と耐久性

ThinkPadはキーボードが秀悦な素晴らしい出来なので、特にタイピング重視の方におすすめできます。

 

ThinkPad Z13という名前は、若い世代のいわゆるZ世代の方向けへのThinkPad、という意味合いがあるようです。

ぱっと外観を見た感じ、これがThinkPad?というようなデザインで、私はすごく気に入りました!

実機を使ってみた感想としては以下です。

ThinkPad Z13の感想
  1. 思わず欲しくなるデザイン
  2. キーボードの良さは引き継がれているがすこし浅い
  3. 予想していたよりもずっと良い
  4. ただ価格がもう少し安ければよかった

以下に、どうしてそう思ったのか、実機レビューをした結果を詳しく紹介していきます。

Lenovo ThinkPad Z13 スペックと価格

Lenovo ThinkPad Z13

Lenovo直販サイト

OS Windows11 Home(64bit)
CPU AMD Ryzen5 PRO 6650U, Ryzen7 PRO 6860Z
メモリ 16~32GB
ストレージ 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC OPAL対応
液晶(タッチなし) 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit, 省電力
液晶(タッチあり) 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 400 nit, 省電力
液晶(有機EL) 13.3″ WQXGA+ OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nit
重量 約1.19kg~
インターフェイス USB 4 (Thunderbolt4 対応) x 2
マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
ワイヤレスLAN Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)
Bluetooth v5.2
オーディオ Dolby Audio™, Dolby Voice, 2mic+2スピーカー
カメラ インカメラ: FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ、電子式プライバシーシャッター)
サイズ 約 294.4 x 199.6 x 13.99mm
バッテリー 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 51.5Whr 最大22.8時間
価格 19万円台〜

お借りしたレビュー機はRyzen 7 PRO 6860Z、有機ELディスプレイのトップグレードでした。

 

価格と納期

価格は19万円台~からと安くはないです。

ただ、ThinkPadは2022年になってから、結構値上がりしており、同じ13インチのX13でも18万円台~となっているので、この機種が高いというほどではないです。

納期は1~2週間なので、早めだと思います。

個人的には最安19万円台の構成で、十分と感じますし、私が買うなら19万円台のモデルにすると思います。

 

初期導入OSがWindows11 Homeになっているあたり、個人向けの用途に重きを置いているのかなと感じます。

 

Lenovo ThinkPad Z13の外観と機能

外観・デザイン・質感

アーティックグレーという色で、とても綺麗なシルバーです。Macにも近いものを感じますかね?

ThinkPad = 黒というイメージを払拭するカラーで、とても良いです。

 

うーむ見れば見るほど、ThinkPadという感じはあまりないですね~。このデザインなら、プライベート用途でもいいんじゃないかと思います。

個人的には、いつもの真っ黒ThinkPadよりもこっちのほうが好みですね。

 

横からの写真です。

 

デザインは新しいThinkPadという印象があり、とても良いと思います。

 

重量

メーカー公称の重量は1.19kg~です。実測値は1234gとほぼ同じです。

アダプターは出力65Wで、それなりに大きいです。重量は以下の通りです。

本体実測値 1234g
アダプター 312g

十分に持ち運べる重量です。

 

持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。

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ディスプレイ

ディスプレイは、OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nitというスペックのディスプレイです。

13.3インチとモバイルサイズの大きさですが、画面比率16:10なので作業がしやすくなっています。

 

上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較で、左がHP ENVYです。

HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、十二分に綺麗なディスプレイですが、ThinkPad Z13はそれよりもさらに良いです。

ここはさすが有機ELという綺麗さです。

 

液晶は以下3種類から選ぶことができます。

  1. IPS液晶(1920 x 1200) 非光沢 マルチタッチ非対応
  2. IPS液晶(1920 x 1200) 光沢 マルチタッチ対応
  3. 有機EL(OLED) (2880 x 1800) マルチタッチ対応

個人的には、上記①で十分、というスペックかなと思います。

解像度も1920×1200のほうが、バッテリー持ちは良いです。

ディスプレイの品質にはこだわりたい、という方は、③の有機ELモデルを選ぶとよいでしょう。

 

  1. OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nitと超ハイスペック
  2. 画面比率16:10で作業しやすい

 

