2025年に発売された14インチエントリーノートパソコン
Lenovo V14 Gen4 AMDをレノボよりお借りできましたので実機レビューを書きます。



購入機のマシンのスペック以下の通りです。
- CPU:AMD Ryzen™ 5 7430U
- メモリ8GB
- SSD 512GB
- 14インチ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz
- 重さ1.35kg(実測値)
レビュー機の構成だと8.99万ですが、SSD256GBでメモリ8GB構成だと、5.89万という、物価高となった2025年からすると、とても安い価格で購入できます。
Lenovo V14 Gen4 AMDの特徴は
- 5万円台である程度快適に使える性能を確保しているノートパソコン
と言えます。
5万円台と安く、それでもAMD Ryzen 3 7330U、メモリ8GBと、一般的用途であれば快適に使える性能をしっかり確保しています。
どんな人向けの機種かというと
- 事務作業用途にしか使わず5万円台でノートパソコンが欲しい人
- 外観の質感やデザインに拘らない人
向きの機種と言えます。
とにかくまともに使えるノートパソコンがなるべく安く欲しい人におすすめです。
ただし、外観の質感は高くなく、一昔前のノートパソコンといった見た目や質感になってしまっているので、それが許容できればという機種です。
あと後述しますがメモリが、Ryzen 3 のデフォルト構成だと8GB構成で、2025年現在、8GBでは足りないと感じます。メモリは16GBにしたほうがよいでしょう。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 7330U, Ryzen 5 7430U |
メモリ | 8~16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 256~512 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶 | 14インチ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.35kg(実測値) |
サイズ | 約 324.2×215.2×19.9mm |
バッテリー | 38Whr JEITA 測定法 2.0: 約 12.1 時間 |
価格 | 5.89万~ |
Lenovo V14 Gen4 AMDの特徴とおすすめポイント

総合評価
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。Bが70点程度と考えてください。
比較項目 | Lenovo V14 Gen4 AMD |
CPU | AMD Ryzen 5 7430U |
CPU性能(PassMark) | B (実測16659) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | C (実測3266) |
メモリ | 8~16GB |
ディスプレイ総合評価 | B- |
ディスプレイ種類 | IPS |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
ディスプレイ解像度 | B (1920×1080) |
ディスプレイ輝度 | B (300nit) |
ディスプレイ色域 | C (45%NTSC) |
ボディ質感 | C |
キーボード | B |
重さ・持ち運びやすさ | B- (実測1.35kg) |
インターフェイス | B |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | 720p HDカメラ, マイク |
プライバシーシャッター | △(オプション) |
バッテリー | C (38Whr 実測5:00) |
認証 | – |
その他機能 | – |
価格・コスパ | C+ (8.99万) |
おすすめ度 | B |
レビュー機の構成だと8.99万とコスパはいまいちですが、Ryzen 3 7330U+メモリ8GB構成だと5.89万と安いです。
レノボのエントリーノートパソコンながら普通に使える性能を確保

レノボの個人向けノートパソコンの種類は以下の通りです。
- Yogaシリーズ:プレミアム
- IdeaPadシリーズ:スタンダート
- Lenvoシリーズ:エントリー
今回レビューのLenovoシリーズは、個人向けとしてはもっとも価格帯の安いエントリーグレードとなりますが、普段使い用途なら快適に使える機種に仕上がっています。
CPU性能は十分、メモリは16GBをおすすめ

