今回、NECより、LAVIE NEXTREME Carbonのレビュー機をお借りすることができましたので、レビュー記事を書きます。
LAVIE NEXTREME Carbonは、2022年春モデルで、NECより新発売となった、フラッグシップノートパソコンになります。
レビュー機のスペックは以下の通りでした。
- CPU:Intel Core i5-1155G7
- メモリ:8GB
- ストレージ:SSD 256GB
CPUは1世代前の第11世代Intelですが、普段使いには十分な性能で、とても快適でした。
ただ、ベンチマークソフトで性能を測ったときに、スコアがそこまで高くなかったのは気になりました。
先日、Core i5-1135G7を搭載したLenovo Yoga Slim 750i Carbonをレビューしましたが、ベンチマーク上の性能は、Lenovo Yogaのほうが上でした。
おそらく、CPU電力を控えめにし、ビジネス用途での快適性能は確保した上で、本体温度がそこまで高くならないようコントロールをしているものと思います。
NEC LAVIEシリーズの紹介
NEC LAVIEシリーズは、おそらく日本ではもっとも知名度が高く、特に家電量販店での主力製品となります。
NECという国産メーカーの安心感があるのでしょう。パソコンにあまり詳しくない方に特に好まれるというイメージがあります。
価格.comのランキングでも、LAVIEシリーズは上位にランクインしています。

NEC LAVIEシリーズで、下のリンク先にあるクーポンを使えば、お得に購入できるので活用してみてください。
NEC LAVIE NEXTREME Carbon 製品紹介
本体サイズ(幅×高さ×奥行) | 313x17.5x218mm |
---|---|
本体重量 | 約883g |
ディスプレイ | 14.0型ワイド LED IPS液晶(広視野角・高色純度・ノングレア)(WUXGA) LCDドット抜けの割合:0.00008%以下 表示色(解像度) :最大1677万色(1920×1200ドット、1920×1080ドット、1680×1050ドット、1440×900ドット、1280×1024ドット、1280×800ドット、1280×768ドット、1024×768ドット、800×600ドット) |
モニター解像度 | 1920×1200ドット |
OS | Windows11 Home 64ビット |
CPU | CPU:第11世代 インテル Core i7-1195G7 プロセッサー 動作周波数:最大5.00GHz(シングルコア ターボ・ブースト時) コア数/スレッド数:4コア/8スレッド(インテル ハイパースレッディング・テクノロジーに対応) キャッシュメモリ:12MB |
メモリ | メモリ:16GB |
メモリ最大搭載量 | 16GB(LPDDR4X SDRAM/オンボード 16GB、デュアルチャネル対応) |
メモリスロット数 | 0 |
ストレージ(SSD) | SSD:512GB |
光学ドライブ | ドライブ無し |
タッチパネル | タッチパネル非対応 |
WEBカメラ | [Webカメラ/マイク]Full HD解像度(1080p)対応カメラ(プライバシーシャッター付き)、有効画素数200万画素/ステレオマイク内蔵 |
インターフェイス | [USB] Type-C:Thunderbolt 4(USB4 Gen3×2)×2 (USB Power Delivery 3.0対応(パワーオフUSB充電機能付き)、ACアダプタの接続ポートを兼用、DisplayPort出力機能付き) Type-A:USB 3.2 Gen2×1(パワーオフUSB充電機能付き) [映像]HDMI出力端子×1 [サウンド関連]スマートフォン用ヘッドフォンマイク×1(4極ミニプラグ) [microSDメモリーカードスロット]×1(microSDHC/microSDXC) |
Bluetooth | Bluetooth Smart Ready(Ver.5) |
オーディオ・スピーカー・マイク | [サウンド機能] スピーカ:内蔵ステレオスピーカ(2W+2W) 音源/サラウンド機能:ヤマハ製 AudioEngine機能搭載、インテル ハイデフィニション・オーディオ準拠 |
入力装置 | [キーボード]バックライト付き、キーピッチ19mm、キーストローク1.5mm、85キー、JIS標準配列 [ポインティングデバイス]静音・高精度タッチパッド(マルチタッチ/ジェスチャー機能付き、クリックボタン一体型) |
無線LAN | Wi-Fi 6(ax)/ac/n/a/g/b |
バッテリ駆動時間 | 約24.0時間 ※軽量モデルは15時間 |
顔認証 | [セキュリティ]顔認証(Windows Hello対応) |
NEC LAVIEの14インチノートパソコンで、約883g〜と極めて軽量なのが特徴です。
上記スペックは、性能が高いほうのモデルです。
お借りしたレビュー機は安いほうのモデルで、CPUはCore i5-1155G7、メモリ8GBでした。
価格は、割引クーポンを活用して、18.1万~となり、やや高めです。




