新型のフラッグシップThinkPadシリーズ ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionをレノボよりお借りしたので実機レビューを書きます。


レビュー機のマシンのスペック以下の通りです。
- CPU:Intel Core Ultra 7 258V
- メモリ32GB
- SSD 1TB
- 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル
- 重さ982g(実測値)
ThinkPad X1シリーズは、ThinkPadの中でもフラッグシップモデルで、このモデルから重さも1kgを切るようになり、モバイルノートパソコンとして魅力が増しました。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの特徴は
- ビジネスモバイルノートパソコンとして完璧な性能と品質
と言えます。
重さも982gととても軽く、14インチで画面サイズもそこそこ大きいです。
米軍調達基準のMIL-STD-810H 認定も受けており耐久性も良いという、とにかく万能で、
ビジネスモバイルノートパソコン用途としてピッタリな機種です。

また、私は本業PCとして現在、上の写真のThinkPad X13 Gen4を使っています。
X13 Gen4は世代が古い、価格がX1よりも安いというのはありますが、当機種のX1 Carbonのほうが、キーボードの質感や打鍵感は明らかに上でした。
どんな人向けの機種かというと
- ビジネスモバイル用途として仕事道具に妥協したくない人
向きの機種と言えます。
ビジネス用途として生産性にこだわりたければ、価格は高くなりますがX1 Carbonはとてもおすすめできる機種です。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(Intel) | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V、Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
メモリ | 16 ~32 GB LPDDR5X-8533MT/s |
ストレージ | 512GB~1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen5 Performance TLC OPAL対応 |
液晶1 | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 500 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 986g |
サイズ | 約 312.8×214.75×14.37mm |
バッテリー | 57Whr 動画再生時 約 11.6 時間・アイドル時 約 14.5 時間 |
価格 | 23万円台~ |
- レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの特徴とおすすめポイント
- レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionのスペック
- レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの価格
- レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの外観と機能
- レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの性能・処理速度
- 排熱性能と静粛性について
- レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionのレビュー評価まとめ
- 関連記事
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの特徴とおすすめポイント

総合評価
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。
比較項目 | レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
CPU性能(PassMark) | B+ (実測20863) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | A (実測9553) |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ総合評価 | S |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
ディスプレイ解像度 | A(2880×1800) |
ディスプレイ輝度 | A (400nit) |
ディスプレイ色域 | A+ (100%DCI-P3) |
ボディ質感 | A |
キーボード | S |
重さ・持ち運びやすさ | A+ (実測982g) |
インターフェイス | B++ |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | A++(57Whr 実測9:30) |
認証 | 顔認証、指紋認証 |
その他機能 | – |
価格・コスパ | B(23.75万円~)レビュー機30.93万 |
おすすめ度 | A+ |
価格は高めですが、全体的に素晴らしい出来です。
14インチで重さ1kg未満というのがまず貴重というのと、バッテリー持ちもとても良いです。
キーボードも全ノートパソコンの中でトップクラスによく、ビジネスモバイルノートパソコンとして極めて優秀です。
14インチで982gと超軽量でバッテリー持ちも良い

ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionは、14インチのX1シリーズの中でとうとう、重さ1kg未満を達成しました。
手に取ってみると想像以上に軽いです。
14インチのサイズで1kg未満の機種というのは少なく、モバイルノートパソコンとして魅力が増したと感じます。
またバッテリー持ちも素晴らしく、輝度最大でYouTube動画流しっぱなしでの使用可能時間は9時間30分と、全機種トップクラスに長い時間でした。
モバイルとして超優秀な出来と言えます。
キーボードが素晴らしく良い

ThinkPad シリーズはキーボードが良いことで有名ですが、このX1 Carbonは特に素晴らしいと感じました。
私は本業でThinkPad X13を使っていますが、X13よりもこのX1のほうが明らかにキーボードの打鍵感が良かったです。
このキーボードの良さだけでも、X13よりもこっちのほうがよいと感じることのできる部分です。
ボディは米軍調達基準のMIL-STD-810H 認定で耐久性も高い

ボディは、米軍調達基準のMIL-STD-810H認定を受けており、耐久性が高いです。
982gと軽いので、持ち運び用途にぴったりの1台です。
Copilot+PCの要件を満たした機種