キーボード

理想的なキー配置のキーボードです。

13インチサイズで、この理想的なキーボード配列は素晴らしいです。

キーが本体の端から端までほぼスキマなく配置されており、ENTERキーやbackspaceキーも十分な大きさがあるので、とても打ちやすいキーボードです。

またThinkPadシリーズは、左のCtrlキーが左端にないのが伝統ですが、このZ13は、しっかりと左端にあるのも、ポイント高いです。

 

あと気になるのは、マウスパッドにクリックキーがないことでしょうか。

ThinkPadシリーズには、クリックキーがかならず配置されているのですがZ13にはないようです。

そのため、トラックポイントとクリックキーのみで操作している、という方には違和感があるかもしれません。

 

キーピッチは1.9mm、キーストローク は約1.35mm です。よく見ると、キーの真ん中あたりが少しへこんでおり、打ちやすくしています。

ThinkPadの最大の美点がこのキーボードの打ちやすさです。

Z13も、もちろん打ちやすいのですが、キーストロークが他機種と比較して、少し浅いように感じました。

私が使っているHP ENVYと同じくらいのキーストロークで、ThinkPadシリーズの深めのキーストロークが好きな方には違和感があるかもしれません。

私個人的には、HP ENVYの浅めのキーストロークに慣れているので、とても打ちやすく感じました。

 

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。

 

  1. キーボード配置は理想的
  2. キーストロークはやや浅め
  3. 指紋認証あり
  4. キーボードバックライト搭載

     

    インターフェイス

    左側面のインターフェイスは、

    1. USB 4 Type-C(給電/映像出力にも対応)

    となります。

     

    右側面のインターフェイスが、奥から順番に

    1. USB 4 Type-C(給電/映像出力にも対応)
    2. 電源ボタン
    3. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

    となります。

     

    インターフェイスは相当に削っている印象で、マウス、キーボードなどを使う場合はBluetoothが必須と思います。

    また地味な不満として、電源ボタンが少し押しづらい・・・と感じます。

     

    バッテリー駆動時間のチェック

    レビュー機のバッテリーは51.5Whrと、やや多めです。

     

    以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。

    • 輝度MAX
    • youtube動画流しっぱなし
    メーカー公称時間 最大22.8時間(有機ELモデルではないと思います)
    残量0%まで 3時間45分

    バッテリーの持ちはあまり長くはありませんでした。

    有機ELなので、最大輝度、解像度2Kのままで使うと、バッテリー駆動時間は短くなります。

    輝度を落とすか、バッテリー駆動時間を気にするならばIPS液晶のモデルにするとよいと思います。

     

    WEBカメラ

    FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ、電子式プライバシーシャッター)となります。

    電子式プライバシーシャッターなので、F9ボタンでオンオフを切り替えられます。

    またFHD解像度にも対応しています。

     

    スピーカー

    背面にスピーカーが搭載されています。Dolby Audio™, Dolby Voice, 2mic+2スピーカーです。

    スピーカーの音質はまあまあ、HP ENVY x360 13-ayが10点とすると8~9点くらいです。

    完全なる主観ですみません(^^;

    HP ENVYのほうが若干音が良いかな?と感じます。HP ENVYは13インチにもかかわらずすごく音が良いので、それには少し負けると感じました。

     

    無線速度のテスト

    自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと570Mbps速度が出ており、非常に高速です。

     

    機種 無線速度
    ThinkPad Z13 570Mbps
    HP ENVY x360 13 570Mbps

    HP ENVYでも同様のテストを実施しており、高速だと感じましたが、同じくらい高速です。

     

    起動時間チェック

    1回目 20.04秒
    2回目 20.04秒
    3回目 19.81秒

    起動時間はあまり早くないです。

    最近のノートパソコンは起動が凄く速く、大抵10秒以内に起動するので、ちょっと遅いなと感じてしまいました。

    ThinkPadは、E15のレビューでも感じましたが、おそらくThinkPad独自制御?により、起動に時間がかかる傾向にあるようです。

     

    Lenovo ThinkPad Z13 インテルの内部性能・処理速度

    パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。

    • PassMark
    • CineBench R23
    • PCMARK10
    • Crystal DiskMark(ディスク速度)

