2021年11月更新
この記事を書いたのは新型レヴォーグ発売前の2020年でしたが、新型レヴォーグやフォレスターの試乗経験などを踏まえて一部修正・追記しました。
スバル車が採用し続けているトランスミッション、CVT(リニアトロニック)について、スバル車オーナー10年の経験、および、実際に新旧レヴォーグを運転した感触などをお伝えしようと思います。
車好きな方だと、妙にCVTに対して抵抗感がある方がいて、「スバル車はCVTがね・・・」みたいな記事をネットでよく見かけます。
だが、実際にスバルのCVTを運転したことのある自分からすると
「全然運転した感覚は全く違和感ない。むしろ自分のアウトバックの5速ATより最新のCVTのほうがいいんじゃない?」とさえ思います。
新型レヴォーグの一般ユーザー口コミをまとめた記事を書いているので、こちらも参考にしてみてください。

スバル車のCVTの運転感覚について
私は旧型レヴォーグの1.6STI Sportを1週間代車で貸していただき、運転したことがあります。

現行インプレッサやXVなどもCVTですが、こちらは試乗したことがあります。
私のスバル車歴は10年ほどで、過去に4世代目レガシィ(BP・BL)の2.0iに乗っていたことがあり、こちらは4速ATでした。
今の車は、5世代目レガシィアウトバック(BR)の3.6Rで、こちらはCVTではなく5速ATです。
そういった経験から、スバルのレヴォーグやフォレスターなど最新CVTの運転した感覚をお伝えすると
「運転した感覚は全く問題ない。というかむしろ自分のアウトバックの5速ATよりいいんじゃない?」
「昔のBPの4速ATよりは今のCVTのほうが格段に良くなっているな。」
というのが正直な感想です。
特に、アウトバックの2.5NAや、XVの2.0NAなど、排気量が大きめな自然吸気エンジンとCVTとのマッチングが良かったように感じます。
レガシィBPの2.0NA+4速ATと、XVの2.0NA+CVTは、格段にXVのCVTのほうが運転感覚がよく、パワーもあるように感じました。
スバルはCVTがね・・・の正体
ネットなどでよく、「スバルはCVTがね・・・」という書き込みをよく見かけますが、この書き込みの正体というか本当のところは
・CVTに対する先入観(CVTだから加速ラグがあるという思い込み)
・旧型1.6ターボの多少のギクシャク感(ただし初期のほうのみ)
というところではないかと思います。
車好きは、CVTというだけで毛嫌いする人がいるな、と感じますが、スバルのCVTはよくできているので、一度は運転してみたら、と感じます。
また、実際にスバルのCVTを運転したけど、いまいちだった!という人は、レヴォーグの初期のほうの1.6ターボを運転した方ではないかと思います。
確かに、初期のほうのレヴォーグ1.6は、私もレンタルして運転してみたが、低速時は若干のギクシャク感(ターボラグ)が確かにありました。
ただ、ECUリプロや年次改良により、旧型レヴォーグD型の1.6ではほとんどギクシャク感を感じることはなくなっていきました!
このことより、CVTがよくなかったというよりは、1.6という小排気量ターボエンジンが熟成されていなかったから、と言えるのではないでしょうか。
CVT自体は、レヴォーグ発売時の2014年に、アウトバックの2.5NAを運転したことがありますが、こちらは低速時でも快適でした。
つまり、CVT自体はまったく問題がないということです。
他メーカートランスミッションとの比較
私は色々なメーカーの車を試乗することがあり、トランスミッションの印象をお伝えします。
BMWやメルセデスベンツは、トランスミッションに多段ATを採用しています。

例えばBMW3シリーズには8速AT、メルセデスベンツCクラスには9速ATが採用されており、これの出来は素晴らしいの一言です。
両方とも、私は試乗したことがあり、このAT+ダウンサイジングターボには、スバルのCVT+ダウンサイジングターボはまったく敵わないと感じたものです。
確かにこのATと比べられてしまうと、「スバルはCVTがね・・・」となってしまうのも仕方ないような気もします。
あとは、2021年11月現在では旧型となりましたが、親がフォルクスワーゲンゴルフ7に乗っておりそれも運転したことがあります。
フォルクスワーゲンは、トランスミッションにDCT(デュアルクラッチトランスミッション)を採用しておりますが、正直なところこのトランスミッションは、クセが強いなと感じました。
スピードが乗ってくると、素晴らしい変速をするのですが、市街地のストップ・アンド・ゴーはかなり苦手な印象で、ギクシャクします。
低速時の走行は、フォルクスワーゲンのDCTより、スバルのCVTのほうが運転しやすいかなと感じました。
なので、個人的な感想としては
スバルのCVTは、BMWやメルセデスの多段ATには負けるが、フォルクスワーゲンのDCTとは一長一短で、一概に負けているとは思わない
という感じです。
スバルのCVTは耐久性が高い!

