レノボのビジネスモバイルノートパソコン
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition
をレノボより借用しましたので実機レビューを書きます。



レビュー機のマシンのスペック以下の通りです。
- CPU:Intel Core Ultra 7 258V
- メモリ32GB
- SSD 1TB
- 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, HDR600 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit
- 重さ1.29kg(実測値)
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの特徴は
- ThinkPadらしくないデザイン、完成度高くコスパは良い。
と言えます。
ThinkPadという名前はついていますがまったく、ThinkPadらしいデザインではありません。
14インチで実測1.29kgと持ち運べるくらいの重さで、CPUも省電力性能重視のIntel Core Ultra 5 226V, Intel Core Ultra 7 258Vを搭載しているのでモバイル向きの機種です。
どんな人向けの機種かという
- 持ち運んで性能の高いノートパソコンを使いたい。
- キーボードにも妥協したくない。
- 従来のThinkPadデザインが好きではない。
上記の人向きの機種と言えます。
20万円以下からの価格で購入でき、ThinkPadデザインらしくなく、ある意味普通な見た目になっているので、ビジネス以外の用途にもハマる機種なんじゃないかと言えます。
デザインがThinkPadらしからぬ、のは個人的には気に入っており、ぱっと見、「これはThinkPadと言ってもいいのか・・・?まあレノボがThinkPadというにはそうなんでしょう(^^;」というデザインですが、こちらのほうが、普段使いでも違和感なく使えるのでよいデザインと感じました。
総じて完成度が高く、価格も抑えめであるのでとてもおすすめの1台です。
動画も作成しました。
OS | Windows 11 Home, Windows 11 Pro |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V/228V, ンテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
グラフィックス | CPU内蔵 (インテル® Arc™ グラフィックス 130V, 140V) |
メモリ | 16 ~ 32GB LPDDR5X-8533MT/s |
ディスプレイ1 | 14インチ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) マルチタッチ非対応, HDR500 True Black, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
ディスプレイ2 | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, HDR600 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, VRR 30-120Hz, ブルーライト軽減パネル |
SSD | 256 GB ~1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC OPAL対応 |
無線 | インテル® Wi-Fi 7 BE201 2×2 & Bluetooth® |
カメラ1 | 800万画素カメラ、IRカメラ (電子式プライバシーシャッター付) |
カメラ2 | IRカメラ、1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 311.8 x 212.3 x 6.7(前端) – 6.7(後端)mm/ 17.18(最厚部)mm |
電源 | 65W スリム GaN ACアダプター |
駆動時間 | 55Whr 最大 JEITA測定法 3.0: 動画再生時 約13.5時間・アイドル時 約19.7時間 |
重量 | 1.21kg~ |
価格 | 18万円台~ |
- ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition 特徴とおすすめポイント
- ライバル機種との比較
- ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのスペック
- ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの価格
- ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの外観と機能
- ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの性能・処理速度
- 排熱性能と静粛性について
- ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのレビュー評価まとめ
- ワイヤレスイヤホンのLenovo TWS イヤホン(ThinkPad X9)の紹介
- 関連記事
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition 特徴とおすすめポイント

総合評価
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。
比較項目 | ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
CPU性能(PassMark) | B+ (実測21755) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | A (実測8731) |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ総合評価 | S |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
ディスプレイ解像度 | A+ (2880x1800) |
ディスプレイ輝度 | A+ (500nit) |
ディスプレイ色域 | A+ (100%DCI-P3) |
ボディ質感 | A |
キーボード | A+ |
重さ・持ち運びやすさ | B (実測1296g) |
インターフェイス | B- |
USB-A | × |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | 800万画素カメラ、IRカメラ |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | B+(55Whr 実測8:37) |
認証 | 顔認証、指紋認証 |
その他機能 | – |
価格・コスパ | B- (28.9万)※最安構成はA(18.9万) |
おすすめ度 | A |
レビュー機の構成は最上級構成となり、この構成だと3年間プレミアサポートがついて28.9万円と高くなります。
最安構成のIntel Core Ultra 5 226Vに、WXUGAの有機EL構成であれば、18.9万からと価格を抑えて購入できます。
総合力はとても高いです。ボディ質感やキーボードも素晴らしく、14インチで1.3kg未満と比較的軽く、スキのない完成度です。
ThinkPadらしくないデザイン


ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、従来のThinkPadシリーズとは全く違ったデザインをしています。
ThinkPadというよりは、ThinkBookやYogaシリーズに近い?見た目と言えます。
私は個人的には、従来のThinkPadデザインよりこっちのほうが好みです。
キーボードにトラックポイントなし

ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、ThinkPadらしくないデザインということで、キーボードにも赤いトラックポイントがありません。
キー自体は、配置は綺麗で、ThinkPadで採用されているキーの真ん中が少しくぼんだ形状になっており、打鍵感は良好でした。
コスパも意外と良い
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、最安構成であれば、Intel Core Ultra 5 226V+有機ELで18.9万と、コスパが良いです。
Intel Core Ultra 5 226Vや、Intel Core Ultra 7 258Vを搭載した機種は高く、20万~であるのが主流であるので、20万未満で発売してきた当機種は、ThinkPadにしてはかなり価格を抑えてきたなと感じます。
ボディサイズは14インチで1.29kgで持ち運びも可能

ボディサイズは14インチで重さは1296gと、1.3kgを切る重さになっており、持ち運びもしやすい軽さになっています。
14インチで約1.3kgというのは、軽いほうで、個人的意見としては、13インチで重さ1kg程度の機種よりは、14インチで重さ1.3kgのほうが、持ち運びにも大差はなく、画面が見やすいので14インチのほうが良いと感じます。
Copilot+PCの要件を満たした機種

当機種はマイクロソフトが定義する「AI活用を前提に最適化されたWindowsパソコン」の要件を満たすCopilot+ PCをクリアするノートパソコンとなっています。
Copilot+ PCの要件を満たすためには、毎秒40兆回以上(40TOPS)の操作をできるNPUを搭載する必要があります。
Intel Core Ultra 7 258Vではこの仕様を満たす、47TOPSの性能を持っています。
ちなみに2024年に登場したIntel Core Ultra 7 155Hでさえ、NPUの性能は、11TOPSということのため、いかにNPU性能が高いか、ということが分かります。
また、Copilot+ PC要件を満たしていれば、コクリエイターなど、生成AIの機能を無償で使うことができます。
正直、これらのAI機能というのは、まだ成長途上といったところで、ソフトウェアはまだこれからという感じですが、これからの展開に期待が持てます。

ローカルで生成AI機能を使えるようにすることについて、最近メーカーの製品説明会でIntelの発表を聞いていたのですが、今後はコスト・プライバシー・低遅延などを理由にローカルAIを推していくようです。
現在の生成AIはクラウド上での実行が主流ですが、たしかにプログラミングなどは、セキュリティや低遅延の面を考えるとローカルで使えた方が良いというのはその通りで、しばらくメーカーのAI推しというのは続くんじゃないかと考えています。
ライバル機種との比較

ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのライバル機種を2機種紹介し、コスパの良さを解説します。
14インチでIntel Core Ultra 2シリーズを搭載し、モバイルノートとして使える機種を比較対象とします。
HP OmniBook X Flip 14-fm
Intel版
OS | Windows 11 Home |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V, インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
メモリ | 16 ~ 32GB |
グラフィックス | インテル® Arc™ グラフィックス 130V, 140V |
ディスプレイ | 14.0インチ・2.8K・OLED タッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / DCI-P3 100% / 48~120Hz / 最大10.7 億色) |
SSD | 512 GB ~ 1TB SSD |
無線LAN | IEEE802.11be(Wi-Fi 7)、Bluetooth 5.4 |
電源 | 65W USB Type-C™ スリムACアダプター (動作電圧:100-240 VAC、動作周波数:50-60 Hz) |
外形寸法 | 約 313 × 218× 14.6-16.9 mm |
駆動時間 | 最大17時間30分 |
重量 | 1.39kg |
その他 | HP リチャージャブル MPP2.0 アクティブペン |
価格 | 21万円台~ |
1機種目の比較は、HP OmniBook X Flip 14-fmです。
インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226Vと同じCPUを搭載し、価格は21.23万~とこちらの方が少し高いです。
ただHPは、セール価格で値段を下げてくるので、コスパ勝負となると今後どれくらい安くなるかにもよりそうです。
ASUS Zenbook S14 (UX5406)

