ノートパソコンを探すときに、なるべく安い機種を探して購入したいという方は多いと思います。
当記事では、安いノートパソコンを探すときの価格・スペック基準について解説、失敗しないノートパソコンの選び方を解説します。
私は、本業SE・副業ブロガーです。仕事柄、ノートパソコンを本業・副業で使う機会が多く
- レノボ:2台自分で購入、10台以上貸出機などをレビュー
- DELL:1台家族用に自分で購入、かつ、本業で使用
- HP:1台自分で購入、副業で使用
- 富士通:1台本業で使った経験あり
という経験があるので、実経験をもとに、おすすめしないノートパソコンの特徴を紹介していきます。
失敗しないノートパソコンの価格基準:約7.5万円

大半の方が満足できるノートパソコンの価格の基準は?
7.5万円程度
が、2023年現在の価格基準となります。
- テレワーク
- Office系事務作業
- 文書作成
- Web閲覧
- 動画鑑賞
- SNS・ブログなどの執筆
- 軽めの画像編集・動画編集
上記はノートパソコンを使う上での一般的用途全般ですが、これら幅広い用途を快適に使えるWindowsノートパソコンを購入する場合、最低限、7.5万円の予算が欲しいところです。
7.5万円で購入できるおすすめ機種紹介
当サイトで頻繁に紹介していますが、7.5万円で購入できるノートパソコンを紹介します。
レノボIdeaPad Slim 5シリーズ 14 Gen8
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U (2.60GHz 2MB) |
メモリ | 16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 最大15.9時間 |
価格 | 8万円前後(時期によって変動) |
目立った欠点のない万能スペックで、かつ、価格も非常に安いです。
私自身旧型を購入し妻が使っており、また新型の実機レビューをしていますので参考にしてみてください。

画面サイズは14インチなので大きすぎず小さすぎず万能サイズで、性能も一般用途には十分すぎるくらいで快適に使えます。

コスパ最強ノートパソコンとしてもっともお勧めの1台です。
- AMDモデルならばRyzen 5/メモリ16GBが7万円台
- Intelモデルならば有機EL/Intel Core i5/メモリ16GBが8.98万円
- IntelでIPS液晶ならばIntel Core i5/メモリ16GBが7.48万円
と、いずれかを購入しておけばコスパ的にはほぼ正解、という機種です。
- AMD Ryzen 5 7530U、メモリ16GB、IPS液晶
- Intel Core i5、メモリ16GB、IPS液晶
が、7.5万円で購入できるので、この機種を基準としています。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8の評価
評価項目 | IdeaPad Slim 5i |
CPU | 〇(Core i5-12500H) |
メモリ | 〇(16GB) |
ストレージ | 〇(SSD 512GB) |
ディスプレイ | 〇(IPS) |
サイズ | 14インチ |
アスペクト比 | 〇(16:10) |
解像度 | 〇(1920×1200) |
輝度 | 〇(300nit) |
色域 | △(66%sRGB) |
ボディ質感 | 〇(アルミ) |
キーボード | 〇 |
重量 | △(1.46kg) |
USB-A | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) |
USB-C充電 | 〇 |
USB-C映像出力 | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | × |
HDMI | 〇 |
Webカメラ | 〇(1080p) |
プライバシーシャッター | 〇 |
バッテリー | 〇(56.6Whr) |
指紋認証 | × |
その他機能 | – |
価格 | ◎(7.48万円) |
上記の通り、ほぼすべての項目で〇、もしくは◎となっており、かつ、価格が7.48万円というのは全メーカー最安値レベルです。
敢えて言うなら、ディスプレイの色域が写真編集をするには物足りないと言えます。
ただそれも、有機EL構成が8.98万円で購入できるので、ディスプレイ品質も妥協したくないなら、予算9万円でほぼ完ぺきな品質のノートパソコンが購入できます。
Windowsノートパソコンの必須・推奨性能めやす
Windowsノートパソコンを選ぶ際に目安となる性能について
- 必須性能:必ずクリアしてほしい性能
- 推奨性能:予算に余裕があればクリアしたい性能
を解説します。
以下表にまとめました。
性能 | 必須 | 推奨 |
CPU | 12世代Intel Core i3/AMD Ryzen 3 5000番台以上 | 12世代Intel Core i5/AMD Ryzen 5 5000番台以上 |
メモリ | 8GB以上 | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 | SSD 512GB以上 |
ディスプレイ | IPS液晶,輝度250nit以上,sRGBカバー率60%以上 | IPS液晶/OLED,輝度300nit以上,sRGBカバー率98%以上 |
解像度 | 解像度1920×1080以上 | 解像度1920×1200以上,画面比率16:10もしくは3:2 |
上述のレノボIdeaPad Slim 5i Gen8は、sRGBカバー率以外はすべて推奨性能をクリア、かつ7.48万円と安く、おすすめであることがわかると思います。
CPU性能目安
CPU性能について、ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i7-1360P | 20813 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1340P | 17878 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると、十分快適に使えます。
めやすとしてはCore i5-1135G7程度のスコアです。
2023年はIntel13世代が登場し、性能は若干、Intelが優勢ですが大差はなく、コスパならAMDのほうが良いので、Intel・AMD好みで選べばよい状況です。
Intel Core i3、AMD Ryzen 3 よりも性能の低いCPUは避けた方が無難です。
普段使いでも応答速度が遅く、ストレスが溜まる原因になってしまいます。
メモリ性能目安
パソコンの性能を決めるのに、CPUの次に重要な部品がメモリ容量となります。
メモリは作業中や処理中のデータが一時保存される場所です。
メモリが多いほど同時に使用できるソフトが増え、パソコンの処理速度が上がります。
イメージとしては作業机の広さのようなもので、大きければ大きいほど、同時作業効率が上がるということです。
メモリ容量について最低8GB以上のパソコンを購入するようにしてください。
4GBのノートパソコンでは動作が遅く、ストレスが溜まって快適に使うことは難しくなります。
またノートパソコンを購入してこれから4~5年は快適に使いたい、動画編集など重作業をしたい場合、16GB以上を確保するようにしてください。
8GBでも、一般用途では普通に快適に使えますが、今後4~5年使うことを考えると、16GB確保しておいたほうが良いと思います。
ただしこちらはWindowsに限った話で、クロームブックの場合、メモリ4GBでもブラウザ閲覧くらいであれば快適に動作させることができます。
価格5~6万円台のノートパソコンはどうか?
予算を少し削って、価格5~6万円台となると、どの程度のノートパソコンを購入できるか?を紹介します。
HP 14-em(HPのエントリーシリーズ)
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 7320U |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 14インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (1920×1080) 輝度250nit、色域65% sRGB |
重量 | 1.39kg |
サイズ | 323×215×17.9mm |
バッテリー | 最大11時間(41Whr) |
価格 | 6万円台~(セール時5万円台~) |
HP(エイチピー)シリーズというのは、HPのラインナップのエントリーシリーズとなります。
上述したレノボIdeaPad Slim 5i は、ミドルレンジ~ミドルハイに位置づけられるノートパソコンになるので、価格差は1.5万円程度ですが、それなりの格落ち感があります。

