ハイエンドでコスパの高いゲーミングノートPC、レノボLegion Pro 5i Gen8を、レノボよりお借りすることができたので、実機レビュー記事を書きます。
性能に対して価格が安く、18万円台から購入可能です。
レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:Intel Core i7-13700HX
- メモリ16GB
- SSD 1TB
- GeForce RTX 4070 Laptop
- 16インチWQXGA 240Hz液晶(2560×1600)
初期導入済OS | Windows 11 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-13700HX, i5-13500HX |
メモリ容量 | 16 GB DDR5-4800MHz (SODIMM) – (2 x 8 GB) |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce® RTX™ 4050,4060,4070 Laptop |
ストレージ | 512GB~1TB |
ディスプレイ | 16″ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 240Hz, ブルーライト軽減パネル |
ワイヤレス | Wi-Fi 6対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 & Bluetooth® |
内蔵カメラ | 1080p FHDカメラ |
本体寸法 (幅×奥行き×高さ) | 約 363.4×260.4×22~27mm |
質量 | 約 2.5kg |
バッテリー | 80Whr |
レノボLegion Pro 5i Gen8の特徴
性能抜群で価格も19万円~と購入しやすい
レノボLegion Pro 5i Gen8は、第13世代のIntel Core i7-13700HXを搭載、性能が抜群に高いです。
CPUベンチマークのPassMarkスコアは、なんと36225もありました。
2021年のハイエンドCPU Ryzen 7 5800Uでもスコア18000~19000で、これでも十分高いスコアなのですが2倍程度のスコアがあります。
実際に、Webブラウザ立ち上げやワードプレスのブログ作成でも、明らかに一段上のレスポンスの良さがあり、びっくりするようなパフォーマンスの良さでした。
この性能の良さ・レスポンスの良さは、いままで実機レビューしてきた機種の中でもぶっちぎりにNo.1です。
ディスプレイの性能も高くゲームやクリエイティブワークに向く
ディスプレイの品質も高いです。
上記はレビュー機のディスプレイの写真を撮ったもので、すごく発色が良く綺麗でした。
またリフレッシュレートが240Hzと高く、ブラウザを上下に動かす際にもとてもなめらかに動きます。
ディスプレイは
・16インチ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 240Hz
・16インチ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, 100%sRGB, 300 nit, 165Hz
の2種類から選択できます。
どちらも品質は高いですが、輝度500nitのディスプレイのほうがより明るくて綺麗です。
輝度500nitのディスプレイ構成でも20万円以下で購入できるので、ディスプレイは外付けのものを必ず使うのでなければ、良いほうのディスプレイを選択したほうが良いでしょう。
この性能・品質ならゲームもクリエイティブワークも両方バッチリできるでしょう。
本体・電源ともに大きく持ち運びは厳しい
当機種は本体2.5kg、電源アダプターも大きく1kgもあります。
電源がないとせっかくの高いパフォーマンスをフルに発揮できず、バッテリーの持ちも悪いため、持ち運びには向かず、基本は据え置きで使う機種になります。
もし、動画編集やゲームができる性能を持ち、かつ持ち運びたい場合、Yoga Pro 7i Gen8をチェックしてみるとよいでしょう。
レノボYoga Pro 7i Gen8
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i5-13500H, Core™ i7-13700H |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz (オンボード) |
グラフィック | NVIDIA® GeForce RTX™ 3050,4050 |
ディスプレイ(1) | 14.5″ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 350 nit, 90Hz |
ディスプレイ(2) | 14.5″ 3K液晶 (3072 x 1920) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%DCI-P3, 400 nit, 120Hz |
SSD | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe, 1 TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6E対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 & Bluetooth® |
Webカメラ | IR&1080p FHDカメラ (電子式プライバシーシャッター付)、マイク |
指紋認証 | なし |
外形寸法(mm) | 約 325.5×226.49×15.6mm(最薄部) |
駆動時間 | 73Whr 最大18時間 |
充電時間 | 約2時間 |
重量 | 1.49kg |
価格 | 12万円台~ |
外付けGPUに、GeForce RTX 3050,4050を搭載する構成を選ぶことができ、かつ、14.5インチで1.49kgと、性能の割に比較的軽量です。
外付けGPUなしの構成を選択することもできます。
性能がとても良く、かつ1.49kgと比較的軽いので、外出先でクリエイティブワークを行う方におすすめの機種です。
ライバル機種との比較
レノボLegion Pro 5i Gen8と性能・価格が似ているのはHP OMEN 16です。
HP OMEN 16
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | 第13世代 インテル® Core™ i7-13700HX |