ASUS Zenbook S14 (UX5406)は、Intel Core Ultra 5 226Vを搭載し19.98万円からとなっています。
14インチで1.2kgからと軽く、有機ELなのでこちらもコスパは良いのですが、スタート価格はThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのほうが安いです。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのスペック
OS | Windows 11 Home, Windows 11 Pro |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー 226V/228V, ンテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258V |
グラフィックス | CPU内蔵 (インテル® Arc™ グラフィックス 130V, 140V) |
メモリ | 16 ~ 32GB LPDDR5X-8533MT/s |
ディスプレイ1 | 14インチ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) マルチタッチ非対応, HDR500 True Black, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
ディスプレイ2 | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, HDR600 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, VRR 30-120Hz, ブルーライト軽減パネル |
SSD | 256 GB ~1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC OPAL対応 |
無線 | インテル® Wi-Fi 7 BE201 2×2 & Bluetooth® |
カメラ1 | 800万画素カメラ、IRカメラ (電子式プライバシーシャッター付) |
カメラ2 | IRカメラ、1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 311.8 x 212.3 x 6.7(前端) – 6.7(後端)mm/ 17.18(最厚部)mm |
電源 | 65W スリム GaN ACアダプター |
駆動時間 | 55Whr 最大 JEITA測定法 3.0: 動画再生時 約13.5時間・アイドル時 約19.7時間 |
重量 | 1.21kg~ |
価格 | 18万円台~ |
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの価格
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、最安構成であれば、Intel Core Ultra 5 226V+有機ELで18.9万と、コスパが良いです。
Intel Core Ultra 5 226Vや、Intel Core Ultra 7 258Vを搭載した機種は高く、20万~であるのが主流であるので、20万未満で発売してきた当機種は、ThinkPadにしてはかなり価格を抑えてきたなと感じます。
ただし、レビュー機のようにIntel Core Ultra 7 258V+2.8K解像度の有機ELを搭載した構成とすると、一気に高くなってしまいます。
こうなるとコスパはいまいちになってしまい、実用上の性能からしてもIntel Core Ultra 5 226Vで十分なので、コスパから見てもIntel Core Ultra 5 226V搭載構成を選んだほうがよいと言えます。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの外観と機能
外観・デザイン・質感






まったくもってThinkPadらしいデザインではありません(^^;
外観はレノボの他製品のThinkBookや、Yogaシリーズといったほうがしっくりとくるようなデザインです。
ボディはしっかりと高級感があります。

レノボがなぜ、このデザインでThinkPadシリーズとしているかはちょっとわからないのですが、従来のThinkPadデザインが好きになれない人には逆におすすめなのかなと言えます。

キーボードも赤のトラックポイントがなく、「これがThinkPadなのか・・・?」と感じるようなデザインではありますが(^^;
個人的には、デザインは当機種のほうが好きですね。
重さ

メーカー公称の重量は1.21kg~です。実測値は1296gでした。
14インチとしては比較的軽く、持ち運びやすい重さです。

アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで214gとなります。電源アダプターもやや軽いです。
本体実測値 | 1296g |
---|---|
アダプター | 214g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
ディスプレイ1 | 14インチ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) マルチタッチ非対応, HDR500 True Black, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
ディスプレイ2 | 14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, HDR600 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit, VRR 30-120Hz, ブルーライト軽減パネル |

レビュー機は14インチ 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 反射防止/汚れ防止, マルチタッチパネル, HDR600 True Black, 100%DCI-P3, 500 nit のディスプレイでした。Intel Core Ultra 7 258V構成だとこちらのディスプレイになります。
Intel Core Ultra 5 226Vだと、WXUGAの有機ELを選ぶこともできます。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition

HP OmniBook Ultra 14-fd(IPS)

上の写真はIPS液晶の機種との比較です。
色鮮やかさが圧倒的に違い、最高級に綺麗なディスプレイです。
キーボード

ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、ThinkPadらしくないデザインということで、キーボードにも赤いトラックポイントがありません。
キー自体は、配置は綺麗で、ThinkPadで採用されているキーの真ん中が少しくぼんだ形状になっており、打鍵感はとても良好でした。

打鍵感は良好で、キーピッチも十分に確保されており打ちやすいです
キーボードで点数をつけるなら90~95点くらいで、とても打ちやすいキーボードです。
タッチパッドの操作も良好です。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証にも対応しています。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- HDMI
- USB4 (Thunderbolt™ 4 対応)
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- USB4 (Thunderbolt™ 4 対応)
となります。
インターフェイスはUSB Type-Aがないのが注意点です。
USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。

バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは55Whrと、14インチとしては少な目のバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | JEITA測定法 3.0: 動画再生時 約13.5時間・アイドル時 約19.7時間 |
---|---|
残量0%まで | 8時間37分 |
バッテリー持ちは長いです。バッテリー容量は多くはないですが、Intel Core Ultra 7 258Vの省電力性能が優秀なのでバッテリー持ちは長いです。
今回、Intel Core Ultra 7 258V+解像度2.8K有機ELで試しましたが、解像度WXUGAの有機EL+Intel Core Ultra 5 226Vであればもっと長く使えるでしょう。
持ち運んで電源のない環境で使う用途にもバッチリ対応できます。
カメラ
カメラのスペックは、800万画素カメラ、IRカメラ (電子式プライバシーシャッター付)となります。
Intel Core Ultra 5 226Vの場合、1080pのカメラになるようです。
顔認証にも対応しています。


ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはいままでのパソコンカメラの中でもトップクラスに綺麗で、Web会議も問題なくこなせます。
スピーカー

底面にスピーカーが搭載されています。
スピーカーの音質は主観ですが普通です。
レノボYoga 770が10点とすると、8点くらいです。
ノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、レノボYoga 770のスピーカーはかなり優秀ということが分かっており、Yoga770より劣るかな、という印象です。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋で計測してみたところ、510Mbpsと十分な速度が出ていました。
機種 | 無線速度 |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP Envy x360 13-ay | 570Mbps |
HP Envy x360 14-fc | 550Mbps |
Yoga 7i 2-in-1 Gen9 | 530Mbps |
ThinkPad X1 Carbon Gen13 | 530Mbps |
IdeaPad Sim 5 Light Gen10 | 550Mbps |
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen9 | 560Mbps |
Yoga Slim 7x Gen9 | 560Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
HP OmniBook Ultra 14-fd | 580Mbps |
IdeaPad Sim 5 Gen10 | 610Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの性能・処理速度

パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- ストリートファイター6(重量級)
- モンスターハンターワイルズ(重量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し

計測結果については、電源に接続して最高のパフォーマンスで計測しています。
PassMarkは、平衡型(デフォルト)や電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34286 |
Ryzen AI 9 HX 375 | 31950 |
Ryzen AI 9 365 | 29163 |
Ryzen 7 8845HS | 28671 |
Ryzen 7 8840HS | 24445 |
Core Ultra 7 155H | 24950 |
Ryzen 7 8840U | 23821 |
Ryzen 7 7735HS | 23722 |
Ryzen 5 8645HS | 22787 |
Core Ultra 5 125H | 21300 |
Ryzen 5 8640U | 20772 |
Core Ultra 7 258V | 19486 |
Core Ultra 5 226V | 18789 |
Core Ultra 7 155U | 16759 |
Core Ultra 5 125U | 17413 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 5 7535HS | 18312 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると十分快適に使えます。
15000以上のCPUを選ぶと、4年は快適に使えるでしょう。
めやすはRyzen 5 7530U以上です。
Intel Cora Ultra 7 258Vは20000近いスコアで、普段使いには十分すぎる性能があります。
スコア的には、1世代前のIntel Core Ultra 7 155Hよりも落ちますが、シングルスレッドのスコアが高く、ピークパワーよりも普段使いでの快適性や電力効率を重視したCPUであると言えます。
PassMark
電源接続時(パフォーマンス)

電源接続時(デフォルト)

バッテリー駆動時

PassMarkスコアは極めて高く、マルチ・シングルともにノートパソコンCPUとしてはトップクラスの性能です。
公式サイト平均値を大きく上回る数値が出ており、パソコン自体で性能を十二分に引き出せているとも言えます。
マルチ/シングル | パフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 21755 | 15869 |
シングルスレッド | 4234 | 4299 |
また、バッテリー駆動の場合シングルのスコアの落ち幅がやや大きいです。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 21755 | 16103 |
シングルスレッド | 4234 | 2545 |
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Ryzen AI 9 HX 375 | 37145 | 4068 |
Core i7-13700HX | 36225 | 3955 |
Core Ultra 7 155H(レノボIdeaPad Pro 5i) | 32740 | 3846 |
Ryzen AI 9 365 | 32104 | 4065 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 27184 | 3546 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 27215 | 3796 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Ryzen 5 8645HS | 24604 | 3858 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 22241 | 4396 |
Core Ultra 7 258V(ThinPad x9) | 21755 | 4234 |
Core Ultra 7 258V(ThinkPad X1) | 20863 | 4137 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 24100 | 3845 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Ryzen 7 7735HS | 24988 | 3461 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 23729 | 3926 |
Ryzen 7 8840U | 23428 | 3822 |
Ryzen 5 8640U | 22006 | 3585 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 18956 | 3842 |
Core Ultra 5 125U | 19263 | 3499 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 7535HS | 17337 | 3148 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Ryzen 5 7530U | 16775 | 3269 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
とくにシングルのスコアが高く、シングルはトップクラスの性能です。
CineBench R23

