ノートパソコンメーカーレノボは、世界シェアNo.1のメーカーで、世界でもっともパソコンが売れているメーカーとなります。
ただ、中国メーカーのためか、日本での評判が良いとは言えず、動画でレノボをおすすめすると、ほぼ必ず、安全性に関して心配するコメントがつきます(汗)
また、ネットでの検索ワードでも、「レノボ 買ってはいけない」というように、「レノボ」で検索すると「買ってはいけない」というキーワードが候補として一番手に上がってきます(汗)
当記事では、レノボは本当に買ってはいけないのか?買ってもよいのか?について、考察結果をまとめます。
私の結論としては、レノボのパソコンは買っても良い、と思っていますし、実際私自身、レノボのYogaという機種を使っていますので、なぜそう思っているかについても説明します。
レノボは買っても良いが買ってはいけないと言われてしまう理由
レノボはなぜ、買ってはいけない、と言われてしまうのか?
理由は2つあると考えています。
- 情報を抜き取られるのではないか?という不安
- 中国メーカーに対する不安
情報を抜き取られるのではないか?という不安
レノボのパソコンを心配する声として最も多いと感じるのは、この「情報を抜き取られるのでは?」という漫然とした不安がある、ということでしょう。
そういう評判が立ってしまうことの一つに、過去にレノボは、SuperFishのアドウェアがプリインストールされて発売されていたことがある、というのがあります。
このSuperFishというアドウェアは、2014年にレノボから発売されたPCにインストールされていた広告表示用のソフトウェアです。
ユーザーの趣向に合わせた広告を表示するというソフトウェアだったのですが、セキュリティに問題があり、個人情報を抜かれてしまうという危険性があることが発覚しました。
そのため、「レノボが意図的に情報を抜き取るためにインストールしたものではないか?」ということで問題になりました。
ただこちらは、問題が起きたのは10年前の一部の期間ですし、「プリインストールしていたソフトウェアにたまたま脆弱性があった」レベルの話と思われ、この件が意図的とは考えにくいようにも思います。
また今購入するのに警戒が必要かというと、そんなものが仕込まれていればすぐに誰かが気付いて情報発信される時代なので、必要以上に警戒することもないと感じます。
中国メーカーに対する不安
レノボは中国メーカーのため、「国家レベルでメーカーに指示をすれば情報を抜き取ることもできるのではないか?」という漫然とした不安があるのではと感じます。
アメリカと中国の国際的な対立の背景もあって、アメリカが中国の企業のを取引禁止にするといった事例もあり、余計に心配になる方も多いのではと思います。
直近では、スマートフォンを製造していたHuaweiや、動画投稿アプリのTikTokが記憶に新しい事例です。
ただこれは、国家レベルでの話であり、個人レベルでこの話を気にしていても仕方がない、気にしすぎというようにも個人的には感じます。
レノボのノートパソコンは買ってはいけない?買っても良い?
「レノボは買ってはいけない」と噂されてしまう理由は、品質の問題ということではなく、「情報を抜き取られるかもしれない」というのが不安材料としてあるのだろうと感じます。
この点に関する個人的な見解としては以下です。
- 個人での使用であれば気にせず買っても良い
- 企業での使用であっても気にしすぎることはない
- 国家機密に関わる情報を扱うのならば所属先・取引先のルールに従う
個人での使用であれば気にせず買っても良い
上記で記載の通り、情報抜き取りの心配については、万が一あったとしても国家レベルの話、ということになるので、個人がいちいち気にしても仕方がない、と感じます。
そもそも、個人用途のノートパソコンで、国家レベル単位で情報を抜き取られていたとしても、そこに国家にとって重要な情報がそんなにあるとは思えず意味がない、抜き取ったほうも使い道がないともいえます。
そのため、個人の使用であれば気にせず買っても良いでしょう。
企業での使用であっても気にしすぎることはない
企業での使用であっても、国家レベルで抜き取られて困るような機密情報を扱っているのでなければ、これも気にしても仕方がない、と言えるかと思います。
国家機密に関わる情報を扱うならば所属先・取引先のルールに従う
2014年の不祥事は、その内容だけみると意図的に仕込んだとは考えにくいようにも感じました。
ただ、現在、意図的に情報を抜き取るようなものが仕込まれているか、というのは、可能性は低いと思いますが0%とは誰にも言い切れない、というのはあるのかと思います。
超重要国家機密情報を扱うような企業や団体は、私が言うまでもなく、取引禁止のメーカーがルールで決まっているものと思います(汗)
そのため、もしそういった仕事をするのであれば、所属先や取引先のルールに従えばよいでしょう。
レノボをノートパソコン購入の検討に加えないのは損
レノボの特徴についてざっと説明しますと、レノボは中国のパソコンメーカーで、NECのノートパソコン事業は、レノボ傘下となっています。
レノボのノートパソコンといえば上記写真のThinkPadが有名です。
ThinkPadはもともとIBMが開発・製造していたノートパソコンですが、レノボがIBMのPC事業を買収し、今はレノボブランドとなっています。
レノボはパソコンのシェアが世界トップで、約22%強のシェアがあります。世界で最もパソコンが売れているメーカーということです。
レノボのノートパソコンの特徴としては以下となります。
- 機種の種類やカスタマイズの幅が豊富
- 他メーカーよりも価格が安い
そのため、ノートパソコンを購入するのに、レノボのノートパソコンを検討しないのは損、とまで言えます。
上述のセキュリティに関する心配のためか、レノボを無条件で避ける方が多いと感じますが、中国メーカーが絶対NGなどでなければ、購入の検討に加えたほうがよいメーカーです。
