レノボのビジネス向けノートパソコンThinkBook 14 Gen 7(AMD)をレノボより借りましたので実機レビューを書きます。


レビュー機のマシンのスペック以下の通りです。
- CPU:AMD Ryzen 7 7735HS
- メモリ32GB
- SSD 1TB
- 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz

価格は7.99万からです。直販サイトと価格.com限定モデル両方があり、価格.com限定のほうが安いです。

ThinkBookシリーズは、レノボでコスパの良いビジネス向けノートパソコンで、IdeaPadシリーズよりもビジネス向けで、かつ価格も安いことが特長です。
レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)の特徴は
- 質感が良くてデザインも落ち着いている良コスパのノートパソコン
と言えます。
価格が安い、ボディの質感も価格からすると十分によい、デザインも落ち着いていてビジネス用途やテレワークに向いています。
どんな人向けの機種かというと
- テレワーク・ビジネス用途のノートパソコンが安く欲しい人向け
の機種と言えます。
テレワーク・ビジネス用途に使うなら、IdeaPadシリーズよりもこちらのほうが良いな、と感じることのできる機種です。
レノボ ThinkBook 14 Gen 7

OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 7335U, Ryzen™ 5 7535HS, Ryzen™ 7 7735HS |
メモリ | 8~32GB |
ストレージ | 256GB~1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶1 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.5kg(実測値) |
サイズ | 約 313.5x224x17.6mm |
バッテリー | 60Whr 動画再生時 約 8.6 時間・アイドル時 約15.4 時間 |
価格 | 8万円~ |
レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)の特徴と評価

総合評価
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。Bが70点程度として評価しています。
比較項目 | レノボThinkBook |
CPU | AMD Ryzen 7 7735U |
CPU性能(PassMark) | A (24988) |
メモリ | B+ (16GB) |
ディスプレイ総合評価 | B+ |
ディスプレイ種類 | IPS |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | B+ (16:10) |
ディスプレイ解像度 | B (1920×1200) |
ディスプレイ輝度 | B (300nit) |
ディスプレイ色域 | A (100%sRGB) |
ボディ質感 | B+ |
キーボード | B+ |
重さ・持ち運びやすさ | C+ (実測1505g) |
インターフェイス | A |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ |
プライバシーシャッター | あり |
バッテリー | B- (60Whr,実測5:51) |
認証 | 指紋認証・顔認証 |
その他機能 | – |
価格・コスパ | A(7.99万から。レビュー機は12.98万) |
個人的欲しい度 | B+ |
レビュー機は最上級構成のため価格は高めですが、ベース構成なら7.99万からとコスパがよいです。
価格が安く外観の質感や耐久性も良い

ボディ外観は質感が高く、米軍調達基準のMIL-STD-810H認証を受けており、耐久性も高いです。

キーボードもまずまずよく、ビジネス用途やテレワーク用途で十分な質感や使い勝手を備えています。
価格が安い

レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)の価格は、AMD Ryzen 7 7535HSで7.99万からと安いです。
質感も良く、IdeaPad Slim 3シリーズよりは明らかにこちらの機種のほうが質感が高く、価格もさほどの差はないので、テレワーク用途などであればこちらの機種のほうが良いです。
レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)のスペック
レノボ ThinkBook 14 Gen 7

OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 7335U, Ryzen™ 5 7535HS, Ryzen™ 7 7735HS |
メモリ | 8~32GB |
ストレージ | 256GB~1TB SSD M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
液晶1 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.5kg(実測値) |
サイズ | 約 313.5x224x17.6mm |
バッテリー | 60Whr 動画再生時 約 8.6 時間・アイドル時 約15.4 時間 |
価格 | 8万円~ |
レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)の価格

価格.com限定の構成が、AMD Ryzen 5 7535HS、メモリ16GB、SSD256GBで7.99万円と安く、コスパは抜群です。
SSD256GBの容量が少ないと感じるならばAMD Ryzen 7 7735HSにSSD512GBで、9.99万円の構成もあります。
ディスプレイの色域にこだわるならば、100%sRGBでAMD Ryzen 7 7735HS、SSD1TBの構成もあり、13.99万円です。
ただそこまで予算があるなら、ハイエンドクラスの別機種が選択に入りますし、この機種は基本は事務作業用に使う機種になるので、45%NTSC(63%sRGB)のディスプレイでコスパ良く買うのがおすすめの機種です。
レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)の外観と機能
外観・デザイン・質感





外観は落ち着いていてアルミボディによる高級感もあります。
ビジネス用途にぴったりのデザインです。米軍調達基準のMIL-STD-810H認証を受けており、耐久性も高いです。