デザインはとてもシンプルで、ビジネス用途にはうってつけのデザインではないかと思います。
カーボン素材でできているので、とても軽く、片手でも軽々と持つことができます。

180度倒して使うこともできます。

私が購入して使っているHP ENVY x360 13と比較したときの大きさです。

ENVYは13インチ、LAVIEは14インチなのでやや大きく感じます。
ただ重量はLAVIE NEXTREME Carbonのほうが圧倒的に軽く、驚かされます。
耐久性にもこだわっており、落下試験やMIL規格もクリアしており、持ち運びには最適です。
- △:デザインは良くも悪くもシンプル
- ◎:14インチとは思えないくらい軽量
- ◎:耐久性に優れている
重量
メーカー公称の重量は883gです。
手に取ってみると、14インチとは思えないくらい軽いです。
この軽さは衝撃です。本機最大のメリットだと思います。

実測値は858gでカタログ値よりも軽いです。
これはレビュー機が、バッテリ容量が抑えられているモデルであったためと思います。
付属の純正バッテリーもなかなか軽いです。

実測値は純正バッテリー合わせて1081gでした。
バッテリーは、USB Type-C対応となっているのもポイント高いです。
- ◎:重量858gは14インチとは思えない軽さ
- 〇:付属バッテリーも軽くてType-C対応
ディスプレイ
ディスプレイは、非光沢でアスペクト比16:10、解像度は1920×1200のディスプレイです。
輝度400nit、sRGBカバー率約100%と、高性能なディスプレイとなっています。
とても色鮮やかで明るく、見やすいディスプレイです。
試しに、輝度400nit、解像度フルHDのHP ENVYと並べてみました。

14インチ、かつ縦に少し長いディスプレイはとても見やすく、作業のしやすさは抜群です。
このディスプレイなら、写真が趣味で画像編集などされる方にも、向くと思いますし、事務作業も効率的に実施できるでしょう。
非光沢ディスプレイのため映り込みも少なく、使いやすいディスプレイと思います。
- ◎:輝度400nit、sRGBカバー率100%の綺麗なディスプレイ
- ◎:14インチかつ画面比率16:10
- 〇:非光沢ディスプレイは映り込みも少なく見やすい
キーボード

キーボードの配置自体は、オーソドックスです。右端のEnterなどのキーが大きく、打ちやすいキーボードとなっています。
ただ左下のCtrlキーが、左端になく、慣れるまでは少し戸惑うと思います。

キーピッチは横:19mm、縦:18.5mm、キーストロークは約1.5mmと平均的です。
キーストロークもそれなりにあるので、打ちやすいキーボードだと思います。
これなら事務作業にも向きますし、記事などを書く仕事にも向くと思います。
タッチパッドの操作感もなかなかです。
キーボードバックライトは、高いモデルのほうは搭載しているようなのですが、レビュー機のCore i5モデルには搭載されていませんでした。
- 〇:キー配置は標準的で打ちやすい
- 〇:キーストロークも標準的で打鍵感良し
- △:キーボードバックライトは上級モデルのみあり
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、Thunderbolt™4 ポートが2つと、microSDスロットがあります。
ただ注意点は、メモリ8GBモデルの場合、Thunderbolt対応ではなくUSB-Cとなることです(給電には対応)

