私はレガシィアウトバック(BR)のオーナーで、スバル歴10年程度のスバリストです。
新型レヴォーグに試乗し、その仕上がりの良さに驚きました!
これだけの仕上がりの良さだと、BMW3シリーズやアウディA4アバントなどの、プレミアムブランドワゴンと比較しても、遜色ない出来になっているのでは?と感じます。
今回は、レヴォーグとアウディA4アバントはどちらが良いのか?と思ったので、比較記事を書いてみようと思います。
なお、新型レヴォーグについては、アウトバック・BMWとも比較した記事を書いているので、参考にしてみてください。




レヴォーグとアウディの印象の違いについて
レヴォーグとアウディA4アバントは、どちらも走りを重視した高性能ワゴン、というイメージです。
印象の違いを上げるとしたら、以下になるでしょう。
- レヴォーグ:アイサイトXによる抜群の安全性と、AWD(4輪駆動)による全天候型高性能ワゴン
- アウディA4アバント:プレミアムブランドらしい高級感と洗練されたデザイン、高い走行性能を持つ都会派ワゴン
レヴォーグは、スバル車に共通する、以下の利点、特徴があります。
- 安定感のある走り味で高速道路での走行に強い
- アイサイトXによる安全性能の高さと視界の良さ
- AWD(4輪駆動)により雨、雪道での走行に強い
実用性は抜群です。安全性も高いので、ファミリー用途としてもよい選択になります。
対してアウディA4アバントは、外観や内装から、プレミアムブランドらしい高級感が溢れています。
特に洗練された外観デザイン、仕立ての良い内装は、誰もが満足し、「高級車だな」と感じさせるものがあります。
また、走行性能もクアトロモデル(4輪駆動モデル)だと極めて高く、レヴォーグをも凌ぐほどです。
アウディの特徴としては、以下になるかと思います。
- 外観や内装がプレミアムブランドらしく高級感に溢れる
- 洗練された都会派のデザイン
- クアトロ(4輪駆動)モデルのパフォーマンスが高い
レヴォーグとアウディA4アバントのスペック比較
レヴォーグは1.8リッターターボしかないのでそれで、アウディA4アバントはベースモデルの35TFSIで比較します。
スペック | レヴォーグ | 35TFSI |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4755×1795×1500 | 4760×1845×1430 |
車両重量(kg) | 1550~1580 | 1540 |
トランク容量 | 561ℓ | 495ℓ |
エンジン | 1.8リッターターボ | 2リッターターボ+モーター |
最高出力 | 177ps/5,200-5,600rpm | 150ps/3,900-6,000rpm |
最大トルク | 300Nm/1,600-3,600rpm | 270Nm/1,350-3,900rpm |
トランスミッション | CVT | 7速DCT |
駆動方式 | AWD(4輪駆動) | FF(前輪駆動) |
燃費(WLTC) | 13.6km/L | 13.6km/L |
価格 | 310.2万~ | 484万~ |
サイズは、全長はほぼ同じ、アウディのほうが幅が長く1800mmを超えており、1845mmです。幅1845mmは、運転に不慣れな人には気になるサイズと思います。
