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レノボThinkPad X1 Carbon Gen10レビュー【ビジネス用最強の相棒】

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2022年に発売されたレノボ ThinkPad X1 Carbon Gen10をレノボよりお借りすることができましたので、レビュー記事を書きます。

レビュー機のスペックは以下の通りでした。

  1. Core i5-1235U
  2. メモリ16GB
  3. SSD 256GB

 

ThinkPadシリーズはIBMがもともと開発・製造していた伝統のある機種で、今はレノボが開発製造を行っています。

 

Lenovo ThinkPad X1シリーズの特徴
  1. キーボードが良い
  2. トラックポイントあり
  3. 安定感のあるデザイン
  4. 伝統の品質と耐久性
  5. ThinkPadシリーズのフラッグシップ
  6. 14インチ、かつ1.12kgと軽量
  7. 価格は高め

 

ThinkPadシリーズはキーボードが素晴らしい出来なので、特にタイピング重視の方におすすめできます。

またX1シリーズは、ThinkPadシリーズのなかでもフラッグシップなので、気合の入った作りになっています。

レノボThinkPad X1 CarbonはThinkPadのフラッグシップモデル

ThinkPad X1シリーズは、ThinkPadシリーズの中でもフラッグシップモデルに位置づけられるモデルです。

フラッグシップらしく、上質な仕上げで、

  1. 16:10の14インチディスプレイが見やすい
  2. 軽量1.12kg
  3. キーボード良し
  4. バッテリー持ち良し
  5. 耐久性良し(米軍調達基準に準拠)

と、ビジネス用途としての戦闘力が高く、仕事の頼れる相棒としてとても役に立つパソコンになるでしょう。

パソコンに拘りのある方が、最終的によく選ばれる機種でもあり、総合力・戦闘力の高さが光ります。

 

レノボ ThinkPad X1 Carbon スペックと価格

初期導入済OS Windows 11 Pro 64bit
その他のエディション選択可能
CPU(Gen11) インテル® Core™ i7-1365U vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i7-1355U プロセッサー
インテル® Core™ i5-1345U vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i5-1335Uプロセッサー
CPU(Gen10) インテル® Core™ i7-1280P vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i7-1270P vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー
インテル® Core™ i5-1250P vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i5-1240P プロセッサー
インテル® Core™ i7-1260P vPro® Essentials プロセッサー
インテル® Core™ i5-1240P vPro® Essentials プロセッサー
インテル® Core™ i7-1265U vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i7-1255U プロセッサー
インテル® Core™ i5-1245U vPro® Enterprise プロセッサー
インテル® Core™ i5-1235Uプロセッサー
セキュリティ・チップ(TPM) あり
その他のセキュリティ機能 パワーオン パスワード、スーパーバイザー パスワード、システム マネジメント パスワード、ハードディスク パスワード(NVMe パスワード)、セキュリティ キーホール、HPD
メモリー オンボード: 8GB/16GB/32GB 最大32GB(LPDDR5)
ストレージ 256GB/512GB/1TB/2TB SSD
光学ドライブ なし
ビデオ・チップ CPU内蔵(インテル® Iris® Xe グラフィックス)
ディスプレイ 14.0型 2.8K OLED (2880 x 1800)、ブルーライト軽減
14.0型 2.2k IPS液晶(2240 x 1400) 、ブルーライト軽減、光沢なし
14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、Privacy Guard、光沢なし
14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、ブルーライト軽減、省電力、光沢なし
14.0型 WUXGA IPS液晶(1920 x 1200)、ブルーライト軽減、省電力、光沢なし
インターフェース USB4 (Thunderbolt™ 4 対応) x 2
USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1
USB 3.2 Gen 1 x 1
HDMI
マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
ワイヤレスWAN 対応(4G LTE Cat.16/5G Cat.20)
ワイヤレスLAN Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)
Bluetooth v5.2
イーサネット なし
オーディオ機能 Dolby Atmos® Speaker System, Dolby Voice, 4mic+4スピーカー(キーボード面にスピーカー)
カメラ インカメラ: 全てプライバシーシャッター付き
FHD 1080p RGB+IR Webカメラ MIPI 人感検知機能付き
FHD 1080p RGB+IR Hybrid Webカメラ
FHD 1080p RGB Webカメラ
カードスロット なし
キーボード フルサイズ・キーボード (6列)、89キー (Fnキー、PgUpキー、PgDnキー、Windowsキー)、JIS配列、TrackPoint、ThinkPadクリックパッド、バックライト・キーボード
指紋センサー あり
ポインティング・デバイス TrackPoint+ThinkPadクリックパッド
本体寸法(幅×奥行き×高さ) 約 315.6×222.5×15.4mm
本体質量 約 1.12kg~
バッテリー 固定式 4セル リチウムイオンポリマーバッテリー 57Whr
バッテリー駆動時間 最大 約28.5時間(Gen11), 21.7時間(Gen10)
本体カラー ブラック

