2024年にモデルチェンジした、HPの個人向けノートパソコンのフラッグシップ2 in 1である、HP Spectre x360 14-euの実機レビュー記事となります。
レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:Intel Core Ultra 7 155H
- メモリ32GB
- SSD 1TB
- 14インチ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit
最新のIntel Core Ultraの高性能CPUを搭載しています。
また2024年モデルより、13→14インチとなり、全構成でディスプレイが有機ELになりました。
HP Spectre x360 14-euの特徴を一言で表すと
- 性能・ディスプレイ・ボディ質感・キーボード、すべてにおいて高品質で完成度が高い
- デザインが最高に格好良い
と言えます。
性能・ディスプレイ・ボディ質感・キーボード、すべてにおいて高品質で、スキのない完成度です。
予算があり、とにかく上質で格好良いノートパソコンが欲しいのであれば、おすすめできます。
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OS | Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H |
メモリ | 32GB(デュアルチャネル) |
ディスプレイ(有機EL) | 14.0インチワイド・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880 × 1800) |
SSD | 1TB SSD(PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
アクティブペン | HP MPP アクティブペン(ブラック) |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP Wide Vision 9MP IR カメラ (約900万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 313 × 220 × 16.9 mm |
駆動時間 | 最大13時間(66Wh) |
重量 | 1.44kg |
価格 | 19万円台~ |
HP Spectre x360 14-euの特徴とおすすめポイント
最新のIntel Core Ultraを搭載し高性能
HP Spectre x360 14-euは、高性能なIntel Core Ultra 7 155Hを搭載し、性能がとても高いです。
CPUの性能も高いですし、グラフィック性能も高いです。
外部GPUがないと厳しいストリートファイター6でも、グラフィック設定をLOWにすれば、問題なく遊べるくらいの性能があります。
また動画書き出しスピードも速いです。
CPU・グラフィック性能ともに、高い性能を有しています。
またバッテリー持ちも素晴らしい万能のCPUです。
ディスプレイが有機EL、解像度2.8Kでとても綺麗
HP Spectre x360 14-euのディスプレイは、解像度2.8K(2880×1800)の有機ELディススプレイです。
HPの有機ELディスプレイは、HP Envyのときにも感じましたが、とても綺麗です。
今までレビューしてきたノートパソコンの中でも最高級に綺麗なディスプレイです。
2 in 1でスタンドモードにもできるので、動画鑑賞、写真編集などにもおすすめできるディスプレイです。
見た目が凄く格好良い
HP Spectreの最大の特徴は、デザイン・見た目の良さです。
これほど格好良いノートパソコンは見たことがなく、普通では物足りない、格好良いノーっとパソコンが欲しい方にもおすすめできます。
キーボードも素晴らしい
HP Spectreはキーボードの配列もとても綺麗で、打鍵感も良いです。
文字をたくさん打つ用途にもおすすめできます。
下位機種のHP Envyもキーボードは良かったですが、HP Spectreはさらにその上をいく完成度です。
重さは1.47kgと軽くはない
13→14インチ化の影響もあり、重さは1.47kgと少し重くなっており、毎日持ち運ぶには向かない重さです。
ただたまにであれば持ち運べるくらいの重さとサイズですし、バッテリー持ちも素晴らしいので、気分転換に外のカフェなどで作業するのにも向く機種です。
比較検討したい機種
HP Envy x360 14-fa/fc
Intel Core Ultra版
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125U, Core™ Ultra 7 155U |
メモリ | 16~32GB |
ディスプレイ(OLED) | 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
ディスプレイ(IPS) | 14.0インチ・WUXGA非光沢・IPSタッチディスプレイ(1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) |
SSD | 512GB~1TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | 5MP IR カメラ (約500万画素) |
認証 | 顔認証 |
外形寸法(mm) | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) |
駆動時間 | 最大15時間(IPS)、10.5時間(OLED) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 16万円台~ |
AMD版
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640HS, Ryzen™ 7 8840HS |
メモリ | 16~32GB |
ディスプレイ(OLED) | 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
ディスプレイ(IPS) | 14.0インチ・WUXGA非光沢・IPSタッチディスプレイ(1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) |
SSD | 512GB~1TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | 5MP IR カメラ (約500万画素) |
認証 | 顔認証 |
外形寸法(mm) | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) |
駆動時間 | 最大14.5時間(IPS)、10.5時間(OLED) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 13万円台~ |
比較検討をしたい機種は、HP Spectreより1ランク下位機種となりますが、HP Envy x360 14-faです。
HP EnvyはIntelとAMDの両方が発売されていますが、性能はAMDのほうが上でおすすめなので、AMD版で比較します。