マルチコアスコア:9662
シングルコアスコア:1901
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向でシングルのスコアが高い傾向です。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen AI 9 HX 375 | 18428 | 1935 |
Ryzen AI 9 365 | 16240 | 1929 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 13246 | 1690 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 5 8645HS | 12767 | 1743 |
Ryzen 7 8840U | 11881 | 1674 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 11421 | 1677 |
Ryzen 7 7735HS | 11953 | 1506 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 10378 | 1971 |
Core Ultra 7 258V(ThinkPad X9) | 9662 | 1901 |
Ryzen 5 8640U | 10266 | 1695 |
Core Ultra 7 155H | 9702 | 1788 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 5 125U | 9201 | 1550 |
Core Ultra 7 155U | 7749 | 1760 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Ryzen 5 7535HS | 7025 | 1276 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |

CineBench2024のスコアは以下でした。
マルチコア:537
シングルコア:121
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen AI 9 HX 375 | 1100 | 114 |
Ryzen AI 9 365 | 1016 | 113 |
Intel Core Ultra 7 258V | 537 | 121 |
Ryzen 5 8645HS | 734 | 104 |
Ryzen 7 6800U | 631 | 85 |
こちらもシングルコアのスコアはとても高いです。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:6941
Essentials:10442(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、極めて高いスコアです。10000超えはほとんど見ないくらい高いスコアです。
実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:9007(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
Digital Contents Creation:9651
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
非常に高いスコアです。
CPU | トータルスコア |
Ryzen AI 9 HX 375 | 7751 |
Intel Core Ultra 7 258V | 6941 |
Ryzen 5 8645HS | 6865 |
Ryzen 7 8840HS | 6600 |
Intel Core Ultra 7 155H | 6465 |
Intel Core Ultra 7 155U | 5915 |
トータルスコア比較としても、直近の主流CPUよりも性能は高いです。
最新の超高性能AMDのCPUを搭載したクリエイティブワーク向けの機種HP OmniBook Ultra 14-fdと比較してみました。
HP OmniBook Ultra 14-fd:AMD Ryzen AI 9 HX 375
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition:Intel Core Ultra 7 258V
計測内容 | HP OmniBook | ThinkPad X9 |
トータル | 7751 | 6941 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 13406 | 13092 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 9033 | 8688 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 10626 | 10012 |
Spreadsheets Score(表計算) | 14065 | 11334 |
Writing Score(文書作成) | 7791 | 7158 |
Photo Editing Score(画像編集) | 16970 | 17005 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 11282 | 7940 |
Video Editing Score(動画編集) | 7143 | 6659 |
超高性能なAMD Ryzen AI 9 HX 375と比較しても、見劣りしない性能の高さがあります。
実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適なので、とても優秀なCPUです。
Geekbench AI
Intel Core Ultra 7 258VのAI性能は、47TOPSとなります。NPUというAI処理を専門に行うプロセッサーを搭載しています。
TOPSとは、「Tera Operations per Second」の略称で、「システムが1秒間に何兆回の演算を実行できるか」を示します。
例えば、10TOPSならば、1秒間に10兆回の演算が実行できるコンピューティングパワーを表します。1秒間に10兆回の演算性能を持つCPUなら、「10TOPS」となります。
CPU | TOPS |
GeForce RTX 4060 Laptop GPU | 233 TOPS |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 55 TOPS |
AMD Ryzen AI 9 365 | 50 TOPS |
Intel Core Ultra 7 258V | 47 TOPS |
Intel Core Ultra 7 155H | 11 TOPS |
TOPSの値でみると、2024年の高性能CPUとして主流だったIntel Core Ultra 7 155Hを圧倒的に上回る性能があります。
ただし外部GPUのGeForceと比較すると性能はそれなりというところです。
以下はGeekBench AIのスコアです。
Intel Core Ultra 7 258V

Single Precision Score(単精度スコア):2372
Half Precision Score(半精度スコア):1241
Quantized Score(量子化スコア):4728
という結果でした。
AMD Ryzen AI 9 HX 375

参考までに直近でレビューした、最新CPUのAMD Ryzen AI 9 HX 375のスコアが
Single Precision Score(単精度スコア):3515
Half Precision Score(半精度スコア):1518
Quantized Score(量子化スコア):6816
となり、AMD Ryzen AI 9 HX 375のほうが、約1.5倍の性能があり、TOPSの値だけみるとさほど違いはないように思いましたがこのベンチマーク上ではこれだけの差がありました。
AIの性能を測るベンチマークは、まだ対応ソフトがほとんどないというのもあり、何が適切かを探しているところですが、目安の1つとして紹介をしておきます。
Crystal DiskMark