     

    また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。

    • ドラクエⅩ(軽量級3D)
    • FF14(中量級3D)
    • FF15(重量級3D)
    • 3DMark

     

    動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。

    • Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し

     

    電源モードを最適なパフォーマンスにして、計測しています。

    CPU性能めやす

    CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。

    CPU PassMarkスコア
    Core i7-12700H 27020
    Ryzen 7 6800H 23797
    Ryzen 7 6800U 20727
    Ryzen 7 5800U 18837
    Ryzen 7 5825U 18386
    Ryzen 5 7530U 17704
    Core i7-1260P 17203
    Core i5-1240P 17345
    Ryzen 7 5700U 15747
    Ryzen 5 5600U 15000
    Ryzen 5 5625U 15000
    Core i5-1235U 13865
    Ryzen 5 5500U 13348
    Core i7-1165G7 10681
    Core i5-1135G7 10298
    Ryzen 3 5300U 10000
    Core i3-1115G4 6610
    Intel Celeron 7305 2665

    事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。

    後述しますがAMD Ryzen 7 6860Zのスコアは、Ryzen 7 6800H並みであったので、極めて高いパフォーマンスです。

     

    PassMark

    電源接続時

     

    バッテリー駆動時

    マルチスレッドスコアで24011と、極めて高いスコア結果となりました。

    このスコアは、Ryzen 7 6800Hとほぼ同等で、素晴らしいスコアです。

    バッテリー駆動時は17975と、落ち幅はそれなりにありましたがそれでも十分なスコアです。

    バッテリー駆動時の落ち幅は、CPUの特性というよりは、機種の調整次第によるところが大きいと感じており、ThinkPadを何台かレビューしましたがThinkPadはバッテリー駆動時の落ち幅がやや大きいです。

    おそらくバッテリー駆動時間を優先してパフォーマンスを落としているのだと思います。

     

    マルチ/シングル 電源接続 バッテリー駆動
    マルチスレッド 24011 17975(74.8%)
    シングルスレッド 3428 2880(84.0%)

     

    Intel最新世代のCore i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。

    CPU マルチ シングル
    Ryzen 7 6800H 25955 3458
    Ryzen 7 6860Z 24011 3428
    Ryzen 7 6800U 21461 3459
    Core i7-1260P 20778 3713
    Ryzen 7 5800U 18644 3108
    Ryzen 5 5625U 16850 3179
    Core i5-1235U 13575 3448
    Core i7-1165G7 11005 3142

    Ryzen 7 6800Hに迫るパフォーマンスがあります。

     

    CineBench R23

    マルチコアスコア:10231

    シングルコアスコア:1505

     

    マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、高い数値です。

    ただPassMarkで計測した値からすると、少し劣ると感じました。

    またなぜか、CineBenchを計測し終わった後、本体の裏側・上側あたりがかなり熱くなりました。

    電源設定を「最適なパフォーマンス」に設定して計測したので、パフォーマンスを発揮できる分、本体が熱くなってしまうのかもしれません。

     

    Intel Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。

    CPU マルチコア シングルコア
    Ryzen 7 6800H 13505 1481
    Ryzen 7 6800U 11620 1481
    Ryzen 7 6860Z 10231 1505
    Core i7-1260P 9018 1799
    Ryzen 7 5800U 9276 1436
    Ryzen 5 5625U 7944 1284
    Core i5-1235U 6167 1504
    Core i7-1165G7 4122 1383

    こちらもPassMarkと同じ傾向です。普段使いには十二分な性能です。

     

    PCMARK10

    PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。

    測定結果は以下の通りです。

    〇トータルスコア:6277

    〇Essentials:10013(快適めやす4100)

    • App Start-up Score(アプリ起動):13843
    • Video Conferencing Score(Web会議):8678
    • Web Browsing Score(Web閲覧):8357

    Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。

    快適めやすは4100のところ10013なので、極めて高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは素晴らしいです。

    私が普段使っているRyzen 7 5800Uも十分レスポンスが早いですが、それよりも一段上のレスポンスの良さを感じます。

     

    〇Productivity:8577(快適めやす4500)

