2in1パソコンとは、通常のノートパソコンとしてだけでなく、ディスプレイを360℃回転させて、ディスプレイを全面に出したり、タブレットモードとして使うことのできるパソコンです。
私はHP ENVYという2in1パソコンを購入し、1年使っているので、実際に使ってみて分かるデメリットをお伝えしようと思います。
実際に使ってみた感想としては
- 2in1だから、というデメリットは特に感じない
- ただ実際に2in1用途で使うかどうかは微妙
というのが、個人的な感想です。
2in1のノートパソコンを実際に購入しようとしている方の参考になれば幸いです。
2in1パソコンの特徴
2in1パソコンには
- コンバーチブル型
- セパレート型
の2種類あり、それぞれ特徴を紹介します。
コンバーチブル型



コンバーチブル型とは、ディスプレイとキーボードの部分が360℃回転させることができる機種です。
代表的な機種は以下です。
- HP ENVY
- HP Spectre
- Lenovo IdeaPad Flex 5シリーズ
- Lenovo Yoga 7シリーズ
私は上記のうち、HP ENVY x360 13-ayを購入し使っています。
上記写真のように、ディスプレイを回転させて前面に出し、スタンド型として使うことができます。

また上記写真のように、タブレットモードとしても使うことができます。
セパレート型


セパレート型とは上記のように、ディスプレイとキーボードを切り離して使うことができる機種です。
私はクロームブックの「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」という機種を購入し使っています。
またMicrosoft Surfaceもセパレート型としては有名な機種です。
2in1パソコンのデメリット(コンバーチブル型)

実際に1年使ってみて、2in1パソコンのデメリットについて紹介します。
私が使っている2in1パソコンはHP ENVYでコンバーチブル型ですが、デメリットは以下の通りです。
- 重量が重い
- 価格が高い
- ディスプレイが光沢なので映り込みが多い
- タブレットとして使うには重い
重量が重い、価格が高い
ディスプレイが裏側にまで倒せる構造にするため、普通のノートパソコンよりも重くなります。
価格も、複雑な構造に対応するため高くなりがちです。
価格と重さについて、以下は、HPのノートパソコン比較で、両方とも13インチであるPavilion Aero 13-beとENVY を比較した表です。
比較項目 | 重量 | 価格 |
HP Pavilion Aero | 957g | 10.9万~ |
HP ENVY 13-bf | 1330g | 13.48万~ |
PavilionとENVYでは、ENVYのほうが上級機種になるので、一概な比較はできませんが、2in1のほうが重くて高くなりやすい傾向にある、と意識しておけばよいかと思います。
そのため、特に2in1として使う予定がない場合、わざわざ2in1パソコンを購入する必要がありません。
ディスプレイが光沢なので映り込みが多い

ディスプレイは、2in1だとタッチパネル搭載、その場合光沢(グレア)ディスプレイが搭載されていることがほとんどです。
2 in 1 = タッチパネル = 光沢ディスプレイ
といってもいいくらいです。
光沢ディスプレイは、画面が綺麗な反面、映り込みが多くなります。
私はこの映り込みはさほど気になりませんが、照明や窓がある部屋で作業をする場合、気になる方もいるでしょう。
タブレットとして使うには重い

2in1パソコンは、上記の通りタブレットとして使うこともできますが、重いです。
例えばHP ENVY x360 13-ayは、13インチなのでコンパクトで軽いほうですが、1.25kgあります。
タブレットモードにしてもキーボードを切り離せないので、タブレットとして使うには重すぎる、というのが正直な感想です。
コンバーチブル型は、タブレットとして使うことも一応できる、くらいに思っておいたほうがよいです。
2in1パソコンのデメリット(セパレート型)


キーボードとディスプレイ部分が完全に切り離せるようになっているのがセパレート型です。

ディスプレイのほうに、スタンドが付いているものが大半で、ノートパソコンとして使うときはスタンドを使うようになっています。
セパレート型のデメリットは以下の通りです。
- 机の上でないとスタンドが安定しない
- キーボードがたわみやすくタイピングがしづらい
例えば電車の中とか、布団に座りながらノートパソコンを操作したいことがありますが、スタンドカバーだと安定しないです。
またキーボード自体も、薄いものが大半なのでたわみなどを感じることがあり、少し打ちづらさを感じます。文字入力が用途の大半になる方には向かないかもしれません。
私自身、Lenovo IdeaPad duet Chromebookを購入しブログを書くのに使っていましたが、キー操作が少しやりづらかったので、HP ENVY x360 13-ayを購入して使っています。
2in1パソコンのメリット
2in1パソコンのメリットは以下の通りです。
- 外付けキーボードが使いやすい
- スタンド型は動画鑑賞に便利
- ペンを使う作業には便利
外付けキーボードが使いやすい

