最近、妻と昔の子育てについて話すことがあり、「父親は子育てでは役立たずなのか?もっと育児参加できる方法はないか・・・」ということについて考えさせられることがあり、記事にしたいと思います。
妻曰く・・・
「最近は多少マシになったが、子供が生まれたばかりのときは、残業が多く仕事ばかりで、ほとんど私一人で子育てしていた」
「日曜日も、仕事で疲れていて寝てしまっていることがあった」
ということです・・・
私自身の気持ちとしては、子供が産まれたあとは、仕事以外のプライベートで遊ぶようなことは一切せず、家庭重視で考えている、と思っていましたが・・・
妻の意見は、厳しいものでしたね。
この問題は、父親個人の問題よりも、日本の社会としての、仕事と家庭の両立の意識の問題があると感じるので、意見を述べるとともに、父親としてどうしたほうがよいか?を書きたいと思います。
参考までに、父親の子育てで参考になる本をブログの他記事で紹介しており、以下の本を参考にしてみてください。
世界の父親の育児参加の時間
内閣府の少子化対策のページに、各主要国の父親の育児参加時間が公開されているので、ご紹介します。

ページに紹介されていたデータを、Excelの棒グラフにしました。
一目瞭然だが、日本は韓国に次いで父親の子育て参加時間が少なく、3.1時間となっている。さらに、母親と父親の時間の差は、4.5時間で最大となっています。
いかに日本が、子育てが母親頼みになっているか、がわかる統計でしょう・・・
日本の父親の育児参加時間が少ない理由
日本の父親の育児参加時間が少ないのは、なぜか?
日本の父親はダメなのか?
そんなことはないと思います。
日本の社会が男性の育児を認めていないから、としか言いようがないように感じます。
自分も子供が産まれた後に働いているときも、以下のように感じています。
- 男性は育休がとりづらい。そもそも育休の期間が短い。
- 子供が産まれても、男性は仕事が減らしてもらえるわけではない。むしろ年齢的に忙しくなる。
- 子供が産まれたから男性は早く帰ってよい、という雰囲気が全くない。変わらず忙しく働かないといけない。
全部の職場がそうとは言えないと思うが、大抵の企業は、このような状態にあるのではと思います。
職場の上司からも、よく「自分は子供が産まれても、仕事が忙しくてほとんど子供に会えなかった」ということを言う人が多いです。
そういう人は、全員ではないが、部下にも同じように子供が産まれても仕事を変わらずやるべきだ、という考えを持っている人が多いように感じます。
まずは、この日本の会社の雰囲気から、変えていかないといけないように思います。
じゃあ、どうするのか?
日本の社会が現状どうであれ、子供が産まれたばかりのときに仕事ばかりしていては、奥さんにも一生恨まれることになるし、子供の貴重な成長の機会も見逃してしまう、ということになりかねません。
子供が産まれたら、ある程度、仕事のことはセーブして、少し余裕をもって働く、ということを心掛けないと、子育てと仕事の両立は難しい、と感じます。
アメリカなんかは、ほとんど残業せず、仕事の後の飲み会で拘束されるということもまずないようなので、仕事とプライベートをきっちりと分けて働いているようです。
子供が産まれても男性には残業を強要し、飲み会などで拘束する日本の社会がおかしいように感じます。
・・・という今の日本の現状を嘆いても仕方ないので、子供が産まれたお父さんたちは、以下を心掛けてみてください。後から奥さんに恨まれることのないように・・・
- 育休は確実に取得する
- しばらくは仕事の負担が減るように調整する。決して、上司の「難しい案件だが君ならできる!」みたいな忙しそうな仕事には手を出さないこと!!
- なるべく定時で帰る。
- 有休もしっかり取得する。
- 現在はテレワークという子育ての強い味方があるので、積極的に活用する。
- 可能であれば奥さんの実家の力を借りることも考慮する。近くに住むなど。
- 父親である自分も進んで子育てするんだ、という意識を持つ
父親も子育てをするんだ、という意識を持つことの重要性
自分の子育てについて、嫁が振り返った時に指摘されたのは
「男性は家に帰ったり休みの日になると、スイッチがオフになってしまう。母親の自分はオフにできる時間がない」
「世の中の男性は、子育てを手伝うという意識でしかできていないのでは。自分も母親と同じ意識で子育てするよう意識してほしい」
とのことでした・・・
このあたりは、仕事で時間があまりとれなかったとしても、自分の意識付けでなんとかなりそうです。
ただ、仕事で忙しすぎると子育てを考える余裕がなくなってしまうので、やはりある程度の余裕は必要なのですがね・・・
自分は、子供が産まれたあと、自分にとって難しい仕事ばかりしていて、余裕のない状況になってしまい、その結果子育てへの意識も薄くなってしまっていたと思います。
これから子供が産まれるお父さんには、このような後悔の気持ちを味わってほしくないな・・・と思います。
子供の子育ての機会は一生に一度であると自覚し、子育てを優先する、というのをぜひ意識してみてください。