HP SpectreとHP Envyの性能比較
比較項目 | HP Spectre | HP Envy 14-fa |
CPU | Core Ultra 7 155H | Ryzen 7 8840HS |
メモリ | ◎(32GB) | ◎(32GB) |
ディスプレイ | ◎(有機EL) | ◎(有機EL) |
サイズ | 14インチ | 14インチ |
アスペクト比 | 〇(16:10) | 〇(16:10) |
解像度 | ◎(2880×1800) | ◎(2880×1800) |
輝度 | ◎(400nit) | ◎(400nit) |
色域 | ◎(100%sRGB) | ◎(100%sRGB) |
ボディ質感 | ☆ | ◎ |
キーボード | ☆ | ◎ |
重量 | △(実測1.47kg) | 〇(実測1.37kg) |
USB-A | 〇(1) | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | 〇 | 〇 |
HDMI | × | 〇 |
Webカメラ | 9MP | 5MP |
プライバシーシャッター | 〇(電子式) | 〇 |
バッテリー | 66Whr(実測9:57) | 59.1Whr(実測6:22) |
認証 | 顔認証・指紋認証 | 顔認証 |
その他 | 2in1,タッチパネル,ペン付き | 2in1,タッチパネル |
価格 | 21.85万(7%オフ) | 16.7万(7%オフ) |
スペックはよく似ています。
Intel Core Ultra 7 155Hと、AMD Ryzen 7 8840HSの性能は、ベンチマーク測定する限りでは、ほぼ互角という印象でした。(Ryzenのほうがちょっと上かも?)
全体的な質感はHP Spectreのほうがさらに1段階上で、さすが最上級機種というところです。
ただHP Envyでも十分ですし、Envyのほうが安く、かつ軽いです。
コスパや軽さを求めるなら、HP Envyのほうがよいでしょう。
HP Spectre x360 14-euのスペックと価格
スペック
OS | Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 155H |
メモリ | 32GB(デュアルチャネル) |
ディスプレイ(有機EL) | 14.0インチワイド・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880 × 1800) |
SSD | 1TB SSD(PCIe Gen4x4 NVMe M.2) |
アクティブペン | HP MPP アクティブペン(ブラック) |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP Wide Vision 9MP IR カメラ (約900万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 313 × 220 × 16.9 mm |
駆動時間 | 最大13時間(66Wh) |
重量 | 1.44kg |
価格 | 20万円台~ |
価格
上記はセールの価格です。学割やセールの対象になっていることが多いです。
学割の場合、学生の保護者も対象になります。
Intel Core Ultra 5の構成であれば、19万円台から、学割と7%オフクーポン適用を併用すれば、18万円台になります。
Intel Core Ultra 5 125Hでも性能は十分なので、メモリ32GBが不要であれば、スタンダードモデルのほうでもよいでしょう。
ディスプレイは全構成で有機ELです。
HP Spectre x360 14-euの外観と機能
外観・デザイン・質感
外観はアルミボディが上質で綺麗、素晴らしい高級感があります。
高級感があり格好良いので、実際に購入した際にも満足できると言えます。
2 in 1のためスタンドモードやタブレットモードとしても使えるので、スタンドモードにして動画鑑賞する、タブレットモードにする、外付けキーボードを使うなど、幅広い用途で使えます。
重さ
メーカー公称の重量は1.44kgです。実測値は1470gと少し重いです。
軽くはないですが、14インチ、有機ELタッチパネル+2 in 1であることを考えると納得の重量といえますし、たまにであれば持ち運びも可能です。
アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで300gとなります。軽くはないです。
本体実測値 | 1470g |
---|---|
アダプター | 300g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
ディスプレイ | 14.0インチワイド・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880 × 1800) |
AMD版は、解像度フルHD+(1920 x 1200) の有機ELタッチディスプレイです。
上述の通り、旧型は解像度2.8Kであったのと、Intel版にはカスタマイズで2.8Kのディスプレイを選べるので、AMD版のフルHD+はどうなんだろう、と思っていました。
ただ、実際に使ってみるとこれでも十分に綺麗で、文字が見にくいとか、そういったこともありませんでした。
とてもきれいなディスプレイで、ほぼ100点といってよいディスプレイです。
右がIPS液晶の旧型HP Envy x360 13-ayとの比較です。
有機ELのHP Spectreのほうが、色鮮やかできれいです。
旧HP Envy(IPS)
HP Spectre
見比べてみても違いはほぼ感じず、ワードプレスで文字を書いていても違いを感じることはほとんどなく、違いを感じないレベルでうまくコストダウンしてきたなと感じます。
解像度フルHD+であることを気にすることはまずないでしょう。
キーボード
キーボード配列はとても綺麗です。
下位機種のHP Envyも綺麗な配置でしたが、HP Spectreのほうがさらに綺麗で見た目も格好良いです。
キーストロークも十分に深く、キーピッチも十分に確保されており、打ちやすいです。
打鍵感も良好でとても打ちやすいです。
キーボードで点数をつけるなら95~100点くらいはつけてもよいと言えます。打ちやすいキーボードです。
タッチパッドの操作感も良好です。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証にも対応しています。
インターフェイス
左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
- SuperSpeed USB Type-A 10Gbps (電源オフUSBチャージ機能対応)
となります。
右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- Thunderbolt™ 4 with USB4™ Type-C® 40Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort™ 2.1、電源オフUSBチャージ機能対応) × 2
となります。
HDMIがないのが少し残念です。
エッジの部分に、ヘッドホン出力とUSB Type-Cがあるのが面白いです。