レノボYoga Yoga Pro 7 Gen9 14.5型(AMD)は、マイクロソフトが定義する「AI活用を前提に最適化されたWindowsパソコン」の要件を満たすCopilot+ PCをクリアするノートパソコンとなっています。
Copilot+ PCの要件を満たすためには、毎秒40兆回以上(40TOPS)の操作をできるNPUを搭載する必要があります。
Intel Core Ultra 7 258Vではこの仕様を満たす、47TOPSの性能を持っています。
ちなみに2024年に登場したIntel Core Ultra 7 155Hでさえ、NPUの性能は、11TOPSということのため、いかにNPU性能が高いか、ということが分かります。

また、Copilot+ PC要件を満たしていれば、コクリエイターなど、生成AIの機能を無償で使うことができます。
正直、これらのAI機能というのは、まだ成長途上といったところで、ひとまずはハードウェア側ができるよう準備をしました、ソフトウェアはまだこれからという感じですが、これからの展開に期待が持てます。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionのスペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(Intel) | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V、Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
メモリ | 16 ~32 GB LPDDR5X-8533MT/s |
ストレージ | 512GB~1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen5 Performance TLC OPAL対応 |
液晶1 | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 500 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 986g |
サイズ | 約 312.8×214.75×14.37mm |
バッテリー | 57Whr 動画再生時 約 11.6 時間・アイドル時 約 14.5 時間 |
価格 | 23万円台~ |
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの価格
価格は23.75万からです。
レビュー機の構成だと30.93万でした。
価格は高いですが、14インチで重さ1kg未満というのがまず貴重なので、納得の価格と言えます。
個人的には、ベース価格の23.75万の構成で十分なんじゃないかと私は考えています。
というのも、ベース構成だとIPS液晶で、CPUはIntel Core Ultra 5 226Vとなるのですが、性能にさほどの差はないというのと、当機種は性能を追い求めるのではなくモバイル用途として超優秀な機種なので、ベース構成で十分じゃないかという意見です。
私がもし買うなら、ベース構成かな~と思います。ただメモリは32GBにするかは悩みどころですね。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの外観と機能
外観・デザイン・質感







デザインは伝統のThinkPadというイメージです。
質感はとても高く、触ったときの感触もとても良いです。
重さも実測982gでとても軽く、米軍調達基準のMIL-STD-810H 認定も受けており耐久性も良いです。持ち運ぶ用途にとてもマッチする機種です。
重さ

メーカー公称の重量は986gです。実測値は982gとほぼ同じでした。
14インチで重さ1kgを切るほど軽い機種はそうそうなく、素晴らしい軽さです。

アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで250gとなります。電源アダプターは軽くはなく、標準的な重さです。
本体実測値 | 982g |
---|---|
アダプター | 250g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
液晶1 | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz, ブルーライト軽減パネル |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチパネル, 100%sRGB, 500 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |

ディスプレイはIPSと有機ELを選択できます。
IPSだと解像度は1920×1200、有機ELは解像度2.8Kになります。
レノボIdeaPad Slim 5 Gen10(有機EL 解像度1920×1200)

ThinkPad X1 Carbon Gen13(有機EL 解像度2.8K)

上記は、同じ有機ELで、レノボIdeaPad Slim 5 Gen10との比較です。
当機種の有機ELは、今まで見てきた中でもトップクラスに綺麗な有機ELです。
同じ有機ELのIdeaPad Slim 5 Gen10と比較しても、見た目の綺麗さがかなり違うことが分かるくらい綺麗です。
キーボード

キーボードは素晴らしく良いです。
配置も綺麗ですし、打鍵感も全機種トップクラスに良いです。
私は本業でThinkPad X13を使っていますが、このX1のほうが打鍵感は明らかに良く、コストがかかっているな、という印象を受けます。
また、ThinkPad は、伝統的に左下のCtrlとFnキーが逆で、私が使っているThinkPad X13 Gen4も逆の配置なのですが、このX1 Carbon Gen13は、一般的な配置になっておりその点でもクセがなく使いやすいです。

キーストロークも十分に深く、キーピッチも十分に確保されており打ちやすいです
キーボードで点数をつけるなら95~100点くらいで、トップクラスに良いキーボードです。
タッチパッドの操作感も良好でした。

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証にも対応しています。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 3.2 Gen1 Type-A
- Thunderbolt 4 × 2
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- セキュリティキーホール
- HDMI
- USB 3.2 Gen1 Type-A
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 電源ボタン
となります。
必要なものは揃っているという印象です。
nanoSIMスロットをオプションで追加することもできます。
物理LANポートはなく、モバイル用として特化したインターフェイスと言えます。

USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは57Whrと、14インチとしては平均的なバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 動画再生時 約 11.6 時間・アイドル時 約 14.5 時間 |
---|---|
残量0%まで | 9時間30分 |
バッテリー持ちはとても良く、14インチの中でもトップクラスです。
Intel Core Ultra 2シリーズは省電力性能が高いCPUのため、さすがの結果というところです。
持ち運んで電源のない環境で使う用途にもバッチリ対応できます。
WEBカメラ
IR&1080p FHDカメラが付いています。プライバシーシャッター付きです。
顔認証にも対応しています。


ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはとてもきれいで、Web会議も問題なくこなせます。
スピーカー

キーボードの左右に2つのスピーカーが搭載されています。
スピーカーの音質は主観ですが良いです。
レノボYoga 770が10点とすると、10点くらいです。
ノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、レノボYoga 770のスピーカーはかなり優秀ということが分かっており、同じくらいに良いという印象です。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋で計測してみたところ、530Mbpsと十分な速度が出ていました。
2Fでも450Mbpsの速度が出ているので、受信強度も良好です。
機種 | 無線速度 |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP Envy x360 13-ay | 570Mbps |
HP Envy x360 14-fc | 550Mbps |
Yoga 7i 2-in-1 Gen9 | 530Mbps |
ThinkPad X1 Carbon Gen13 | 530Mbps |
IdeaPad Sim 5 Light Gen10 | 550Mbps |
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen9 | 560Mbps |
Yoga Slim 7x Gen9 | 560Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
IdeaPad Sim 5 Gen10 | 610Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionの性能・処理速度

パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- ストリートファイター6(重量級)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続してパフォーマンスで計測しています。
PassMarkは、バランスや電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34286 |
Core i7-13700H | 30030 |
Ryzen AI 9 365 | 29163 |
Ryzen 7 8845HS | 28671 |
Ryzen 7 8840HS | 24445 |
Core Ultra 7 155H | 24950 |
Ryzen 7 8840U | 23821 |
Ryzen 7 7735HS | 23722 |
Ryzen 5 8645HS | 22787 |
Core Ultra 5 125H | 21300 |
Ryzen 5 8640U | 20772 |
Core Ultra 7 258V | 19486 |
Core Ultra 5 226V | 18789 |
Core Ultra 7 155U | 16759 |
Core Ultra 5 125U | 17413 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 5 7535HS | 18312 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると十分快適に使えます。
15000以上のCPUを選ぶと、4年は快適に使えるでしょう。
めやすはRyzen 5 7530U以上です。
Intel Core Ultra 7 258Vは、最新のCPUですがピーク性能を重視しておらず、省電力性能を重視しています。またグラフィック性能も高いCPUです。
ピーク性能を重視はしていないとはいっても、普段使いには十分な性能があります。
PassMark
電源接続時(パフォーマンス)

電源接続時(バランス)

バッテリー駆動時

PassMarkスコアは、ピーク性能を重視していないCPUのため、マルチスレッドのスコアは中の上といったスコアですが、シングルスレッドのスコアがとても高いです。
経験上、シングルスレッドのスコアは、高負荷作業ではない普段使いに効きます。
マルチ/シングル | パフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 20863 | 17455 |
シングルスレッド | 4137 | 4282 |
また、バッテリー駆動時ではシングルスレッドのスコアの落ち幅がやや大きいという結果でした。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 20863 | 15601 |
シングルスレッド | 4137 | 2382 |
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i7-13700HX | 36225 | 3955 |
Core Ultra 7 155H(レノボIdeaPad Pro 5i) | 32740 | 3846 |
Ryzen AI 9 365 | 32104 | 4065 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 27184 | 3546 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 27215 | 3796 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Ryzen 5 8645HS | 24604 | 3858 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 22241 | 4396 |
Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 20384 | 4390 |
Core Ultra 7 258V(ThinkPad X1) | 20863 | 4137 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 24100 | 3845 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Ryzen 7 7735HS | 24988 | 3461 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 23729 | 3926 |
Ryzen 7 8840U | 23428 | 3822 |
Ryzen 5 8640U | 22006 | 3585 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 18956 | 3842 |
Core Ultra 5 125U | 19263 | 3499 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 7535HS | 17337 | 3148 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Ryzen 5 7530U | 16775 | 3269 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
最新CPUとしてマルチのピーク性能はそれなりですが、シングルのスコアが高いです。
CineBench R23