    • Spreadsheets Score(表計算):10968
    • Writing Score(文書作成):6708

    ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。

     

    〇Digital Contents Creation:7815

    • Photo Editing Score(画像編集):13030
    • Rendering and Visualization Score(3Dレンダリング):8065
    • Video Editing Score(動画編集):4543

    Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも高いスコアで、特に画像編集のスコアは13030と極めて高いです。

     

    Intel Core i7-1260Pを搭載したYoga 770iと比較してみます。

    ThinkPad Z13:AMD Ryzen 7 PRO 6860Z

    Yoga 770i:Intel Core i7-1260P

    計測内容 Z13 770i 
    トータル 6277 5380
    App Start-up Score(アプリ起動) 13843 10233
    Video Conferencing Score(Web会議) 8678 7927
    Web Browsing Score(Web閲覧) 8357 9263
    Spreadsheets Score(表計算) 10968 7148
    Writing Score(文書作成) 6708 7935
    Photo Editing Score(画像編集) 13030 10689
    Rendering and Visualization Score(レンダリング) 8065 4598
    Video Editing Score(動画編集) 4543 4784

    2022年のハイパフォーマンスの代表格Intel Core i7-1260Pと比較しても、まったく引けを取らない、むしろ勝っているパフォーマンスを発揮しています。

    とくにアプリ起動、画像編集のスコアが高いです。

    実際に使っていてもレスポンスは、私が使っているHP ENVY(Ryzen 7 5800U)より体感できるレベルで1段階上です。とても快適です。

     

    Crystal DiskMark

    シーケンシャルリードが3000を超えており、十分な速度です。

    HP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったので、それよりは若干低い数字でしたが十分でしょう。

     

    ドラクエⅩベンチマーク

    極めて高いスコアです。

     

    FF14 暁のフィナーレベンチマーク

    ノートPC標準品質で、快適のスコアが出ました。内蔵グラフィックとしては非常に高いスコアです。

     

    FF15 ベンチマーク

    標準品質で、普通のスコアが出ました。内蔵グラフィックとしては、この重量級FF15が普通に動くのはすごいと思います。

     

    3DMark ベンチマーク

    Fire Strikeのスコアは7202でした。

    Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。

    グラフィックボード 3DMark Fire Strike
    GeForce RTX 3080 Ti 38323
    GeForce RTX 3080 36176
    GeForce RTX 3060 20764
    GeForce RTX 3050 Ti 14911
    GeForce GTX 1650 9047
    AMD Ryzen 7 PRO 6860Z(CPU内蔵) 7202
    AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) 6666
    Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) 5010
    Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) 4200
    AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) 3360
    AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) 3276

    めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードで、当マシンはそこまでは及ばないものの、少し劣るくらいのスコアを叩き出しています。

    これはすごいことで、重い3Dゲーム以外は大体できてしまうのでは、というくらいのスペックを持っています。

     

    どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

    ノートパソコンでゲームできるスペックまとめ。普通のグラボなしノートPCでゲームはできるか?私のように元ゲーマーで、ライトにゲームを楽しみたい方に、普通のグラボなしノートパソコンでどの程度のゲームができそうか?をまとめました。...

     

     

    Night Raidのスコアは29908でした。極めて高いスコアです。

    デュアルチャネルのIdeaPad Slim 570のAMD Ryzen 5 5625Uは14539でしたので、倍くらいのスコアをたたき出しています。

     

    Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

    動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。

    CPU 時間
    AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti 48秒
    AMD Ryzen 7 6860Z 1分05秒
    AMD Ryzen 7 6800U 1分18秒
    Intel Core i7-1260P 1分28秒
    AMD Ryzen 7 5800U 1分56秒
    AMD Ryzen 5 5625U 1分58秒
    Intel Core i5-1235U 2分17秒

    結果はAMD Ryzen 7 6800Uよりも上の計測結果となりました。

    CPU単体の時間としては極めて速く、動画編集も十分にこなせる性能があります。

     

    排熱性能と静粛性について

    CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。

    負荷をかける前の状態です。

    負荷をかけた時の状態です。

    上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、95℃強まで上がりました。その後80℃台で推移します。