メモリ | 16GB(デュアルチャネル) |
グラフィック | NVIDIA® GeForce RTX™ 4060,4070,4080 |
ディスプレイ | 16.1インチワイド・QHD非光沢・IPSディスプレイ(2560×1440、240Hz、300nit) |
SSD | 1TB SSD |
Webカメラ | HP True Vision 5MP IR カメラ (約500万画素) |
外形寸法(mm) | 約 369 × 259.4 × 23.5 mm |
駆動時間 | 最大 4 時間 45 分 |
重量 | 約 2.44 kg |
価格 | 19万円台~ |
HP OMENは、HPのハイエンドゲーミングノートPCです。
性能や価格がレノボLegion Pro 5i Gen8と似ている機種です。
セール時は20万弱から購入可能です。この価格なら、レノボとHPどちらを購入しても良いと思います。
ただディスプレイはレノボのほうが500nitという明るい構成を選べます。
HPの場合セールだと大幅割り引きをしていることがあり、ゲーミングノートPCを探している場合、HPのセール情報もチェックしてみましょう。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。
レノボLegion Pro 5i Gen8 5iのスペックと価格
スペック
初期導入済OS | Windows 11 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-13700HX, i5-13500HX |
メモリ容量 | 16~32 GB DDR5-4800MHz (SODIMM) – (2 x 8 GB) |
グラフィックス | NVIDIA® GeForce® RTX™ 4050,4060,4070 |
ストレージ | 512GB~1TB |
ディスプレイ | 16″ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 240Hz, ブルーライト軽減パネル |
ワイヤレス | Wi-Fi 6対応 (IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) 2×2 & Bluetooth® |
内蔵カメラ | 1080p FHDカメラ |
本体寸法 (幅×奥行き×高さ) | 約 363.4×260.4×22~27mm |
質量 | 約 2.5kg |
バッテリー | 80Whr |
性能の高い第13世代のIntel Core Xシリーズを搭載しています。
ディスプレイ品質も高く、ゲーミングにも動画編集にも向くディスプレイです。
価格
エントリーのRTX4050で19万、RTX4060で19.9万、RTX4070で24万となっています。
ゲーム用途で購入するならば自分のやりたいゲームがどの程度グラフィック性能が必要か、を調べて購入をすればよいでしょう。
エントリーのRTX4050とRTX4060は、ほとんど価格差がなく、コスパが良いのはRTX4060の構成です。
レノボLegion Pro 5i Gen8の外観と機能
外観・デザイン・質感
ゲーミングノートPCらしい、少しゴツイ外観となっています。
ただ凄く派手ということはないので、ゲームだけでなくクリエイティブワーク用途としても合うと思います。
質感はそこそこですね。悪くはないですが、レノボならYogaシリーズのほうがもっと安くて高級感があります。
この機種は性能やディスプレイ品質にコストをかけている機種と言えます。
16インチサイズなのでディスプレイが大きくて見やすいです。またキーボードにテンキーもついてます。
電源アダプターも大きく、持ち運びは厳しいでしょう。
横から見た写真です。180度近くまで倒すことができます。
重量
メーカー公称の重量は2.5kgです。実測値は2496gとほぼ同じでした。
アダプターは出力300Wで、一般的なノートパソコンと比較すると凄く大きいです。
軽量なUSB-PD充電器も主流は45~65W出力なので、300Wというのがいかに大きいか、と言えます。
本体実測値 | 2496g |
---|---|
アダプター | 1060g |
重量や大きさからすると持ち運びを考えるような機種ではなく、基本は自宅据え置きで使う用途の機種となります。
ディスプレイ
・16インチ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, HDR400, 100%sRGB, 500 nit, 240Hz
・16インチ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, 100%sRGB, 300 nit, 165Hz
構成により、上記2つのうちいずれかのディスプレイになります。
構成が少し不思議で・・・エントリーグレードを除いてメモリ32GBだと輝度300nitのほう、メモリ16GBだと輝度500nitのディスプレイになります。
メモリ32GBで輝度500nitディスプレイの構成が、現在はないようです。レビュー機は輝度500nitのほうでした。
ディスプレイは文句のつけようがない、素晴らしい品質です。 明るくて発色もよく、非光沢なので文字も見やすいです。
リフレッシュレートも240Hzと高く、ブラウザを動かしていても明らかに滑らかさが違うことが分かります。
- 解像度2560×1600
- 100%sRGB
- 輝度500nit
- リフレッシュレート240Hz
キーボード
キーピッチは横19mm、縦18.5mmです。
ENTERキーやBackspaceキーがくっついている、レノボおなじみのキー配置です。
全般的には標準的なキー配置です。テンキーもついています。
矢印キーが一段下にずれている綺麗な配置で、ここはゲーミングノートPCらしく打ちやすくしているのかと思います。
キーストローク は約1.5mm です。
キーの真ん中が少しへこんでおり、キーピッチやキーストロークも十分にあるので、打ちやすいキーボードでした。
IdeaPadシリーズと似たような打鍵感かな?と思っていたのですが、明らかにLegion Pro 5i Gen8のほうが一段上の打ちやすさです。
キーボードで点数をつけるなら75~80点くらいで打ちやすいキーボードでした。
タッチパッドの操作は普通でした。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。ゲーミングノートらしく、ライトの色がカラフルでした。
