2022年に発売されたレノボThinkBook 15 Gen4をレノボよりお借りしましたので、実機レビュー記事を書きます。
レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:AMD Ryzen 5 5625U
- メモリ16GB
- SSD 512GB

レノボThinkBook 15の特徴は以下の通りです。
- 性能十分
- 価格が安い
- 質感も良い
- テレワーク・ビジネス用途におすすめ
お借りしたのは2022年版のGen4ですが、2023年にGen5が発売されています。
ボディはほぼ同じで、CPUがAMD Ryzen 5 5626U→7530Uになっています。
現在、Gen4はあまり構成がないので、スペックや価格はGen5のほうを主に紹介していきます。
同様のコスパ重視コンセプトの機種として、DELL Inprion 16 AMDという機種がありますが、品質は同等レベル、性能はこちらの方が上なので、あとは好みや購入時点での価格を比較してみて、決めればよいと思います。
レノボThinkBook 15は安くてしっかり使えるスタンダードノートパソコン

ThinkBook 15は、15.6インチという据え置き用としてスタンダードな大きさのしっかり使えるノートパソコンが、7万円台から購入できます。
AMD Ryzen 5 7530U + メモリ16GBで8.99万と、コスパが素晴らしいです。
ThinkBookとIdeaPad Slim 5シリーズの違いは?
ThinkBookは 、とにかくIdeaPad Slim 5シリーズとスペックが似ているので、何が特徴なのか、というのをレノボ公式サイトの紹介で確認しました。
ThinkBookシリーズは、優れた柔軟性により、ビジネスの生産性をさらに拡大することができます。デュアルファン放熱技術を採用し、システムのパフォーマンスと稼働率を最大化するとともに、容易に拡張が可能で、ビジネスの成長に合わせてアップグレードや再構成を行うことができます。Webカメラに装備されたプライバシーシャッターや指紋センサーを統合した電源ボタンなど、堅牢なセキュリティ機能により、ビジネスデータとプライバシーを保護します。
最新のインテル® Core™またはAMD Ryzen™プロセッサーを搭載し、Windows 11をプリインストールしたThinkBookシリーズには、 Dolby Audio™、スマートノイズキャンセリング、メモを取るAI Meeting Managerなどの機能が搭載されています。
プレミアサポートにアップグレードすれば、専門スキルと豊富な経験を持つハイレベルな専任エージェントが 24 時間 365 日対応でお客様をサポート。お客様のビジネスだけではなく、あらゆる場面におけるデバイスパフォーマンスを向上させる信頼のサービスが受けられます。
• 24 時間 365日対応プレミアコールセンター
• ハイレベルな専任エージェント
• テクニカル アカウントマネージャー
• 部品の優先手配
上記を簡単にまとめると
- セキュリティ
- Web会議
- プレミアサポート
このあたりを推しているので、ビジネス用途としての購入を想定しているということが伺えます。
ただ個人で買えないということもなく、普通に法人向けでなくても購入できます。


今回、実機を触ってみた限りでは、
ThinkBookとIdeaPad Slim 5シリーズはほぼ同じ
という感想でした。
性能も質感も、大体同じです。
レノボの販売状況を見る限りでは
- ThinkBook:15.6インチが安い
- IdeaPad Slim 5シリーズ:14インチが安い
という印象なので、サイズによってどちらを購入するか決めても良いと思います。
レノボThinkBook 15のスペックと価格
スペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 7730U、Ryzen™ 5 7530U、AMD Ryzen™ 3 7330U |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | SSD 256GB~1TB |
液晶 | 15.6″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
重量 | 約1.7kg |
サイズ | 約 357x235x18.9mm |
バッテリー | 45Whr(最大13.4時間) |
価格 | 7万円台〜(時期によって変動) |
スペックは上記の通りです。
7万円前後で購入可能で、かつ快適に使える性能をクリアしています。
価格と納期
Ryzen 5 7530U + メモリ16GBの構成が、8.99万と安く、かつ即納です。
レノボThinkBook 15の外観と機能
外観・デザイン・質感