主要海外ノートパソコンメーカーの比較
海外の主要ノートパソコンメーカーについて、価格や納期などの評価項目を比較した結果は以下の通りです。
比較対象 | DELL | HP | レノボ |
機種の種類 | 〇 | 〇 | ◎ |
価格 | ◎ | 〇 | ◎ |
納期 | ◎ | △ | 〇 |
品質 | 〇 | 〇 | 〇 |
デザイン | △ | ◎ | 〇 |
直販サイトの見やすさ | △ | ◎ | 〇 |
レノボは、価格と機種の種類に特に優れており、同一スペックであればDELLやHPよりも安くなることが多いです。
そのため購入検討の際には、レノボも検討に加えるとよいでしょう。
レノボで検討したほうがよいおすすめ機種
レノボは機種が多く、目当てのノートパソコンを探すのも大変なのですが、おすすめの機種を紹介します。
- IdeaPad Slim 3シリーズ:ミドルレンジコスパ最強
- IdeaPad Proシリーズ:ハイエンドコスパ最強
- Yoga 7シリーズ:2in1ハイエンドコスパ最強
- ThinkPad X1シリーズ:持ち運びビジネス用途におすすめ
IdeaPad Slim 3シリーズ:ミドルレンジコスパ最強
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U, Ryzen™ 7 7730U |
メモリ | 8~16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe QLC |
液晶 | 14インチ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.37kg |
サイズ | 約 324.3×213.8×17.9mm |
バッテリー | 47Wh 動画再生時 約 9.8 時間・アイドル時 約 17.2 時間 |
カメラ | 1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付)、マイク |
認証 | 指紋認証 |
価格 | 6万円台~ |
価格はメモリ16GBで6万円台からです。14インチと15.6インチがあります。
2024年はノートパソコンが値上がり傾向です。
その中でもこの機種は、メモリ16GBで6万円台中盤と、とても安くコスパは他メーカーと比較しても最強です。
レビュー記事を書きましたので参考にしてみてください。
IdeaPad Pro 5 Gen9:ハイエンドコスパ最強
レノボ IdeaPad Pro 5 Gen9 14型
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 8845HS |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512~1TB GB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen 4 TLC |
液晶 | 14″ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz |
グラフィック | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Laptop GPU 6GB GDDR6 |
重量 | 約 1.46kg |
サイズ | 約 312x221x15.99mm(最薄部) |
バッテリー | 84Whr 動画再生時 約 10.4 時間・アイドル時 約 24.9 時間 |
価格 | 12万円台~ |
レノボIdeaPad Pro 5は、IdeaPad シリーズの中でもハイエンド機種となります。
- 新型の高性能CPU AMD Ryzen 7 8845HS搭載
- 解像度2.8Kの有機ELディスプレイを搭載
- 価格は12万円台から
- GeForce RTX 3050 Laptop搭載モデルも選択可能
高性能なCPUを搭載し、ディスプレイは有機EL、それでいて価格は12万円台からと、とても安く、こちらもハイエンド機種としてコスパ最強です。
ディスプレイが綺麗な機種がよい、性能が良い機種がよいのであれば、当機種をおすすめします。
Yoga 7 2-in-1 Gen9:ハイエンド2in1コスパ最強
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(AMD) | AMD Ryzen™ 5 8640HS,Ryzen™ 7 8840HS |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512~1TB GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
重量 | 約 1.49kg |
サイズ | 約 317.72×222.13×16.64mm(最薄部) |
バッテリー | 71Whr 動画再生時 約 11.2 時間・アイドル時約 26.5 時間 |
価格 | 10万円台~(AMD)、14万円台~(Intel) |
AMD版とIntel版の2機種があります。
AMD Ryzen 7 8840HSと、Intel Core Ultra 7 155Hの構成で比較をすると、価格差は約2万円です。
ただIntelは、解像度2.8Kのディスプレイを選べますが、その分高くなります。
個人的には、解像度フルHD+のディスプレイでも不都合は感じなかったというのと、AMD Ryzen 7 8840HSと、Intel Core Ultra 7 155Hは大体同じなので、安いAMD版のほうでいいんじゃないかと感じます。
機種の外観が上質というのと、2in1としても使うことができます。
高性能な機種が欲しい、2in1として使いたいという方におすすめできます。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。
