レノボ Yogaシリーズは、レノボのノートパソコンでは高品質・高コスパのハイエンドノートパソコンです。
レノボは、IdeaPadシリーズのコスパが素晴らしく、YogaはIdeaPadよりは少し高いですが、その分IdeaPadよりも高品質で多機能な機種となっています。
私自身、レノボYoga7シリーズのYoga 770 AMDを、現在の副業用ノートパソコンとして使用しており、とても満足しています。

当記事ではYogaシリーズの特徴・商品について紹介していきます。
レノボYogaシリーズの種類と特徴
Yogaのノートパソコンのシリーズとしては2024年10月時点で

- Pro
- Slim
- 2 in 1
- Book
この3種類に分けられます。
Yogaシリーズは、種類が多いのですがその分、統廃合なども多く・・・年によってシリーズがなくなったり、逆に復活したりするのでややこしいのですが、解説していきます。
2 in 1
2 in 1は、下の写真のように、タッチパネルでディスプレイを回転させて使うことができる、2 in 1のノートパソコンです。
コスパも良くYogaの主力シリーズとなります。

ペンも付属しているので、小学生くらいの子供用としてもよいと思います。
私にも小学生の子供がいますが、パソコンを使う場合、タッチパネルやペンが使えたほうが、直感的に使えるので使いやすそうです。

Slim

Yoga Slimシリーズは、薄型軽量のノートパソコンです。
2 in 1のようなコンバーチブルの機能はありませんが、その分薄くて軽く、高級感があります。
2024年のYoga Slimシリーズは、高性能で高品質な機種が数多くラインナップされ、価格は高めですが予算があるならとてもおすすめのシリーズです。
Pro
Yoga Proシリーズの特徴についてレノボ公式ページの説明を紹介します。
プロシリーズノートPC: クリエイティブなプロフェッショナルのためのデバイス
Lenovo Yoga Pro シリーズは、外出の多いプロフェッショナルやクリエーターのためのノートPCです。究極の薄さと軽さを実現したデザインの筐体に、最先端のプロセッサー、鮮やかなPuresightディスプレイ、高速グラフィックスを搭載しています。
コンバーチブル型と違い、タブレットモードとしては使えず、普通のクラムシェル型ノートパソコンです。
Proシリーズは、軽めで持ち運びも出来て、クリエイティブ用途としても使えるという、万能なノートパソコンです。

なお、Bookシリーズは、2024年10月現在、製品がラインナップされていないようです。
レノボYogaシリーズはどれがもっともおすすめか?

レノボYogaシリーズは冒頭解説の通り、機種が数多く発売され、統廃合の激しいシリーズです。
ただ安定しておすすめなのは、コンバーチブルの2-in-1で、価格も比較的安く購入しやすいです。
Proシリーズは2022~2023年に登場し、薄型スリムな筐体に外部GPUを搭載し、持ち運びもできつつ、クリエイティブワークもこなせるという個性のあるシリーズでした。
ただ、2024年主流となったIntel Core Ultraが、外部GPUなしでも十分クリエイティブワークがこなせるくらいの性能を発揮するようになりました。
そのため2024年はIntel Core Ultraを搭載したSlimシリーズがおすすめの機種となっています。
- 2-in-1はコスパもよくコンバーチブルとして使えるのでおすすめ
- Slim薄型軽量で性能も良くなったのでクリエイティブワークにおすすめ
Yogaシリーズ(コンバーチブル2 in 1)紹介

Yogaシリーズ(コンバーチブル2 in 1)の製品紹介をまとめます。
Yogaシリーズ主力商品です。
おすすめ機種をピックアップして製品紹介します。
レノボYoga 7i/7 2-in-1 Gen9 製品紹介
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(AMD) | AMD Ryzen™ 5 8640HS,Ryzen™ 7 8840HS |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512~1TB GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
重量 | 約 1.49kg |
サイズ | 約 317.72×222.13×16.64mm(最薄部) |
バッテリー | 71Whr 動画再生時 約 11.2 時間・アイドル時約 26.5 時間 |
価格 | 10万円台~(AMD)、14万円台~(Intel) |
レノボYoga 7 2-in-1 Gen9 14型(AMD)の特徴とおすすめポイントを紹介します。
最新のAMD Ryzen 7 8840HSを搭載し極めて高性能

レノボYoga 7 Gen9は、CPUにAMD Ryzen 7 8840HSを搭載し、このCPUの性能がとても高いです。
Intel Core Ultra 5 125Hよりも性能は高く、かつ価格も安いので、とてもおすすめのCPUと言えます。