指紋認証には対応していません。まあノートパソコンの場合そこまで指紋認証はいらないかな?とも思います。
- キーボードは配置・打鍵感とも良好
- キーボードバックライト搭載
- 指紋認証なし
インターフェイス
左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB3.2 Gen1
- USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort出力機能付き)
となります。
右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- USB3.2 Gen1
- 電子式プライバシーシャッター
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
となります。
背面インターフェイスが左から順番に
- イーサネット・コネクター(RJ-45)
- USB3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort出力機能付き、Powerdelivery対応)
- HDMI
- USB3.2 Gen1 ×2(内、Powered USB×1)
- 電源コネクター
となります。背面に電源コネクターがあります。
Thunderboltには非対応ですが、インターフェイスに不足を感じることはないと思います。
- USB Type-Aポートが4つ
- HDMIあり
- USB Type-Cポートが2つ
- Thunderboltポートはなし
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは80Whrと、大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
- パフォーマンスモードで計測
メーカー公称時間 | 5時間 |
---|---|
残量0%まで | 1時間37分 |
消費電力が大きく、電源アダプターも300Wと極めて大きいためか、バッテリー持ちは相当に悪かったです(汗)
大体1分に1%、バッテリー残量が減る印象で、電源アダプターなしでの作業は考えないほうが良いでしょう。
WEBカメラ
解像度1080p FHDカメラが付いています。電子式プライバシーシャッター付きです。
電子式シャッターは、右側面にあります。一番左から2番目、イヤホンジャックの隣です。
ノートパソコンのカメラで写真を撮りましたがとても鮮明で、Web会議でも問題ない画質です。
スピーカー
側面手前側に2つのスピーカーが搭載されています。スピーカーの音質はよいです。HP ENVYが10点とすると10~11点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、良いと思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと610Mbps速度が出ており、極めて高速です。
ネットワークアダプタは、IntelのWi-Fi 6E対応のものが搭載されていました。
機種 | 無線速度 |
ThinkPad X1 Carbon | 390Mbps |
Yoga 7i Gen8 | 380Mbps |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP ENVY x360 13-ay | 570Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
HP ENVYなどは500Mbps以上出ていますが、それよりも早い結果となりました。
起動時間チェック
1回目 | 13.62秒 |
---|---|
2回目 | 12.76秒 |
3回目 | 12.91秒 |
起動時間は高速です。
IdeaPad Slimなどは10秒以内で起動するのでそれと比較すると少し遅いですが、十分に早いです。
レノボLegion Pro 5i Gen8の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- ストリートファイター6(重量級)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続し、パフォーマンスモードでの計測としています。
PassMarkのみは、デフォルトのバランスモードでの計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34522 |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i7-1360P | 20813 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1340P | 17878 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Intel Core i7-13700HXはノートパソコンCPUでも最高級に良い性能を持っており、普段使いのRyzen 7 7735UやIntel Core i7-1360Pなどと比較しても明らかに高い体感できるくらいの性能差があります。
PassMark
電源接続時(バランス)
電源接続時(パフォーマンス)
パフォーマンスの設定では、36225と極めて高いスコア結果となりました。
公式サイトアベレージが34552だったのでそれよりも高いスコアです。
電源設定がバランスの場合、36870となぜか、マルチのスコアは少し上になりました。
マルチ/シングル | パフォーマンス | バランス |
マルチスレッド | 36225 | 36870(101.7%) |
シングルスレッド | 3955 | 3808(96.2%) |
性能をもっと引き出すなら、設定をいろいろといじってみてもよいかもしれません。
バランスでも十二分な性能がありました。
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
素晴らしいパフォーマンスです。
CineBench R23
マルチコアスコア:19558
シングルコアスコア:1656
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、極めて高い数値です。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9018 | 1799 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