CPUは、ベース構成でもAMD Ryzen 3 7330Uを搭載し、CPU性能は普段使いには十分です。

メモリは、Ryzen 3でカスタマイズしない構成だと、デフォルト8GBになります。
メモリ8GBは、2025年現在おすすめはできません。構成変更で16GBにしたほうがよいでしょう。
ただし、メモリ16GBにすると価格は、6.89万と約1万円アップします。ただそれでも、4年などある程度長く使いたいのであれば16GBにしたほうがよいです。
質感と性能を求めるなら1ランク上のIdeaPadをおすすめ
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU(AMD) | AMD Ryzen™ 5 7535HS, Ryzen™ 7 7735HS |
メモリ | 16 GB DDR5-4800MT/s(8 GB SODIMM + 8 GB オンボード) |
ストレージ | 512GB~1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 QLC |
液晶(IPS) | 16インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.68kg |
サイズ | 約 360.0×251.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 50Whr 動画再生時 約 8.4 時間・アイドル時 約 14.6 時間 |
価格 | 8.48万円~ |
上記は、スタンダートクラスのノートパソコン、レノボIdeaPad Slim 3 Gen10で、こちらも2025年に新発売されています。
こちらはCPUがRyzen 5でメモリは16GB、SSDは512GBからになります。
また質感もLenovo V14 Gen4 AMDよりも高いです。
Lenovo V14 Gen4 AMDで、Ryzen 5+メモリ16GBにすると8万円台になってしまうので、その場合こちらのIdeaPad Slim シリーズのほうをおすすめします。
Lenovo V14 Gen4 AMDのスペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 7330U |
メモリ | 8~16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 256 GB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶 | 14インチ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.35kg(実測値) |
サイズ | 約 324.2×215.2×19.9mm |
バッテリー | 38Whr JEITA 測定法 2.0: 約 12.1 時間 |
価格 | 5.89万~ |
Lenovo V14 Gen4 AMDの価格

価格は5.89万からと、2025年現在としてはとても安いです。
この価格で、性能は普段使いでは十分に使える性能を有しています。
ただしベース構成だとメモリ8GB構成がネックになるので、+1万にして16GBにするかは悩みどころですが、ある程度長い期間使うなら16GBにしておいたほうがよいでしょう。
Lenovo V14 Gen4 AMDの外観と機能
外観・デザイン・質感






質感は10万円以下としては十分満足できる質感があります。
ハイエンドクラスのレノボYogaシリーズと比較しても遜色ない質感です。
IdeaPad Slim 5シリーズは量販機種のIdeaPad シリーズの中でも最上位機種のため、質感も十分満足できる内容となっています。
重さも1.4kgと持ち運びもでき、米軍調達基準のMIL-STD-810H 認定も受けており耐久性も良いです。持ち運ぶ用途にも対応できます。
重さ

メーカー公称の重量は1.39kgです。実測値は1400gとほぼ同じです。
軽くはないですが普通に持ち運べるくらいの重さです。
アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで177gとなります。電源アダプターは軽いです。

本体実測値 | 1347g |
---|---|
アダプター | 316g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
ディスプレイ | 14インチ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |

ディスプレイは14インチの有機ELで、解像度1920×1200です。
Lenovo V14 Gen4 AMD(IPS 解像度1920×1200)

レノボYoga 770(有機EL 解像度2.8K)

上記は、上位機種の旧型レノボYoga770との比較です。
さすがに有機ELと比較すると違いを感じますが、当機種のIPSも、事務作業用途としては十分です。
ただ色域はさほど広くないので、色鮮やかではないので画像編集などには不向きです。
キーボード

キー配置は従来のレノボのIdeaPadシリーズやYogaシリーズと同じで、Enterや矢印の箇所など、やや詰まっているような配置に見えますが使い勝手は悪くはないです
打鍵感もまずまず良いです。
。

キーストロークも十分に深く、キーピッチも十分に確保されています。
キーボードで点数をつけるなら70~75点くらいで、普通に打てるキーボードです。
タッチパッドの操作感もまずまずといったところです。
キーボードバックライトは搭載していません。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- 電源コネクタ
- USB 3.2 Gen1(Type-A)
- HDMI
- USB 3.2 Gen1 Type-C
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- セキュリティキーホール
- USB 2.0 Type-A
- イーサネット・コネクター(RJ-45)
となります。
インターフェイスは悪くはないです。必要なものは揃っているという印象です。

USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは38Whrと、14インチとしては少ないバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | JEITA 測定法 2.0: 約 12.1 時間 |
---|---|
残量0%まで | 5時間 |
バッテリー容量の少なさのイメージ通りに、短めの時間でした。
WEBカメラ
720HDカメラが付いています。プライバシーシャッターは、構成によりオプションです。
顔認証には対応していません。


ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはフルHDカメラに比べると劣ります。これは価格なりというところで仕方のないところかもしれません。
スピーカー

