2in1パソコンとは、通常のノートパソコンとしてだけでなく、ディスプレイを360℃回転させて、ディスプレイを全面に出したり、タブレットモードとして使うことのできるパソコンです。
私はHP Envyという2in1パソコンを購入し、2年以上使っています。また最近レノボYoga 770という2in1を使っており、デメリットをお伝えしようと思います。
実際に使ってみた感想としては以下です。
- 2in1だから、というデメリットは感じない
- 欲しいノートパソコンが2in1なら気にせず買ってもOK
2in1のノートパソコンを実際に購入しようとしている方の参考になれば幸いです。
また、2in1 PCはいらない?という検索ワードで検索される方も多いようなので2in1の機能はいらないのか?で言うと
- 2in1の機能は正直なところあまり使わない
- 子供に使わせるならタッチパネルは便利
という感想です。
2in1パソコンの特徴

2in1パソコンには
- コンバーチブル型
- セパレート型
の2種類あり、それぞれ特徴を紹介します。
コンバーチブル型



コンバーチブル型とは、ディスプレイとキーボードの部分が360℃回転させることができる機種です。
代表的な機種は以下です。
- HP Envy
- HP Spectre
- レノボ IdeaPad Flex 5シリーズ
- レノボ Yoga 7シリーズ
私は上記のうち、HP ENVY x360 13-ayと、レノボYoga 7シリーズを使っています。
上記写真のように、ディスプレイを回転させて前面に出し、スタンド型として使うことができます。

また上記写真のように、タブレットモードとしても使うことができます。
セパレート型


セパレート型とは上記のように、ディスプレイとキーボードを切り離して使うことができる機種です。
私はクロームブックの「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」という機種を購入し使っています。
またMicrosoft Surfaceもセパレート型としては有名な機種です。
2in1パソコンのデメリット(コンバーチブル型)

実際に1年使ってみて、2in1パソコンのデメリットについて紹介します。
私が使っている2in1パソコンはHP Envy、レノボYogaでコンバーチブル型ですが、デメリットは以下の通りです。
- 重量が重い
- 価格が高くなる傾向にある
- ディスプレイが光沢なので映り込みが多い
- タブレットとして使うには重い
重量が重い、価格が高い
ディスプレイが裏側にまで倒せる構造にするため、普通のノートパソコンよりも重くなります。
価格も、複雑な構造に対応するため高くなりがちです。
価格と重さについて、以下は、HPのノートパソコン比較で、両方とも13インチであるPavilion Aero 13-beとENVY を比較した表です。
比較項目 | 重量 | 価格 |
HP Pavilion Aero 13-be | 957g | 10.9万~ |
HP ENVY 13-bf | 1330g | 13.48万~ |
PavilionとEnvyでは、Envyのほうが上級機種になるので、一概な比較はできませんが、2in1のほうが重くて高くなりやすい傾向にある、と意識しておけばよいかと思います。
そのため、2in1として使う予定がない場合、わざわざ2in1パソコンを購入しなくても良いと言えます。
ディスプレイが光沢なので映り込みが多い

ディスプレイは、2in1だとタッチパネル搭載、その場合光沢(グレア)ディスプレイが搭載されていることがほとんどです。
2 in 1 = タッチパネル = 光沢ディスプレイ
といってもいいくらいです。
光沢ディスプレイは、画面が綺麗な反面、映り込みが多くなります。
私はこの映り込みはさほど気になりませんが、照明や窓がある部屋で作業をする場合、気になる方もいるでしょう。
タブレットとして使うには重い

2in1パソコンは、上記の通りタブレットとして使うこともできますが、重い機種が多いです。
例えばHP Envy x360 14-fc/faは、14インチなので比較的コンパクトですが、1.37kgあります。
タブレットモードにしてもキーボードを切り離せないので、タブレットとして使うには重すぎる、というのが正直な感想です。
コンバーチブル型は、タブレットとして使うことも一応できる、くらいに思っておいたほうがよいです。
2in1パソコンのデメリット(セパレート型)