レヴォーグは幅がギリギリ1800mm以下に収まっているので、立体駐車場に幅制限がある、などの場合、レヴォーグになるでしょう。
あと、レヴォーグはAWD(4輪駆動)に対して、アウディはFF(前輪駆動)です。アウディは4輪駆動のクアトロが有名ですが、高いです。
スキーなど雪みちを走る実用車を探す場合、レヴォーグのほうが良いでしょう。
参考までに、クアトロモデルとも比較します。ただこちらは、値段の差がありすぎるので、実際は競合することはないのでは・・・と思います。
スペック | 新型レヴォーグ | 新型45TFSI |
---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4755×1795×1500 | 4760×1845×1430 |
車両重量(kg) | 1550~1580 | 1640 |
トランク容量 | 561ℓ | 495ℓ |
エンジン | 1.8リッターターボ | 2リッターターボ+モーター |
最高出力 | 177ps/5,200-5,600rpm | 249ps/5,000-6,000rpm |
最大トルク | 300Nm/1,600-3,600rpm | 370Nm/1,600-4,500rpm |
トランスミッション | CVT | 7速DCT |
駆動方式 | AWD | quattro(4WD) |
燃費(WLTC) | 13.6km/L | 12.9km/L |
価格 | 310.2万~ | 609万~ |
クアトロモデルのスペックはさすが、ですが、如何せん高すぎるのが・・・一般人には新車では買えないでしょう。
エンジン
エンジンはレヴォーグが1.8リッターターボに対して、アウディは2リッターターボ+モーターのハイブリッドです。
アウディは、去年10月ころにビッグマイナーチェンジが行われ、35TFSIのエンジンがハイブリッドになりました。
アウディは2リッターなのにスペックが劣るように見えるのは、35TFSI用にデチューン(制御で出力を落としている)からです。
この手法、BMWでも同じことをしています。
このデチューン商法、個人的にはあまり好きではないですが、試乗記をみると35TFSIでも十分という意見がほとんどです。このあたりもBMWと似ています。
デチューンしているとはいえ、基本は2リッターターボなので、その分上質に感じるし、モーターもあるのでパワーも必要十分ということでしょう。
ちなみに、35TFSIですが、旧型の35TFSIiは1.4リッターターボであったのに対して、新型は2リッターターボ+モーターに変更されています。
なので、旧型の35TFSIを中古で買う場合は注意してください!旧型はハイブリッドではありません。
ただ、旧型の1.4リッターターボは、フォルクスワーゲンと同じエンジンで、私も試乗したことがあり、すごく出来がよかったので、こちらでも不満は出ないレベルかと思います。
レヴォーグは1.8リッターターボですがスペック上は35TFSIより上で、燃費は純ガソリンエンジンなのに、アウディのハイブリッドと同等です。これはさすがです。
ラゲッジ容量
レヴォーグは561リッター、アウディは495リッターです。
実用性はレヴォーグのほうが上と言えそうです。
・レヴォーグ