上記の写真は英語キーボードなので少し分かりづらいですが、右端に1列キーが並んでおり、ENTERキーが右端にないのも、好みが分かれるポイントだと思います。
価格は、セール時は5万円台になります。
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8が7.48万なので、約2万円の差です。
レノボIdeaPad Slim 170(レノボエントリーシリーズ)
CPU | AMD Ryzen™ 5 7520U |
メモリ | 8 GB LPDDR5-5500MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen4 QLC |
液晶 | 14″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 250 nit, LEDバックライト |
重量 | 約1.4kg |
サイズ | 約 325.3×216.5×17.9mm |
バッテリー | 42Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 5万円台前後(時期により変動) |
レノボIdeaPad Slim 170は、レノボのエントリークラスノートパソコンです。
IdeaPad Slim は、1シリーズ→3シリーズ→5シリーズの順に、性能やスペックが上がっていきます。
以前は液晶がTN液晶という見づらいもので、おすすめしづらい機種でしたが、最新はIPS液晶となり、最大の弱点がなくなりました。
価格はセール時4.98万円と安いです。
レノボIdeaPad Slim 170とHP 14-emの評価項目
評価項目 | IdeaPad Slim 170 | HP 14-em |
CPU | △(Ryzen 5 7520U) | △(Ryzen 3 7320U) |
メモリ | △(8GB) | △(8GB) |
ストレージ | 〇(SSD 512GB) | △(SSD 256GB) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 14インチ | 14インチ |
アスペクト比 | △(16:9) | △(16:9) |
解像度 | 〇(1920×1080) | 〇(1920×1080) |
輝度 | △(250nit) | △(250nit) |
色域 | △(63%sRGB) | △(65%sRGB) |
ボディ質感 | △ | △ |
キーボード | 〇 | △(配置にクセあり) |
重量 | △(1.4kg) | △(1.39kg) |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(1) | 〇(1) |
USB-C充電 | × | × |
USB-C映像出力 | × | × |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | △(HD) | △(HD) |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | △(42Whr) | △(41Whr) |
指紋認証 | × | 〇 |
その他機能 | – | – |
価格 | ◎(4.98万円) | 〇(5.48万円) |
2台とも、非常によく似たスペックです。
Windowsの必須性能はクリアしていますが、推奨性能はクリアしていません。
7.5万出せば、推奨性能をほぼクリアしたレノボIdeaPad Slim 5i Gen8が手に入りますが、予算を節約したいのであれば、このレノボIdeaPad Slim 170とHP 14-emもギリギリOKかと思います。
HPシリーズは、15インチモデルを実機レビューしていますので参考にしてみてください。

