レノボThinkBook 14シリーズの新型
ThinkBook 14 Gen7
が、2024年3月に新発売されました。
CPUに、Intel Core Ultraを搭載しており、コスパ重視よりも性能重視よりのスペックとなっています。
同じくレノボのIdeaPad Pro 5i Gen9と構成が似ているので、比較していきます。
レノボThinkBook 14 Gen7 の特徴
レノボ ThinkBook 14 Gen7
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125H、125U、Core™ Ultra 7 155H |
メモリ | 8~16GB |
ストレージ | 256~1TB GB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen 4 TLC |
液晶1 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz |
液晶2 | 14インチ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 300 nit, 60Hz |
重量 | 約 1.38kg |
サイズ | 約 313.5x224x16.9mm |
バッテリー | 60Whr 動画再生時 約 10.2 時間・アイドル時 約 21.3 時間 |
価格 | 11万円台~ |
レノボThinkBookシリーズは、ビジネス用途を意識したデザイン、およびアルミボディが特長で、かつコスパの良い機種が揃っています。
ThinkBook 14 Gen7は、Intel Core Ultraを搭載し性能を重視、かつメモリ16GB構成でも12万円台からと、比較的安く購入ができます。
売れ筋は、Core Ultra 5 125H + メモリ16GB + SSD512GB構成になると思います。
Core Ultra 5構成の場合、ディスプレイが45%NTSC=sRGB63%で事務作業用の色域が狭いIPS液晶となり、12.76万円です。
Core Ultra 7構成の場合、ディスプレイがsRGB100%と色域が広いIPS液晶となり、15.86万円です。
13万近く出すなら、色域はsRGB100%近くは欲しい・・・というのが他機種のコスパから見た意見で、Core Ultra 5の構成はディスプレイが少し残念ポイントです。
新型はCPUにIntel Core Ultraを搭載
Intel Core Ultraの性能
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 9 7945HX | 55967 |
Core i9-13900HX | 44998 |
Core i7-13700HX | 34286 |
Ryzen 7 7745HX | 32732 |
Core i7-13700H | 30030 |
Core Ultra 7 155H | 24115 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core Ultra 5 125H | 21032 |
Core i5-1340P※コスパ良し | 20106 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P※コスパ良し | 17345 |
Ryzen 5 7535U※コスパ良し | 17123 |
Core i5-1335U※コスパ良し | 16814 |
Ryzen 5 7530U※コスパ良し | 16509 |
Ryzen 5 5625U※コスパ良し | 15000 |
Core i5-1235U※コスパ良し | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9489 |
Intel N100 | 5657 |
現時点で、サンプルはまだ少ないですがPassmark平均点としては
- インテル® Core™ Ultra 5 125H:21032
- インテル® Core™ Ultra 7 155H:24115
となっています。
ベンチマーク上は、事前の期待値ほどの大幅進化、というまでではないですが、売れ筋となるであろうCore Ultra 5 125Hでスコア2万超は、十二分に高い性能です。
普段使いから軽めの動画編集までこなせるだけの実力はあると言えます。
Intel Core Ultraは省電力性能が向上している
発表会では、Core Ultraは、性能は高いものを目指しつつ、Macのような省電力性能を目指した、ということでした。
そのため、実機レビューをする機会があれば、バッテリ駆動時間など省電力性能にも注目をしたいと思います。
実際、ネットでの実機レビュー結果も見られるようになってきましたが、バッテリ駆動時間は従来のIntel CPUと比較しても改善しているということで、特にモバイル用途で期待できます。
Intel Arcグラフィックスの搭載
Intelの内蔵GPUは、Intel Iris Xeグラフィックスでしたが、これがCore UltraではIntel Arcグラフィックスになるということです。
Intel Arcは、もともとIntelの外部GPUとして開発されていたものですがこれを内蔵GPUとして搭載、2倍の性能向上になったということなので、こちらも実機で確認をしてみたいと思います。
生成AIに最適化されたCPU
Core Ultraでは、あらたにNPUという専用のAIエンジンが搭載されており、生成AIに適した次世代CPUになっているとのことでした。
製品発表会では、従来のCPUと今回のCPUでの、生成AIの処理時間比較のデモンストレーションが実施され、明らかにCore Ultraのほうが早いという結果になりました。
画像生成AIなどをよく使う方には、気になるところではないでしょうか。
ディスプレイは63%sRGBと100%sRGBの2種類
ディスプレイは上述の通り、
Core Ultra 5構成の場合、45%NTSC=sRGB63%で事務作業用の色域が狭いIPS液晶となります。
Core Ultra 7構成の場合、ディスプレイがsRGB100%と色域が広いIPS液晶となります。
上記写真は、左が輝度300nit、sRGB66%のIdeaPad 5i Gen8です。
右が、sRGB99%のHP ENVYで、比較すると、色合いが少し違い、HP ENVYのほうが色が鮮やかであることが分かります。
Core Ultra 5でメモリ16GB構成の場合、価格は12.76万円です。
13万近く出すなら、他機種のコスパを考えると、sRGBは100%近い色域の広いディスプレイを搭載していてほしいというのが本音です。
似た構成の機種IdeaPad Pro 5i Gen9との比較
レノボ IdeaPad Pro 5i Gen9 14型
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ Ultra 5 125H、Core™ Ultra 7 155H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512~1TB GB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen 4 TLC |
液晶 | 14型 2.8K OLED(有機ELディスプレイ) (2880 x 1800) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz |
重量 | 約 1.46kg |
サイズ | 約 312x221x15.99mm(最薄部) |
バッテリー | 84Whr 動画再生時 約 10.4 時間・アイドル時 約 24.9 時間 |
価格 | 12万円台~ |
レノボIdeaPad Pro 5iは、Proシリーズとなり、IdeaPad シリーズの中でもハイエンド機種となります。
- 新型のIntel Core Ultraを搭載
- 解像度2.8KのIPSもしくは有機ELディスプレイを搭載
価格は、ベースのカスタマイズ構成で13.46万円から購入できます。
ベース構成でも、解像度2.8Kの有機ELディスプレイ、Intel Core Ultra 5 125Hを搭載しておりコスパは良いです。
Intel Core Ultra7 155Hの構成だと18.48万円となります。
Core Ultra 7構成だと高めですが、Core Ultra 5の構成の場合、ディスプレイの性能を考えると、IdeaPad Pro 5i Gen9のほうがおすすめとなります。
レノボThinkBook 14 Gen7 2024年新型のまとめ
レノボThinkBook 14 Gen7の2024年新型についてまとめますと
Core Ultra 5を搭載しつつ12万円台~の価格は魅力ですが、Core Ultra 5 構成の場合、ディスプレ性能が期待値に届かないのが、残念なポイントです。
Core Ultra 5 構成であれば、今のところIdeaPad Pro 5i Gen9のほうがおすすめです。
Core Ultra 7 構成であれば、IdeaPad ProよりもThinkBook 14 Gen7のほうがコスパはよいです。
そのため、IdeaPad Pro 5i Gen9とも比較検討をして購入することをおすすめします。
レノボ ThinkBook 14 Gen7
レノボ IdeaPad Pro 5i Gen9 14型
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