右側面のインターフェイスが、左から順番に
- 1. マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- 2.USB Type-A
- 3. HDMI
となります。
インターフェイスは国産PCらしく、充実しているといえます。
- 〇:USB Type-Cを2つ搭載。
- 〇:HDMIあり
- 〇:Micro SDカードスロットあり
バッテリー・アダプター
純正の付属バッテリーは、USB Type-Cの充電となっており、純正にしてはコストがかかっています。
ちなみに出力は65Wとなっていました。
純正でも十分軽いですが、さらに軽く、小さくするなら、別メーカーのUSB Type-C充電機を購入してみてもよいと思います。
価格は3890円で、なんとこちらは106gと、とても軽いのでおすすめです!
レビュー評価も887件で4.4と、とても高いです。
私は、色々探していて、これを購入しました。
バッテリー持続時間のメーカー公称は、バッテリー容量が少ないモデルだと最大15時間となっています。
レビュー機は、バッテリーレポートで調べたところ、最大バッテリー容量が約35Whとなっていました。
バッテリーの持ちについて、輝度最大で、youtubeを連続再生したままにして試したところ、約4時間となりました。
輝度を下げて、普通にネットや作業をするだけならもっと長く持つと思いますが、バッテリー容量が少ない軽量モデルだと、稼働時間がやや心もとないと思います。
そのため、少し重くなっても、大容量構成のほうを選んでおいたほうが良いように思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと520Mbps速度が出ており、無線としてはかなり速度が出ていると思います。
自宅の1Fに無線ルーターがありますが、2Fで計測しても、140Mbps程度の速度が出ており、無線接続状況は良好です。
- 〇:無線受信強度・スピードは問題なし
NEC LAVIE NEXTREME Carbonの内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- ドラクエⅩ
- FF14 暁のフィナーレ
- 3DMark Fire Strike
CPU性能めやす
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-1280P(最新第12世代) | 約23000 |
Ryzen 7 5800U | 18470 |
Core i7-1260P(最新第12世代) | 約18000 |
Core i7-1240P(最新第12世代) | 約17000 |
Ryzen 5 5600U | 15385 |
Ryzen 5 5625U | 14885 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1195G7 | 11835 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10153 |
Ryzen 3 4300U(旧世代) | 8254 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
目安としてはCorei3-1115G4のスコア6610程度あれば、テレワークなど日常用途では十分で快適です。
ブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10153程度あると、重作業でも十分快適に使えます。
スコアを見てみると分かりますが、少し前まではIntelのCore i3,5,7 が主流でしたが、AMD Ryzenの躍進により、とりあえずIntelを選んでおく、という時代は終わりました。
AMD Ryzenのほうが性能もよく、値段も安い傾向にあるので、一般用途であればAMD Ryzenを選んでおいたほうがよい状況です。
一部、AdobeソフトなどはIntelのほうが相性がよく(シングルスレッドの性能がIntelのほうが高いため)性能が出やすいなどという結果もあります。
が、基本はAMD Ryzenを選んだほうがコスパは良いです。
2022年3月現在、徐々に、Intelの最新第12世代CPUを搭載したモデルが発表され始めています。
PassMarkスコアを見ると、第11世代と比較しても約2倍と、とんでもない伸び幅で、今後に大いに期待できます。
PassMark
実測値(Intel Core i5-1155G7 + メモリ8GB)

レビュー機は、Intel Core i5-1155G7、メモリ8GBで、スコアは上記の通りです。
スコア9537は、普段使い用途では快適といえます。
ただ気になるのは、冒頭でもお伝えした通り、CPUの割にスコアが伸び悩んでいる印象です。
LenovoのYoga Slim 750i Carbonでは、Core i5-1135G7を搭載していましたがスコアは11450程度あり、それと比較すると控え目といえます。
ただ一般的なビジネス用途までなら十分なスコアといえます。そのため、敢えてこの程度の性能に抑えて、代わりにCPU温度を上げすぎない設計にしているのではと思います。
バッテリー駆動のスコアは8673でした。

電源接続時:9537
バッテリー駆動時:8637(約90%)
Intel はバッテリー駆動時のパフォーマンスが落ちにくいという評判がありますが、実際にその通りだと思います。
CineBench R23

マルチコアスコア:3393
シングルコアスコア:1300
こちらも、スコアはちょっと伸び悩みました。
AMD Ryzen 7 5800UのHP ENVYのマルチスコアが約9300であったことを考えると、少し物足りないスコアです。
シングルコアスコアは十分に高いです。AMD Ryzen 7 5800UのHP ENVYが約1400超であったので、そこまではいかないものの、近いスコアになっています。
シングルスコアが高いほうが普段使い用途には効くと一般的に言われているので、十分に快適と言えそうです。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

〇トータルスコア:4725
〇Essentials:9485(快適めやす4100)
- App Start-up Score(アプリ起動):12412
- Video Conferencing Score(Web会議):7783
- Web Browsing Score(Web閲覧):8834
アプリ起動やWeb閲覧のスコアはとても高いです。快適に使えるでしょう。
〇Productivity:6515(快適めやす4500)
- Spreadsheets Score(表計算):5899
- Writing Score(文書作成):7196
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、なかなか高いスコアです。
ただこの数値は、AMD Ryzenのほうが高いスコアが出やすい傾向にあり、実際、私が使っているRyzen 7 5800Uのほうが高いスコアでした。
〇Digital Contents Creation:4634
- Photo Editing Score(画像編集):8017
- Rendering and Visualization Score(3Dレンダリング):2701
- Video Editing Score(動画編集):4597
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
画像編集・動画編集はまあまあ、レンダリングはそこまで高いスコアではありませんでした。
計測内容 | スコア |
トータル | 4725 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 12412 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 7783 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 8834 |
Spreadsheets Score(表計算) | 5899 |
Writing Score(文書作成) | 7196 |
Photo Editing Score(画像編集) | 8017 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 2701 |
Video Editing Score(動画編集) | 4597 |
AMD Ryzen 7 5800Uを搭載した、HP ENVY x360 13-ayとのスコア比較をしてみます。
HP ENVY:AMD Ryzen 7 5800U
NELAVIEC:Intel Core i5-1155G7
計測内容 | ENVY | LAVIE |
トータル | 5506 | 4725 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 6429 | 12412 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8588 | 7783 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9002 | 8834 |
Spreadsheets Score(表計算) | 11742 | 5899 |
Writing Score(文書作成) | 7594 | 7196 |
Photo Editing Score(画像編集) | 9011 | 8017 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 6036 | 2701 |
Video Editing Score(動画編集) | 4086 | 4597 |
HP ENVYは、なぜかApp Start-upだけ妙に低かったのですが(実感で遅いと感じたことはなし)他のスコアは概ねENVY(AMD Ryzen 7 5800U)のほうが高いという結果でした。
ただ動画編集スコアだけは、Intelのほうがスコアが高いので相性がよいということになります。
また、HP ENVY(AMD Ryzen 7 5800U)は、PassMarkスコア約19000と、Intel Core i5-1135G7より圧倒的に高かったのですが、PCMARK10だとそこまでの違いはなく、優秀なCPUであると言えそうです。
特に、アプリ起動のスコアが高く、実際に使っていても快適にアプリやブラウザ起動をしていたので、普段使いではとても快適に使える性能を持っています。
HP ENVY x360 13-ayのレビュー記事は以下になりますので興味のある方は参考にしてみてください。

Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが6200超の値となっており、すばらしく高速です。
HP ENVYでも高い数値でしたが、それでも3500程度であったため、6200というのがいかに高い数値か、ということが言えると思います。
ドラクエⅩベンチマーク

グラフィックを最高品質にしても、とても快適の結果となったため、快適に動作させることができそうです。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク

標準品質(ノートPC)で、やや快適となりました。
なんとか遊べなくはない結果ですが、これくらいの重量級ゲームを快適に遊ぶには、ゲーミング用途のマシンにしたほうがよさそうです。
3DMark Fire Strikeベンチマーク

グラフィックスコアは4247でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 | 14877 |
GeForce GTX 1650 | 9047 |
Intel Iris Xe Graphics(Intel CPU内蔵) | 約4000 |
Radeon Graphics(AMD Ryzen CPU内蔵) | 約3200 |
Intel Iris Xe Graphicsは第11世代Core i5以上に搭載されているCPU内蔵グラフィックス、Radeon GraphicsはAMD Ryzen に搭載されているCPU内蔵グラフィックスです。
CPUやメモリ性能により若干性能が異なるので参考値として見てください。
CPU内蔵グラフィックスだと、Intelが若干ですが優勢であることが分かります。
実際にHP ENVYのRyzen 7 5800Uで計測したところ、スコアは約3300だったので、Intelがやや優勢なのは間違いないと思います。
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードで、これくらいの性能があればある程度の3Dゲームが実施できます。
IntelのCPU内蔵グラフィックスだと、GTX 1650の半分に満たないスコアなので、重たい3Dゲームは難しいと思います。
ただドラクエⅩなどの軽量3Dゲームや、2Dゲームであれば問題なく遊べます。
排熱性能と静粛性について
Lenovo Yoga Slim 750i Carbonに、CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。

上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が最大90度程度まで上がり、その後68度前後で推移していました。
この間、本体を触ると、キーボードの上側あたりが多少熱くなっていましたが、そこまで気にならない熱さでした。
ベンチマークの測定結果がやや控えめであったことも考えると、CPU電力を控え目にし、代わりに温度が上がらないように制御していると思われます。
この負荷をかけているとき、パソコン本体からはほとんど音が聞こえず無音に近い状態で、静粛性は高いです。
NEC LAVIE NEXTREME Carbon のレビュー評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | ◎(とても快適) |
プログラミング | ○(性能はそこそこ、ディスプレイとキーボード良し) |
画像編集 | 〇(性能・ディスプレイともに良し) |
動画編集 | △(できなくはないが動画編集向きではない) |
ゲーム | △(それなりにゲームはできるがグラフィック性能は高くない) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | 〇(まあまあ) |
---|---|
ディスプレイ | ◎(とても良い) |
キーボード | 〇(キー配置良し) |
インターフェイス | ◎(充実している) |
デザイン | △(シンプル) |
耐久性 | ◎(とても良い) |
バッテリー | △(軽量モデルだと心もとない) |
持ち運び | ◎(すごく軽い) |
コスパ | ×(高い) |
その他 | △(CPU性能は控え目) |
とにかくこの機種最大のメリットは
14インチなのに800g台と超軽量
性能のよい16:10ディスプレイ
に尽きるでしょう。
キーボードも国産メーカーらしく良いです。
ビジネス用途の事務作業や、記事を書くのにも向くパソコンといえるでしょう。
とても軽く、持ち運びにも向いています。
半面、気になる点としては
値段が高い
CPU性能が控えめ(普段使いには問題なし)
というところでしょう。
性能対値段を考えると、コスパは良くないですが、14インチではトップクラスの最軽量モデルとなります。
軽いのが良いけど、13インチだと画面が小さい、という方は、ぜひ検討してみてください。