マルチコアスコア:8473
シングルコアスコア:1851
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向で、マルチのスコアはそこそこですが、シングルのスコアが高いです。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen AI 9 365 | 16240 | 1929 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 13246 | 1690 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 5 8645HS | 12767 | 1743 |
Ryzen 7 8840U | 11881 | 1674 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 11421 | 1677 |
Ryzen 7 7735HS | 11953 | 1506 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 10378 | 1971 |
Core Ultra 7 258V(ThinkPad X1) | 8473 | 1851 |
Ryzen 5 8640U | 10266 | 1695 |
Core Ultra 7 155H | 9702 | 1788 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 5 125U | 9201 | 1550 |
Core Ultra 7 155U | 7749 | 1760 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Ryzen 5 7535HS | 7025 | 1276 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
同じCPUを搭載しているレノボYogaよりもスコアは少し低く、モバイル性能を意識したセッティングであると見受けられます。

CineBench2024のスコアは以下でした。
マルチコア:520
シングルコア:118
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen AI 9 365 | 1016 | 113 |
Intel Core Ultra 7 258V | 520 | 118 |
Ryzen 5 8645HS | 734 | 104 |
Ryzen 7 6800U | 631 | 85 |
こちらもシングルのスコアがとても高い傾向となっています。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:6653
Essentials:9745(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高いスコアです。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:8851(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
Digital Contents Creation:9265
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
非常に高いスコアです。
Intel Core Ultra 1シリーズを搭載したレノボYoga Slim 7i 2-in-1 Gen9と比較してみました。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13:Intel Core Ultra 7 258V
レノボ Yoga 7i 2-in-1 Gen9(Intel):Intel Core Ultra 7 155H
計測内容 | ThinkPad X1 | Yoga 7i |
トータル | 6653 | 6825 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 10487 | 16262 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8732 | 8610 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 10108 | 9706 |
Spreadsheets Score(表計算) | 10930 | 10329 |
Writing Score(文書作成) | 7169 | 7445 |
Photo Editing Score(画像編集) | 15206 | 13770 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 7981 | 7331 |
Video Editing Score(動画編集) | 6555 | 6949 |
性能重視のIntel Core Ultra 7 155Hと比較しても、全体的にスコアはほぼ同じでした。
Geekbench AI
Intel Core Ultra 7 258VのAI性能は、47TOPSとなります。NPUというAI処理を専門に行うプロセッサーを搭載しています。
TOPSとは、「Tera Operations per Second」の略称で、「システムが1秒間に何兆回の演算を実行できるか」を示します。
例えば、10TOPSならば、1秒間に10兆回の演算が実行できるコンピューティングパワーを表します。1秒間に10兆回の演算性能を持つCPUなら、「10TOPS」となります。
CPU | TOPS |
GeForce RTX 4060 Laptop GPU | 233 TOPS |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 55 TOPS |
AMD Ryzen AI 9 365 | 50 TOPS |
Intel Core Ultra 7 258V | 47 TOPS |
Intel Core Ultra 7 155H | 11 TOPS |
TOPSの値でみると、1世代前のIntel Core Ultra 7 155Hの4倍以上の性能があります。
ただし外部GPUのGeForceと比較すると性能はそれなりというところです。
以下はGeekBench AIのスコアです。

Single Precision Score(単精度スコア):2270
Half Precision Score(半精度スコア):1186
Quantized Score(量子化スコア):4521
という結果でした。
直近でレビューした、最新ハイエンドCPUのAMD Ryzen AI 9 365のスコアが
Single Precision Score(単精度スコア):3311
Half Precision Score(半精度スコア):1457
Quantized Score(量子化スコア):6624
でした。AMD Ryzen AI 9のほうが1.5倍ほどのスコアになっており、TOPSの値だけで見るとさほど変わらないのでは?と思ったのですがこれだけの差がありました。
AIの性能を測るベンチマークは、まだ対応ソフトがほとんどないというのもあり、何が適切かを探しているところですが、目安の1つとして紹介をしておきます。
Crystal DiskMark