14インチで1.5kgと、軽くはないですが、スリムなボディなので持ち運びもできます。
重さ
メーカー公称の重量は1.36kg~です。実測値は1505gと仕様値よりも重いです。
バッテリーが、45Whrと、60Whrの構成の2つがあるので、45Whrのほうだと軽くなるのではと予想します。
ただ持ち運びも考慮するなら45Whrがよいかというと、後述しますがバッテリー持ちはあまりよくないのでむしろ、60Whrのほうが良いんじゃないかと感じます。

アダプターはUSB TYpe-Cのもので出力65Wで305gとなります。軽くはないです。

本体実測値 | 1505g |
---|---|
アダプター | 305g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
液晶1 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |

ディスプレイは14インチのIPSで、解像度1920×1200です。
色域は45%NTSC(sRGB63%)、もしくはsRGB100%のディスプレイいずれかを選べます。
45%NTSCのほうは、事務作業用途として一般的な品質のディスプレイです。色域が広くはないのでクリエイティブワークには向きません。
sRGB100%のほうであれば色域が広いのでクリエイティブワークもできますが、価格が高くなってしまうのと、当機種はビジネスの事務作業用途に使うのが向く機種と言えるので、私としては45%NTSCのディスプレイをコスパ良く購入したほうがよいんじゃないかと感じます。
レビュー機はsRGB100%のディスプレイでした。
レノボThinkBook 14 Gen 7(IPS)

レノボ Yoga 770(解像度2.8K有機EL)

sRGB100%のディスプレイであれば色域が広いので、有機ELと見比べても見劣りはしません。ただ輝度は300nitとそれなりです。
キーボード

キー配置は右端のEnterキーやBackspaceキーがやや詰まっている配置になっていますが実用上特に打ちにくいということはなく、打ちやすいキーボードです。
また打鍵感も良好です。
個人向け量販機種のIdeaPadも似たような配置ですが、このThinkBookは右下矢印キーが1段下に配置されていて打ちやすくなっており、この部分は拘りを感じます。

キーストロークも十分に深く、打ちやすいです
キーボードで点数をつけるなら80点くらいで、打ちやすいキーボードです。
タッチパッドの操作感も良好でした。

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証はありませんが、顔認証には対応しています。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 3.2 Gen2 Type-C
- USB 3.2 Gen1
- HDMI
- USB 4 Type-C
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- ケーブルロックスロット
- イーサネット・コネクター(RJ-45)
- USB 3.2 Gen1
- 4-in-1メディアカードリーダー
となります。
とても充実しています。さすがにビジネス用途を考えて作られているなと感じます。

USB Type-C対応のDELLモニターに接続して検証したところ、問題なく4K出力、充電が可能でした。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは45Whr、60Whrのいずれかを選択できます。
レビュー機は60Whrでした。その分重さは重くなります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 動画再生時 約 8.6 時間・アイドル時 約15.4 時間 |
---|---|
残量0%まで | 5時間51分 |
バッテリー持ちはまずまず、といったところです。
45Whrだと軽くはなりますがその分、バッテリー持ちが悪くなるので、60Whrのほうを選択したほうがよいのではないかと思います。
WEBカメラ
IR&1080p FHDカメラが付いています。プライバシーシャッター付きです。
顔認証にも対応しています。


ノートパソコンのカメラで写真を撮りました。映りはまずまずきれいで、Web会議も問題なくこなせます。
スピーカー
背面横にスピーカーが搭載されています。
スピーカーの音質は主観ですが標準的です。
レノボYoga 770が10点とすると、8~9点くらいです。
ノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、レノボYoga 770のスピーカーはかなり優秀ということが分かっており、それよりは若干劣るかなという印象です。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋で計測してみたところ、550Mbpsと十分な速度が出ていました。
2Fでも560Mbpsの速度が出ているので、受信強度もとても良好です。
機種 | 無線速度 |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
HP Pavilion 16-af | 530Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
ThinkPad X1 Carbon | 540Mbps |
HP Envy x360 13-ay | 570Mbps |
HP Envy x360 14-fc | 550Mbps |
Yoga 7i 2-in-1 Gen9 | 530Mbps |
IdeaPad Sim 5 Light Gen10 | 550Mbps |
IdeaPad 5x 2-in-1 Gen9 | 560Mbps |
Yoga Slim 7x Gen9 | 560Mbps |
ThinkBook 14 Gen 7 | 560Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
レノボ ThinkBook 14 Gen 7

