※2023年3月
新型が発売され、そちらの機種レビューを書いていますので、以下記事を参照してみてください。
テレワークで快適に使える14インチ以上のノートパソコンを探しており、結論としてレノボのIdeaPad Slim 550 14(AMD) が、快適に使える性能をもち、かつ抜群なコストパフォーマンスであったため、購入しました。
実際にいろいろ使ってみたので、レビュー・採点評価をしようと思います。
ちなみに、テレワークなど一般的なビジネス用途で使うのに快適なスペックはどの程度が目安になるか、は以下の通りです。
サイズ | 14インチが基本。持ち運びメインなら13.3、ほぼ据え置きなら15.6インチが良い。 |
---|---|
ディスプレイ | フルHD(1920×1080)以上、IPS液晶で明るければなおよい(輝度300nit以上) |
CPU | 最新世代Intel Core i3(1115G4)以上、もしくはAMD Ryzen 3(5300U)以上 |
メモリ | 8GB以上。デュアルチャネル(4GB×2)であればなおよい |
記憶媒体 | SSD 256GB以上 |
IdeaPad Slim 550 (AMD)について簡単に評価すると
すべての評価項目で合格点70点以上はつけられるコストパフォーマンス抜群の14型ノートパソコン
という感じになるかなと思います。とにかく欠点のない超コストパフォーマンス機種です。
価格に対する性能が圧倒的。5万円台で購入可能。
14型ノートパソコンのベンチマーク(基準・指標)といっても差し支えない。
という機種です。
ぶっちゃけ、会社でテレワーク用に支給されているDELLのLatitude5300よりも、Lenovo IdeaPad Slim 550 (AMD)のほうを使いたいくらいです(^^;
購入マシンスペックと価格
私が購入したマシンのスペックと価格を紹介します。
Lenovo IdeaPad Slim 550 14型 (AMD)
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)
Officeなしで5.71万円
Microsoft Office Home & Business 2019 つきで7.83万円 で購入
OS | Windows10 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 5300U (2.60GHz 2MB) |
メモリ | 8GB(デュアルチャネル) |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 14インチ FHD(1920 x 1080) IPS 光沢なし LEDバックライト 輝度300nit |
重量 | 約1.4kg |
大きさ | 約 321.6 × 211.6 × 17.9mm |
無線 | Wi-Fi 6対応 |
バッテリー | 最大14時間 |
価格 | 5.5万〜 |
5.71万(Office Home & Businessつき7.83万)という価格からは信じられないほどの性能と質感です!
参考までに主要メーカーで、快適性能をもつ14インチノートパソコンの価格を調べましたので紹介します。
14インチノートパソコンの価格比較
メーカー | 機種 | CPU | 価格 |
Lenovo | IdeaPad Slim 550 (AMD) | Ryzen 3 5300U | 5.71万 |
Lenovo | IdeaPad Slim 550i (Intel) | Core i3-1115G4 | 6.14万 |
Lenovo | ThinkPad E14 Gen3(AMD) | Ryzen 3 5300U | 6.65万 |
DELL | Inspiron 14 AMD | Ryzen 5 5500U | 6.92万 |
DELL | Inspiron 14 Intel | Core i5-11320H | 7.55万 |
HP | Pavilion 14-dv | Core i3-1115G4 | 7.98万 |
Dynabook | dynabook MZ/HS | Core i3-1115G4 | 10.31万 |
こうして見るとLenovoのIdeaPad Slim 550のコストパフォーマンスが際立って良いことがわかると思います。
外観・質感・ディスプレイ・重量について
5.71万という価格からは信じられないほどの質感とデザインです。
外観・質感
価格の割になかなかの高級感!十分合格点といえる質感であると感じます。
採点すると75点くらいというところでしょうか。
ディスプレイ
