私は会社より支給されているノートパソコンで、DELLのLatitude 5320(13インチ)を使っており、Latitude5000番台シリーズの使い勝手レビューを書きます。
また、同様にDELLの法人向けノートパソコンVostroとの比較もしましたので、記事にまとめます。
法人や個人事業主向けのノートパソコン選びの参考になればと思います。
DELL Latitude 5000シリーズ 製品紹介
DELL Latitude 5330/5320
DELL Latitudeについて
DELLのLatitudeは、DELLの法人向けノートパソコンシリーズです。

DELLの法人向けノートパソコンには、Vostroという中小企業向けのモデルも存在しますが、このLatitudeは大企業向けのノートパソコンとなっています。
法人向けのビジネス継続利用を考慮しているため、サポートやセキュリティが個人向けのノートパソコンと比較して優れています。が、その分価格は高めです。
- 保守サービスメニューが充実(標準で3年保証)
- セキュリティオプションが充実
- 個々のパーツ信頼性が個人向けと比較して高め
- 標準価格は高め
まあ標準価格は、大企業向けへの販売なら、大量発注で仕切率(値引き率)が設定されていると思うので・・・ホームページに記載の標準価格通りの購入ではないと思われます。

Latitudeには、値段の安い3000番台と、一つ上のグレードの5000番台のシリーズがあります。

また、重量が1kg未満と軽量な、7000番台のシリーズもあります。
当記事では、会社支給されたのが5320ということもあり、5000番台のモデルをレビュー・紹介します。
Latitude 5330スペック紹介
OS | Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | 第12世代 インテル® Core™ i5-1235U |
メモリ | 8GB |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ FHD (1920×1080) AG, 非-タッチ, WVA, 250 nit |
SSD | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | インテル AX211 WiFi 6e 2×2 AX+ BT 5.2 |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.2) |
Webカメラ | HDカメラ |
指紋認証 | あり |
顔認証 | なし |
外形寸法(mm) | 約305.7mm(幅)×約16.92mm(高さ)×約207.5mm(奥行) |
バッテリー | 41WHR, 3 セル バッテリー |
重量 | 1.2kg |
価格 | 17.5万 |
上記がスペックとなります。
また、5320という、CPUに1世代前の第11世代 Intel Core i5を搭載したモデルも販売されており、私が支給されたパソコンは5320となります。
DELL Latitude 5000番台の外観と機能について
外観・デザイン・質感



外観は結構高級感・上質感があります。
(会社支給のものはシンクライアント化されており、ThinBootというシールが貼られています)

同じ13インチのHP ENVYと比較していますが、若干、DELL Latitudeのほうが大きいです。
ただ持ち運ぶには何ら問題のないサイズです。
DELL Latitude5000番台のボディ質感はそこそこ高く、DELL Inspiron 14 AMDとほぼ同等レベルの質感と言えます。
他のミドルレンジのパソコンと比較すると大体以下くらいの質感です。
機種 | 点数(私の主観) |
HP ENVY x360 13-ay | 90点 |
DELL Latitude 5330 | 80点 |
DELL Inspiron 14 AMD | 80点 |
Lenovo IdeaPad Slim 5シリーズ | 75点 |
個人的には十分合格点といってよい質感だと思います。
重量
メーカー公称の重量は1.2kgです。

実測値も1.2kgでほぼ同じでした。
1.2kgは、持ち運びには標準的な重さです。重くはないですが軽くもない、という重量です。
ただ、私の場合は持ち歩きはビジネスリュックに入れてしまうので、リュックに入れる分には重さは気になりませんでした。
持ち運び用のモバイルノートパソコンとして考えても、さほど不満はない重さと言えます・・・が、軽くはないです。
リュックに入れたまま長時間歩くと、重さを感じるので、営業の方みたいに、外周りが多いのであれば、富士通のLIFEBOOKなどもっと軽い機種を選択したくなるかもしれません。
ディスプレイ
ディスプレイは、非光沢でアスペクト比16:9、解像度FHDのIPSディスプレイです。
輝度250nitと、オフィス作業向けの一般的な性能のディスプレイとなっています。


HP ENVY(輝度400nit、sRGB100%)のディスプレイと比較してみました。
やはりENVYの高性能ディスプレイと比較すると、色鮮やかさに差を感じてしまいますが、事務作業として使う分には何ら問題のないディスプレイです。
キーボード

キー配置は、13インチながら特に配置にクセはなく、日本語キーボードを使い慣れた方でも違和感のない作りになっています。

ただ1点、矢印キーだけが少し残念・・・
写真の通り↑と↓が無理やりくっついたような配置で、やや押しづらくなっています。
メーカー仕様書では、キーピッチ : 約18.05mm×18.05mmです。
また、キーストロークも比較的しっかりと確保されており、打鍵感は良好です。
メーカー公称値が記載されていませんでしたが、おそらく1.4mm程度はキーストロークが確保されているものと思います。
キーボードは、クセのないキー配置ということもあり、85点くらいはつけられるキーボードと言えます。キーボードも十分合格点です。
インターフェイス