今回、重量級3DのFF15ベンチマークも測定しましたが、軽量品質ですがやや快適、という結果が出ています。
外部GPUなしでこのスコアは、今までレビューしてきた中で最高のスコアでした。
CPU・グラフィック性能ともに、高い性能を有しています。
ディスプレイが有機EL、解像度フルHD+も気にならない
レノボYoga 7 Gen9のディスプレイは、解像度フルHD+(1920×1200)の有機ELディススプレイです。
私が使っている旧型のレノボYoga 770は、解像度2.8K(2880 x 1800) のため、解像度が落ちているのでどうかな~と少し心配していました。

ただ実際には、2.8Kの旧型と比較しても差はほとんど感じませんでした。
また昨年機種のフルHD+有機ELで、文字が少し見づらいかもと感じていたIdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)と比較しても、まったく文字が見づらいとは感じませんでした。
そのため、フルHD+でも実際に気になる点は、ほぼなく、この点はうまくコストダウンしてきたな、と感心させられました。
2 in 1でスタンドモードにもできるので、動画鑑賞、写真編集などにもおすすめできるディスプレイです。
ライバル機種と比較しても圧倒的に安く、バランスが良い

レノボYoga 7 Gen9は、ライバル機種と比較しても圧倒的に安いです。
AMD Ryzen 7 8840HS + メモリ16GB + SSD 1TBの構成でも14万円台です。しかもペンも付属されます。
安いといっても、全体的な質感などは高いバランスでまとまっており、レノボの商品構成のうまさ、コスパの良さを再認識させられました。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

レノボYoga Slimシリーズの紹介
レノボYoga Slim 7i Aura Edition 製品紹介
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
メモリ | 32 GB LPDDR5X-8533MHz (オンボード) |
ディスプレイ(有機EL) | 15.3インチ 2.8K液晶 (2880 x 1800) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR400, 100%DCI-P3, 500 nit, 120Hz, ガラス |
SSD | 1 TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
無線LAN | Wi-Fi 7対応 (IEEE 802.11be/ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.4) |
Webカメラ | 前面:FHD 1080p カメラ、IR カメラ、プライバシーシャッター付き電子式 |
指紋認証 | なし |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 343.8×235.4×13.9mm(最薄部) |
駆動時間 | 4 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 70Whr、動画再生時 約 13.7 時間・アイドル時 約 22.3 時間 |
重量 | 1.53kg |
価格 | 24.97万円~ |
価格

価格は24.98万円です。
Slimシリーズは薄型軽量の機種でIntel Core Ultraを搭載し、性能が大きく向上しました。
外部GPUなしでもクリエイティブワークがこなせるくらいの性能があり、とてもおすすめの機種です。
最新CPUのIntel Core Ultraは、グラフィック性能が高く、動画編集も問題なくこなせて、ゲームもある程度ならできるくらいの性能があります。
グラフィック性能を測定するベンチマーク 3DMark Fire Strikeのスコアを紹介します。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 11000 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9747 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5399 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 4955 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
Intel Core Ultra 7 155Hは、エントリー向けグラフィックボードに迫るくらいの性能を持ち、素晴らしい性能です。

ストリートファイター6も、グラフィックをLOWに設定すれば、快適にプレイできますの評価になるくらいの性能があります。
レノボYoga Slim 7i Aura Editionは、Intel Core Ultra 7 155Hよりもさらに1世代新しいCPUを搭載しておりグラフィック性能がさらに引き上げられています。
クリエイティブワークも、外部GPUなしでも快適に実施できるくらいの性能があります。
レノボYoga Slim 7x Gen9 製品紹介
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | Snapdragon® X Elite X1E-78-100 Processor (3.40 GHz ) |
メモリ | 16~32 GB LPDDR5X-8448MHz (オンボード) |
ストレージ | 512GB~1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶(14型) | 14.5インチ 3K OLED(有機ELディスプレイ) (2944 x 1840) 光沢あり, Dolby Vision™対応, マルチタッチパネル, HDR600 True Black, 100%DCI-P3, 1000 nit (最大)/500 nit (標準), 90Hz, ガラス |
重量 | 約 1.28kg |
サイズ | 約 325×225.15×12.9mm(最薄部) |
バッテリー | 70Wh 動画再生時 約 19.6 時間・アイドル時 約 16.6 時間 |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付)、マイク |
指紋認証 | なし |
価格 | 22万円台~ |
当機種はCPUに、IntelやAMDといったノートパソコンに一般的に搭載されているCPUではなく、QualcommのSnapdragon X EliteというCPUを搭載しているのが最大の特徴です。
Snapdragon X Eliteは、AI専用のNPUというプロセッサを搭載し、その性能が極めて高性能ということが特長です。
NPUは「Neural Processing unit(ニューラル プロセッシング・ユニット)」の略称で、AIを高速処理するために設計されたプロセッサです。
製品特長について紹介します。
AI機能に優れたCopilot+ PC

