2022年に発売されたLenovo Yoga 770 AMDをお借りすることができましたので、レビュー記事を書きます。
Lenovo Yogaシリーズは、レノボのノートパソコンではIdeaPadの1ランク上に位置付けられる高品質・高コスパノートパソコンです。
レノボは、IdeaPadシリーズのコスパが素晴らしく、YogaはIdeaPadよりは少し高いですが、その分IdeaPadよりも高品質で多機能な機種となっています。
Yogaのノートパソコンのシリーズとしては

- マルチモードPC
- ウルトラスリムPC
この2種類に、大まかに分類されます。
マルチモードPCは、下の写真のように、タッチパネルでディスプレイを回転させて使うことができる、2 in 1のノートパソコンです。

ペンも購入でき、小学生くらいの子供用としてもよいと思います。
私にも小学生の子供がいますが、パソコンを使う場合、タッチパネルやペンが使えたほうが、直感的に使えるので使いやすいようです。


今回お借りしたYoga 770 AMDは、最新世代のRyzen CPUを搭載し、ディスプレイは有機EL搭載と、高品質なノートパソコン、かつ、価格も高くないのでお勧めの1台となります。
また、Intel最新世代CPUを搭載した、兄弟機のYoga 770iもお借りしてレビュー記事を書いているので、CPU性能の比較もしていこうと思います。
Lenovo Yoga 770 AMD 製品紹介
スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen™ 7 6800U モバイル・プロセッサー |
メモリ | 16 GB LPDDR5-4800MHz |
ディスプレイ | 14.0型 2.8K OLED (有機ELディスプレイ) (2880×1800ドット、最大10.74億色、16:10、90Hz、Dolby Vision対応、 DisplayHDR 500 True Black) 、マルチタッチ対応(10点)、光沢あり |
SSD | 1 TB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6E対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.2) |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ (プライバシーシャッター付) |
指紋認証 | なし |
外形寸法(mm) | 約 316.66×220.25×17.35mm |
駆動時間 | 71Whr 最大17時間 |
重量 | 1.42kg |
価格 | 14万円台~ |
上記が借用したマシンのスペックとなります。とても高スペックです。
価格と納期
上記スペックのマシンが、2022年12月現在、14.7万で購入できます。しばらく16万円台であったのが、値下がりました。
このスペックと品質で、14万円台はコスパ抜群です。
Lenovo Yoga 770 AMDの外観と機能
外観・デザイン・質感









とても上質なデザインと質感です。
色は、ストーンブルーという色で、落ち着いた色ですが、とても上質な色です。
兄弟機でIntel版の770iは、ストームグレーという色でそちらもきれいでしたが、770 AMDのストーンブルーもとてもきれいです。
最初に手に取ってみたとき「お、これは上質で所有満足度が高そうなノートパソコンだな」と感じました。
Yoga 770iもよかったですが、こちらの770 AMDのストーンブルーも綺麗ですね。
このようにタブレットモードとしても使用することができます。



横からの写真です。
薄くてスリムなので、カバンにも入れやすいデザインになっています。
総じてデザインや質感は、文句をつけるところがなく、とても満足できる質感です。
- 〇:ボディの質感よし
- 〇:ストーンブルーが綺麗
重量
メーカー公称の重量は1.42kgです。
手に持ってみると、ややずっしりとした感じがします。
付属の純正バッテリーは小さめで、かつUSB Type-C対応のアダプターで、比較的コンパクトです。

本体実測値 | 1428g |
---|---|
アダプター | 172g |
実測値は純正アダプター合わせて1600gでした。
アダプターは、USB Type-C対応の軽量な充電器を購入して持ち歩いたほうがよいと思います。私もそうしています。
私が現在購入して使っているUSB PD電源は「Anker NanoⅡ 45W 充電器」というもので、とても軽量です。重量約68gです。
1428gという重量は、持ち運べなくはないのですが、毎日持ち運ぶ用途としては向かないです。
毎日持ち運ぶなら、重量1200g以下程度のほうがよいでしょう。
- △:重量1.42kgは持ち運びには厳しい
ディスプレイ
ディスプレイは、光沢でアスペクト比16:10、2.8K (2880 x 1800)のOLED(有機ELディスプレイ)です。
輝度400nit、sRGBカバー率100%、100%DCI-P3と、有機ELのため高性能なディスプレイとなっています。





とても色鮮やかで明るく、美しいディスプレイです。
このディスプレイなら、写真が趣味で画像編集などされる方にも、向くと思います。
私が持っているHP ENVYは輝度400nitのIPS液晶ですが、有機ELのほうが明らかに色鮮やかできれいです。
動画・映画鑑賞が趣味の方にも向くディスプレイだと思います。