ThinkPad X1シリーズ:持ち運びビジネス用途におすすめ
初期導入済OS | Windows 11 Pro 64bit その他のエディション選択可能 |
CPU(Gen12) | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 165U vPro®対応 インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155U インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 135U vPro®対応 インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 125U |
CPU(Gen11) | インテル® Core™ i7-1365U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1355U プロセッサー インテル® Core™ i5-1345U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i5-1335Uプロセッサー |
セキュリティ・チップ(TPM) | あり |
その他のセキュリティ機能 | パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホール、HPD |
メモリー | オンボード: 16GB/32GB 最大32GB(LPDDR5) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.0型 2.8K OLED (2880 x 1800)、マルチタッチ対応(10点)、ブルーライト軽減 14.0型 2.8K OLED (2880 x 1800)、ブルーライト軽減 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200)、Privacy Guard、光沢なし 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、省電力、ブルーライト軽減、光沢なし 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200)、省電力、光沢なし |
インターフェース | USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2 USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1 USB 3.2 Gen 1 x 1 HDMI マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック |
ワイヤレスWAN | 対応(オプション) |
ワイヤレスLAN | Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
Bluetooth | v5.3 |
イーサネット | なし |
オーディオ機能 | Dolby Atmos® Speaker System, Dolby Voice |
カメラ | IRカメラ、1080p FHDカメラ、プライバシーシャッター付き |
カードスロット | なし |
キーボード | フルサイズ・キーボード (6列)、89キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、JIS配列、TrackPoint、ThinkPadクリックパッド、バックライト・キーボード |
指紋センサー | あり |
ポインティング・デバイス | TrackPoint+ThinkPadクリックパッド |
本体寸法(幅×奥行き×高さ) | 312.8×214.75×14.96mm(Gen12),315.6×222.5×15.4mm(Gen11) |
本体質量 | 約 1.08kg~(Gen12)、約 1.12kg~(Gen11) |
バッテリー | 固定式 3セル リチウムイオンポリマーバッテリー 57Whr |
バッテリー駆動時間 | 最大 JEITA測定法 3.0: 動画再生時 約12.8時間・アイドル時 約35.4時間 |
価格は20万円~と高めですが、持ち運び用のビジネス用途としておすすめの機種がこちらのThinkPad X1 Carbonです。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen12の特徴を一言で表すと
- モバイル性能に特化した安定のビジネスノートパソコン
と言えます。
新型は、省電力性能の高いIntel Core Ultra Uプロセッサーを搭載し、とてつもなく長いバッテリー駆動時間を誇ります。
また14インチで実測値1.13kgと軽量、キーボードが打ちやすいというThinkPad X1 Carbonの良さは引き継がれており、モバイルビジネスノートパソコンとして安定の良さがあります。
どこにでも持ち運んで仕事や作業をしたい、電源に接続しないで使う時間が長い、という方に特におすすめできる機種です。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。
まとめ:レノボは買っても良い
まとめになりますが、レノボは買っても良い、むしろ個人用であればそのコスパの良さから、積極的に検討に加えるべき、というのが私の個人的な意見になります。
セキュリティや中国メーカーに対する考え方は、各々、考え方があると思いますのでどうしても避けたい方は無理には買わず、HPやDELLを検討すればよいかと思います。
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