X1 Carbonは、2023年にGen11が発売され、最新Intel第13世代CPUを搭載しています。

今回レビューしたのはGen10で、Intel第12世代CPUを搭載しています。それ以外はほとんど違いはないです。

性能はビジネス用途であればIntel第12世代でも十分に高いです。また、Gen10のほうが当然安いため、価格差によってはあえてGen10を買うのも良いと思います。

 

価格と納期

Gen11

 

Gen10

Gen10のほうが、CPUが1世代前になるため少し安いです。

1世代前のCPUと言っても、19.6万の構成であれば

  1. Intel Core i7-1260P
  2. メモリ16GB
  3. SSD512GB

と、十分な性能を持っており、ビジネス用途ならば十分な性能を有していると言えます。

 

Gen11は新型のため少し高く、省電力性能を重視したUプロセッサーのCore i5-1355U、メモリ16GB、SSD256GBで、20.7万~となっています。

旧型でよければGen10のほうが、コスパは良いと思います。

 

レノボThinkPad X1 Carbon Gen10の外観と機能

外観・デザイン・質感

いかにもThinkPadというデザインです。

このデザインは好みが分かれるところかなと思います。ビジネスノートパソコンとしてはまったく違和感のないデザインですね。

ThinkPadの中でもX1は特に、外観の質感が高く見えます。

プライベート用としては、もう少し明るい色やデザインのほうがよいかな?まあ安定感のあるThinkPadデザインということになると思います。

 

ボディは黒一色ですが、綺麗な黒です。

 

ディスプレイは180度まで倒して使うことができます。

 

  1. 安定のThinkPadデザイン
  2. 質感はThinkPadシリーズトップクラス

 

重量

メーカー公称の重量は1.12~kgです。実測値は1176gでした。

構成により、重さに少し違いがあるようです。

 

アダプターは出力45Wで、比較的コンパクトです。重量は以下の通りです。

本体実測値 1176g
アダプター 247g

14インチにしては比較的軽い重量だと言えます。

 

持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。

超軽量・コンパクトノートパソコン充電器 Anker NanoⅡ 45Wをレビュー持ち運び用のノートパソコンで、電源が重くてかさばる・・・ということはないでしょうか。 USB Type-C(USB PD対応)の充...

 

ディスプレイ

ディスプレイは、非光沢でアスペクト比16:10、解像度WUXGA(1920 x 1200) IPS液晶、輝度400nitのディスプレイです。

構成により解像度2.2Kのディスプレイを選択することもできます。

この大きさなら問題なく、解像度フルHDの拡大率100%で使えます。

マシンデフォルト推奨値はフルHDの拡大率150%なので、字が大きく感じるのであれば拡大率125%、もしくは100%にしましょう。

 

上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較です。

HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、スペックは互角、発色や明るさもほぼ互角ですが、ThinkPad X1のほうが少し良いような?気がします。

 

  1. 輝度400nitのIPSディスプレイで色域は100%sRGBで発色も申し分なし
  2. 画面比率16:10で見やすい

 

キーボード

キー配置はとても綺麗で打ちやすい配置です。

テンキーレスというのもあり理想的なキー配置で、Enterキーの大きさも確保されています。

個人的に違和感があるのが、ThinkPadシリーズは左のCtrlキーが左端にない、ということですかね・・・

どうもThinkPadは伝統的にこの配置のようでして、ただ他機種だとCtrlキーは左端にあることがほとんどなので、打ち間違えます(汗)まあ慣れの問題でしょうかね。

 