左側面のインターフェイスが、奥から順番に
- Thunderbolt™ 4(Power DeliveryおよびDisplayPort対応)
- Thunderbolt™ 4(Power DeliveryおよびDisplayPort対応)
- USB Type-A
- SDカードリーダー
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- ロックスロット
- HDMI
- USB Type-A
- イヤホンジャック
- 外付けeSIMスロット(オプション)
となります。
インターフェイスは充実しています。特に不足はないでしょう。
敢えて上げるとすると、ビジネスユースであることを考えると、有線LANポートがないくらいでしょうか?
ただ今時のノートパソコンであれば有線LANもほとんど使わないと思うので、特に問題ないと思います。
専用の電源ジャックがないので、給電はThunderboltポートから行うことになります。
2つあるので特に問題ないでしょう。欲を言えば左右に一つずつあれば、どちらからでも給電できるのだが・・と思います。
バッテリー容量
バッテリー容量は41WHRと、あまり大きくはないです。
オフィス作業で使う場合、バッテリー接続なしだと大体6~7時間程度持ちます。
仕事で使う場合、半日程度であれば問題なく使えますが、丸1日バッテリーなしでの作業は厳しい、というくらいの容量です。
DELL Latitude 5330の処理性能
DELL Latitude 5330は、Intel最新世代のCore i5-1235Uを搭載しています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Core i7-1280P(最新12世代) | 19939 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i7-1260P(最新12世代) | 17139 |
Core i5-1240P(最新12世代) | 17894 |
Ryzen 7 5700U | 15747 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U(最新12世代) | 13865 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1195G7 | 11835 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5425U | 10000 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Core i3-1005G1(旧世代) | 5403 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
目安としてはCorei3-1115G4のスコア6610程度あれば、テレワークなど日常用途では十分で快適です。
ブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Latitude 5330のCore i5-1235Uのスコアは13865、重作業でも十分快適に使えるだけのポテンシャルがあります。
CPUスペックは、事務作業には申し分ないスペックと言えるでしょう。
また、旧世代の5320でも、Core i5-1135G7でスコアは10298のため、こちらも事務作業で使うには十分なスペックを保持しています。
DELL Latitude 5330とVostro 5320の比較。Vostroがコスパ良い
冒頭でも少し紹介しましたが、個人事業主や中小企業向けであれば、Vostroのほうが価格が安く、かつLatitudeとの違いもあまり感じないので、コスパ良くおすすめと言えそうです。
Vostroは、個人事業主でなくても、個人でも普通に購入できます。
DELL Vostro 5320

上記の通り、最新12世代のIntelのCPU搭載モデルでも、10万円以下とコスパは高いです。
また、5000番台なら、外観もLatitude5000番台とほぼ変わらず、それなりに高級感のある作りとなっています。
アメリカの軍用規格試験(MIL-810H)にも合格しているので耐久性も十分です。
さらにVostroであれば、下記のクーポンコードを利用して、2022年10月31日まで、3%オフの価格にて購入できます。

■クーポンコード :AFT3P23Q3VOS
上記のようにクーポンコードを入力することにより、割引適用できます。
比較項目 | Vostro 5320 | Latitude 5330 |
CPU | Core i5-1240P | Core i5-1235U |
ディスプレイ | ◎(16:10 非光沢) | ○(16:9 非光沢) |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | △(1.25kg) | △(1.2kg) |
サイズ | 〇 | △ |
インターフェイス | ○ | 〇 |
バッテリー | 〇(54WHr) | △(41WHr) |
価格 | 〇(9.3万~) | △(17.5万~) |
デザイン | △ | △ |
質感 | ○ | 〇 |
耐久性 | ○ | 〇 |
その他 | 標準1年保証 | 標準3年保証 |
比較してみると、Vostro 5320のほうが圧倒的にコスパ良いですね!
Latitudeは保証がしっかりしていますが、コスパ重視ならVostroになるかなと思います。
Vostro、最新世代のIntelのCPU搭載の割に、10万未満と安いので、かなりおすすめと言えます。
DELL Latitude5000シリーズのレビュー評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | 〇(快適) |
プログラミング | ○(快適) |
画像編集 | △(ディスプレイの性能が画像編集向きではない) |
動画編集 | △(動画編集向きではない) |
ゲーム | ×(まあこのPCでゲームはしないでしょう(汗)) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | 〇(まあまあ) |
---|---|
キーボード | ○(配置・打鍵感ともに良好) |
インターフェイス | 〇(充実) |
デザイン | △(とてもシンプル) |
耐久性 | 〇(良い) |
バッテリー | △(普通) |
持ち運び | △(持ち運べるが及第点) |
コスパ | △(コスパ重視ならVostroが良い) |
バランスの良い13インチノートパソコンです。
スペックや外観を見る限りでは、ほぼ同じスペックのVostro 5320は、コスパもよくかなりおすすめな機種と言えそうです。
そのため個人事業主とか、個人で購入するならVostroが良いと思います。
DELL Vostro 5320