2024年にモデルチェンジした、レノボのプレミアム2in1ノートパソコン
レノボYoga 7i 2-in-1 Gen9 14型(Intel Core Ultra)
レノボYoga 7 2-in-1 Gen9 14型(AMD)
は、どちらがおすすめか?
両機種とも、実機レビューをすることができましたので、違いやどちらがおすすめか、を解説していきます。
レノボYoga 7i 2-in-1 Gen9 14型(Intel Core Ultra)

レノボYoga 7 2-in-1 Gen9 14型(AMD)

結論から言うと、性能はほぼ互角、機能もほぼ同じで、価格はAMDのほうが2万円安いのでAMD版がおすすめですが、詳細な比較結果を解説します。
レノボYoga 7/7i 2-in-1 Gen9のスペック比較
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(Intel) | Intel Core Ultra 5 125H, Core Ultra 7 155H |
CPU(AMD) | AMD Ryzen 5 8640HS, Ryzen 7 8840HS |
メモリ | 16~32GB |
ストレージ | 512~1TB GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
ディスプレイ1 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
ディスプレイ2(Intel版のみ) | 14″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz, ガラス, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 約 1.49kg |
サイズ | 約 317.72×222.13×16.64mm(最薄部) |
バッテリー | 71Whr 動画再生時 約 11.6 時間・アイドル時約 26.7 時間 |
価格 | 10万円台~(AMD)、14万円台~(Intel) |
CPU以外は、Intel・AMD版とも、ほぼ同じスペックです。
ディスプレイのデフォルト構成は、Intel・AMDとも解像度フルHD+ですが、Intel版のみ、カスタマイズで解像度2.8Kが選択できます。
レノボYoga 7/7i 2-in-1 Gen9の価格比較
AMD版

Intel版

AMD Ryzen 7 8840HSと、Intel Core Ultra 7 155Hの構成で比較をすると、価格差は約2万円です。
Intel版は、解像度2.8Kのディスプレイを選べますが、その分高くなります。
個人的には、解像度フルHD+のディスプレイでも不都合は感じなかったというのと、AMD Ryzen 7 8840HSと、Intel Core Ultra 7 155Hの性能は大体同じなので、安いAMD版のほうでいいんじゃないかと感じます。
レノボYoga 7/7i 2-in-1 Gen9の比較
AMD版


Intel版


レノボYoga 7/7i 2-in-1 Gen9の外観は、ほぼ同じですが、色が違います。
AMD版はシルバーですが、Intel版は少し緑色がかかったような色をしています。
CPU性能
PassMark

CPUベンチマークのPassMarkスコアを比較します。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 8840HS | 27215 | 3796 |
Core Ultra 7 125H | 24100 | 3845 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 19232 | 3678 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
ベンチマーク結果はほぼ互角、若干AMDのほうが優位という結果となっています。
ほかにも色々とベンチマークやアプリパフォーマンスを測定したのですが、Intel Core Ultra 7 155Hと、AMD Ryzen 7 8840HSはほぼ互角の性能です。
CineBench R23
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 8840HS | 13246 | 1690 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Core Ultra 7 155H | 9702 | 1788 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 7 155U | 7824 | 1674 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
CineBench R23も、AMD版のほうがやや優勢でした。
PCMARK10

PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
計測内容 | Yoga 7i(Intel) | Yoga 7(AMD) |
トータル | 6825 | 6929 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 16262 | 15970 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8610 | 8496 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9706 | 9600 |
Spreadsheets Score(表計算) | 10329 | 13384 |
Writing Score(文書作成) | 7445 | 6122 |
Photo Editing Score(画像編集) | 13770 | 13129 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 7331 | 9345 |
Video Editing Score(動画編集) | 6949 | 6215 |
PCMark10のスコアは、AMD Ryzen 7 8840HSとほぼ互角で、2023年のCPUと比較しても大きくスコアが伸びています。
Intel・AMDとも似たようなスコアで、CPUごとの特性の違いも少なくなっています。
グラフィック性能
3DMark