・アウディA4アバント

室内
室内は、レヴォーグも新型になり、一気に高級感が増しましたが、高級感という意味ではアウディのほうが圧倒的に上手です。
まあ値段の違いがあるから、といえばそれまでかもしれませんが・・・
アウディは内外装ともに、デザインがよく、お金に余裕がありデザインを重視する人には、受けが良さそうです。
・レヴォーグ

・アウディA4アバント


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ファミリー向けとしてはどうか?
ファミリー向けとしては、レヴォーグのほうが若干ながら優っていると感じます。
- アイサイトXによる高い安全性
- コスパの良さ(車両価格、レギュラーガソリン)
奥さんからは、レヴォーグのほうが好まれるでしょう。外車で見栄を張りたいとか、がなければ(^^;
アウディもファミリー向けではない、とは言わないですが、あまりにもデザインが良すぎて、小さい子供などを乗せて実用的に使うイメージがまったく浮かばない(^^;
装備と価格の違いについて
レヴォーグの装備とアウディA4アバントの装備を比較してみました。
レヴォーグ:370.7万(GT-H EX)
アウディA4アバント:484万(35TFSI)、552万(advanced)
以下は、レヴォーグGT-Hの装備一覧になります。
装備 | レヴォーグGT-H |
アイサイト・共通装備 | |
アイサイト | 〇 |
アイサイトセイフティプラス | 〇 |
歩行者保護エアバッグ | 〇 |
後席USB電源(2ヶ) | 〇 |
アレイ式アダプティブドライビングビーム | 〇 |
タイヤ・アルミホイール | |
225/45R18タイヤ&18インチアルミホイール | 〇 |
パワーリヤゲート | |
ハンズフリーオープンパワーリヤゲート | 〇 |
シート | |
トリコット/ファブリック | 〇 |
パワーシート | |
運転席10ウェイ&助手席8ウェイパワーシート | 〇 |
アクセスキー対応運転席シートポジションメモリー機能 | 〇 |
シートヒーター | |
運転席+助手席シートヒーター | 〇 |
後席左右シートヒーター | 〇 |
ペダル | |
アルミパッド付スポーツペダル | 〇 |
照明 | |
インパネアンビエント照明 | 〇 |
アウディA4アバントの装備を確認したところ、552万のグレードのadvancedが、ほぼレヴォーグGT-H EXと同じ、と言えそうです。ナビも標準装備でした。
ベースグレードの484万だと、装備が結構劣るので、アウディを買うほどお金に余裕のある人が、わざわざベースグレードを買うのか、は疑問です(^^;
定価ベースだと、レヴォーグのほうが180万円程度安いので、レヴォーグのほうが断然お買い得と言えます。
燃費と維持費の違いは?
レヴォーグとアウディA4アバントでは、燃費は同等です。
ただ、レヴォーグはレギュラーガソリン、アウディはハイオクのため、燃料代はそれなりの開きが生じます。
また、維持費ですが、アウディ(にかぎらずドイツプレミアムブランド全般)は、故障してしまったときの修理費用がすごく高いです!
なので、故障しなければよいのですが、長く乗って故障してしまったときのことを考えると、維持費はレヴォーグ(国産車)のほうが安くなります。
中古価格はどちらがお得か?
もし、中古で購入を検討している場合、アウディのほうが圧倒的にお得ではあります。
というのも、輸入車、特にプレミアムブランドは、中古の値落ちがもの凄く大きいからです。
以下に、レヴォーグとアウディの中古車の値落ちについてあげてみます。
・レヴォーグ

年式 | グレード | 走行距離 | 車両価格 | 中古/新車 |
2014 | 1.6GTS(黒) | 5.0万km | 149.9万 | 47.9% |
2014 | 2.0GTS(赤) | 5.6万km | 156.0万 | 43.8% |
2015 | 1.6GT(銀) | 1.0万km | 175.9万 | 60.4% |
2016 | 1.6GTS(青) | 4.4万km | 179.9万 | 57.5% |
2017 | 1.6STI(黒) | 2.3万km | 277.8万 | 76.5% |
・アウディA4アバント

年式 | グレード | 走行距離 | 車両価格 | 中古/新車 |
2019 | 35TSFI Meisterstück | 1.3万km | 364.0万 | 67.5% |
2019 | 40TSFI Meisterstück | 0.6万km | 388.0万 | 62.8% |
2017 | 1.4TFSI | 2.1万km | 238.0万 | 49.0% |
レヴォーグの値落ちがかなり渋いのに対して、アウディの値落ちの凄さがよく分かると思います!3年経つと半値くらいのモデルもあります。
なので、アウディは、可能であれば1年でも待って、中古を買ったほうが断然お得、と言えます。
逆に、新車で買った場合、レヴォーグは高リセールが期待できるのに対して、アウディは下取りの値落ちが激しい、ということが予想できます。
レヴォーグとアウディA4アバントの比較まとめ
長くなってしまったがまとめましょう
・・・とはいっても、レヴォーグとアウディは、客層そんなにかぶらないかもしれませんね。キャラがかなり違うので。
レヴォーグ:雪道など悪天候の走行に優れる。安全性もトップクラス。実用性重視ならばこちら。新車で買うときのコスパも良い。
アウディA4アバント:プレミアムブランドらしい高級感と走りの上質さを両立。デザインも洗練されている都会派ステーションワゴン。デザイン重視であれば。中古で買うとお買い得。
・・・というところでしょうか。
私なら、まず間違いなくレヴォーグを選びますが、中古ならばアウディが相当お買い得なので、中古ならアウディも検討してみる、という感じです。
ただ、レヴォーグも新型になり、高級感や快適性がグンと向上しています。
旧型のスポーティなイメージが強い方は、一度試乗にいってみたらいかがでしょうか。イメージ変わると思いますよ。