こちらも極めて高い数値です。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。
トータルスコア:7286
Essentials:9485(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、とても高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:8680(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。
Digital Contents Creation:12751
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
圧倒的に高いスコアです。
Intel Core i5-1340Pを搭載したYoga 7i Gen8と比較してみます。
レノボILegion Pro 5i Gen8:Intel Core i7-13700HX
レノボYoga 7i Gen8:Intel Core i5-1340P
計測内容 | Legion Pro | Yoga 7i Gen8 |
トータル | 7286 | 5623 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 10300 | 12449 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8134 | 8347 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 10187 | 9788 |
Spreadsheets Score(表計算) | 10928 | 6973 |
Writing Score(文書作成) | 6895 | 7352 |
Photo Editing Score(画像編集) | 16580 | 10158 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 16795 | 4690 |
Video Editing Score(動画編集) | 7446 | 6320 |
アプリ起動や文書作成などは、Core i5-1340Pとそこまで大差ないスコアですが、画像編集や動画編集などクリエイティブワークのスコアが極めて高いです。
以下、他主要CPUとのスコア比較です。
App Start-up Score(アプリ起動)
App Start-up Score(アプリ起動) | スコア |
Intel Core i5-1340P | 12449 |
Intel Core i5-1335U | 11687 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11574 |
Intel Core i7-13700HX | 10300 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8457 |
Web Browsing Score(Web閲覧)
Web Browsing Score(Web閲覧) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 10187 |
Intel Core i5-1340P | 9788 |
Intel Core i5-1335U | 9582 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8862 |
AMD Ryzen 7 7735U | 8761 |
Spreadsheets Score(表計算)
Spreadsheets Score(表計算) | スコア |
AMD Ryzen 7 7735U | 11080 |
Intel Core i7-13700HX | 10928 |
AMD Ryzen 5 5625U | 7148 |
Intel Core i5-1340P | 6973 |
Intel Core i5-1335U | 6889 |
Writing Score(文書作成)
Writing Score(文書作成) | スコア |
AMD Ryzen 5 5625U | 7393 |
Intel Core i5-1340P | 7352 |
Intel Core i7-13700HX | 6895 |
Intel Core i5-1335U | 6402 |
AMD Ryzen 7 7735U | 5181 |
Video Editing Score(動画編集)
Video Editing Score(動画編集) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 7446 |
Intel Core i5-1340P | 6320 |
Intel Core i5-1335U | 5961 |
AMD Ryzen 7 7735U | 4345 |
AMD Ryzen 5 5625U | 3931 |
全般的に高いスコアですが、一般用途よりもクリエイティブワークのスコアの高さが目立ちます。
Crystal DiskMark
シーケンシャルリードが6000を超えており、極めて高速です。
2021年式のHP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったのでとても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP ENVY 13-ay(2021年式) | 3500 |
FF14 暁のフィナーレベンチマーク(中量級3D)
標準品質(ノートPC)で、非常に快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 29454 |
Intel Core i5-13500H | 8214 |
AMD Ryzen 7 7735U | 7490 |
Intel Core i5-1340P | 7383 |
Intel Core i5-1235U | 7287 |
Intel Core i5-1335U | 5638 |
AMD Ryzen 7 7730U | 5081 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)
スコアは標準品質で非常に快適となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