当機種は超高速なSSDを搭載しています。
シーケンシャルリードが6000を超えており、とても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
レノボThinkPad X1 Carbon Gen13 | 13656 |
HP Envy 14-fc(2024年式) | 7142 |
HP OmniBook Ultra 14-fd | 6912 |
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh | 6618 |
レノボ ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition | 6610 |
レノボIdeaPad Slim 5 Light Gen10 | 6602 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボThinkBook 14 Gen 7 | 6186 |
レノボYoga Slim 7i Aura Edition | 6185 |
HP Envy 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga Pro 7 Gen9 | 5177 |
レノボIdeaPad Slim 5 Gen10 | 5095 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボYoga 7i Gen9 | 5054 |
HP EliteBook 635 Aero G11 | 5027 |
レノボYoga 7 Gen9 | 5022 |
HP Envy 14-fa(2024年式) | 5000 |
レノボIdeaPad Pro 5i Gen9 | 4996 |
HP Pavilion Aero 13-bg | 4930 |
レノボThinkPad X1 Gen12 | 4773 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP Pavilion 16-af | 3593 |
HP Envy 13-ay(2021年式) | 3500 |
FF14 黄金のレガシー ベンチマーク(中~重量級3D)

標準品質(ノートPC)でやや快適の結果となりました。
CPU内蔵としては高いスコアとなりました。
CPU | スコア |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 9373 |
Intel Core Ultra 7 155H | 8687 |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボThinkPad X1 Carbon Gen13) | 7438 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 7422 |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 7150 |
Intel Core Ultra 7 258V(ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition) | 6480 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 5496 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 5270 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 5130 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 4750 |
AMD Ryzen 7 8840U | 4848 |
AMD Ryzen 5 8640U | 4843 |
Intel Core Ultra 7 155U | 4271 |
Intel Core Ultra 5 125U | 3732 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)

やや快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 5798 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(HP OmniBook) | 5423 |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 5097 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量)(レノボ) | 4719 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(レノボThinkPad) | 4678 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(レノボYoga) | 4523 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量)メモリ32GB | 4188 |
AMD Ryzen 5 8645HS(軽量) | 4014 |
AMD Ryzen 7 8840U(軽量) | 3977 |
Intel Core Ultra 5 125H(軽量) | 3808 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量)(HP) | 3699 |
AMD Ryzen 5 8640U(軽量) | 3589 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量)メモリ16GB | 3355 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
AMD Ryzen 5 7535HS(軽量) | 2979 |
Intel Core Ultra 7 155U(軽量) | 2897 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core Ultra 5 125U(軽量) | 2333 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのグラフィックスコアは8731でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 12500 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9747 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 9702 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 9675 |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 9617 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボThinkPad X1 | 9533 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボThinkPad X9 | 8731 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 7600 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵)(HP) | 7495 |
AMD Ryzen 5 8645HS(CPU内蔵) | 6771 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
AMD Ryzen 5 8640U(CPU内蔵) | 6376 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 6261 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5401 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 4955 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 4419 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
グラフィック性能はとても高く、エントリーGPUのGTX1650なみの性能があります。
Time Spyのスコアは3930でした。

グラフィックボード | 3DMark Time Spy |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 4007 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボThinkPad X9 | 3930 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 3841 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボThinkPad X1 | 3741 |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 3573 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 3558 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 2829 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 2912 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 2588 |
AMD Ryzen 5 8645HS(CPU内蔵) | 2383 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 2042 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 1952 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 1790 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 1279 |
ストリートファイター6ベンチマーク

グラフィック設定をLOWにすると、スコアは100/100となり十分にプレイできる程度の性能があります。
ストリートファイター6は重いゲームなので、外部GPUなしで遊ぶのは厳しいのですが、グラフィック設定をLOWにすれば遊べる程度の性能があり、これは素晴らしいです。
モンスターハンターワイルズベンチマーク

最近発売されたモンスターハンターワイルズのベンチマークも測定しました。
グラフィックプリセットは中で測定しています。
結果はスコア7379、平均21.66FPSで設定変更を推奨、となりました。
モンスターハンターワイルズは重量級の3Dゲームであるため、さすがに外部GPUなしでは厳しいようです。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 9秒 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 10秒 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 12秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 13秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 13秒 |
Intel Core Ultra 7 155H | 13秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 14秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 17秒 |
Intel Core Ultra 7 258V | 17秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 18秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 20秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 20秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
書き出し速度は、まずますの速度です。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