キーボードとディスプレイ部分が完全に切り離せるようになっているのがセパレート型です。

ディスプレイのほうに、スタンドが付いているものが大半で、ノートパソコンとして使うときはスタンドを使うようになっています。
セパレート型のデメリットは以下の通りです。
- 机の上でないとスタンドが安定しない
- キーボードがたわみやすくタイピングがしづらい
例えば電車の中とか、布団に座りながらノートパソコンを操作したいことがありますが、スタンドカバーだと安定しないです。
またキーボード自体も、薄いものが大半なのでたわみなどを感じることがあり、少し打ちづらさを感じます。文字入力が用途の大半になる方には向かないかもしれません。
私自身、Lenovo IdeaPad duet Chromebookを購入しブログを書くのに使っていましたが、キー操作が少しやりづらかったので、HP ENVY x360 13-ayを購入して使っています。
2in1パソコンのメリット

2in1パソコンのメリットは以下の通りです。
- 外付けキーボードが使いやすい
- スタンド型は動画鑑賞に便利
- ペンを使う作業には便利
外付けキーボードが使いやすい

2in1パソコンはスタンド型にすれば、外付けキーボードが使いやすいというメリットがあります。
ノートパソコンのキーボードは、どうしても外付けキーボードには打ちやすさが劣るので、自分のお気に入りの外付けキーボードを使う場合は、2in1パソコンは使いやすいと思います。
スタンド型は動画鑑賞に便利

たまに、子供に動画を見せるとき、スタンド型にして動画を見せることがあります。
キーボードが前にない形にすることができる分、ディスプレイが見やすくなり、動画が見やすくなるというメリットがあります。
ペンを使う作業には便利

私はペンを使う作業はしないのですが、例えばイラストを書くなど、ペンを使う作業には2in1パソコンは適していると思います。
2in1パソコンのメリットは大画面ノートパソコンのほうが活かせる

上述の通り、2in1パソコンのメリット・デメリットは以下です。
- 外付けキーボードが使いやすい
- スタンド型は動画鑑賞に便利
- ペンを使う作業には便利
- 重量が重い
- 価格が高い
- ディスプレイが光沢なので映り込みが多い
- タブレットとして使うには重い
2in1パソコンのメリットを最大限活かすには、おそらく、14インチ以上の大画面ノートパソコンのほうが、活かせるように思います。
外付けキーボードを使う、動画鑑賞をする、ペン作業をする、いずれも、大画面の方がやりやすいからです。
私はHP ENVYの13インチを購入しましたが、画面が小さいというのもあり、2in1のメリットをそこまで活かせてないな・・・と感じており、逆に重いというデメリットのほうが目立ってしまっています。
またデメリットの「重い」という欠点も、大画面ノートパソコンであればもともとが重いので、デメリットもそこまで気にならない、と思います。
2in1の機能はいらない?

私が2in1パソコンを約2年使ってきた個人的な感想としては
- 2in1の用途として使う機会があまりない
というのを、感じています。
2in1パソコンを購入する場合、重い、高いというデメリットがあるので、本当に2in1パソコンがいるのかどうか?は、購入前に考えてみた方が良いと思います。
2in1のデメリットというか、最大の後悔ポイントは
2in1パソコンを少し高い値段で購入したが、結局2in1の用途として使わなかった
ということになるのでは、と思います。
まあ2in1の機能は、あって困ることはないので、ほとんど使わなかったからといって、何か困るということはないのですが。
2in1パソコンおすすめ機種紹介
2in1パソコンのおすすめ機種について、紹介していきます。
- HP Envy
- レノボ Yoga 7シリーズ
が、品質も良く、コスパもなかなか良いのでこの2台を紹介します。
HP ENVY x360 14-fc/fa
AMD版
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640HS, Ryzen™ 7 8840HS |
メモリ | 16~32GB |
ディスプレイ(OLED) | 14.0インチ・2.8Kブライトビュー・OLEDタッチディスプレイ(2880×1800 / 16:10 / 400nit / 48~120Hz) |
ディスプレイ(IPS) | 14.0インチ・WUXGA非光沢・IPSタッチディスプレイ(1920×1200 / 16:10 / 400nit / 60Hz) |
SSD | 512GB~1TB PCIe® Gen4 NVMe™ M.2 SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | 5MP IR カメラ (約500万画素) |
認証 | 顔認証 |
外形寸法(mm) | 約 313 × 218× 16.9 mm(最厚部) |
駆動時間 | 最大14.5時間(IPS)、10.5時間(OLED) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 12万円台~ |
Intel,AMD版の両方が発売されています。とても完成度の高い機種です。
高品質で宅内・持ち運び両方に対応した万能2 in 1