当機種であれば、よほど重い3Dゲームでなければ、ほぼ問題なく動作すると思います。
ストリートファイター6ベンチマーク(重量級)
スコア100/100なので完璧なスコアでした。
実際のベンチマークの動作を見ていても極めてなめらかで、問題なくプレイできます。
上記はベンチマークの動画を撮ったものですがとてもなめらかに動いてます。
その他のゲーム
アーマードコア6(必要スペック:中~高)
最近発売されたアーマードコア6でも、推奨GPUは「NVIDIA GeForce GTX 1060」以上なので、余裕で推奨スペックをクリアしています。
アーマードコアは昔、1と2をかなり遊んだ記憶があり、この機種なら6も余裕で遊べるので魅力的ですね。
エルデンリング(必要スペック:高)
フロムソフトウェア渾身の3D探索型アクションゲームで、全世界で話題沸騰となっているゲームです。
激ムズと評判になっており、ゲーマー魂をくすぐられる作品です。
グラフィックは美麗な3Dとなっており、その分マシンスペックも高いものが求められます。
必要スペックは以下の通りです。
グラフィックのGeForce GTX 1070のスペックですが、後述する3D MARK Fire Strikeでスコア14688でした。
この機種なら余裕でクリアしており、エルデンリングも問題なくプレイできます。
3DMark ベンチマーク
Fire Strikeのスコアは27898でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 26000 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 10000 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i5-1235U(CPU内蔵) | 4284 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
当機種に搭載されているRTX 4070 Laptopは、1650の3倍程度のスコアがあり、重量級のゲームでも問題なく動作することのできる性能があります。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 23秒 |
今まで計測したパソコンの中でも最も早い結果でした。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
こちらもいままで計測したパソコンの中でも最も早かったです。
性能はやはり素晴らしいものがあります。
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかける前の状態です。
負荷をかけ続けた時の状態です。
上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、90℃超まで上がりました。
その後もあまり下がらず90℃程度で推移します。
CPU電力も、負荷をかけると100~140W程度まで上がり、高い電力で動作しています。
この間、キーボードが少し、熱くなるような感覚がありますが、使えないほど熱くなるというほどではないです。ただ裏面上部がけっこう、熱くなります。
また、負荷をかけた時の音について、かなりうるさい排気音が鳴り響き、周りの人も気になるくらいの音がでます。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態で50~55db弱程度でした。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
高負荷をかける場合、音が気にならない環境で動かすとよいでしょう。
レノボLegion Pro 5i Gen8のレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(とても快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(とても快適) |
動画鑑賞 | ◎(とても快適) |
Web会議 | ◎(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | ◎(快適) |
ゲーム | ○(重い3DゲームもOK) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ○(良い) |
---|---|
ディスプレイ | ◎(素晴らしい) |
キーボード | ○(良い) |
インターフェイス | ○(良い) |
デザイン | △~○(普通) |
耐久性 | △~○(普通) |
バッテリー | ×(ほとんど持たない) |
持ち運び | ×(持ち運ぶ機種ではない) |
コスパ | ○(性能からすると妥当) |
とにかく性能に振り切った機種で、ゲームをしっかりやりたいとか、動画編集もがっつりやりたい方に向くと思います。
レノボLegion Pro 5i Gen8の良い点
- 性能が素晴らしい
- ディスプレイが凄く綺麗
- キーボードも良い
性能が良くディスプレイも凄く綺麗なので、ゲームや動画編集など、どんな重作業でもサクサクと実施できます。
キーボードも意外とよく、ディスプレイは非光沢でかつ大型で見やすいので、意外と事務作業もかなりいける機種です。
レノボLegion Pro 5i Gen8で気になった点
- 持ち運びには全く向かない。ノートパソコンと言ってもよいのか・・・?
気になるのはその重さと、電力消費の大きさで、持ち運んで電源なしで使うなどの用途には全く向きません。
そのためどこかに据え置きでおいて使う用途の機種となり、これはノートパソコンと呼んでよいのか・・・?という気はしました。
このノートパソコンを購入するのに向く方
- ゲームや動画編集がしっかりできる性能のノートパソコンが欲しい方
- 綺麗なディスプレイで動画編集や写真編集を楽しみたい方
- 持ち運ばないで使う方
- 性能の良いゲーミングノートPCが20万円で欲しい方
予算20万前後で、ゲームや動画編集がバリバリこなせる性能のノートパソコンが欲しい方に向く機種です。
この性能・ディスプレイ品質で20万程度から購入可能という価格も安いです。
ディスプレイもきれいなので動画鑑賞や写真編集にも向きます。
ただし持ち運ぶ用途には全く向かないので、基本は据え置きで電源が確保できる環境での使用に限定した使い方がおすすめとなります。
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