レノボThinkBook 14 Gen 7(AMD)の性能・処理速度

パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し

計測結果については、電源に接続してパフォーマンスで計測しています。
PassMarkは、バランスや電源に接続しないバッテリー駆動での計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34286 |
Core i7-13700H | 30030 |
Ryzen 7 8845HS | 29904 |
Ryzen 7 8840HS | 24445 |
Core Ultra 7 155H | 25160 |
Ryzen 7 8840U | 23821 |
Ryzen 7 7735HS | 23722 |
Core Ultra 5 125H | 21300 |
Ryzen 5 8640U | 20772 |
Core Ultra 7 258V | 20032 |
Core Ultra 7 155U | 16759 |
Core Ultra 5 125U | 17413 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 5 7535HS | 18312 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Core 5-120U | 17292 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Core i5-1335U | 16814 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると十分快適に使えます。
2024年の今購入するなら、15000以上のCPUを選ぶと、4年は快適に使えるでしょう。
めやすはRyzen 5 7530U以上です。
AMD Ryzen 5 7535HSは普段使いには十分な性能があります。
AMD Ryzen 7 7735HSであればクリエイティブワークにも使えるくらいの性能があります。
PassMark
電源接続時(パフォーマンス)

電源接続時(適応パワーモード)

バッテリー駆動時

PassMarkスコアは高く、普段使いには十分な性能があり、クリエイティブワークもこなせるでしょう。
パフォーマンスにするとPassMark公式サイトの平均値よりも少し高くなり、性能を十分に引き出せています。
デフォルトの適応パワーモードだと、マルチのピーク性能はやや落ちました。
マルチ/シングル | パフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 24988 | 19410 |
シングルスレッド | 3461 | 3487 |
また、バッテリー駆動時だとシングルの性能が落ち幅が大きいという結果になりました。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 24988 | 20256 |
シングルスレッド | 3461 | 2471 |
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i7-13700HX | 36225 | 3955 |
Core Ultra 7 155H(レノボIdeaPad Pro 5i) | 32740 | 3846 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 27184 | 3546 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 27215 | 3796 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 22241 | 4396 |
Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 20384 | 4390 |
Core Ultra 7 155H(HP Spectre) | 24100 | 3845 |
Core Ultra 5 125H | 24554 | 3636 |
Ryzen 7 7735HS | 24988 | 3461 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 23729 | 3926 |
Ryzen 7 8840U | 23428 | 3822 |
Ryzen 5 8640U | 22006 | 3585 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core Ultra 7 155U | 18956 | 3842 |
Core Ultra 5 125U | 19263 | 3499 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 7535HS | 17337 | 3148 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Ryzen 5 7530U | 16775 | 3269 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1250U | 13518 | 3557 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
Ryzen 7 構成なら性能は十分に高いです。
CineBench R23

マルチコアスコア:11953
シングルコアスコア:1506
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じ傾向で、高いです。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 8840HS(レノボ) | 13246 | 1690 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 7 8840U | 11881 | 1674 |
Ryzen 7 8840HS(HP) | 11421 | 1677 |
Ryzen 7 7735HS | 11953 | 1506 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Core Ultra 5 125H | 10967 | 1653 |
Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 10378 | 1971 |
Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 9029 | 1747 |
Ryzen 5 8640U | 10266 | 1695 |
Core Ultra 7 155H | 9702 | 1788 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Core Ultra 5 125U | 9201 | 1550 |
Core Ultra 7 155U | 7749 | 1760 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Ryzen 5 7535HS | 7025 | 1276 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:6527
Essentials:9636(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:9275(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
Digital Contents Creation:8443
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
高いスコアです。
上位機種のIntel Core Ultra Hシリーズを搭載したHP Spectreと比較します。
レノボThinkBook 14 Gen 7:AMD Ryzen 7 7735HS
HP Envy x360 14-fa:AMD Ryzen 7 8840HS
計測内容 | ThinkBook | HP Envy |
トータル | 6527 | 6600 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 10606 | 11865 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8926 | 8179 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9453 | 9153 |
Spreadsheets Score(表計算) | 12130 | 12559 |
Writing Score(文書作成) | 7092 | 7489 |
Photo Editing Score(画像編集) | 13432 | 11533 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 8776 | 8327 |
Video Editing Score(動画編集) | 5106 | 6106 |
最新のAMD Ryzen 7 8840HSと比較しても遜色ないスコアで、性能は高いです。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが6000を超えており、とても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
HP Envy 14-fc(2024年式) | 7142 |
HP OmniBook Ultra Flip 14-fh | 6618 |
レノボIdeaPad Slim 5 Light Gen10 | 6602 |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボThinkBook 14 Gen 7 | 6186 |
レノボYoga Slim 7i Aura Edition | 6185 |
HP Envy 13-bf(2022年式) | 5332 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボYoga 7i Gen9 | 5054 |
HP EliteBook 635 Aero G11 | 5027 |
レノボYoga 7 Gen9 | 5022 |
HP Envy 14-fa(2024年式) | 5000 |
レノボIdeaPad Pro 5i Gen9 | 4996 |
HP Pavilion Aero 13-bg | 4930 |
レノボThinkPad X1 Gen12 | 4773 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP Pavilion 16-af | 3593 |
HP Envy 13-ay(2021年式) | 3500 |
FF14 黄金のレガシー ベンチマーク(中~重量級3D)