スピーカーがぱっと見える位置にない?ように見えますが、前面から音が出ているように聞こえます。
スピーカーの音質は主観ですが・・・良くはないです。
レノボYoga 770が10点とすると、5~6点くらいです。
ノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、レノボYoga 770のスピーカーはかなり優秀ということが分かっていますが、当機種は音楽を楽しむような機種ではないです。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋で計測してみたところ、560Mbpsと十分な速度が出ていました。
2Fでも520Mbpsの速度が出ているので、受信強度も良好です。
機種 | 無線速度 |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
ThinkPad X1 Carbon | 540Mbps |
HP Envy x360 13-ay | 570Mbps |
HP Envy x360 14-fc | 550Mbps |
Yoga 7i 2-in-1 Gen9 | 530Mbps |
IdeaPad Sim 5 Light Gen10 | 550Mbps |
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen9 | 560Mbps |
Yoga Slim 7x Gen9 | 560Mbps |
Lenovo V14 Gen4 | 560Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
IdeaPad Sim 5 Gen10 | 610Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
Lenovo V14 Gen4 AMDの性能・処理速度

パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- FF14(中量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し

計測結果については、電源に接続してパフォーマンスで計測しています。
PassMarkは、バランスや電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34286 |
Core i7-13700H | 30030 |
Ryzen AI 9 365 | 29163 |
Ryzen 7 8845HS | 28671 |
Ryzen 7 8840HS | 24445 |
Core Ultra 7 155H | 24950 |
Ryzen 7 8840U | 23821 |
Ryzen 7 7735HS | 23722 |
Ryzen 5 8645HS | 22787 |
Core Ultra 5 125H | 21300 |
Ryzen 5 8640U | 20772 |
Core Ultra 7 258V | 20032 |
Core Ultra 7 155U | 16759 |
Core Ultra 5 125U | 17413 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 5 7535HS | 18312 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 7430U | 15302 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11115 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると十分快適に使えます。
15000以上のCPUを選ぶと、4年は快適に使えるでしょう。
めやすはRyzen 5 7530U以上です。
Ryzen 5 7430Uの平均値は、15000程度なので普段使いには十分な性能があります。
PassMark
電源接続時(パフォーマンス)

電源接続時(バランス)

バッテリー駆動時

PassMarkスコアは全国平均よりも高く、性能を十二分に引き出せていると言えます。
マルチ/シングル | パフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 16659 | 13843 |
シングルスレッド | 3168 | 2779 |
また、バッテリー駆動時ではシングルスレッドのスコアの落ち幅がやや大きいという結果でした。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 16659 | 12540 |
シングルスレッド | 3168 | 2238 |
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i7-13700HX | 36225 | 3955 |
Core Ultra 7 155H(レノボIdeaPad Pro 5i) | 32740 | 3846 |
Ryzen AI 9 365 | 32104 | 4065 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 27184 | 3546 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 27215 | 3796 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Ryzen 5 8645HS | 24604 | 3858 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 22241 | 4396 |
Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 20384 | 4390 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 24100 | 3845 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Ryzen 7 7735HS | 24988 | 3461 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 23729 | 3926 |
Ryzen 7 8840U | 23428 | 3822 |
Ryzen 5 8640U | 22006 | 3585 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 18956 | 3842 |
Core Ultra 5 125U | 19263 | 3499 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 7535HS | 17337 | 3148 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Ryzen 5 7530U | 16775 | 3269 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Ryzen 5 7430U | 16659 | 3168 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
最新CPUの性能からするとやや物足りないですが性能は普段使いには十分です。
CineBench R23