キーピッチは1.9mm、キーストローク は約1.4mm です。よく見ると、キーの真ん中あたりが少しへこんでおり、打ちやすくしています。

ThinkPadの最大の美点がこのキーボードの打ちやすさで、ノートパソコンの中ではとても打ちやすいキーボードと言ってしまってよいと思います。

ただし少し残念なのは、キーストローク(深さ)が浅めだな、と感じます。

同じThinkPadでもE14では、そうは感じなかったので、軽さや薄さを重視した結果、キーストロークが浅くなってしまっているのだと思います。

点数をつけるならば、ThinkPad E14が100点なら、X1 Carbonは95点くらいでしょうか。

キーボードはパナソニックのレッツノートとThinkPadが2強ですね。次いで富士通のLIFEBOOKかなと思います。

 

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。

 

  1. キーボードはノートパソコン最高レベル
  2. 指紋認証あり
  3. キーボードバックライト搭載

     

    インターフェイス

    左側面のインターフェイスは、奥から順番に

    1. USB 4 Type-C(Thunderbolt4 対応
    2. USB 4 Type-C(Thunderbolt4 対応
    3. USB Type-A 3.2 Gen1
    4. HDMI

    となります。

     

    右側面のインターフェイスが、奥から順番に

    1. セキュリティホール
    2. USB2.0 Type-A
    3. nanoSIMカードスロット(オプション、レビュー機にはなし)
    4. イヤホンジャック

    となります。

     

    ビジネス用途を意識したポートで、有線LANもついています。

    1. USB Type-Aポートが2つ
    2. HDMIあり
    3. USB Type-CはThunderbolt対応×2
    4. SDカードスロットなし

     

    バッテリー駆動時間のチェック

    レビュー機のバッテリーは57Whrと大きい容量です。

     

    以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。

    • 輝度Max
    • youtube動画流しっぱなし
    • キーボードバックライトON
    メーカー公称時間 21.7時間
    残量0%まで 4時間50分

    バッテリー容量が大きいですが、輝度Max(400nit)で使ってしまうと持ちはそこまででもない、という印象です。

    バッテリー持ちを優先するなら輝度は少し下げた方が良いでしょう。

     

    WEBカメラ

    デフォルトは解像度フルHDカメラ (プライバシーシャッター付)となります。

    カメラ性能にも妥協はないです。

     

    ノートパソコンのカメラで撮ってみた映像ですがとてもきれいで、Web会議も全く問題ない移りだと思います。

     

    スピーカー

    背面にスピーカーが搭載されています。Dolby Audio™対応です。

    スピーカーの音質はなかなか良くて、HP ENVYが10点とすると10点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;

    HP ENVYより音が良い機種があまりなかったのですが、このThinkPadは同じくらいの音質だと思います。

     

    無線速度のテスト

    自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと350Mbps速度が出ており、十分に高速です。

     

    機種 無線速度
    ThinkPad X1 350Mbps
    HP ENVY x360 13 570Mbps

    HP ENVYでも同様のテストを実施しておりますが、最大速度が少し遅かったです。

    離れた位置の速度はほぼ同じだったのですが・・・おそらくネットワークアダプターの設定?によると思いますが、レビューの短時間では把握できませんでした。

    まあこの速度でも実用上は全く問題ありません。

     

    起動時間チェック

    1回目 21.48秒
    2回目 20.52秒
    3回目 21.32秒

    起動時間はあまり早くないです。

    ThinkPadシリーズは、内部ソフトウェア等の影響か?起動は少し遅い傾向にあります。

    最近のノートパソコンは起動が凄く速く、大抵10秒以内に起動するので、ちょっと遅いなと感じてしまいました。

     

    レノボ ThinkPad X1 Carbonの内部性能・処理速度

    パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。

    • PassMark
    • CineBench R23
    • PCMARK10
    • Crystal DiskMark(ディスク速度)

     

    また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。

    • ドラクエⅩ(軽量級3D)
    • FF14(中量級3D)
    • 3DMark

     

    動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。

    • Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し

     

    計測結果については、電源設定を最適なパフォーマンスとして計測しています。

     