ディスプレイが16:10と縦長で、2.8K (2880 x 1800)と高解像度なのも高評価ポイントです。
左がHP ENVY 13インチフルHD(1920×1080)との比較ですが、Yoga 770のほうが縦に長いというのと、解像度・拡大率設定に幅があるので、自分の見やすい・かつ描画領域の広い設定を探しやすいです。
- 〇:輝度400nit、sRGBカバー率100%の綺麗なディスプレイ
- 〇:有機ELの色鮮やかなディスプレイ
- 〇:タッチパネル搭載
- 〇:画面比率16:10
キーボード

EnterキーやBackspaceキーなどが隣とくっついている、IdeaPadでもよく採用されているLenovoお決まりのキー配置です。
矢印キーの上下も、微妙に押しづらいですかね。
ただまあ、慣れれば普通の打ちやすさのキー配置だと思います。

キーストローク は約1.3~1.4mm で、HP ENVYとほぼ同等です。
少し残念ポイントは、格下モデルのIdeaPad Slim 5シリーズとほぼ同等のキー配置、打鍵感ということですかね。
いやまあ、普通に打てるキーボードで点数をつけるなら70~75点くらいにはなるのですが、これだけ高性能・高品質なので、キーボードももう少し頑張ってほしかったな、と。

キーボードバックライトも搭載しており、ディスプレイの明るさもあり、暗い場所での作業も苦になりません。
- △:キー配置・打鍵感は普通
インターフェイス

左側面のインターフェイスが、奥から順番に
- HDMI
- USB 3.2 Gen2 Type-C (DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
- USB4 Type-C (DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
- microSDメディアカードリーダー
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- 電源ボタン
- USB 3.2 Gen1
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。
インターフェイスも充実しており、不足を感じることはないでしょう。
- 〇:USB Type-Cポートが2つ
- 〇:HDMIあり
- 〇:USB Type-Aもあり
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリー持続時間のメーカー公称は、最大17時間となっています。
バッテリーは71Whrと、比較的大容量のバッテリーを搭載しています。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
メーカー公称時間 | 最大17時間 |
---|---|
残量0%まで | 6時間30分 |
輝度MAXで使い続けた割には、6時間30分となかなか優秀です。
参考までにIntel版のYoga 770iは、同条件で残量0%までの時間は4時間15分でした。
バッテリー容量は同じですが、AMD Ryzenのほうが圧倒的にバッテリーの持ちがよく、AMD Ryzenの省電力性能の高さが伺えます。
スピーカー
Dolby Vision Atmos という音声規格に対応しており、表面に2つ、裏面に2つのスピーカーが搭載されています。
スピーカーの音楽はとても良いです。HP ENVYもなかなか良いと思いましたがこのYoga 770も相当に良いと感じます。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと600Mbps速度が出ており、非常に高速です。
機種 | 無線速度 |
Lenovo Yoga 770 | 600Mbps |
HP ENVY x360 13 | 570Mbps |
HP ENVYでも同様のテストを実施しており、高速だと感じましたが、それよりも高速でした。
起動時間チェック
1回目 | 11.77秒 |
---|---|
2回目 | 11.28秒 |
3回目 | 11.97秒 |
起動時間は高速です。
レノボマシンの特徴か、ディスプレイを開いた瞬間に起動がかかるようになっており、体感は上記よりももっと早く感じます。
IntelのYoga 770iは、平均9秒強の起動時間だったので、770iのほうが2秒程度速いのですが・・・まあ誤差ですかね。アプリ起動はIntelのほうが優秀そうです。
- 〇:起動が早い
その他機能面の特徴
Yoga 770は、タッチパネルを搭載しており、タブレットモードとして使用することができます。

タッチパネルは、やはりあると何かと便利です。
タッチパッドの操作性が良いこともあり、マウスなしでもある程度操作をすることができます。
私は、よくマックなどでもパソコンを使うのですが、マックだと席が狭いことが多く、マウスなしで作業できるのはありがたいポイントです。
- 〇:タッチパネル搭載
Lenovo Yoga 770iの内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- ドラクエⅩ
- FF14 暁のフィナーレ
- 3DMark Fire Strike
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果について、Lenovo Yoga 770iはエクストリームパフォーマンスモードが選択できるので、そちらのモードにて計測しています。

CPU性能めやす
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-12700H(最新12世代) | 27020 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 6800U | 21461 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i7-1260P(最新12世代) | 18000 |
Core i5-1240P(最新12世代) | 17345 |
Ryzen 7 5700U | 15747 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U(最新12世代) | 13865 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Intelは、第11世代では、AMDにベンチマークで差をつけられていましたが、12世代となり、その差がほぼなくなりました。
AMDはもともとマルチスコアが優秀ですが、Ryzen 7 6800Uでもその傾向が強いです。マルチスコアは動画編集に効くので、動画編集をする方にもおすすめのCPUです。
PassMark
電源接続時