質感は高く、7万円台からとは思えないくらいの高級感があります。
アルミボディが質感高いです。アルミは耐久性も高いのでその点でも安心できます。

最大まで開いた時の写真です。180度まで倒すことができます。
- アルミボディで質感高い
重量
メーカー公称の重量は1.7kgです。実測値は1777gと少し重かったです。
15.6インチなので基本は据え置き用途になります。宅内移動程度ならば問題ない重さです。
アダプターは出力65Wで、それなりに大きいです。重量は以下の通りです。
本体実測値 | 1777g |
---|---|
アダプター | 347g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。

ディスプレイ
ディスプレイは、非光沢でアスペクト比16:9、解像度1920 x 1080 IPS液晶、約63%sRGB、輝度300nitのディスプレイです。
ディスプレイが15.6インチなので、ディスプレイが大きく、作業がしやすい大きさです。
この大きさなら違和感なく、解像度フルHDの拡大率100%で使えます。
画面比率が16:10でないのは少し残念ですが、15.6インチと画面サイズが大きいので、16:10でもそこまで気になりません。


上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較です。右がHP ENVYです。
HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、比べるとENVYのほうが明るく発色もよいですが、ThinkBook 15も実用上は全然問題ありません。
点数をつけるなら70点はクリアしているディスプレイです。
- 輝度300nit、sRGBカバー率63%のIPSディスプレイ
- 画面比率16:9で解像度1920×1080と一般的
キーボード

キーピッチは横18.5mm、縦18mmです。
ENTERキーやBackspaceキーがくっついている、レノボおなじみのキー配置です。
全般的には標準的なキー配置です。
ただ矢印キーの上下がくっついているので、ここは少し打ちづらく感じます。

キーストローク は約1.4mm です。
キーボードで点数をつけるなら70点くらいで普通に打てるキーボードで、コスパ抜群の値段からすると納得できるキーボードと思います。
タッチパッドの操作性も、普通でした。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証にも対応しています。
レノボの機種は、このThinkBook、IdeaPad Slim 5シリーズ、Yogaシリーズとも、ほぼ同じキー配置と打鍵感です。
- キーボードは配置・打鍵感とも及第点をクリア
- キーボードバックライト搭載
- 指紋認証あり
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 3.2 Gen1 Type-C(電源供給およびDisplayPort対応)
- USB 3.2 Gen1 Type-C(電源供給およびDisplayPort対応)
- HDMI
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- イヤホンジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- セキュリティキーホール
- イーサネット・コネクター(RJ-45)
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- 4-in-1メディアカードリーダー
となります。
インターフェイスに不足を感じることはないと思います。ビジネス用途らしく有線LANがあるのがよいですね。
- USB Type-Aポートが2つ
- HDMIあり
- USB Type-Cポートが2つ
- 有線LANあり
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは45Whrと、そこまで大きくはありません。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 15時間 |
---|---|
残量0%まで | 5時間09分 |
バッテリー持ちは普通です。
基本は据え置き用途の使い方になると思うので、これくらい持てば十分でしょう。
WEBカメラ
解像度1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付)が付いています。

この価格帯としてはフルHDのカメラ、物理のプライバシーシャッターもついているのは素晴らしいです。
この辺りはビジネス用途を意識したスペックであると思います。
スピーカー
ビジネス用途を想定しているためか、スピーカーの音質は普通かな?と思います。HP ENVYが10点とすると8点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、まあ普通の音質、と思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと570Mbps速度が出ており、非常に高速です。
機種 | 無線速度 |
ThinkBook 15 | 580Mbps |
HP ENVY x360 13 | 570Mbps |
HP ENVYでも同様のテストを実施しており、ENVYは相当に高速だと感じましたが、同じくらいの速度が出ています。
起動時間チェック
1回目 | 11.90秒 |
---|---|
2回目 | 10.99秒 |
3回目 | 10.91秒 |
起動時間は高速です。快適に起動できると思います。
レノボThinkBook 15 Gen4の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- ドラクエⅩ(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続し、最適なパフォーマンスでの測定にしています。
CPU性能めやす
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 25096 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Core i7-1360P | 20813 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1340P | 17878 |
Ryzen 5 7530U | 17704 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
AMD Ryzen 5 5625Uは、コスパの良いCPUで、性能も4~5年程度は快適に使える十分な性能があります。
普段使い、一般的なビジネス用途であれば、十分な性能があります。
PassMark
電源接続時