    CPU性能めやす

    CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。

    CPU PassMarkスコア
    Core i7-12700H 27020
    Ryzen 7 6800H 23797
    Core i7-1360P 20813
    Ryzen 7 6800U 20727
    Ryzen 7 7730U 18864
    Ryzen 7 5800U 18837
    Ryzen 7 5825U 18386
    Core i5-1340P 17878
    Ryzen 5 7530U 17704
    Core i7-1260P 17203
    Core i5-1240P 17345
    Ryzen 5 5600U 15000
    Ryzen 5 5625U 15000
    Core i5-1235U 13865
    Ryzen 3 7330U 11816
    Core i7-1165G7 10681
    Core i5-1135G7 10298
    Ryzen 3 5300U 10000
    Core i3-1115G4 6610
    Intel Celeron 7305 2665

    事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。

    Intelは、第11世代では、AMDにベンチマークで差をつけられていましたが、12世代となり、その差がほぼなくなりました。

    Intel Core i5-1235Uは、性能のピークパワーは控え目のCPUですが、それでも第11世代のCore i7-1165G7よりも高い性能になっています。

     

    PassMark

    電源接続時

     

    バッテリー駆動時

    マルチスレッドスコアで16721と、非常に高いスコア結果となりました。普段使いには十二分な性能と言えます。

    当機種は省電力性能重視のUプロセッサーを搭載していますが、スコアは平均値以上のスコアとなっていました。

    バッテリー駆動時は13486と、そこまで落ちず、モバイル性能も優秀です。

    ThinkPadシリーズは、14インチ以上の大きさの機種だと、電源接続しないで使うとベンチマーク上のパフォーマンスは落ちる傾向にありますが、X1 Carbonのこの結果はさすがです。

     

    マルチ/シングル 電源接続 バッテリー駆動
    マルチスレッド 16721 13486(80.6%)
    シングルスレッド 3401 2587(76.0%)

     

    Intel最新世代のCore i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。

    CPU マルチ シングル
    Ryzen 7 6800H 25955 3458
    Core i5-1340P 22514 3757
    Ryzen 7 6800U 21461 3459
    Core i7-1260P 20778 3713
    Ryzen 7 5800U 18644 3108
    Ryzen 5 5625U 16850 3179
    Core i5-1235U 16721 3401
    Core i7-1165G7 11005 3142

    さすがに最新のIntel Core i5やAMD Ryzen 7 6800Uと比較すると負けますが、旧世代のIntel Core i7-1165G7にはマルチシングルともにスコアで勝っています。

    コスパ重視のマシンによく搭載されているAMD Ryzen 5 5625Uには、マルチでは負けていますがシングルでは勝っています。

     

    CineBench R23

    マルチコアスコア:6074

    シングルコアスコア:1400

     

    マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、高い数値です。

     

    Intel最新世代のCore i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。

    CPU マルチコア シングルコア
    Ryzen 7 6800H 13505 1481
    Ryzen 7 6800U 11620 1481
    Core i5-1340P 10237 1720
    Core i7-1260P 9018 1799
    Ryzen 7 5800U 9276 1436
    Ryzen 5 5625U 7944 1284
    Core i5-1235U 6074 1400
    Core i7-1165G7 4122 1383

    こちらもPassMarkと同じ傾向です。普段使いには十二分な性能です。

     

    PCMARK10

    PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。

    測定結果は以下の通りです。

    トータルスコア:4644

     

    Essentials:8601(快適めやす4100)

      Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。

      快適めやすは4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは快適です。

       

      Productivity:5918(快適めやす4500)

        ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。

         

        Digital Contents Creation:5341

          Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも十分なスコアです。

           

          最新第13世代Intel Core i5-1340Pを搭載したレノボIdeaPad Slim 5i Gen8と比較してみます。

          レノボIdeaPad Slim 5i Gen8:Intel Core i5-1340P

          レノボThinkPad X1 Carbon:Intel Core i5-1235U

          計測内容 IdeaPad Slim ThinkPad
          トータル 5600 4644
          App Start-up Score(アプリ起動) 10413 8633
          Video Conferencing Score(Web会議) 8451 7736
          Web Browsing Score(Web閲覧) 9805 9495
          Spreadsheets Score(表計算) 7003 6648
          Writing Score(文書作成) 7962 5269
          Photo Editing Score(画像編集) 10120 8528
          Rendering and Visualization Score(レンダリング) 4666 3132
          Video Editing Score(動画編集) 6388 5707