動画編集ソフトDavinci Resolveで、5分45秒のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
以前までDavinci Resolveバージョン18で計測していたのですがバージョン19が出てしばらく経ったので、19に切り替えて計測しています。
18→19にバージョンアップすることで以前よりもかなり書き出し速度が向上しています。
そのため18での計測結果が比較にならず・・・19での計測結果のみ載せています。
CPU | 時間 |
Intel Core Ultra 7 155H+GeForce RTX 4050 Laptop | 38秒 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 54秒 |
AMD Ryzen AI 9 HX 375 | 57秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 1分11秒 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 1分16秒 |
Intel Core Ultra 7 258V | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分32秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 1分42秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 2分22秒 |
書き出し速度は外部GPUなしとしては早く、動画編集も問題なく実施できます。
Intel Core Ultra 7 258Vは、CPUのマルチコア性能はさほどではないですが、GPU性能が高いので、その分動画の書き出しにも効いているようです。
参考までにバージョン18で、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を他CPUで計測した結果も載せておきます。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・レノボIdeaPad Pro) | 54秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 1分04秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・HP Spectre) | 1分06秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 1分07秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 1分11秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ16GB) | 1分11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 1分16秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 1分23秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 1分26秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
書き出し速度は予想に反して遅く、あくまでDavinci Resolveの無償版だけでみると動画編集の効率はあまり良くなさそうです。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけはじめたときの状態です。

負荷をかけ続けた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、95℃超まで上がりました。
その後時間経過で温度が若干下がります。
CPU電力は、負荷をかけると40W程度まで上がりますがこちらも時間経過で下がります。

この間、キーボードは上側のほうが熱くなっていました。ファンクションキーの上側あたりが、触るとやや熱いなと感じるくらいの温度です。大体50度くらいはある感じでした。
また、負荷をかけた時の音については少し聞こえる程度でそこまでうるさくはないです。

負荷をかけた時の音についてはサー…という音が少し、聞こえる程度で、騒音計で測定すると大体33db前後の数値になっていました。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
負荷をかけても、パフォーマンスモードであってもさほど音は大きくなく、普通に使えます。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのレビュー評価まとめ

評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | 〇(まずまず快適) |
ゲーム | △~〇(外部GPUなしとしてはトップクラスの性能) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
比較項目 | ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
CPU性能(PassMark) | B+ (実測21755) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | A (実測8731) |
メモリ | 32GB |
ディスプレイ総合評価 | S |
ディスプレイ種類 | 有機EL |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 16:10 |
ディスプレイ解像度 | A+ (2880x1800) |
ディスプレイ輝度 | A+ (500nit) |
ディスプレイ色域 | A+ (100%DCI-P3) |
ボディ質感 | A |
キーボード | A+ |
重さ・持ち運びやすさ | B (実測1296g) |
インターフェイス | B- |
USB-A | × |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | 800万画素カメラ、IRカメラ |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | B+(55Whr 実測8:37) |
認証 | 顔認証、指紋認証 |
その他機能 | – |
価格・コスパ | B- (28.9万)※最安構成はA(18.9万) |
おすすめ度 | A |
レビュー機の構成は最上級構成となり、この構成だと3年間プレミアサポートがついて28.9万円と高くなります。
最安構成のIntel Core Ultra 5 226Vに、WXUGAの有機EL構成であれば、18.9万からと価格を抑えて購入できます。
総合力はとても高いです。ボディ質感やキーボードも素晴らしく、14インチで1.3kg未満と比較的軽く、スキのない完成度です。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの良い点

- 高い完成度。性能が高くバッテリー持ちも良い。
- 14インチで1.3kgと比較的軽く持ち運びもできる。
- キーボードが良い。
- ThinkPadらしからぬデザインで普段使いにも使いやすい。
完成度がとても高いです。
性能、バッテリー持ち、軽さ、ディスプレイ、キーボード、すべての品質が高いです。
またデザインがThinkPadらしからぬ、というのも個人的にはプラス要素で、このデザインなら普段使いでも違和感なく使えます。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionで気になった点
- インターフェイスにUSB Type-Aなし。
- Intel Core Ultra 7 258Vにすると価格が高い。