バッテリー駆動時

マルチコアスコアで20000超えと、極めて高いスコア結果となりました。
なぜか、バッテリー駆動時のほうがマルチスコアはさらに高くなりました。
マルチ/シングル | 電源接続 | バッテリー駆動 |
マルチコア | 21461 | 22442(104.5%) |
シングルコア | 3459 | 3325(96.1%) |
バッテリー駆動時のスコアもほぼ同じで、とても優秀なCPUです。
Intel最新世代のCore i7-1260P、および、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
Intel Core i7-1260Pと比較すると、マルチスコアは高いですが、シングルスコアはやや負けています。
CineBench R23

マルチコアスコア:11620
シングルコアスコア:1481
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、高い数値です。
Intel最新世代のCore i7-1260P、および、2021年主流だった、Ryzen 7 5800U、Intel Core i7-1165G7と比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
マルチコアは大きく伸びていますがシングルコアはそこまで伸びてないかな?と感じます。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。

〇トータルスコア:5675
〇Essentials:8185(快適めやす4100)
- App Start-up Score(アプリ起動):8185
- Video Conferencing Score(Web会議):8286
- Web Browsing Score(Web閲覧):8139
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100のところ8185なので、とても高い数値です。実際に使ってみても素晴らしいレスポンスです。
私が普段使っているRyzen 7 5800Uも十分レスポンスが早いですが、それよりもさらにブラウザが開く速度など早く感じます。
〇Productivity:8504(快適めやす4500)
- Spreadsheets Score(表計算):10801
- Writing Score(文書作成):6697
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも高いスコアです。
〇Digital Contents Creation:7124
- Photo Editing Score(画像編集):10948
- Rendering and Visualization Score(3Dレンダリング):7560
- Video Editing Score(動画編集):4370
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。こちらも高いスコアです。
Intel Core i7-1260Pを搭載したYoga 770iと比較してみます。
Yoga 770 AMD:AMD Ryzen 7 6800U
Yoga 770i:Intel Core i7-1260P
計測内容 | 770 AMD | 770i |
トータル | 5675 | 5380 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 8185 | 10233 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8286 | 7927 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 8139 | 9263 |
Spreadsheets Score(表計算) | 10801 | 7148 |
Writing Score(文書作成) | 6697 | 7935 |
Photo Editing Score(画像編集) | 10948 | 10689 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 7560 | 4598 |
Video Editing Score(動画編集) | 4370 | 4784 |
AMDとIntelのCPUでそれぞれ特徴があるなと感じます。
Intel Core i7-1260Pのほうが、アプリ起動・Web閲覧・文書作成など一般用途でのスコアが高いですが、AMD Ryzen 7 6800Uも十分に高いスコアです。
ブラウザでワードプレスでブログを書く程度の負荷であれば、AMDもIntelも、ほとんど差は感じず、どちらも極めて快適でした。
Crystal DiskMark

シーケンシャルリードが2800を超えており、十分な速度です。
HP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったので、それよりは若干低い数字でした。
ドラクエⅩベンチマーク

グラフィックを最高品質にしても、とても快適の結果となったため、快適に動作させることができそうです。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク

標準品質(ノートPC)で、快適の結果となりました。
外部グラボのないノートパソコンで、このベンチマークで快適のスコアが出たのははじめてで、Ryzen 7 6800Uのグラフィック品質の高さは素晴らしいです。
3DMark Fire Strikeベンチマーク

スコアは6666でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 | 14877 |
GeForce GTX 1650 | 9047 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 5010 |
Intel Core i7-1165G7(CPU内蔵) | 4200 |
AMD Ryzen 7 5800U(CPU内蔵) | 3276 |
CPU内蔵グラフィックスだと、最新のRyzen 7 6800Uが優勢であることが分かります。
めやすとしてはGeForce GTX 1650がエントリー向けグラフィックボードで、これくらいの性能があればある程度の3Dゲームが実施できます。
AMD Ryzen 7 6800UのCPU内蔵グラフィックスだと、GTX 1650には届いておらず、重たい3Dゲームは難しいですが、Ryzen 7 5800Uの倍以上のスコアになっており、伸び幅が素晴らしいです。
ドラクエⅩなどの軽量3Dゲームや、2Dゲームであれば問題なく遊べます。
どの程度までのゲームが遊べるかは、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
AMD Ryzen 7 5800Uも書き出し速度はそれなりに速かったですが、Ryzen 7 6800Uはさらに速く、Intel Core i7-1260Pよりも速いです。
このスピードならフルHDの動画編集であれば十分対応可能でしょう。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
負荷をかける前の状態です。