バッテリー駆動時

マルチスレッドスコアで16484と、高いスコア結果となりました。普段使いには十二分な性能と言えます。
バッテリー駆動時は11432でした。
バッテリー駆動時の落ち幅がやや大きいですが、これはCPU特性というよりはパソコンのセッティングと思います。
大きさや重量もそれなりなので、自宅などで使うなら電源接続して使うのがよいと思います。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチスレッド | 16484 | 11432(69.3%) |
シングルスレッド | 3172 | 2223(70.0%) |
2022年主流だった、Inte Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチ | シングル |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-1340P | 22514 | 3757 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 5625U | 16484 | 3172 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
さすがに最新のIntel Core i7やAMD Ryzen 7 6800Uと比較すると負けますが、旧世代のIntel Core i7-1165G7にはマルチスコアで勝ち、シングルでもほぼ同等。
価格を考えると素晴らしいコスパです。
CineBench R23

マルチコアスコア:7531
シングルコアスコア:1390
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、高い数値です。
2022年主流だった、Inte Core i7-1260P、Ryzen 7 6800Uおよび、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 10237 | 1720 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 7531 | 1390 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
こちらもPassMarkと同じ傾向です。普段使いには十二分な性能です。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

トータルスコア:5759
Essentials:9579(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、とても高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは快適です。
私が普段使っているRyzen 7 5800Uも十分レスポンスが早いですが、ほぼ同等レベルです。
Productivity:9534(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
Digital Contents Creation:5706
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも高いスコアです。
第13世代Intel Core i5-1340Pを搭載したレノボIdeaPad Slim 5iと比較してみます。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8:Intel Core i5-1340P
レノボThinkBook 15:AMD Ryzen 5 5625U
計測内容 | IdeaPad Slim | ThinkBook |
トータル | 5600 | 5759 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 10413 | 11694 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8451 | 8462 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9805 | 8885 |
Spreadsheets Score(表計算) | 7003 | 12226 |
Writing Score(文書作成) | 7962 | 7435 |
Photo Editing Score(画像編集) | 10120 | 8462 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 4666 | 5246 |
Video Editing Score(動画編集) | 6388 | 4185 |
スコアを見ていると分かりますが、最新のIntel第13世代と比較しても、AMD Ryzen 5 5625Uのスコアは見劣りしません。
PassMarkなどの純粋なベンチマークスコアは、大きな差があるのですが、実用上は、正直AMD Ryzen 5 5625Uくらいの性能で十分とも言えます。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが2600で、比較的高速です。
HP ENVYは3500でしたがそれよりは少し劣るスコアです。
ドラクエⅩベンチマーク

グラフィックを最高品質にしても、とても快適の結果で、軽めの3Dゲームなら大丈夫そうです。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク

標準品質(ノートPC)で、普通の結果となりました。
重めの3Dゲームはさすがに厳しいですね。
3DMark ベンチマーク

Fire Strikeのスコアは3343でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1650 | 9047 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5040 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 5010 |
Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) | 4200 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3343 |
AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) | 3276 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードとなります。
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードで、Ryzen 5 5625Uは半分に満たないので、重めの3Dゲームは厳しいです。
どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。
https://papa-worklifebalance.com/%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%91%e3%82%bd%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%81%a7%e3%82%b2%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%82%8b%e3%82%b9%e3%83%9a%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%be%e3%81%a8%e3%82%81%e3%80%82

Night Raidのスコアは14501でした。
Ryzen 5800Uだとスコア12686だったので、Ryzen 5 5625Uのほうが高いですが・・?5800Uの後に出てきたCPUだからかもしれませんね。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 5 5625U(メモリ16GB) | 1分33秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
AMD Ryzen 5 5625U(メモリ8GB) | 1分58秒 |
Intel Core i7-1260Pとほぼ同程度の速度で、動画編集も軽めならできそうです。
このコスパで、この性能はすごいと思います。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
負荷をかける前の状態です。