インターフェイスにUSB Type-Aがありません。
マウスやキーボードにType-Aを使っている場合、別のものを探すか、変換ハブを購入する必要があります。
また上級構成のIntel Core Ultra 7 258Vにすると、価格が一気に高くなってしまいます。
コスパを考えるならIntel Core Ultra 5 226Vになります。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- 持ち運んで性能の高いノートパソコンを使いたい。
- キーボードにも妥協したくない。
- 従来のThinkPadデザインが好きではない。
Intel Core Ultra 7 258Vという、性能が高くて省電力性能も高いという優秀なCPUを搭載しており、モバイル向きの機種です。
そのため持ち運んで使いたい人にお勧めの機種です。
Intel Core Ultra 5 226Vならライバル機種と比較しても安いです。
また、キーボードもとても良く、文書作成や記事などを書く人にもおすすめできます。
デザインがThinkPadらしからぬ、というのも個人的には良く、ぱっと見、「これはThinkPadと言ってもいいのか・・・?まあレノボがThinkPadというにはそうなんでしょう(^^;」というデザインですが、こちらのほうが、普段使いでも違和感なく使えるのでよいデザインと感じました。
総じて完成度が高く、価格も抑えめであるのでとてもおすすめの1台です。
ワイヤレスイヤホンのLenovo TWS イヤホン(ThinkPad X9)の紹介
今回、ThinkPad X9の貸し出しと一緒に、ワイヤレスイヤホンのLenovo TWS イヤホン(ThinkPad X9)をレノボよりご提供いただきましたので、あわせて紹介します。
スペック
メーカー | Lenovo |
---|---|
製品名 | Lenovo TWS イヤホン(ThinkPad X9) |
操作方法 | 2タップ: 再生/一時停止、長押し: ANCオン/オフ、3タップ:接続デバイスの切替、 両耳同時長押し: マイクのミュート/ミュート解除 |
Bluetooth | Bluetooth5.3 |
最大持続時間 | イヤホン本体は約7時間の連続再生、充電ケース内のバッテリーと合わせて最長約36時間再生(ANCオフ時) |
サイズ | 107 mm x 106 mm x 37 mm |
重さ | 47g |
充電 | USB Type-C |
ANC | 対応 |
ノイズキャンセリング | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
専用アプリ | ※ThinkPad X9のみに対応 |
防水 | IP55 |
価格 | 13,200円(レノボ直販) |
スペックは、一般的なBluetoothイヤホンと大体同じで、特段コスパがよいという感じではないですが、会議にも使えるようなイヤホンとマイクを探しており、ThinkPad X9の購入と一緒についでに購入する、このイヤホンはThinkPad X9のみで使う、といった用途であればアリかと思います。
イヤホンでの操作方法は以下の通りです。



このイヤホンの注意点として、ThinkPad X9シリーズでのみ専用アプリ設定やフル機能が利用可能となるので、このイヤホン単体で購入するようなものではなく、あくまでThinkPad X9シリーズのパソコンを購入したときに、セットで購入を検討するといった製品になります。
使用感について

ThinkPad X9シリーズでないとフル機能使えないと書いてありましたが、私が本業で使っているThinkPad X13、および私用のスマホGoogle Pixelでも普通に、イヤホンやマイクとして使うことはできました。
試しに、ThinkPad X13につないで、仕事のWeb会議で使ってみましたが、相手からの声は普通に聞こえるのと、こちらの声もマイクのノイズキャンセリングで雑音をある程度消してくれるようで、割とうるさいオフィス室内でWeb会議を実施しましたが、相手からは「在宅のような感じで周りの雑音があまり聞こえない」ということでした。
いまどきのワイヤレスイヤホンは、しっかりとマイク機能も付いていて、雑音カットの機能もついているんですね・・・
最近、出社回帰が進んでおりWeb会議をやるにしても個室が取れなかったりするので、会議で周りの雑音が気になるようであれば、こういったマイクのノイズキャンセリング機能を持つイヤホンを購入してみるのもよいと思います。
ただしこのイヤホンは、冒頭でも述べましたが、あくまでThinkPad X9シリーズと組み合わせて使う製品なので、もし購入するならX9とセットで購入しましょう。
外観



大きさは小さいです。マウスとの比較は上記の通りです。

他のイヤホンとの比較です。他のイヤホンと比較しても小さくて軽いです。

独特デザインのイ小型ヤホンカバーを持っているのですがすっぽりとはまるくらいコンパクトです。


イヤホンケースのデザインは上記の通りで、充電はUSB Type-Cでできます。

横面にペアリング用のボタンがついています。
カバーから取り出した時のイヤホン単体は以下のような外観でした。




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