ディスプレイはフルHD、IPS液晶、非光沢で、ディスプレイ輝度は300nitと、この価格帯だと200nit台の機種が多い中、かなりのスペックとなります。
sRGBカバー率は約65%で一般的なスペックです。画像作成・編集などクリエイティブ作業には厳しいかもしれませんが一般用途であれば全く問題ありません。
上記は、輝度400nit・sRGBカバー率ほぼ100%のIdeaPad Duet Chromebookのディスプレイと比較してみました。
明るさ、発色ともに、IdeaPad Duet Chromebookのほうが良いのは確かですが、普通に使う分にはIdeaPad Slim 550のほうも特に気にならないレベルかなと感じます。
実際にWeb閲覧や動画参照をしてみても十分に見やすく、合格点といえます。採点すると70点くらいでしょうか。
重量
重量は約1.4㎏と、14インチノートパソコンとしてはまずまずで平均的な重量です。
私が購入したのは最小構成ですが、実測値で1.4kgを下回っており、1390gでした。
電源アダプター重量は、約200gです。標準のアダプターとしては比較的軽い方ですが、やや大きいので、持ち運ぶならUSB PD用の電源を用意したほうがよいでしょう。
大きさは、約 321.6 × 211.6 × 17.9mmです。
会社より支給されている13.3インチの、DELL Latitude 5300と大きさを比較してみましたが、ほぼ変わらず!薄さは、14インチのLenovo IdeaPad Slim 550のほうが薄かったです。
重さも体感ではあまり変わらず、これなら持ち運びもできるな、という感じです。
正直14インチでこの大きさと重さなら、軽量ではない13.3インチを選ぶ意味があまりないような・・・
大きさと重量は、合格点を十分クリアしていると言えます。こちらも採点すると70点ですかね。
独断による採点結果
- 外観・質感:75点
- ディスプレイ:70点
- 重量:70点
CPU性能・処理速度
CPU性能
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 7 5800U | 19409 |
Ryzen 7 5700U | 16419 |
Ryzen 5 5600U | 15883 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Ryzen 5 4500U(旧世代) | 10961 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Ryzen 3 5300U | 10151 |
Core i5-1135G7 | 10013 |
Ryzen 3 4300U(旧世代) | 8254 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Core i3-1005G1(旧世代) | 5403 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
スコア5500〜8000:テレワーク等日常使いでは快適。
スコア8000〜11500:日常使いでは極めて快適、動画編集やゲームも問題なし。
スコア11500〜:複数アプリの重作業や高度な3Dゲーム用途などに。普通の人はここまではいらない。
5.71万の構成で搭載されるCPUは、Ryzen 3 5300Uです。
スコアはなんと10151もあり、普段使いでは極めて快適です。Officeも当たり前ですがサクサクです。
スコアをみると、なんと最新世代Core i5よりも上、Core i7に迫るスコアのため、快適なのは当然という感じですね。
ちなみに、実際にPassMark測定ソフトをインストールして測定した結果は以下です。
スコアは10100で、上記で紹介した一覧表とほぼ同等の値で、期待通りの処理性能と言えそうです。
ちなみにバッテリーを外した状態での測定スコアだと、9561となりました。
バッテリーをつけた状態の10100からは若干低いですが、バッテリーを外した状態だとスコアが若干低下するのが一般的で、低下率は約5%と、バッテリーを外した状態でも十分なパフォーマンスを確保していると言えます。
起動スピード
今どきのノートパソコンらしく記憶媒体にはSSDを搭載しているため、起動もWindowsパソコンとしてはかなりの速さです。
実際に計測してみました。
ノートパソコンを開いてからログイン画面が表示されるまで:約6秒
ログインしてから操作できるようになるまで:一瞬!待ち時間ほぼなし
ノートパソコンを開いた瞬間から、上記のように自動起動がかかる仕組みとなっています。
何回か計測しましたが約6秒でログイン画面が表示されます。速い!