グラフィック性能について比較します。
ベンチマークの3DMark Fire Strikeのスコアを比較します。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 11000 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9181 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5399 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
両方とも、エントリーの外部GPUにも迫る性能で、CPU内蔵としては極めて高いスコアです。
レノボYogaでの比較だと、AMDのほうが少しスコアが高くなりました。
ただ別機種のHP Spectreは、同じIntel Core Ultra 7 155H+メモリ32GBだったのですがこちらはスコアがさらに上でした。
Intel Core Ultraの性能を引き出すにはメモリ32GBのほうがよいのかもしれません。
ストリートファイター6
Intel

AMD

ストリートファイター6でグラフィック設定LOWにし、ベンチマーク測定した結果です。
こちらはIntel Core Ultraのほうが少し高い結果となりました。
ストリートファイター6のような重量級のゲームが、外部GPUなしで遊べるというのはすごい性能です。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB) | 1分06秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ16GB) | 1分11秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 1分13秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
動画の書き出し速度は、外部GPUなしとしてはトップクラスに早い結果でした。
こちらはIntelのほうが少し高い性能です。
ディスプレイ性能
ディスプレイ | 14インチ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
デフォルト構成は、解像度フルHD+(1920 x 1200) の有機ELタッチディスプレイです。
旧型のレノボYoga770は、解像度2.8Kであったので、フルHD+はどうなんだろう、と思っていました。
ただ、実際に使ってみるとこれでも十分に綺麗で、文字が見にくいとか、そういったこともありませんでした。




右が旧機種のレノボYoga770です。
旧機種と比較してもディスプレイの綺麗さは、ほぼ同じです。
旧Yoga 770(解像度2.8有機EL)

新Yoga 7i 2-in-1 Gen9(解像度フルHD+有機EL)

新Yoga 7 2-in-1 Gen9(解像度フルHD有機EL)

見比べてみても違いはほぼ感じず、ワードプレスで文字を書いていても違いを感じることはほとんどなく、違いを感じないレベルでうまくコストダウンしてきたなと感じます。
解像度フルHD+であることを気にすることはまずないでしょう。
Intel版のみ、解像度2.8Kのディスプレイを選べますが、わざわざ選ばなくてもよいかな、と感じました。
デザイン・外観
Intel


AMD


外観やデザインは、色以外の違いはほとんどありません。
両方とも高級感があり、上質なデザインです。
キーボード
Intel

AMD

キーボードはIntel・AMD版での違いは感じませんでした。
キーボード配列は、IdeaPadやYogaシリーズで広く使われている、右端のEnterキー付近が少しくっついている配置となります。
見た目はあまりよくないですが、実際に使ってみて打ちにくいとかはなく、使いやすい配置です。

キーストロークも十分に深く、キーピッチも十分に確保されており、打ちやすいです。
打鍵感も良好です。旧型のYoga 770と比較しても、打ちやすさは大きく向上していました。
キーボードで点数をつけるなら85~90点くらいはつけてもよいと言えます。打ちやすいキーボードです。
重さ

Intel:1506g
AMD:1487g
カタログ値はどちらも1.49kgですが、実測値はAMD版のほうが少し軽かったです。
ただどちらも、頻繁に持ち運ぶには微妙に重いので、たまに持ち運ぶ程度であれば誤差と言ってもよいでしょう。
インターフェイス

これもIntel・AMDでほぼ同じです。
- HDMI
- USB4(IntelはThunderBolt4)
- USB Type-A
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- microSDメディアカードリーダー
と、ほぼ同じと言ってよいでしょう。
レノボYoga 7/7i 2-in-1 Gen9の比較まとめ


比較結果をまとめると
価格:AMDのほうが2万円安い
性能:互角
ディスプレイ:同じ。ただIntelは解像度2.8Kが選択可能
デザイン・同じ。どちらも良い。
キーボード:同じ。どちらも良い。
重さ:ほぼ同じ。
といったところでしょうか。
結論としては
- 性能や機能はほぼ同じ。
- コスパの良いAMD版のほうが良い。
となります。
AMDの、Ryzen 7 8840HSで14万円台というのは凄く安いので、上級のノートパソコンが欲しい場合おすすめできる1台です。
レビュー記事はこちらです。


関連記事
Follow @SubieSE