負荷をかけた時の状態です。


上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が一瞬、85℃程度まで上がりましたが、そのあとすぐに下がっていき、68℃程度にまで落ちました。
この間、キーボード上あたりが少し熱くなりますが、操作は普通にできます。
本体裏面が少し熱くなっているかな?くらいのレベルで、排熱性能は高いと言えそうです。
また、負荷をかけた時の音について、PassMarkなどのベンチマークソフトを動かしているときに、「サー・・」という音がそれなりに聞こえます。
ただ普通に使っている分には、音はまったく気にならないので、静かなオフィスなどの環境でも、特に気にせず使っていけると思います。
Intel Core i7-1260PとAMD Ryzen 7 6800Uの比較
Yoga 770 AMDがRyzen 7 6800U、Yoga 770iがIntel Core i7-1260Pを搭載しており、両方のマシンを使ってみたのと、ベンチマークを比較してみたので、比較結果感想をざっくりと述べてみます。
- ベンチマークスコアはIntelもAMDも互角
- 体感上の違いはIntelもAMDもほぼなくどっちも超快適
- バッテリーの持ちはAMDが優秀
- グラフィック性能はAMDが優秀
ベンチマークスコアで、アプリ起動やブラウザ閲覧はIntelのほうが優秀ですが、体感上で違いを感じることはほぼないと思います。どちらも超快適です。
バッテリーの持ちやグラフィック性能は、AMDのほうが優秀で、ノートパソコン用のCPUとしては、AMDのほうが優秀かな?と感じます。
値段差にもよりますが、個人的にはAMDモデルのほうを推したいですね。
Lenovo Yoga 770 AMDのレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | ◎(とても快適) |
プログラミング | ◎(性能・ディスプレイとも問題なし) |
画像編集 | ◎(性能・ディスプレイとも文句なし) |
動画編集 | 〇(普通に実施可能) |
ゲーム | △~〇(グラフィック性能もそれなりに高いです) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ◎(とても良い) |
---|---|
キーボード | △〜○(普通) |
インターフェイス | 〇(良い) |
デザイン | ◎(とても良い) |
耐久性 | ◎(とても良い) |
バッテリー | 〇(良い) |
持ち運び | ×~△(持ち運ぶには重い) |
コスパ | 〇(良い) |
モバイル用途には向きませんが、それ以外のほぼすべての作業に対応できる性能です。ゲーミング用途も、重量級3Dゲームは厳しいですがそれ以外なら問題なく遊べるでしょう。
Yoga 770の良い点
- CPUがAMD最新世代で性能良し
- ディスプレイが有機ELで凄く綺麗
- ディスプレイの解像度が高く縦長のため事務作業がやりやすい
- ボディの質感良し、ストーンブルーが綺麗
- 2 in 1でタッチパネル、ペン付き
- 価格がそこまで高くはない
上記が使ってみた感想で良いと感じた点になります。
性能が高く、動画編集も含めてほぼどんな作業もカバーできます。
また、ディスプレイが綺麗で解像度も高いので、事務作業や動画鑑賞にも向くと思います。

個人的に一番「おおっ!」と思ったのは、有機ELディスプレイの綺麗さ、鮮やかさですね。次に購入するパソコンは有機ELにしたいと思いました。
また、AMD最新世代CPUの性能も高く、特にグラフィック性能の進歩は素晴らしいものがあります。
実際に使ってみて、グラフィック性能のベンチマークスコアの高さや、動画書き出しの速さがやはり素晴らしいと思いました。
Yoga 770 AMDで気になった点
- 少し重い(実測1428g)
- キーボードの打ちやすさが普通

重さについては、14インチで2 in 1であることを考えると、少し重いことは仕方ないかなと思います。
もう1つだけ、少し残念ポイントだったのは、これだけ質感や性能の高いノートパソコンですが、キーボードが普通で、格下のIdeaPad Slim 570とほぼ同等のキー配置・打鍵感であったことですかね。
こちらはHP ENVYのほうが明確に優れています。
このノートパソコンを購入するのに向く用途
ほぼどんな作業でもこなせますが、とくにディスプレイの綺麗さが際立っているので、動画鑑賞を楽しみたい方には特に向くと思います。
あとはディスプレイの綺麗さや2 in 1であることを活かして、画像編集や写真が趣味の方にも向くと思います。
逆にモバイルノートパソコン用途としてはそこまで向かないので、毎日持ち運ぶ方は、別の選択を検討したほうが良いと思います。
あと、記事を書くなど文字を打つことがパソコン用途の主体になる方も、ディスプレイがオーバースペックなのと、キーボード品質は普通なので、別の選択を検討してみてもよいと思います。
総じて、性能や品質が高く、すごく満足できる機種となり、価格も16万円台~とコスパは抜群なので、おすすめできる機種です。
Intel版の兄弟機Yoga 770iもレビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

このLenovo Yoga 770 AMDは、総じて高性能・高品質ですが16万円台~とそれなりの金額がするので、もっとコスパ良くノートパソコンを購入したい方は、以下記事にまとめていますので参考にしてみてください。