ログイン画面でログインした後は、一瞬でデスクトップ画面が表示され、瞬時に操作可能になるので、待ちはほぼありません。
このスピードはWindowsとしては素晴らしい!一昔前の、起動してしばらく待つようなノートパソコンとは比べ物にならない速さで、これなら起動に億劫になるようなこともありません。
普段使いやOffice使用などの処理速後は極めて快適、かつ、起動も超早いので、性能・処理速度は高い点数がつけられます。
独断による採点結果
- CPU性能・処理速度:85点
キーボードの質感・打ちやすさ
キーピッチは横19㎜、縦18.5㎜、キーストロークは1.5㎜となっています。
打ちやすさはなかなかで、私の仕事で支給されているDELL Latitude5300よりも打鍵感は良好です。
個人的にはこれくらいの打鍵感があれば満足です。採点すると80点くらいはつけられます。
私が使っているノートパソコンで採点結果を比較すると
Lenovo Chromebook IdeaPad Duet:60点
DELL Latitude 5300:70点
Lenovo IdeaPad Slim 550(当機):80点
といったところです。
キーボード右端が詰まっていて、エンターやシフトキーが少し小さくなっている配置ですが、実用上はさほど気になりません。
キーボードバックライトも搭載されています。
独断による採点結果
- キーボードの打ちやすさ:80点
インターフェイス類
USB×2、USB3.0 Type-C(Power delivery対応、DisplayPort出力機能付き)、HDMIと、欲しいものは一通り揃っているという感じです。
14インチノートパソコンとしては一般的な装備でしょう。採点すると70点です。
独断による採点結果
- インターフェイス類:70点
バッテリー持続時間
バッテリー容量は44.5Whとなっており、一般的な容量です。
メーカー公表値は最大14時間で、一般的な使い方でも8~10時間程度は持つと思われるので、外出時にも十分な駆動時間といえます。
独断による採点結果
- バッテリー持続時間:75点
Lenovo IdeaPad Slim 550(AMD)の評価・採点まとめ
5万円台で購入可能という価格ながら、すべての評価項目で70点以上の合格点をあげられる、欠点のない超コストパフォーマンス機種であると言えます。
評価項目 | 採点結果 |
外観・質感 | 75点 |
ディスプレイ | 70点 |
重量 | 70点 |
CPU性能・処理速度 | 85点 |
キーボード打ちやすさ | 80点 |
インターフェイス類 | 70点 |
バッテリー | 75点 |
コストパフォーマンス | 100点! |
採点基準は以下の通りです。
- 60点:及第点
- 70点:合格点
- 80点:満足
私はこの価格としては大満足の出来です。コストパフォーマンスは文句なしの100点!
私はオフィスなし5.71万で購入できたのでコスパ100点ですが、タイミングにより価格に変動があるので、こまめにチェックすることをおすすめいたします。
妻用として購入し、私は主にクロームブックを普段使っていますが、私もこっちにしておけば良かったかなあ、と今更ながら思いました。(^^;
自分用に2台目買いたい・・・
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)の長所
当機種の最大の長所は、5万円台というとても安い価格で、一般的なテレワークや日常使いでは、極めて快適、質感も満足できるスペックのノートパソコンが手に入る、ということに尽きます。
とにかく欠点がないので、「ノートパソコンが欲しくなったらとりあえずこれを選べ」と言って差し支えのない機種です。
値段だけなら、これよりも安いWindowsノートパソコンは見つかりますが、CPUとメモリがいまいちでまともに動かなそうだったり、ディスプレイがダメだったりと、何らかの問題があります。
その点、Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)は、この価格ですべての項目に合格点をあげられます。これはすごいことです。
このパソコンよりも安く、かつそれなりに快適に動くノートパソコンを探すならば、クロームブックか、中古しかないと断言できます。
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)の欠点
ぶっちゃけ、欠点はありません(笑)
・・・と言ってもしょうがないので、敢えてあげるとすると、以下でしょうか。
メモリが増設できない
安い構成だとメモリが8GBでオンボードなので、増設不可というところでしょうか。
メモリ8GBは、一般的なビジネス用途では十分すぎるほどですが、用途によっては不足を感じることがあります。
例えば、私はSEで、プログラム開発をしていますが、開発環境とデータベースを両方ともノートパソコンにセットアップして起動し、Excelも編集するとなると、メモリ16GBほしいです。
SEだとよくあるシチュエーションで、開発しながら、設計書書いたり資料作ったりするので、Officeも使うことがよくあります。
その場合8GBだと、少し厳しいです。データベースが別マシンにあるなら全く問題はないのですが。
メモリを増やしたくなっても、この機種はオンボードでメモリ増設不可なので、増やすことができません。
また、16GBモデルもありますが、その場合CPUがRyzen 7 5700Uとなるためか、一気に高くなり9万円台となります。
9万円台だと、この機種の最大のメリットであるコストパフォーマンスが薄まってしまうので、「それなら他の機種も検討してみるか・・・」となります。
ディスプレイの発色が悪くはないが、良くもない
IdeaPad slim 550 14のディスプレイの性能は、輝度300nit、色域65% sRGBです。
これでも、普段使いには全く問題ないスペックですが、輝度400nit、色域100% sRGBの機種(上記画像左側)と比較すると、やはり差は感じます。
綺麗な写真を保存、編集するとか、デザイン系の仕事をする人には、スペック不足と感じてしまうかもしれません。
その場合、色域100%のノートパソコンを探すことになりますが、同価格帯(5〜6万)ではまず見つからないので、予算を上げる必要があります。
コストパフォーマンスが良くて、ディスプレイの発色がよい候補としては以下になるでしょうか。
HP Pavilion Aero 13-be(13.3インチ)→8.98万〜
Lenovo ThinkPad E14 Gen3(14インチ、色域100%ディスプレイが選択可能)→7.26万〜
3Dゲームはできるのか?