          Intel系のCPUは、アプリ起動・Web閲覧・文書作成など一般用途でのスコアが高い傾向があります。

          さすがに最新世代のCore i5-1340Pと比較すると、いずれも少しずつ劣るスコアですが、十分に高いので快適に使えます。

          実際にブラウザを複数起動したり、ワードプレスでブログを書くくらいなら極めて快適に使えます。

           

          Crystal DiskMark

          シーケンシャルリードが4000を超えており、とても高速です。

          HP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったので、それよりも早い数字で、これはさすがの数値です。

          機種 シーケンシャルリード
          ThinkPad X1 Carbon 4030MB/s
          HP ENVY x360 13 3500MB/s

           

          ドラクエⅩベンチマーク

          IntelのUプロセッサーは、グラフィック性能はやや控えめの傾向にあります。

          ドラクエXのスコアもそこそこ、というところでした。

           

          FF14 暁のフィナーレベンチマーク

          IntelのUプロセッサーは、グラフィック性能はやや控えめの傾向にあります。

          中量級のFF14は、まあなんとかできなくはない、というところです。

           

          3DMark ベンチマーク

          Fire Strikeのスコアは4054でした。

          Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。

          グラフィックボード 3DMark Fire Strike
          GeForce RTX 3080 Ti 38323
          GeForce RTX 3080 36176
          GeForce RTX 3060 20764
          GeForce RTX 3050 Ti 14911
          GeForce GTX 1650 9047
          AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) 6666
          Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) 5010
          Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) 4200
          Intel Core i5-1235U(CPU内蔵) 4054
          AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) 3360
          AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) 3276

          めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードとなります。

          当機種はCPU内蔵グラフィックとしては低くはないですが、重めの3Dゲームは難しいでしょう。

           

          どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

          普通のノートパソコンでゲームはできるか?外部グラフィックボードなしで遊べるか検証・解説私のように元ゲーマーで、ライトにゲームを楽しみたい方に、普通のグラボなしノートパソコンでどの程度のゲームができそうか?をまとめました。...

           

           

          Night Raidのスコアは14155でした。

          デュアルチャネルのIdeaPad Slim 570のAMD Ryzen 5 5625Uは14539でしたので、ほぼ互角です。

           

          Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間

          動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。

          CPU 時間
          AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti 48秒
          AMD Ryzen 7 6800U 1分18秒
          Intel Core i7-1260P 1分28秒
          AMD Ryzen 7 5800U 1分56秒
          AMD Ryzen 5 5625U 1分58秒
          Intel Core i5-1235U 1分56秒

          それなりに速く、Ryzen 7 5800Uと同じくらいのスピードで書き出しができました。

          動画編集向きとは言いませんが、ある程度なら実施できるでしょう。

          動画編集も実施したいのであれば上位のCPUを選択しましょう。

           

          排熱性能と静粛性について

          CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。

          負荷をかける前の状態です。

          負荷をかけた時の状態です。

          上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、80℃強まで上がりました。その後60℃程度で推移します。

          この間、キーボードあたりが熱くなるような感覚はほとんどなく、普通に使えます。

          あえて言うならば、キーボード左側のあたりが熱くなっているかな、くらいの感覚です。

           

          また、負荷をかけた時の音についてですが、よく聞くと「サー・・」という音が聞こえますが、気になりません。

          騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態でも35~40db程度でした。

          騒音目安については以下の通りです。

          騒音値(db) めやす
          50db 大きく聞こえる。静かな事務所
          40db 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼
          30db 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声
          20db ほとんど聞こえない。ささやき

          仮に図書館で負荷をかけても問題ない騒音レベルで、静粛性は高いといえます。

          もしかするとこれは、レビュー機が省電力を重視するUシリーズのCPUであったからかもしれず、Pシリーズだとまた違った結果になる可能性はあります。

           

          レノボ ThinkPad X1 Carbonのレビュー評価まとめ

          評価まとめ

          各作業のレビュー結果は以下の通りです。

          Web閲覧 ◎(とても快適)
          Office系事務作業 ◎(とても快適)
          動画鑑賞 ◎(とても快適)
          Web会議 ◎(とても快適)
          プログラミング ◎(とても快適)
          画像編集 ◎(とても快適)
          動画編集 ×~△(動画編集向きではない)
          ゲーム ×~△(ゲーム向きではない)