マルチコアスコア:7409
シングルコアスコア:1378
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向で、まずまずの性能です。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen AI 9 365 | 16240 | 1929 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 13246 | 1690 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 5 8645HS | 12767 | 1743 |
Ryzen 7 8840U | 11881 | 1674 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 11421 | 1677 |
Ryzen 7 7735HS | 11953 | 1506 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 10378 | 1971 |
Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 9029 | 1747 |
Ryzen 5 8640U | 10266 | 1695 |
Core Ultra 7 155H | 9702 | 1788 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 5 125U | 9201 | 1550 |
Core Ultra 7 155U | 7749 | 1760 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Ryzen 5 7430U | 7409 | 1378 |
Ryzen 5 7535HS | 7025 | 1276 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:5383
Essentials:9186(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高いスコアです。
Productivity:8161(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
Digital Contents Creation:5650
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
まずまずのスコアです。
上位機種であるIdeaPad Slim 5 Gen10のAMD Ryzen 5 8645HSと比較してみました。
レノボIdeaPad Slim 5 Gen10:AMD Ryzen 5 8645HS
Lenovo V14 Gen4 AMD:AMD Ryzen 5 7430U
計測内容 | IdeaPad Slim | Lenovo V14 |
トータル | 6865 | 5383 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 12481 | 10223 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8450 | 8474 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 10062 | 8949 |
Spreadsheets Score(表計算) | 13024 | 11841 |
Writing Score(文書作成) | 8366 | 5626 |
Photo Editing Score(画像編集) | 10723 | 8268 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 8465 | 5358 |
Video Editing Score(動画編集) | 6190 | 4072 |
AMD Ryzen 5 8645HSと比較すると、ある程度劣るスコアですが、クリエイティブワークに使わなければ大差はない性能差とも言えます。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが3500を超えており、まずまずの速度です。
機種 | シーケンシャルリード |
HP Envy 14-fc(2024年式) | 7142 |
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh | 6618 |
レノボIdeaPad Slim 5 Light Gen10 | 6602 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボThinkBook 14 Gen 7 | 6186 |
レノボYoga Slim 7i Aura Edition | 6185 |
HP Envy 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga Pro 7 Gen9 | 5177 |
レノボIdeaPad Slim 5 Gen10 | 5095 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボYoga 7i Gen9 | 5054 |
HP EliteBook 635 Aero G11 | 5027 |
レノボYoga 7 Gen9 | 5022 |
HP Envy 14-fa(2024年式) | 5000 |
レノボIdeaPad Pro 5i Gen9 | 4996 |
HP Pavilion Aero 13-bg | 4930 |
レノボThinkPad X1 Gen12 | 4773 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
Lenovo V14 Gen4 AMD | 3719 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP Pavilion 16-af | 3593 |
HP Envy 13-ay(2021年式) | 3500 |
FF14 黄金のレガシー ベンチマーク(中~重量級3D)

標準品質(ノートPC)で設定変更を推奨の結果となりました。
ゲーム向きの機種ではありません。
CPU | スコア |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 9373 |
Intel Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 9240 |
Intel Core Ultra 7 155H | 8687 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 7422 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 5496 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 5270 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 5130 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 4750 |
AMD Ryzen 7 8840U | 4848 |
AMD Ryzen 5 8640U | 4843 |
Intel Core Ultra 7 155U | 4271 |
Intel Core Ultra 5 125U | 3732 |
AMD Ryzen 5 7430U | 3491 |
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのグラフィックスコアは3262でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 12500 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9747 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 9702 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 9675 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボYoga | 9512 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 7600 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵)(HP) | 7495 |
AMD Ryzen 5 8645HS(CPU内蔵) | 6771 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
AMD Ryzen 5 8640U(CPU内蔵) | 6376 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 6261 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5401 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 4955 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 4419 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
AMD Ryzen 5 7430U(CPU内蔵) | 3262 |
ゲームを遊ぶにははっきり言って厳しい性能です。
ただ、ほぼ同じ性能のRyzen 5 5625Uで、子供にマインクラフトを遊んでもらったことがありそれは普通にできていたので、軽量3Dゲームくらいならなんとかできます。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 10秒 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 12秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 13秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 13秒 |
Intel Core Ultra 7 155H | 13秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 14秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8845HS | 17秒 |
Intel Core Ultra 7 258V | 17秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 18秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 20秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 20秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
AMD Ryzen 5 7430U | 22秒 |
書き出し速度は、速くはなく、ディスプレイ品質も良いとは言えないので画像編集向きの機種ではありません。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