レノボYoga Slim 7x Gen9は、キーボードの←矢印キーの左側に、Copilotボタンを搭載しています。
マイクロソフトが定義する「AI活用を前提に最適化されたWindowsパソコン」の要件を満たすCopilot+ PCをクリアするノートパソコンとなっています。
Copilot+ PCの要件を満たすためには、毎秒40兆回以上(40TOPS)の操作をできるNPUを搭載する必要があります。
Snapdragon X Eliteでは現状ではこの仕様を満たす、唯一の製品である45TOPSの性能を持っています。
ちなみに2024年に登場したIntel Core Ultra 7 155Hでさえ、NPUの性能は、11TOPSということのため、いかにSnapdragon X Eliteが、AI活用のためのNPU性能が高いか、ということが分かります。

Copilotは、ボタン一つで呼び出すことができ、少し前に大ブレイクしたChatGPTと似たような機能を持っています。
欲しい情報そのものズバリを検索できるのであれば、従来通りの検索でもよいのですが、あいまいな内容の検索で、対話形式で質問したいのであれば、Copilotを活用するとよいでしょう。
AI性能だけでなく他ソフトの性能も高い(ARMベースで動作する場合)

Snapdragon X Eliteは、ARMベースで動作するソフトウェアの場合、性能が高く、Intel Core Ultra 以上の性能を発揮します。
今回、レビューをしていて、Intel Core Ultra以上の可能性を感じるCPUでした。

例えばARMベースで動作するベンチマークソフトPassMarkの測定結果は、Intel Core Ultra 7 155H以上のスコアでした。
また、動画編集ソフトのDavinci Resolveは、新バージョンよりARMベースで動作するバージョンがダウンロードできます。
このバージョンで動画書き出しスピードを測定したところ
- Intel Core Ultra 7 155H:66秒
- Snapdragon X Elite:31秒
という、圧倒的に速い書き出しスピードとなりました。
「可能性を感じる」と思ったのはまさにこの性能で、今後、ARMベースで動作するソフトウェアが増えてくると、Intelを凌駕する可能性さえあるんじゃないか、と感じさせるものがありました。
ARMベースのCPUは対応ソフトが多くないのが欠点
今回紹介したDavinch Resolve以外にも、Microsoft 365、Adobe Photoshop、Lightroom、Google Chromeなども、ARMベースで動作するようです。
ただレビューしていて、ARMベースで動作しないソフトもありました。


例えば上記はFF14のベンチマークですが、測定中のプロセス一覧をみると、アーキテクチャが「ARM64」になっていないのが分かります。
これは、ARMベースで動作しておらず、x64やx86のエミュレーション動作(異なる動作環境で実行させること)となっており、本来の性能を引き出せません。
まあFF14は、それでも高いスコアだったのですが・・・
エミュレーションで動作してくれるのならまだマシで、ソフトによっては、起動さえしてくれないものもありました。
ただこれは、今後ソフトメーカーが対応していく中で徐々に解決していく問題と言えます。
全般的に、ゲーム系はARMベースでは動作しないようです。そのためゲームをするのなら当PCを購入すべきではないでしょう。
レノボYoga Slim 7x Gen9は本体品質もとても高い

レノボ Yoga Slim 7x Gen9は、ボディやディスプレイなど本体品質も、とても高いです。
14.5インチと比較的大型ながら、約1.28kgと、とても軽量です。
しかも米軍調達基準のMIL規格にも対応しており、耐久性にも優れているので持ち運びも問題ありません。

ディスプレイも有機ELでとても綺麗で、上記写真の左がYoga Slim 7x、右がYoga 770で両方とも有機ELですが、Yoga Slim 7xのほうがさらに品質の高いディスプレイを使っているように感じられました。
高品質なノートパソコンを探している方にもおすすめできます。
Yogaシリーズのまとめ

- Yogaシリーズは高品質でハイエンド機種に位置づけられる機種
- Yogaシリーズは2 in 1のコンバーチブルタイプが主力
- Slimシリーズは性能が大きくあがりクリエイティブワークにもおすすめ
レノボYogaは、IdeaPadよりも1ランク上の機種で、その分質感や性能も上の機種です。
IdeaPadで物足りない方は、Yogaも検討機種にいれてみましょう。
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