2in1パソコンはスタンド型にすれば、外付けキーボードが使いやすいというメリットがあります。
ノートパソコンのキーボードは、どうしても外付けキーボードには打ちやすさが劣るので、自分のお気に入りの外付けキーボードを使う場合は、2in1パソコンは使いやすいと思います。
スタンド型は動画鑑賞に便利

たまに、子供に動画を見せるとき、スタンド型にして動画を見せることがあります。
キーボードが前にない形にすることができる分、ディスプレイが見やすくなり、動画が見やすくなるというメリットがあります。
ペンを使う作業には便利

私はペンを使う作業はしないのですが、例えばイラストを書くなど、ペンを使う作業には2in1パソコンは適していると思います。
2in1パソコンのメリットは大画面ノートパソコンのほうが活かせる

上述の通り、2in1パソコンのメリット・デメリットは以下です。
- 外付けキーボードが使いやすい
- スタンド型は動画鑑賞に便利
- ペンを使う作業には便利
- 重量が重い
- 価格が高い
- ディスプレイが光沢なので映り込みが多い
- タブレットとして使うには重い
2in1パソコンのメリットを最大限活かすには、おそらく、14インチ以上の大画面ノートパソコンのほうが、活かせるように思います。
外付けキーボードを使う、動画鑑賞をする、ペン作業をする、いずれも、大画面の方がやりやすいからです。
私はHP ENVYの13インチを購入しましたが、画面が小さいというのもあり、2in1のメリットをそこまで活かせてないな・・・と感じており、逆に重いというデメリットのほうが目立ってしまっています。
またデメリットの「重い」という欠点も、大画面ノートパソコンであればもともとが重いので、デメリットもそこまで気にならない、と思います。
2in1として使うかどうかをよく考えた方がよいかもしれない

私が2in1パソコンを1年使ってきた個人的な感想としては
- 2in1の用途として使う機会があまりない
というのを、感じています。
2in1パソコンを購入する場合、重い、高いというデメリットがあるので、本当に2in1パソコンがいるのかどうか?は、購入前に考えてみた方が良いと思います。
2in1のデメリットというか、最大の後悔ポイントは
2in1パソコンを少し高い値段で購入したが、結局2in1の用途として使わなかった
ということになるのでは、と思います。
まあ2in1の機能は、あって困ることはないので、ほとんど使わなかったからといって、何か困るということはないのですが。
2in1パソコンおすすめ機種紹介
2in1パソコンのおすすめ機種について、紹介していきます。
- HP ENVY
- HP Spectre
- Lenovo IdeaPad Flex 5シリーズ
- Lenovo Yoga 7シリーズ
パソコンのスペックなどの選び方については、以下の記事にまとめていますので参考にしてみてください。

HP ENVYシリーズ
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | 第12世代 インテル® Core™ i5-1230U,インテル® Core™ i7-1250U |
メモリ | 8~16GB(デュアルチャネル) |
ディスプレイ(OLED) | 13.3インチワイド・2.8K ブライトビュー(光沢)・OLED タッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / 255ppi) |
ディスプレイ(IPS) | 13.3インチワイド・WQXGA ブライトビュー(光沢)・IPSタッチディスプレイ (2560×1600 / 16:10 / 400nit / 227ppi) |
SSD | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP True Vision 5MP IR カメラ (約500万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法(mm) | 約 298 × 216 × 16.9 (最薄部) mm |
駆動時間 | 最大17時間(66Wh) |
重量 | 1.33kg |
価格 | 13万円台~(セール11万円台~) |
2 in 1 の代表的な機種の1つです。
実機レビューを書いていますので、参考にしてみてください。デザイン・質感が良いノートパソコンを探している方には特におすすめできます。

レノボIdeaPad Flex 5 Gen8
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U |
メモリ | 16GB(デュアルチャネル) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 4″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト, ガラス |
重量 | 約1.55kg |
サイズ | 約 313.1×224.9×17.8(最薄部) |
バッテリー | 52.5Whr(最大14時間) |
価格 | 8万円台前後(時期によって変動) |
IdeaPad Slim 5シリーズの兄弟機種です。
2 in 1のノートパソコンとしてコスパが素晴らしく、最新AMD Ryzen 5 7530U、メモリ16GBで7月現在、7.98万円です。
2 in 1でタッチパネルのノートパソコンが欲しい場合、特におすすめできます。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