標準品質(ノートPC)で普通の結果となりました。
ゲーム向きの機種ではありません。
CPU | スコア |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 9373 |
Intel Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 9240 |
Intel Core Ultra 7 155H | 8687 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 5496 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 5130 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 4750 |
AMD Ryzen 7 8840U | 4848 |
AMD Ryzen 5 8640U | 4843 |
Intel Core Ultra 7 155U | 4271 |
Intel Core Ultra 5 125U | 3732 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)
ベンチマークを何度か測定してみたものの、必ず途中でハングしてしまい、計測できませんでした(汗)
ゲーム向きとは言えない機種です。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(HP OmniBook) | 5423 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量)(レノボ) | 4719 |
Intel Core Ultra 7 258V(軽量)(レノボYoga) | 4523 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量)メモリ32GB | 4188 |
AMD Ryzen 7 8840U(軽量) | 3977 |
Intel Core Ultra 5 125H(軽量) | 3808 |
AMD Ryzen 7 8840HS(軽量)(HP) | 3699 |
AMD Ryzen 5 8640U(軽量) | 3589 |
Intel Core Ultra 7 155H(軽量)メモリ16GB | 3355 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
AMD Ryzen 5 7535HS(軽量) | 2979 |
Intel Core Ultra 7 155U(軽量) | 2897 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
Intel Core Ultra 5 125U(軽量) | 2333 |
Intel Core i7-1250U(軽量) | 2309 |
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのグラフィックスコアは6261でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 4050 Laptop | 18579 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 12500 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 9747 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 9702 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボYoga | 9512 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 8503 |
Intel Core Ultra 5 125H(CPU内蔵) | 8488 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 7900 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 7600 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵)(HP) | 7495 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
AMD Ryzen 5 8640U(CPU内蔵) | 6376 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 6261 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 5401 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
AMD Ryzen 5 7535U(CPU内蔵) | 5103 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 4955 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 4419 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
エントリーグラフィックボードの半分程度の性能ということで本格的なゲームは厳しいでしょう。
Time Spyのスコアは1790でした。

グラフィックボード | 3DMark Time Spy |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)HP OmniBook | 4007 |
Intel Core Ultra 7 258V(CPU内蔵)レノボYoga | 3941 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ32GB | 3841 |
Intel Core Ultra 7 155H(CPU内蔵)メモリ16GB | 2829 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵) | 2912 |
AMD Ryzen 7 8840U(CPU内蔵) | 2588 |
AMD Ryzen 7 8840HS(CPU内蔵)(HP) | 2444 |
Intel Core Ultra 7 155U(CPU内蔵) | 2042 |
Intel Core Ultra 5 125U(CPU内蔵) | 1952 |
AMD Ryzen 7 7735HS(CPU内蔵) | 1790 |
AMD Ryzen 5 7535HS(CPU内蔵) | 1279 |
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 12秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 13秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 13秒 |
Intel Core Ultra 7 155H | 13秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 14秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 15秒 |
Intel Core Ultra 7 258V | 17秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 18秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 20秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 20秒 |
Intel Core i7-1250U | 21秒 |
書き出し速度は、かなり早いほうでした。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