    この間、CineBenchの計測でも感じましたが、本体、特にキーボード上側はかなり熱くなります。おそらく45~50℃くらいはあるんじゃないか?という熱さでした。

    これは、最適なパフォーマンスに設定しているからかもしれません。

     

    また、負荷をかけた時の音についてですが、よくよく聞くと「サー・・」という音が聞こえますが、さほど気になりません。

    アプリで計測したところ40db強程度でした。

    小さい声、事務室が50db程度となるので、気になるレベルの音量ではありません。静かな図書館で重作業していると多少は気になるかな?レベルの音です。

     

    Lenovo ThinkPad Z13のレビュー評価まとめ

    評価まとめ

    各作業のレビュー結果は以下の通りです。

    Web閲覧 ◎(とても快適)
    Office系事務作業 ◎(とても快適)
    動画鑑賞 ◎(とても快適)
    Web会議 ◎(とても快適)
    プログラミング ◎(とても快適)
    画像編集 ◎(とても快適)
    動画編集 〇(動画編集もこなせる)
    ゲーム △(重い3DゲームでなければOK)

     

    ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。

    質感 ○(良い)
    キーボード ◎(とても良い)
    インターフェイス △(少ない)
    デザイン 〇(新しいThinkPadデザイン、良い)
    耐久性 ◎(MIL基準準拠)
    バッテリー △(有機ELはバッテリー駆動時間が短い)
    持ち運び 〇(モバイルとしては普通)
    コスパ △(やや高い)

     

    この新しいThinkPadデザインをどうとらえるか、が評価の分かれ目になると思います。

    私はこのデザインが気に入りました。

    またキーボードも、キーストロークは浅めですが十分に打ちやすいキーボードです。

     

    Lenovo ThinkPad Z13の良い点

    1. キーボードが良くトラックポイントも踏襲
    2. デザインが新しくて良い
    3. 伝統の品質と耐久性
    4. AMD Ryzen 7 6860Zの高いパフォーマンス

    ThinkPadの伝統的な良さをある程度引継ぎつつ、デザインを新しくしたという印象です。

    またRyzen 7 6860Zのパフォーマンスは極めて高いです。

    Ryzen 7 6800H並みの性能があります。

     

    Lenovo ThinkPad Z13の惜しい点

    1. 価格が高め
    2. インターフェイスが少ない
    3. 浅めのキーストロークは好みが分かれる
    4. タッチパッドにクリックボタンなし
    5. パフォーマンスを最大に引き出すと熱くなる

    一番気になるのは、価格が高めというところですかね・・これについては、総括で後述します。

     

    このノートパソコンを購入するのに向く方

    • キーボードの良いモバイルノートが欲しい方
    • ThinkPadに興味があるがデザインが気に入らなかった方

    キーボードの良いモバイルノートが欲しい方、ThinkPadの今までのデザインが気に入らなかった方には、当機種はおすすめできると思います。

     

    Lenovo ThinkPad Z13の個人的感想。思っていたよりずっと良いが、少し高い

    実際に実機を触る前までは、ThinkPadなのに随分と変えてきているので、大丈夫か・・・?と思っていました。

    ただ実際に実機を触ってみると、キーボードの良さなどは受け継がれており、かつデザインもよかったので、個人的には想像していたよりもずっと良いな、と感じました。

    個人的には、私が使っているHP ENVY x360 13-ayにも似たようなデザイン、質感の良さを感じました。

     

    ただ・・・気になるのは、価格ですね。

    レビュー記事を書いている時点で、最安構成で19.2万~という価格設定になっており、やはり、少し高いと感じます。

    なぜならば、私が個人的に近いものを感じた、HP ENVY x360 13-bfは、有機EL + メモリ16GB + Intel Core i7で、14.48万(2023年2月現在)で購入できてしまうのですよね。

    申し訳ないですが、この価格差ならばHP ENVYのほうを買ってしまうかな、と思ってしまいます。HP ENVYのほうが2 in 1なのでやや重いんですけどね。

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    ThinkPadはコストもかかっていると思うので難しいと思いますが、14~15万円くらいからの価格設定にしてもらえると、魅力が一気に増すんじゃないかなと思います。

     

    Lenovo ThinkPad Z13

    Lenovo直販サイト

     

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