私個人的には・・・約2万円の差であれば、レノボIdeaPad Slim 5i Gen8のほうを推奨したいかなと思います。
価格が5万円未満のノートパソコンはどうか?
Windowsノートパソコンで、5万円台未満のノートパソコンは、購入しないほうが無難です。
価格を抑えるために、快適性能の何かを犠牲にしています。
大抵は、CPU性能を抑えていたり、ディスプレイがTN液晶だったりフルHDでなかったりと、見づらいものだったりします。購入前にスペックをよくチェックしましょう。
どうしても、5万円未満でノートパソコンを購入したい場合・・・
- Windowsは諦めてクロームブックにする
のが良いと思います。
私自身、低予算でブログ執筆用パソコンが欲しかったので、レノボのIdeaPad Duet Chromebookを3万円で購入したことがあります。
2023年8月現在、おすすめの安い5万円未満のクロームブックを紹介します。
レノボIdeaPad Flex 3i Chromebook
OS | ChromeOS |
CPU | インテル® プロセッサー N100 |
メモリ | 4 GB LPDDR5-4800MHz (オンボード) |
ストレージ | 64 GB eMMC 5.1 TLC |
液晶 | 12.2″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢あり, マルチタッチパネル, 50%NTSC, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.25kg |
サイズ | 約 284x210x18.4mm |
バッテリー | 最大12時間 47Whr |
価格 | 4万円台 |
12.2インチのクロームブックです。
CPU・メモリ・ストレージともに、上述したWindowsの必須性能を満たしていませんが、クロームブックの場合はこのスペックでも快適に動作します。
ディスプレイ | フルHD(1920×1080)、IPS液晶以上。明るければなおよい(輝度300nit以上)クロームブックでもディスプレイにはこだわるべき。 |
---|---|
CPU | 低スペックでもブラウザとYouTubeくらいなら問題なし。 |
メモリ | 4GBあれば動きます。余裕をみるなら8GB。 |
記憶媒体 | ローカルにあまりデータを持たないので64GBもあれば十分です。 |
自動更新ポリシー | 有効期限が短すぎる機種は避けましょう。 |
上記がクロームブックの性能目安ですが、性能的には上記を満たしています。
クロームブックでも
- インターネット閲覧
- youtubeなどの動画閲覧
- メールの送受信
- ブログの作成
までの用途であれば十分に対応できるので、予算を落としたい、かつ、Windowsパソコンでなくも良い方は、クロームブックも検討してみましょう。
価格は4.58万円です。なんとか5万円未満で購入可能です。
価格が5万円未満のWindowsノートパソコンは避ける

上述の通り、5万円未満でノートパソコンを購入したいのであればWindowsノートパソコンは避けるべきで、クロームブックで探すべきです。
例えば上記写真の価格は、HP 14-emですが、3.58万の構成はCPUがAthlonと低性能CPUですし、メモリも4GBと、とてもおすすめできるような構成ではありません。
Windowsノートパソコンで安すぎるノートパソコンを購入して、安物買いの銭失いにならないよう、注意してください。
クロームブックをノートパソコンとして選ぶ場合は用途をよく考える

私自身、ブログ執筆のために、最初はクロームブックを購入し使っていました。
理由は・・・安かったからです。
私はレノボ IdeaPad Duet Chromebookという機種を購入しましたが2.9万円で購入しています。
ただ・・・1年使って、結局、性能の良いWindowsノートパソコンを購入することにし、今はWindowsノートパソコンをメインに使っています。
クロームブックは、3~4万程度の安い機種も多いですが、安い機種は性能・キーボードの質もそれなりなので、効率を求めるにはちょっと微妙です。
用途として、
- インターネット閲覧
- youtubeなどの動画鑑賞
- SNS
など、あまりクリエイティブ用途として使わないのであれば、安いクロームブックの機種でも十分である可能性があります。
ただし
- ブログ執筆
- プログラミング
- 動画編集
など、クリエイティブ用途として使いたいのであれば、素直にWindowsの性能の良いマシン、もしくはMacBook Airを購入したほうが、効率は良いと思います。
上記を考慮すると、クロームブックは、用途を限定すればコスパは良いが、クリエイティブ用途としてのコスパは最強とは言えず、いまいち
と言えると思います。
- クロームブックは用途を限定するなら購入もアリ
- ただ無難にWindowsを購入したほうが失敗しない
安いノートパソコンを購入する際のポイントまとめ

~10万円台 | ディスプレイ性能にもこだわるなら予算10万円程度欲しい |
---|---|
7~8万円台 | レノボ・DELL等で大半の方が満足できるノートパソコンを購入可能 |
5~6万円台 | 快適なWindowsノートパソコンを購入できるギリギリライン |
5万円未満 | クロームブックならOK。Windowsノートパソコンは避けるべき。 |
ノートパソコンを購入する価格目安は上記となります。
ただこちらは、レノボ・DELL・HPの3大コスパ最強ノートパソコンメーカーで、直販サイトでセールを活用しつつ購入する場合の価格目安です。
国産であったり、量販店で購入すると、これよりも更に数万円は高くなってしまうので気を付けてください。
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