動画編集ソフトDavinci Resolveで、5分45秒のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
以前までDavinci Resolveバージョン18で計測していたのですがバージョン19が出てしばらく経ったので、19に切り替えて計測しました。
18→19にバージョンアップすることで以前よりもかなり書き出し速度が向上しています。
そのため18での計測結果が比較にならず・・・19での計測結果のみ載せています。
CPU | 時間 |
Intel Core Ultra 7 155H+GeForce RTX 4050 Laptop | 38秒 |
AMD Ryzen 7 7735HS | 1分11秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分32秒 |
AMD Ryzen 5 7535HS | 1分42秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 2分22秒 |
書き出し速度は早く、フルHDの動画であれば問題ないでしょう。
参考までにバージョン18で、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を他CPUで計測した結果も載せておきます。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・レノボIdeaPad Pro) | 54秒 |
Intel Core i7-13700H+GeForce RTX 4050 | 56秒 |
Intel Core Ultra 5 125H | 1分02秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(レノボYoga) | 1分04秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ32GB・HP Spectre) | 1分06秒 |
AMD Ryzen 7 8840U | 1分07秒 |
Intel Core Ultra 7 258V(HP OmniBook) | 1分11秒 |
Intel Core Ultra 7 155H(メモリ16GB) | 1分11秒 |
AMD Ryzen 7 8840HS | 1分16秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 5 7535U | 1分22秒 |
AMD Ryzen 5 8640U | 1分23秒 |
Intel Core Ultra 5 125U | 1分26秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core Ultra 7 155U | 1分36秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
Intel Core i7-1250U | 2分22秒 |
書き出し速度はあまり早くなく、動画編集には向きません。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかけはじめたときの状態です。

負荷をかけ続けた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、90℃超で推移し続けます。
CPU電力は、負荷をかけると50W弱程度まで上がりそのあと維持し続けます。
全体的に温度も電力消費も高い傾向にあります。
この間、キーボード面はそこまで熱くなりませんが、底面のほうは結構熱くなっています。もしパフォーマンスモードで負荷の高い作業をする場合、パソコンの置き場所は気を付けたほうがよさそうです。

また、負荷をかけた時の音について、それなりに音がします。
負荷をかけた時の音についてはサー…という音が聞こえて、騒音計で測定すると大体40db前後の数値になっていました。

騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
パフォーマンスで負荷をかけると音や温度が気になるので、静かな場所で作業する場合はパフォーマンスモードを切り替えたほうがよいでしょう。
レノボ ThinkBook 14 Gen 7

レノボThinkBook 14 Gen7(AMD)のレビュー評価まとめ

評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | △~〇(sRGB100%ディスプレイを選べばOK) |
動画編集 | △~〇(Ryzen 7なら動画編集もかなりできる) |
ゲーム | ×(ゲーム向きではない) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
各項目をS~Dで評価しました。Sが一番高い評価です。Bが70点程度として評価しています。
比較項目 | レノボThinkBook |
CPU | AMD Ryzen 7 7735U |
CPU性能(PassMark) | A (24988) |
メモリ | B+ (16GB) |
ディスプレイ総合評価 | B+ |
ディスプレイ種類 | IPS |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | B+ (16:10) |
ディスプレイ解像度 | B (1920×1200) |
ディスプレイ輝度 | B (300nit) |
ディスプレイ色域 | A (100%sRGB) |
ボディ質感 | B+ |
キーボード | B+ |
重さ・持ち運びやすさ | C+ (実測1505g) |
インターフェイス | A |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | 〇 |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ |
プライバシーシャッター | あり |
バッテリー | B- (60Whr,実測5:51) |
認証 | 指紋認証・顔認証 |
その他機能 | – |
価格・コスパ | A(7.99万から。レビュー機は12.98万) |
個人的欲しい度 | B+ |
7.99万円からと安く、性能もそれなによく、ボディ品質やインターフェースなど全体的な品質が価格の割に高いです。
レノボThinkBook 14 Gen7(AMD)の良い点

- 価格が安い
- ボディやキーボードの質感が良い
- デザインが落ち着いて良くビジネス用途向き
- インターフェイスが充実している
AMD Ryzen 5 7535HSの構成で7.99万円からとコスパが良いです。
それでいて、デザインが落ち着いていてよく、ボディ品質やキーボードも良いので、テレワークやビジネス用途に向きます。
レノボThinkBook 14 Gen7(AMD)の注意点
- 上位構成のコスパはいまいち
- クリエイティブワークに使うなら別機種を検討した方が良い
レビュー機はsRGB100%のディスプレイ、AMD Ryzen 7 7735HS、メモリ32GBの構成で、12.98万円です。
悪くはないですが、ベース構成付近のコスパと比較すると劣ります。それに性能も、最新CPUでなかったりと中途半端です。
クリエイティブワークに使うなら、別機種でもっと性能が良いものを選んだほうが良いでしょう。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- テレワーク・ビジネス用途のノートパソコンが安く欲しい人向け
質感が良く、デザインも落ち着いていて、性能もそれなりのノートパソコンが7.99万から購入可能と、コスパが素晴らしいです。
テレワークやビジネス用途で使うなら、IdeaPadよりもこっちのほうを選んだほうが良いでしょう。
テレワークやビジネス用途で使う、たまに持ち運ぶといった用途にピッタリの機種です。
レノボ ThinkBook 14 Gen 7

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