忘れてはいけない、スバルのCVTのメリットとしては、耐久性が高くほとんど壊れない、ということでしょう。
スバル車では、5世代目レガシィ(2009年)から、リニアトロニックという名称で、CVTの採用が一気に進みましたが、CVTが壊れた、というような情報はほとんど見当たりません。
しかもメンテナンスも必要なく、20万キロくらいメンテナンスフリーでまったく問題なかったりします。(オイル交換の必要もなし)
とにかくタフで、メンテナンスフリーなトランスミッションです。
逆に、フォルクスワーゲンのDSG(DCT)は、よくダイレクト感が凄い!などと自動車評論家から高く評価されていますが、壊れやすいという欠点があります。
しかも壊れたときの修理金額はものすごく高額です。
スバル車は、ロングツーリングによく使われる車なので、耐久性が高いというのは、車の性格によくマッチしていると言えそうです。
新型レヴォーグのCVTは格段に進歩している!
新型レヴォーグのCVTは、約8割の部品を新設計したということです。
レシオカバレッジ(変速比幅)は、旧型の1.6は3.581~0.570で6.28ですが、新型は4.066~0.503で、8.08と拡大しています。

レシオカバレッジとは、変速機の変速比幅(適用可能な変速比の範囲)とも呼ばれ、最も低速のギア比を最も高速のギア比で割って求める値となります。
この値が大きいほど、発進加速の高速化と、高速巡行時の回転数低下による燃費向上が見込めます。
新型レヴォーグのレシオカバレッジ8.08というのは、相当に良い値のようです。
他の車種で、値が良い車種を紹介すると
・レクサスUX:7.555
・RAV4:7.555
レクサスのCVTと比較しても勝っている!
CVTとしては、世界最高のレシオカバレッジといってもよいのではないでしょうか?
もともとスバルのCVTは、出来のよいCVTだなと感じていましたが、新型レヴォーグにてさらに作り変えてきており、スペックも大幅にアップしているので、「CVTが・・・」と心配する必要は、新型レヴォーグには不要と言えるでしょう!
新型レヴォーグB型の2.4ターボで進化型CVTが搭載

新型レヴォーグB型で、トランスミッションも専用開発されたものが搭載されています。
その名も、「スバルパフォーマンストランスミッション」というものです。
202kW(275PS)、375N・mの圧倒的なパフォーマンスを発揮する新開発の2.4L直噴ターボエンジン。力強い加速感が高回転域まで途切れなく伸び続けるため、日常の扱いやすさはもちろん、スポーツドライビングも思いのままに愉しめる。
さらに、2.4Lエンジンに合わせて開発したスバルパフォーマンストランスミッションを搭載。エンジンとのきめ細かな協調制御と優れた応答性を実現したことで操る愉しさを深め、ドライバーの意思に忠実に応える新次元の走りの悦びを提供する。
スバルホームページの紹介文は上記となっており、2.4ターボ用に専用チューニングされたトランスミッションで、よりスポーツ性能を高めたCVTのようです。
これは期待大です!実際に試乗で確かめてみたいところですね。
新型レヴォーグやフォレスターに実際に試乗した感想
先代の1.6リッターターボは、走らせると「ターボが効き始めたな」というタイミングを感じることがありましたが、今回の1.8ターボは、良い意味ですごく普通です!
自分のアウトバックの3.6Rに乗っているのと似たような感じで、大排気量エンジンに乗っているかのような仕上がりでした!
運転している途中、ターボエンジンであることを忘れてしまい、まるで自分の車の大排気量エンジンを違和感なく運転しているような感触で、「あれ、これターボだよな?」と気づいて、その自然な加速に驚く、という出来でした!
なので、新型レヴォーグのCVT+1.8ターボの組み合わせは、全く心配することのない出来であったと、お伝えしておきたいと思います。
もし心配されている方がいたら、実際に試乗してみれば、その良さが分かると覆います。
また、フォレスターにも、2020年より1.8ターボ+CVTの組み合わせがランナップに追加され、最近、私も2021年のD型に試乗しました。

こちらも、ターボラグのようなものはほぼ感じず、街乗りする限りでは、私のアウトバック(3600cc+5速AT)とほぼ変わらない感覚で運転できたということをお伝えしておきます。
試乗記事は、以下に書いていますので参考にしてみてください。

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