給電するときにもケーブルが邪魔になりにくく、デザインと利便性を兼ね備えた面白い構造だなと思います。
ThunderBoltを、USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは66Whrと、大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 最大13時間 |
---|---|
残量0%まで | 9時間57分 |
有機EL・輝度の高さを考えると、バッテリーもちは素晴らしく良かったです。
ここまで長く持つ機種は見たことがなく、Intel Core Ultraの省電力性能の高さを実感します。
バッテリー駆動のまま長く使うことも全く問題ない性能です。
WEBカメラ
9MP IR カメラ (約900万画素)が付いています。電子式プライバシーシャッター付きです。
顔認証にも対応しています。
ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。
映りはとてもきれいで、Web会議も問題なくこなせます。
今まで見てきた中でも、最高級の品質です。
スピーカー
前面の手前側左右に2つのスピーカーが搭載されています。スピーカーの音質は良いです。
旧型レノボYoga 770との比較では、Yogaも相当にレベルが高いのですが、それよりも良いように感じ、Yogaが10点ならHP Spectreは11~12点くらいでした。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと580Mbps速度が出ており、とても高速です。
機種 | 無線速度 |
ThinkPad X1 Carbon | 390Mbps |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP Envy x360 13-ay | 570Mbps |
HP Envy x360 14-fc | 550Mbps |
Yoga 7 2-in-1 Gen9 | 570Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
HP Spectre x360 14-eu | 580Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
HP Spectre x360 14-euの性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- FF14(中~重量級3D)
- FF15(重量級3D)
- ストリートファイター6(重量級)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続して、最適なパフォーマンスで計測しています。
PassMarkは、電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 9 7945HX | 55967 |
Core i9-13900HX | 44998 |
Core i7-13700HX | 34286 |
Ryzen 7 7745HX | 32732 |
Core i7-13700H | 30030 |
Ryzen 7 8845HS ※最新世代 | 29904 |
Ryzen 7 8840HS ※最新世代 | 25299 |
Core Ultra 7 155H ※最新世代 | 24910 |
Core Ultra 5 125H ※最新世代 | 21300 |
Core Ultra 7 155U ※最新世代 | 16140 |
Core Ultra 5 125U ※最新世代 | 17921 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U ※最新世代 | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
HP Spectreは、Intel Core Ultra 7 155Hを搭載しており、性能も非常に高いです。
PassMark
電源接続時(パフォーマンス)
電源接続時(スマートセンス)
バッテリー駆動時
PassMarkスコアについて、27184と極めて高いスコアとなりました。
スマートセンスでも19890なので、これでも十分に高いですが、せっかくであれば高いパフォーマンスを活かす設定で使うのがよいと思います。
マルチ/シングル | パフォーマンス | スマートセンス |
マルチスレッド | 27184 | 19890 |
シングルスレッド | 3546 | 3687 |
バッテリー駆動時だと、マルチは十分なスコアですがシングルのスコアが、やや落ちました。
性能を求める作業をするなら、電源接続しての作業が、おすすめです。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 27184 | 23259 |
シングルスレッド | 3546 | 2671 |
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 8840HS | 27215 | 3796 |
Core Ultra 7 155H | 27184 | 3546 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 19232 | 3678 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
極めて高いスコアで、なんでもこなせる万能のCPUと言えます。
ライバルCPUのAMD Ryzen 7 8840HSとは、ほぼ互角、若干AMDのほうが上の結果になっていました。
CineBench R23
マルチコアスコア:10851
シングルコアスコア:1648
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向で、高いスコアです。
ほかの主要CPUと比較します。他CPUと比較しても高いスコアです。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 8840HS | 13246 | 1690 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Core Ultra 7 155H | 10851 | 1648 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 7 155U | 7824 | 1674 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
もう少し伸びるか?と思ったのですがCore Ultra 5 125Hとほぼ同等のスコアでした。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。
トータルスコア:6331
Essentials:9356(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、非常に高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:8201(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。