当機種は超高速なSSDを搭載しています。
シーケンシャルリードが10000を優に超えており、超高速です。いままで測定してきた中でも倍程度の性能がありました。
機種 | シーケンシャルリード |
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 | 13656 |
HP Envy 14-fc(2024年式) | 7142 |
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh | 6618 |
レノボIdeaPad Slim 5 Light Gen10 | 6602 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボThinkBook 14 Gen 7 | 6186 |
レノボYoga Slim 7i Aura Edition | 6185 |
HP Envy 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga Pro 7 Gen9 | 5177 |
レノボIdeaPad Slim 5 Gen10 | 5095 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボYoga 7i Gen9 | 5054 |
HP EliteBook 635 Aero G11 | 5027 |
レノボYoga 7 Gen9 | 5022 |
HP Envy 14-fa(2024年式) | 5000 |
レノボIdeaPad Pro 5i Gen9 | 4996 |
HP Pavilion Aero 13-bg | 4930 |
レノボThinkPad X1 Gen12 | 4773 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP Pavilion 16-af | 3593 |
HP Envy 13-ay(2021年式) | 3500 |
FF14 黄金のレガシー ベンチマーク(中~重量級3D)

標準品質(ノートPC)でやや快適の結果となりました。
グラフィック性能は、CPU内蔵としてはとても高いですが、同CPU搭載のレノボYogaには及ばない性能でした。
CPU | スコア |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 9373 |
Intel Core Ultra 7 155H | 8687 |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボThinkPad X1 Carbon Gen13) | 7438 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 7422 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 5496 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 5270 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 5130 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 4750 |
AMD Ryzen 7 8840U | 4848 |
AMD Ryzen 5 8640U | 4843 |
Intel Core Ultra 7 155U | 4271 |
Intel Core Ultra 5 125U | 3732 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)

やや快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 5798 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(HP OmniBook) | 5423 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量)(レノボ) | 4719 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(レノボThinkPad X1 Carbon) | 4567 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(レノボYoga) | 4523 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量)メモリ32GB | 4188 |
AMD Ryzen 5 8645HS(軽量) | 4014 |
AMD Ryzen 7 8840U(軽量) | 3977 |
Intel Core Ultra 5 125H(軽量) | 3808 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量)(HP) | 3699 |
AMD Ryzen 5 8640U(軽量) | 3589 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量)メモリ16GB | 3355 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
AMD Ryzen 5 7535HS(軽量) | 2979 |
Intel Core Ultra 7 155U(軽量) | 2897 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core Ultra 5 125U(軽量) | 2333 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのグラフィックスコアは9533でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 12500 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9747 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 9702 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 9675 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボThinkPad | 9533 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 7600 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵)(HP) | 7495 |
AMD Ryzen 5 8645HS(CPU内蔵) | 6771 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
AMD Ryzen 5 8640U(CPU内蔵) | 6376 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 6261 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5401 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 4955 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 4419 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
グラフィック性能はとても高く、エントリーGPUのGTX1650なみの性能があります。
Time Spyのスコアは3741でした。

グラフィックボード | 3DMark Time Spy |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 4007 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 3841 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボThinkPad | 3741 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 3558 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 2829 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 2912 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 2588 |
AMD Ryzen 5 8645HS(CPU内蔵) | 2383 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 2042 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 1952 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 1790 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 1279 |
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 10秒 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 12秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 13秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 13秒 |
Intel Core Ultra 7 155H | 13秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 14秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 17秒 |
Intel Core Ultra 7 258V | 17秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 18秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 20秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 20秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
書き出し速度は、まずまずという結果でした。
ストリートファイター6ベンチマーク

グラフィック設定をLOWにすると、スコアは100/100となり十分にプレイできる程度の性能があります。
ストリートファイター6は重いゲームなので、外部GPUなしで遊ぶのは厳しいのですが、グラフィック設定をLOWにすれば遊べる程度の性能があり、これは素晴らしいです。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