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)で3Dゲームはできそうか?
ファイナルファンタジーXIVに、動作環境のベンチマーク測定ソフトがあったため、計測してみます。
ベンチマークで動いている画質は十分にきれいです。
ノートPC、標準品質で計測してみたところ、スコアは普通という結果になりました。
外部グラフィックボードがないので、ものすごく綺麗な画質でゲームができるというわけではないですが、普通に動くのだな、ということに驚きました。
ゲーム専用マシンとしては物足りないかもしれませんが、意外とできそうだな、という印象です。
また、私が前からやりたいと思っていた、聖剣伝説3 レジェンドオブマナも、体験版を試してみました。
普通にできるじゃないですか!!
画質も綺麗で、動きも全く問題なし!音楽もクリアに聞こえます。
これは素晴らしい、ゲーム用マシンでなくても、これくらいのスペックがあればできてしまうんですね。
特にコントローラーがなくても、キーボードで何とかできそうな感じであったので、ガチで遊ぶには物足りないかもしれませんが、私みたいに、片手間に少しやってみたいな、というのでしたら十分ですね。
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)の口コミ、レビュー評価まとめ
購入者の方の、IdeaPad Slim 550 14(AMD)口コミ、レビュー評価について紹介します。
Lenovo公式サイトに、248件の口コミ・評価が紹介されており、割と正直な評価がされていると感じます。
購入者のレビュー点数平均点は、5点満点中4.3点と、非常に高い点数です。
特に、248件のうち、大半の218件が、5点もしくは4点をつけているというのがすごい。
高評価のレビュー評価を見ていると、バランスのよさ、コストパフォーマンスの高さを評価する声が多く、これは私の印象とも一致するので予想通り、と言えます。
仕事レベルで重たい動画や画像を扱ったり本格的ゲーマーでなければ満足するんじゃないでしょうか?
動画閲覧での液晶の見やすさは〇。Excel、Word、PowerPointなどの使用も問題なし!
多くを求めない一般的な使い方であれば不満を覚えることは無いかと・・・たぶん。何はともあれ、Lenovoってコスパ高いですね。
上記の方のように、一般的用途であればまったく不満なく使えて、コストパフォーマンスが高いという評価が大半を占めています。
逆に、数は少ないですが低評価のレビュー評価も紹介すると、初期不良に関するものが多かったです。辛口評価を参考までに紹介します。
これで2代目のノートPCですが、結構クレームが多いです、1台めはバッテリーの消耗が非常に早くて修理をしてもらい3か月くらいかかってようやく正常になって戻ってきました、
今回もノートPCを購入したのですが今回はPCが立ち上げらなくなり4日で修理で戻ってきましたが、今回もPCのバッテリーの消耗が早いようで3日で100%から80%まで消耗していました。また修理に出さなくてはなりません。
この方は1点をつけていましたが、なるほどこういう目に遭ってしまうと、1点をつけたくなる気持ちも分かります。
サポートは初期不良には対応してくれるので、もし初期不良に遭ってしまったらサポートに依頼しましょう。
パソコンの初期不良ですが、私はSEをしていて、納品用にさまざまなパソコンを買うことがあるので経験していますが、どんなメーカーでも、そこまで高くはない一定の確率で、初期不良は発生します。
車でも同じですしね。
なので、不運にも初期不良に遭ってしまっても、慌てずに、サポートに交換を依頼しましょう。初期不良ならばまず間違いなく、対応してもらえます。
まとめ
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)は、ライバル不在と言えるほどの圧倒的なコストパフォーマンスを誇る機種です。
これくらいの性能や質感をもつノートパソコンが5万円台で手に入る・・・よき時代になったものです(笑)
とりあえず14インチノートパソコンで迷ったらこれを購入するべし!と言っても全く問題ないレベルの出来であるため、万人におすすめできる機種であると言えます。
ノートパソコン購入で迷っている方は是非検討する機種の1つとしてみてください。
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(AMD)