Digital Contents Creation:8975
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
極めて高いスコアです。
AMD Ryzen 7 8840HSを搭載したレノボYoga72-in-1 Gen9と比較してみました。
HP Spectre x360 14-eu
レノボYoga Yoga7 2-in-1 Gen9
計測内容 | HP Spectre | Yoga 7 |
トータル | 6331 | 6929 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 11719 | 15970 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 7259 | 8496 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9630 | 9600 |
Spreadsheets Score(表計算) | 9444 | 13384 |
Writing Score(文書作成) | 7123 | 6122 |
Photo Editing Score(画像編集) | 13357 | 13129 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 8901 | 9345 |
Video Editing Score(動画編集) | 6082 | 6215 |
非常に高いスコアです。
AMD Ryzen 7 8840HSと比較すると、大体互角なのですが一部スコアはRyzenのほうが高く、トータルスコアで多少差がついたという感じです。
App Start-up Score(アプリ起動)
App Start-up Score(アプリ起動) | スコア |
AMD Ryzen 7 8840HS | 15970 |
Intel Core i5-1340P | 12449 |
Intel Core Ultra 7 155H | 11719 |
Intel Core i5-1335U | 11687 |
Intel Core Ultra 5 125H | 11707 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11574 |
Intel Core Ultra 7 155U | 10526 |
Intel Core i7-13700HX | 10300 |
Intel Core i7-1260P | 8629 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8457 |
Web Browsing Score(Web閲覧)
Web Browsing Score(Web閲覧) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 10187 |
Intel Core i5-1340P | 9788 |
Intel Core Ultra 7 155H | 9630 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 9600 |
Intel Core i5-1335U | 9582 |
Intel Core i7-1260P | 9128 |
Intel Core Ultra 5 125H | 9046 |
Intel Core Ultra 7 155U | 8944 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8862 |
AMD Ryzen 7 7735U | 8761 |
Spreadsheets Score(表計算)
Spreadsheets Score(表計算) | スコア |
AMD Ryzen 7 8840HS | 13384 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11080 |
Intel Core i7-13700HX | 10928 |
Intel Core Ultra 5 125H | 9495 |
Intel Core Ultra 7 155H | 9444 |
Intel Core Ultra 7 155U | 8708 |
AMD Ryzen 5 5625U | 7148 |
Intel Core i5-1340P | 6973 |
Intel Core i5-1335U | 6889 |
Intel Core i7-1260P | 6536 |
Video Editing Score(動画編集)
Video Editing Score(動画編集) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 7446 |
Intel Core Ultra 5 125H | 6467 |
Intel Core i5-1340P | 6320 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 6215 |
Intel Core Ultra 7 155H | 6082 |
Intel Core i5-1335U | 5961 |
Intel Core Ultra 7 155U | 5679 |
Intel Core i7-1260P | 5544 |
AMD Ryzen 7 7735U | 4345 |
AMD Ryzen 5 5625U | 3931 |
Crystal DiskMark
シーケンシャルリードが7000を超えており、非常に高速です。
2021年式のHP Envyも高速でしたが、3500だったのでとても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
HP Envy 14-fc(2024年式) | 7142 |
HP Spectre 14-eu(2024年式) | 7068 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
HP Envy 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボYoga 7 Gen9 | 5022 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP Envy 13-ay(2021年式) | 3500 |
FF14 黄金のレガシー ベンチマーク(中~重量級3D)
FF14のベンチマークは、4月にリリースされた新作「黄金のレガシー」でベンチマークを取りました。
標準品質(ノートPC)で、やや快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core Ultra 7 155H | 6525 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 5584 |