動画編集ソフトDavinci Resolveで、5分45秒のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
以前までDavinci Resolveバージョン18で計測していたのですがバージョン19が出てしばらく経ったので、19に切り替えて計測しました。
18→19にバージョンアップすることで以前よりもかなり書き出し速度が向上しています。
そのため18での計測結果が比較にならず・・・19での計測結果のみ載せています。
CPU | 時間 |
Intel Core Ultra 7 155H+GeForce RTX 4050 Laptop | 38秒 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 54秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 1分11秒 |
AMD Ryzen 5 8645HS | 1分16秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分32秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 1分42秒 |
AMD Ryzen 5 7430U | 2分19秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 2分22秒 |
性能が良いとは言えず、動画編集向きの機種ではありません。
参考までにバージョン18で、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を他CPUで計測した結果も載せておきます。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・レノボIdeaPad Pro) | 54秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 1分04秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・HP Spectre) | 1分06秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 1分07秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 1分11秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ16GB) | 1分11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 1分16秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 1分23秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 1分26秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
外部GPUなしとしてもトップクラスに早いので、さすがの性能で動画編集にも向きます。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけはじめたときの状態です。

負荷をかけ続けた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、70℃前後まで上がりました。
その後温度を維持し続けます。
CPU電力は、負荷をかけると25W弱程度まで上がりそのあと維持し続けます。
この間、キーボードはまったく熱くならず、普通に使えます。
温度も、CPU電力もさほど、高くはならない設定と言えます。

また、負荷をかけた時の音については聞こえますがさほど大きくはないです。
負荷をかけた時の音についてはサー…という音が若干聞こえる程度で、騒音計で測定すると大体35db前後の数値になっていました。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
負荷をかけると、パフォーマンスモードではそれなりに音がしますので、静かな環境で使うときは適応パワーモードがよいかもしれません。
熱のほうは、まったく熱くなりませんでした。
Lenovo V14 Gen4 AMDのレビュー評価まとめ

評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | 〇(できるがメモリ16GBを選びたい) |
画像・写真編集 | △(できるが向いていない) |
動画編集 | ×(向いていない) |
ゲーム | ×(向いていない) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
比較項目 | Lenovo V14 Gen4 AMD |
CPU | AMD Ryzen 5 7430U |
CPU性能(PassMark) | B (実測16659) |
CPUグラフィック性能(3DMark) | C (実測3266) |
メモリ | 8~16GB |
ディスプレイ総合評価 | B- |
ディスプレイ種類 | IPS |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
ディスプレイ解像度 | B (1920×1080) |
ディスプレイ輝度 | B (300nit) |
ディスプレイ色域 | C (45%NTSC) |
ボディ質感 | C |
キーボード | B |
重さ・持ち運びやすさ | B- (実測1.35kg) |
インターフェイス | B |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | 720p HDカメラ, マイク |
プライバシーシャッター | △(オプション) |
バッテリー | C (38Whr 実測5:00) |
認証 | – |
その他機能 | – |
価格・コスパ | C+ (8.99万) |
おすすめ度 | B |
性能は普段使いに使える性能を確保していますが、他の項目は全体的に安っぽいという感じがどうしてもしてしまいます。
購入するなら、AMD Ryzen 3 7330U構成で、価格を抑えて買うのが良いでしょう。
Lenovo V14 Gen4 AMDの良い点

- 5万円台からと安く、普段使いで使える性能を確保している
この物価高の中、ノートパソコンも値上がり傾向にある中で、5万円台からの価格設定とし、普通に使える性能を確保しているのが良いポイントです。
5万円台で買えるノートパソコンというのは、なかなかまともと言えるようなものがない中で、この機種は事務作業用途であれば普通に、使えます。
Lenovo V14 Gen4 AMDで気になった点
- デザインが古臭い
- Ryzen 5 構成のコスパがいまいち
5万円台で普通に使える性能を確保しているというのは、素晴らしい点です。
ただ、ボディ質感など、全体的にチープで、デザインが古臭いところがどうしても、個人的には気になりました。外観は、数年前のノートパソコンという感じです。
バッテリー容量も少ないので、持ち運びには向かないでしょう。
また、Ryzen 5 +メモリ16GBにすると、コスパがいまいちになってしまいます。1ランク上の性能を求めるなら、上位機種のIdeaPad Slim 3シリーズを購入したほうがよいでしょう。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- 事務作業用途にしか使わず5万円台でノートパソコンが欲しい人
- 外観の質感やデザインに拘らない人
事務作業用途にしか使わなくてなるべく安くパソコンが欲しい、外観の質感にはこだわらない人向きの機種です。
スペックだけ見ると、性能はそこそこで5万円台で買えるからいいんじゃないか?と思いますが、外観のチープさが許容できるか、次第というところでしょうか。
関連記事
Follow @SubieSE