動画編集ソフトDavinci Resolveで、5分45秒のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
以前までDavinci Resolveバージョン18で計測していたのですがバージョン19が出てしばらく経ったので、19に切り替えて計測しています。
18→19にバージョンアップすることで以前よりもかなり書き出し速度が向上しています。
そのため18での計測結果が比較にならず・・・19での計測結果のみ載せています。
CPU | 時間 |
Intel Core Ultra 7 155H+GeForce RTX 4050 Laptop | 38秒 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 54秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 1分11秒 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 1分16秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分32秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 1分42秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 2分22秒 |
Intel Core Ultra 7 258V | 2分28秒 |
書き出し速度はなぜか、かなり遅かったです・・・
何度か試してみたのですが結果は変わらずで、マルチ性能はそこそこですがGPU性能が高いので、もっと早い書き出しができると予想していたのですが、完全に予想外の結果になりました。
いろいろDavinci Resolve側の設定をいじってみたのですが大差はなく、遅かったのは以下の理由が考えられます。
- Davinci Resolveの無償版を使っているのでソフト側がCPUにうまく対応できていない
- 当機種とDavinci Resolveの相性が悪い
マルチ性能だけでみても少なくとも、Intel Core Ultra 7 155Uよりは早くなるはずなのですが・・・動画編集に使いたい方は注意したほうがよいでしょう。
参考までにバージョン18で、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を他CPUで計測した結果も載せておきます。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・レノボIdeaPad Pro) | 54秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 1分04秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・HP Spectre) | 1分06秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 1分07秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 1分11秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ16GB) | 1分11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 1分16秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 1分23秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 1分26秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
書き出し速度は予想に反して遅く、あくまでDavinci Resolveの無償版だけでみると動画編集の効率はあまり良くなさそうです。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけはじめたときの状態です。

負荷をかけ続けた時の状態です。



上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、95℃前後まで上がりました。
その後時間経過で温度が下がります。
CPU電力は、負荷をかけると35W弱程度まで上がりますがこちらも時間経過で下がります。
この間、キーボードはまったく熱くならず、普通に使えます。

負荷をかけたときの温度状況は上記の通りで、キーボードはほとんど熱くなっていませんでした。

また、負荷をかけた時の音については少し聞こえますが小さいです
負荷をかけた時の音についてはサー…という音が少し、聞こえる程度で、騒音計で測定すると大体33db前後の数値になっていました。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
負荷をかけても、パフォーマンスモードであってもさほど音は大きくなく、温度も高くなりませんので普通に使えます。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Editionのレビュー評価まとめ

評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | △(書き出し速度は早くない) |
ゲーム | △~〇(外部GPUなしとしてはトップクラスの性能) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
比較項目 | レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
CPU性能(PassMark) | B+ (実測20863) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | A (実測9553) |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ総合評価 | S |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
ディスプレイ解像度 | A(2880×1800) |
ディスプレイ輝度 | A (400nit) |
ディスプレイ色域 | A+ (100%DCI-P3) |
ボディ質感 | A |
キーボード | S |
重さ・持ち運びやすさ | A+ (実測982g) |
インターフェイス | B++ |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | A++(57Whr 実測9:30) |
認証 | 顔認証、指紋認証 |
その他機能 | – |
価格・コスパ | B(23.75万円~)レビュー機30.93万 |
おすすめ度 | A+ |
価格は高めですが、全体的に素晴らしい出来です。
14インチで重さ1kg未満というのがまず貴重というのと、バッテリー持ちもとても良いです。
キーボードも全ノートパソコンの中でトップクラスによく、ビジネスモバイルノートパソコンとして極めて優秀です。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13の良い点

- 14インチで982gと超軽量
- バッテリー持ちが全機種トップレベルで良い
- キーボードが全機種トップレベルで良い
- 米軍調達基準のMIL-STD-810H 認定を受けており耐久性も良い
とにかく、ビジネスモバイルとして持ち運びに特化した性能および耐久性です。
キーボードも素晴らしく、仕事の相棒としてとても心強い1台になります。
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13で気になった点
- 価格が高い
- 性能は中の上程度
価格は高めでスタートプライスが23.75万からです。
この価格を迷いなく捻出できる人は、仕事道具に妥協をしない人など一部の方に限られるでしょう。
また、Intel Core Ultra 7 258V自体、ピーク性能を追い求めたCPUではないですが、全体的なセッティングとしても省電力性能重視で、性能は中の上程度で過度な期待はしないほうがよいでしょう。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- ビジネスモバイル用途として仕事道具に妥協したくない人
ThinkPad X1 シリーズ自体が、ThinkPad のフラッグシップ機種なので、ビジネスモバイルノートパソコンとして最高峰のシリーズと言えるのですが、当世代より重さも1kg未満となり、魅力がさらに増しました。
バッテリー持ちも素晴らしく、キーボードもトップレベルに良いので、仕事道具に妥協したくない人が買うべき機種のうちの1つだなと感じる1台です。
ビジネス用として予算があるなら文句なしにおすすめしたい1台です。
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