Intel Core Ultra 7 155U | 3704 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)
スコアは軽量品質で普通、という結果になりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量) | 4719 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量) | 4108 |
Intel Core Ultra 5 125H(軽量) | 3808 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core Ultra 7 155U(軽量) | 2331 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
外部GPUなしで、このスコアは素晴らしいです。
ストリートファイター6ベンチマーク
グラフィック設定LOW
NORMAL
セッティングをLOWにしたところ、問題なくプレイできますの結果でした。
ストリートファイター6はとても重い部類のゲームにもかかわらず、外部GPUなしでこの結果は素晴らしいです。
NORMALではさすがに厳しいようです。
3DMark ベンチマーク
Fire Strikeのスコアは9181でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 11000 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵) | 9181 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5399 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
エントリーの外部GPUにも迫る性能です。
3DMark Time Spy
3DMark Time Spyのスコアは2912でした。
グラフィックボード | 3DMark Time Spy |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵) | 3134 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 2912 |
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 11秒 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
Intel Core Ultra 7 155H | 13秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 14秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 21秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
とても早い結果です。ただAMD Ryzen 7 8840HSにはわずかに負けました。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core Ultra 7 155H | 1分06秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 1分13秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
動画の書き出し速度は、外部GPUなしとしてはトップクラスに早い結果でした。
こちらはAMD Ryzen 7 8840HSよりも少し早い結果になりました。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけはじめたときの状態です。
負荷をかけ続けた時の状態です。
上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、90℃超まで上がりました。
その後85~90℃弱程度で推移します。
CPU電力は、負荷をかけると35~40W程度まで上がり、そのあと30~35W弱まで下がりました。
電力は高めで、高パフォーマンスのCPUであることがうかがえます。
この間、キーボードは上側が少し熱くなるような感覚がありました。
また、負荷をかけた時の音についてはサー、、、という音がある程度聞こえて、騒音計で測定すると大体40~45db前後の数値になっていました。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
高負荷をかけるとやや音が気になりますが、うるさすぎるというほどではありません。
HP Spectre x360 14-euのレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | ○(フルHD動画編集なら問題なし) |
ゲーム | △~○(重量級のゲームも結構できる) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ☆(最高) |
---|---|
ディスプレイ | ☆(最高) |
キーボード | ◎(とても良い) |
インターフェイス | △(USB4あり、HDMIなし) |
デザイン | ☆(最高) |
耐久性 | ○(良い) |
バッテリー | ☆(最高) |
持ち運び | △(14インチ2in1としてはそれなり) |
コスパ | △(安くはない) |
質感・ディスプレイ・デザインは最高です。全体的に完成度は高いですが、その分価格も高めです。
HP Spectre x360 14-euの良い点
- 高性能でなんでもこなせる、バッテリー持ちも良い
- デザインが最高
- ディスプレイが綺麗
高性能でんな作業でも満遍なくこなせます。
一般的な事務作業や画像編集はもちろん、動画編集や軽めのゲームもOKです。
ディスプレイも綺麗で、キーボードも文句なしです。
デザインが最高なのが何よりも良く、所有満足度はとても高いです。
HP Spectre x360 14-euで気になった点
- もっと軽ければさらに良かった
唯一気になるのが、高い価格帯なので、もっと軽ければさらに良かった、というところです。
1.2~1.3kg台くらいであれば、高いけど重さ含めてすべてが最高、と言えたのではないかと思います。
このノートパソコンを購入するのに向く方
- 事務作業だけでなく動画編集など様々な用途に使いたい方
- 綺麗なディスプレイで動画鑑賞を楽しみたい方
- とにかく格好良いノートパソコンが欲しい方
高性能で高品質、なんでもこなせますし、質感も高く完成度の高いノートパソコンです。
色々な用途に使いたいし、動画編集にも使いたい、たまに持ち運びたい、など、どんな用途にも対応できます。
さらに、最高に格好良いデザインなのが、ライバル機種にはない魅力になります。
人とは違ったパソコンが欲しい方にもおすすめです。
もう少し安いのがよければ、HP Envyになります。こちらも品質は高く、おすすめです。
HP Envyならば、性能の高いAMD版をおすすめします。
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