OS | Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | 第13世代 インテル® Core™ i7-1355U |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ(有機EL) | 13.5インチワイド・3K2Kブライトビュー(光沢)・OLEDタッチディスプレイ(3000×2000)※有機EL |
SSD | 1TB SSD |
アクティブペン | HP MPP アクティブペン(ブラック) |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP True Vision 5MP IR カメラ (約500万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 299 × 220 × 16.5 mm (最薄部) |
駆動時間 | 最大11.5時間(66Wh) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 21.98万 |
HP Spectreは、HPの個人向けノートパソコンで最も上級に位置づけられる機種です。
上記はその中でも最上級グレードです。最上級グレードの場合、ディスプレイが有機ELっとなります。

- 2Kクラスの解像度
- 3:2クラスの画面比率
- 13~14インチクラスのモバイル性能
- 打ちやすいキーボード
これらを、HP Spectreはすべて満たしています。まあまあ高いですが・・
上質な2in1パソコンが欲しい場合、おすすめです。
レノボ Yoga 6 Gen8
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 7730U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB |
液晶 | 13.3″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約1.39kg |
サイズ | 約 304x218x17.36mm(最薄部) |
バッテリー | 最大21.7時間 59Wh |
価格 | 9万円台〜 |
13.3インチ、タッチパネル搭載のモバイルノートパソコンです。
CPUは、AMD Ryzen 7 7730Uと、最新の高いスペックのCPUを搭載しています。
コンバーチブル型で、とても上質な機種です。
ディスプレイも100%sRGBと、色域の広い綺麗なディスプレイを搭載しています。

凄いのが、Ryzen 7 7730U + メモリ16GBで9.9万と、ギリギリ10万を切る価格で購入できることです。
上質な機種を安く購入されたい方におすすめです。
レビュー記事を書いていますので参考にしてみてください。

レノボ Yoga 7i Gen8
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core i5-1340P |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 16″ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 400 nit, 60Hz |
カメラ | IR&1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | なし |
重量 | 約1.98kg |
サイズ | 約 362.16×250.12×16.99mm(最薄部) |
バッテリー | 最大21.5時間 71Wh |
価格 | 15万円台〜 |
レノボYoga 7シリーズ Gen8は、以下の3ラインナップがあります。
- 16インチIntel(IPS液晶、2 in 1)
- 14インチIntel(有機EL液晶、2 in 1)
- 14インチAMD(有機EL液晶、2 in 1)
Yogaシリーズはとても高品質で、ボディも綺麗で上質です。
またCPU性能も良く、ディスプレイも綺麗です。
有機ELが欲しい場合は14インチモデルを、大画面が欲しい場合は16インチモデルを購入しましょう。
レビュー記事を書いていますので参考にしてみてください。

ASUS Chromebook Detachable CM3
クロームブックで、価格の安いセパレート型を1台紹介します。
ディスプレイ | タッチパネル搭載 , 10.5型ワイドTFTカラー液晶 , 1,920×1200ドット (WUXGA), グレア, sRGB 121%, 外部ディスプレイ出力: 最大2,880×1,800ドット |
CPU | MediaTek Kompanio 500 (8183) |
メモリ | 4.0GB LPDDR4X (オンボード) |
記憶装置 | 128GB eMMC |
グラフィックス | ARM Mali-G72 MP3 (CPU内蔵) |
ワイヤレスLAN | IEEE 802.11ac/a/b/g/n |
内蔵カメラ | インカメラ: 192万画素Webカメラ内蔵 アウトカメラ: 800万画素Webカメラ内蔵 (オートフォーカス対応) |
内蔵Bluetooth | Bluetooth v4.2 |
スピーカー | ステレオスピーカー内蔵 (1W×2) アレイマイク内蔵 |
キーボード | 78キー日本語キーボード (JIS配列) 10点マルチタッチ・タッチスクリーン (静電容量方式)、マルチタッチ・タッチパッド |
インターフェース | USB2.0 (Type-C) ×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック ×1 |
指紋センサー | なし |
バッテリー | 本体: 約11.5時間 本体 + デタッチャブルキーボード: 約11.5時間 |
質量 | 本体: 約506g 本体 + デタッチャブルキーボード: 約748g 本体 + デタッチャブルキーボード + スタンドカバー: 約915g |
本体寸法 (W×D×H)mm | 本体: 幅255.44mm×奥行き167.2mm×高さ7.9mm 本体 + デタッチャブルキーボード + スタンドカバー: 幅255.44mm×奥行き167.2mm×高さ16.9mm |
主な付属品 | ACアダプター、製品マニュアル、製品保証書、ASUS USI Pen、デタッチャブルキーボード、フレックスアングルスタンドカバー ASUS USI Pen |
自動更新ポリシー | 2028年6月 |
2022年12月現在、クリスマスセール中で3.48万で購入可能です。
クロームブック、かつCPU性能もそこまでよくはないので、用途はWeb閲覧や動画鑑賞などある程度限定されますが、ブログなどを書くこともできます。
とにかく安く購入したい方にはおすすめの機種です。
関連記事
Follow @SubieSE