負荷をかけた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、60℃超まで上がりました。
その後50℃台で推移します。
IntelのCPUと比較すると、AMDのCPU温度は安定しているように感じます。
この間、キーボードあたりが熱くなるような感覚はほとんどなく、普通に使えます。
あまりCPU温度が上がらないようになっているようで、本体が熱くなるようなことはほとんどありませんでした。
また、負荷をかけた時の音についてですが、ほとんど気になりません。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態でも30db超程度でした。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
仮に図書館で負荷をかけても問題ない騒音レベルで、静粛性はとても高いといえます。
コスパ最強ライバル機種との比較

コスパ最強機種として似たような性能と品質を持つ、DELL Inprion 16 AMDと、当機種を比較します。
- レノボThinkBook 15
- DELL Inspiron 16 AMD
比較項目 | ThinkBook | DELL Inspiron |
CPU | ◎(Core i5-1340P) | 〇(Ryzen 5 7530) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 15.6インチ | 16インチ |
アスペクト比 | 16:9 | 16:10 |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1200 |
輝度 | 300nit | 250nit |
色域 | 63%sRGB | 63%sRGB |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.7kg | 1.84kg |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | 1080p | 1080p |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | 45Whr | 54Whr |
指紋認証 | 〇 | 〇 |
その他 | – | – |
価格 | ◎(7万円台~) | ◎(7万円台〜) |
この2機種はとても良い勝負です。
どちらを購入するかは購入時点での価格などで決めればよいと思いますが、以下の点が相違点になります。
- DELL Inspironは画面比率16:10
- レノボThinkBookはテンキーあり、DELL Inspironはテンキーレス
個人的は、テンキーが不要ならDELL Inspiron、テンキーが欲しいならThinkBookが良いと思います。
DELL Inspiron 14 AMDはレビューをしているので参考にしてみてください。

レノボThinkBook 15のレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | △(性能は良し・ディスプレイの色域が狭い) |
動画編集 | △(軽めの編集ならOK) |
ゲーム | ×~△(重い3Dゲームは厳しい) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ○(良い) |
---|---|
ディスプレイ | △~〇(色域と輝度は普通) |
キーボード | △~〇(普通) |
インターフェイス | ○(良い) |
デザイン | ○(良い) |
耐久性 | ○(アルミボディで良い) |
バッテリー | △(普通) |
持ち運び | ×(持ち運べなくはないが重い) |
コスパ | ◎(コスパが良い) |

レノボThinkBookは、15.6インチのスタンダードノートパソコンとしてコスパが良く、ビジネス用途・テレワークなど様々な用途で快適に使えます。
レノボThinkBook 15の良い点
- 一般ユーザの大半が満足できる性能と質感
- 価格が安いのに性能も高くコスパに優れる
- キーボードにテンキーあり
AMD Ryzen 5 + メモリ16GBの構成でギリギリ8万円台で購入できます。
テンキーつきのスタンダードノートパソコンをコスパ良く欲しい方におすすめです。
レノボThinkBook 15で気になった点
- ディスプレイの色域が狭い点が少し残念

実用上困ることはほぼありませんが、色域が少し狭く、100%sRGBのディスプレイと比較すると、差を感じます。
そのため写真・画像編集やイラストなどの用途で使う場合、もっとディスプレイの性能が良いものを選んだ方が良いと思います。
このノートパソコンを購入するのに向く方

- ビジネスやテレワークなど一般用途で使う大半の方
- パソコンに詳しくないが5年快適に使えるノートパソコンが欲しい方
いままで述べてきた通り、一般ユーザーの大半の方が購入して後悔しない性能と価格を高レベルで実現しています。
ノートパソコンに拘りがなくて、長く使えるパソコンがとりあえず欲しいという方には特におすすめできます。
どちらかというとビジネス用途を意識した作りになっており、有線LANもあるので、ビジネス用途にコスパの良いノートパソコンが欲しい方にもおすすめできます。
ビジネス用途やテレワーク用途で、大画面のノートパソコンが欲しいが何を買うか迷っている方は、DELL Inprion 16 AMDと並んでベンチマークとなる機種なので、ぜひ検討の1台にしてみてください。
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