           

          ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。

          質感 ◎(とても良い)
          キーボード ☆(ノートパソコン最高レベル)
          インターフェイス ◎(とても良い)
          デザイン △〜○(良くも悪くもThinkPad)
          耐久性 ◎(MIL基準準拠)
          バッテリー △~○(容量は大きい)
          持ち運び ○(良い)
          コスパ ○(総合力からすると妥当)

          さすがフラッグシップというだけの出来で、欠点がなくモバイル性能も優秀です。

          ビジネス用途として特化した性能を持っており、多くのビジネスパーソンの最強の相棒として使えるノートパソコンだと思います。

          ThinkPadというネームバリューは、ビジネスユースとして購入するのに適しているので、ビジネスで使いやすく耐久性の高いノートパソコンが欲しい、という方の選定ポイントにもなると思います。

           

          レノボ ThinkPad X1 Carbonの良い点

          1. キーボードがノートパソコン最高峰
          2. モバイルノートパソコンとして優秀
          3. 安定感のあるデザイン
          4. 伝統の品質と耐久性
          5. 欠点が少ない

          ThinkPadの伝統的な良さとしてキーボードが素晴らしく、かつ、X1 Carbonはモバイルノートパソコンとしても優秀です。

          ビジネスの良き相棒として、活躍してくれることでしょう。

           

          レノボ ThinkPad X1 Carbonの惜しい点

          1. ゲーミング・動画編集用途には向かない
          2. 価格が高め

          これは惜しい点というよりは、X1 Carbonの特性の話ですが、外部GPUがつけられないのでグラフィック性能は控え目です。そのためゲーミングや動画編集には向かないと言えます。

          またThinkPadシリーズのフラッグシップモデルなので、価格もやや高いです。

           

          このノートパソコンを購入するのに向く方

          • 持ち運びが多くビジネス用途全般に使いたい方
          • キーボードに拘りがある方
          • 耐久性の高いノートパソコンが欲しい方

          「どんな場面でもノートパソコンを持ち歩き、仕事に使いたい」

          という方には最適の機種です。

          その軽さ・キーボードの良さ・性能の良さは、ビジネスの最強の相棒として活躍してくれることでしょう。

          MIL基準(米国国防省調達基準)をクリアしているので耐久性も抜群です。

           

          私もあらためて使ってみて

          「やはりThinkPadのフラッグシップは良い!本業ノートパソコンがこれだったらなあ・・・」

          という感想を強く持ちました。予算があるならビジネスの相棒としておすすめなのでぜひ検討してみてください。

           

           

          動画編集やゲーミングならYoga Pro 7i Gen8がよさげ

          Lenovo Yoga Pro 7i Gen8


          Lenovo直販サイト

          OS Windows 11 Home 64ビット
          CPU インテル® Core™ i5-13500H, Core™ i7-13700H 
          メモリ 16 GB LPDDR5-5200MHz (オンボード)
          グラフィック NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 6GB GDDR6
          ディスプレイ(1) 14.5″ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 350 nit, 90Hz
          ディスプレイ(2) 14.5″ 3K液晶 (3072 x 1920) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz
          SSD 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe, 1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC
          光学ドライブ なし
          無線LAN Wi-Fi 6E対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 & Bluetooth®
          Webカメラ IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付)、マイク
          指紋認証 なし
          外形寸法(mm) 約 325.5×226.49×15.6mm(最薄部)
          駆動時間 73Whr 最大18時間
          充電時間 約2時間
          重量 1.49kg
          価格 12万円台~

          もし外に持ち運びつつ、動画編集やゲーミングをしたいのであればレノボ Yoga Pro 7i Gen8がおすすめです。

          Yoga 7i Gen8と名前が似ているのですが別機種です。

          こちらは2 in 1ではなく普通のクラムシェル型ノートパソコンです。

          外付けGPUに、GeForce RTX 3050を搭載する構成を選ぶことができ、かつ、14.5インチで1.49kgと、性能の割に比較的軽量です。

          外付けGPUなしの構成を選択することもできます。

          性能がとても良く、かつ軽いので、外出先でクリエイティブワークを行う方におすすめの機種です。

          値段はYogaのほうが安いので、もし動画編集を主にするのであればこちらも検討してみてはいかがでしょうか。

           

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