HP Envy x360 14は、全体的に高品質で、かつデザインもよいです。
ボディの外観、質感、キーボード配列や打鍵感、ディスプレイの綺麗さなど、どれをとってもスキのない完成度の高さを感じます。
- 14インチで宅内・持ち運びの両方に対応
- 綺麗なキーボードを活かしての文書作成など事務作業
- 綺麗な有機ELディスプレイを活かしての動画鑑賞や画像編集
- 動画編集※重作業するならAMD版のほうが良い
など、どんな用途にも対応できる、守備範囲が広くて高品質な2 in 1ノートパソコンです。
性能はAMD版のほうが上です。動画編集やゲームも見据えるなら、AMD版のほうが良いと言えます。
ディスプレイが有機ELでとても綺麗
HP ENVY のOLED(有機EL)は、ディスプレイの品質も素晴らしいです。OLEDかつ2.8Kの高解像度のディスプレイを選択できます。

2 in 1でスタンドモードにもできるので、動画鑑賞、写真編集などにもおすすめできるディスプレイです。
キーボードが打ちやすく文字入力にも向く

HP ENVY x360 14は、キーボード配置が綺麗で、文字入力にもおすすめできる機種です。
そのため文書作成や文章入力主体の作業においても、おすすめできる機種と言えます。


レノボYoga 7 2-in-1 Gen9:ハイエンド2-in-1 おすすめ度A
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(AMD) | AMD Ryzen™ 5 8640HS,Ryzen™ 7 8840HS |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512~1TB GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶 | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチパネル, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ガラス |
重量 | 約 1.49kg |
サイズ | 約 317.72×222.13×16.64mm(最薄部) |
バッテリー | 71Whr 動画再生時 約 11.2 時間・アイドル時約 26.5 時間 |
価格 | 10万円台~(AMD)、14万円台~(Intel) |
価格が安くコスパの良い、レノボの2-in-1ハイエンドノートパソコンです。
有機ELディスプレイは、前述のHP Envy x360 14-faのほうが綺麗なのですがこちらの機種でも十分、かつレノボYogaのほうが圧倒的に安いので、コスパを求めるならおすすめの機種です。
最新のAMD Ryzen 7 8840HSを搭載し極めて高性能

レノボYoga 7 Gen9は、CPUにAMD Ryzen 7 8840HSを搭載し、このCPUの性能がとても高いです。
Intel Core Ultra 5 125Hよりも性能は高く、かつ価格も安いので、とてもおすすめのCPUと言えます。

今回、重量級3DのFF15ベンチマークも測定しましたが、軽量品質ですがやや快適、という結果が出ています。
外部GPUなしでこのスコアは、今までレビューしてきた中で最高のスコアでした。
CPU・グラフィック性能ともに、高い性能を有しています。
ディスプレイが有機EL、解像度フルHD+も気にならない
レノボYoga 7 Gen9のディスプレイは、解像度フルHD+(1920×1200)の有機ELディススプレイです。
私が使っている旧型のレノボYoga 770は、解像度2.8K(2880 x 1800) のため、解像度が落ちているのでどうかな~と少し心配していました。

ただ実際には、2.8Kの旧型と比較しても差はほとんど感じませんでした。
また昨年機種のフルHD+有機ELで、文字が少し見づらいかもと感じていたIdeaPad Slim 5i Gen8(OLED)と比較しても、まったく文字が見づらいとは感じませんでした。
そのため、フルHD+でも実際に気になる点は、ほぼなく、この点はうまくコストダウンしてきたな、と感心させられました。
2 in 1でスタンドモードにもできるので、動画鑑賞、写真編集などにもおすすめできるディスプレイです。
ライバル機種と比較しても圧倒的に安く、バランスが良い

レノボYoga 7 Gen9は、ライバル機種と比較しても圧倒的に安いです。
AMD Ryzen 7 8840HS + メモリ16GB + SSD 1TBの構成でも14万円台です。しかもペンも付属されます。
安いといっても、全体的な質感などは高いバランスでまとまっており、レノボの商品構成のうまさ、コスパの良さを再認識させられました。


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