スバリストSETの私は、SIerと呼ばれるシステムインテグレータに十数年勤務しています。
企業規模は社員1000人~なので、いわゆる大企業に分類される会社だが、業界最大手ではなく、中堅くらいに位置する会社です。
ネットでは、IT業界は新3K(きつい、帰れない、給料安い)とか、SIerはブラックだ、多重下請け構造だ、とか、散々な評価ですが(汗)
ワークライフバランス的にはぶっちゃけどうなのか?について、この業界に長くいるので、その経験からご紹介しようと思います。
ちなみにSIerの年収については、以下記事にて紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。

SIerの仕事内容について、別途記事を書いたので参考にしてみてください。

SIer勤務SEの残業
SIer勤務SEの残業はどうなのか?
ぶっちゃけ、プロジェクトや仕事内容によりバラバラ、としか言えませんが(汗)
私自身の実態をお話しします。
私の昨年の残業時間は、月平均で40時間弱、でした。
日本全体の平均残業時間が24.9時間のようなので、約1.5倍です。
大体1日平均2時間は残業しています。
今は新型コロナ影響のため、在宅勤務主体になっているが、在宅勤務になる前は大体以下のような勤務でした。
<会社に出勤するパターン>
- 7時半頃自宅を出る
- 8時半頃出社、勤務開始
- 19時~20時まで勤務して退社
- 20時過ぎ~21時過ぎに帰宅
もちろん日によって波はあり、夕方に顧客打ち合わせを持ってきて、そのまま直帰して18時過ぎに帰宅できることもあるし、22~23時頃まで会社で仕事することもあります。
平均すると1日あたり平均2時間程度残業、という感じです。
最近、新型コロナの影響で在宅勤務主体となったので、在宅勤務のパターンもご紹介します。
<在宅勤務パターン>
- 7時半~8時頃就業開始
- 18時頃まで仕事し、一旦仕事終了(子供が帰ってくるので)
- 18時~20時は子供の食事やお風呂のお世話
- 仕事が終わってなければ20時~仕事再開
在宅勤務は通勤時間がないのが非常に大きいです。
子供のお世話のため一旦仕事を中断することも可能です。というより、子供が18時ころ帰ってくるので、大体18時頃で仕事を一旦中断します。
ワークライフバランス的には、圧倒的に在宅勤務が良いです(笑)
まわりの人を見ていても残業は大体一緒で、忙しそうなプロジェクトだと20時~21時くらいまで残業していますが、普通のプロジェクトだと18時~19時くらいには帰宅しているイメージです。
SIer勤務SEの休日出勤
SIer勤務SEの休日出勤はどうなのか?
SEの休日出勤は主に2パターンあります。
進捗遅延を取り戻すための休日出勤
タスクが予定通りに終わらないときに致し方なく休日出勤して取り戻す、というパターンです。
SEの作業は時間予測を立てるのが難しく、こういったことが起こりやすいです。
また、スキル不足により作業に時間がかかり、休日出勤でキャッチアップせざるを得ない、という状況も発生しやすいです。
システムリリース、メンテナンスなどの計画的な休日出勤
SEの仕事としてシステムのリリースやメンテナンスは当然発生するが、その際にシステムが動いていない休日に作業する、というパターンが多いです。
そのための休日出勤となります。
ワークライフバランス的には、この休日出勤は撲滅したいところですが、仕事の特性上必要なのでそうもいきません(汗)
SEになるならば、この休日出勤は覚悟しておく必要があるでしょう。
SIer勤務SEが残業せず早く帰るコツ
私も残業を減らすよう色々試行錯誤してきましたが・・・
自分がプロジェクトのリーダーか、メンバか、によって立ち振る舞い方が変わります。
正直なところ、メンバだと、自分の裁量でのコントロールが難しく、ほとんどが配属されるプロジェクトによる、という感じになってしまいます。
自身がメンバの場合
メンバの場合は、兎にも角にもスキルアップし生産性を上げて、スケジュール遅延させないこと。が重要と感じます。
自分に割り振られたタスクを少し前倒しで進めていけば文句を言われることもなく、残業なしで仕事を終えられるでしょう。
ただ・・・進捗が芳しくないプロジェクトとか、リーダーが定時で終わることを良しと思っていないプロジェクトだったりすると、定時で終わらせづらい雰囲気になることはあります。
もうこれは運次第、です(汗)
自身がプロジェクトマネージャ、もしくはリーダーの場合
自分がプロジェクトマネージャ、もしくはリーダーの場合、自分がスケジュールを立てる立場にあると思います。
その場合、余裕を持ったスケジュール計画にする、これに尽きると思います。
顧客から無理なスケジュールを要求されることもありますが、その場合は論理的に「できない」と言えるように調整を頑張りましょう。
システム構築の仕事は、どうしてもスケジュールの予測が難しいですが、それでもあとで楽するために、工数見積もりは最大限しっかり考えましょう。
スケジュールで論理的に「できない」というときによく使う方法として、「標準工期」という計算方法があります。
標準工期の説明は、ここの記事がよくまとまっています。
相当前の記事ですが、今でも通用する考え方です。
私も見積と想定スケジュールを作成するときは、かならず標準工期を計算し、これよりも工期が短く依頼されている場合、無理と伝えるようにしています。
在宅勤務(テレワーク)はワークライフバランス重視SEにとって追い風!
実際にやってみてわかりましたが、SEの仕事は(少なくとも開発作業は)、大半が在宅勤務(テレワーク)で実施可能です。
設計、プログラム開発作業もそうだし、顧客打ち合わせやプロジェクト内部打ち合わせだって、ほとんどWeb会議で可能です。
会社に集まって、みんなで残業しながらプロジェクトを進める、というのはもはや古いやり方、と感じてしまうくらいです。
ワークライフバランス的にも、在宅勤務が断然に有利なので、これからSIerに就職、転職を考えているのならば、在宅勤務環境の整っている企業を選んだほうがよいでしょう。
まとめ SIer勤務SEのワークライフバランスについて
まとめますと
- SIerのSEというと残業が多いイメージだが、実際はそこまででもない。平均より多少多い程度。
- 残念ながら休日出勤は多い。
- スキルアップして生産性を上げると残業は減らせる。
- 無理なスケジュールは絶対に立てない。工数見積もりを徹底してやる。
- 在宅勤務環境の整った会社を選ぶ。
こんなところでしょうか。
SIer勤務のSEといえど、会社や立ち振る舞いによってワークライフバランスは十分に考慮可能と思います。
ワークライフバランス重視の皆さんは、私と一緒にバランスのよい働き方を目指してみましょう。
スキルアップのためのおすすめオンライン講座紹介
スキルアップして残業を減らしたい方のために、おすすめのオンライン講座コースがありますので紹介します。



Udemyというオンライン研修スクールで、私も社内研修で実際に利用したことがあります。
このスクール最大の利点は、安いことと、自分の受けたい研修だけピックアップして受けられる、というところです。
例えば、プロジェクト管理だけでも683件のコースがあり、かつ、1コースの金額が2000円程度と安いので、書籍を買うつもりでこの研修を受けられるというのが素晴らしい!
興味のある方は是非活用してみてください。
転職サイトの紹介
もし、IT企業に勤めているものの、「残業多すぎてワークライフバランスどころじゃない!」とか、「在宅勤務を認めてくれない!」などということであれば、転職を考えてみてもいいのではないでしょうか。
以下が転職サイトのリンクになります。
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