ノートパソコンの中で、コスパ最強機種であるレノボIdeaPad Slim シリーズ
レノボIdeaPad Slim 170(エントリー)
レノボIdeaPad Slim 5シリーズ(ミドルレンジ)
について、2台とも実機レビューできたということもあり、比較記事とどちらがおすすめか?についてまとめます。
レノボIdeaPad Slim 170と5シリーズの違い
レノボIdeaPad Slim 170(1シリーズ)と5シリーズの違いについて、ざっくり言うと
IdeaPad Slim 170:エントリークラス
IdeaPad Slim 5シリーズ:ミドルレンジクラス
の違いがあります。
そのため、以下の違いがあります。
- 価格:2.5万円程度の差がある
- 性能:5シリーズのほうが良い(メモリ16GBなど)
- 機能:5シリーズのほうが良い
- 質感:5シリーズのほうが良い
詳細な比較結果は以下の通りです。
評価項目 | IdeaPad Slim 170 | IdeaPad Slim 5 |
CPU | Ryzen 5 7520U | Ryzen 5 7530U |
PassMarkスコア | △(9789) | 〇(16221) |
メモリ | △(8GB) | 〇(16GB) |
ストレージ | 〇(SSD 512GB) | 〇(SSD 512GB) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 14インチ | 14インチ |
アスペクト比 | △(16:9) | ◎(16:10) |
解像度 | 〇(1920×1080) | 〇(1920×1200) |
輝度 | △(250nit) | 〇(300nit) |
色域 | △(63%sRGB) | △(66%sRGB) |
ボディ質感 | △(樹脂) | 〇(アルミ) |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | △(1.4kg) | 〇(1.46kg) |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(1) | 〇(2) |
USB-C充電 | × | 〇 |
USB-C映像出力 | × | 〇 |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | △(HD) | 〇(1080p) |
プライバシーシャッター | 〇 | 〇 |
バッテリー | △(42Whr) | 〇(56.6Whr) |
指紋認証 | × | × |
その他機能 | – | – |
価格 | 5万円台 | 7万円台 |
価格差は約2.5万円です。
- 性能が大きく違う
- ボディがアルミと樹脂で質感が大きく違う
- ディスプレイの画面比率が5シリーズのほうが縦に長い
- USB-Cの給電に1シリーズは対応していない
などの違いがあります。以下詳しく解説していきます。
性能が大きく違う
IdeaPad Slim 170

レノボIdeaPad Slim 170 に搭載されるCPUは、AMD Ryzen 5 7520Uです。
最新世代のRyzen 5ですが、似たような名前のRyzen 5 7530Uと比較して性能は大きく落とされています。
CPUベンチマークのPassMarkスコアでは
- Ryzen 5 7530U:16115(平均値)
- Ryzen 5 7520U:9383(実測値)
と、大きな開きがありました。
Rzyen 5 7520Uでも、実際に使ってみて、ブラウザを開くとか、ワードプレスでブログを書くくらいであれば快適に動作します。
ただ動画編集など重作業は厳しく、あくまでWeb閲覧や文書作成までの用途に限定して快適に使える、というCPUです。
またメモリが8GBというのも、不足はないですが余裕もあまりない、という容量であり、こちらも動画編集など重作業を行うには不足を感じる容量となっています。
IdeaPad Slim 5シリーズ

対して、IdeaPad Slim 5シリーズに搭載されるCPUと、PassMarkスコアは以下の通りです。
- AMD版:AMD Ryzen 5 7530U:16115
- Intel版(IPS):Intel Core i5-12450H:17793
- Intel版(OLED):Intel Core i5-13500H:24353
代表的なCPUのPassMarkスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Ryzen 9 7945HX | 55967 |
Core i9-13900HX | 44998 |
Core i7-13700HX | 34286 |
Ryzen 7 7745HX | 32732 |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P※コスパ良し | 20595 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Core i5-1335U※コスパ良し | 17352 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P※コスパ良し | 17345 |
Ryzen 5 7535U※コスパ良し | 17123 |
Ryzen 5 7530U※コスパ良し | 16509 |
Ryzen 5 5625U※コスパ良し | 15000 |
Core i5-1235U※コスパ良し | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Ryzen 5 7520U | 9789 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、スコア10000以上あると、十分快適に使えます。
めやすとしてはCore i5-1135G7程度以上のスコアです。
5シリーズに搭載されるCPUは、いずれもスコア10000を大きく超えるので、普段使いは極めて快適、動画編集など重作業もある程度こなすことができます。
また、メモリが16GBあるのも、余裕がありマルチタスクや重作業でも快適にこなすことができます。
ボディ素材の違いによる質感の違い
IdeaPad Slim 170



IdeaPad Slim 170のボディ素材は樹脂で、質感はどちらかというと安っぽいです。
表面やキーボード面は、加工がうまくされており、見た目はアルミっぽい仕上がりで一見、チープさは感じません。
ただ裏面は樹脂感がしっかり出ています。
レノボIdeaPad Slim 5シリーズ





IdeaPad Slim 5シリーズは、アルミボディで質感はとても高いです。
質感はそこまで重要でないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、見た目や手に触ったときの感触が違うので、長く使う上で質感は重要な要素です。

キーボードやタッチパッドの操作感にも、質感は効いてきます。
ディスプレイの画面比率の違い
ディスプレイの画面比率が、170と5シリーズで違いがあります。
IdeaPad Slim 170:16:9
IdeaPad Slim 5シリーズ:16:10
と、5シリーズのほうが、縦に長くなっており、現在のトレンドの画面比率となっています。

上記写真は、
左がIdeaPad Slim 5i Gen8で画面比率16:10
右が旧型のIdeaPad Slim 550で画面比率が16:9
となりますが、縦の長さが明らかに違い、事務作業は16:10のほうが作業がやりやすくなるのでおすすめです。
USB Type-Cの機能の違い
IdeaPad Slim 170

IdeaPad Slim 5i Gen8

IdeaPad Slim 170にも5シリーズにも、USB Type-Cが搭載されていますが機能に違いがあります。
IdeaPad Slim 170:データ転送のみに対応
IdeaPad Slim 5シリーズ:給電およびディスプレイ出力にも対応

USB Type-Cが、給電に対応しているととても便利で、コンパクトサイズのType-C対応充電器を購入しておけばそれでノートパソコンの充電もできます。
Type-Cであればスマホの充電にも対応しているので、充電器が共用でき、純正の重いノートパソコン専用充電器を持ち運ぶ必要がなく、荷物が減らせます。
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
IdeaPad Slim 170と5シリーズの比較まとめ
レノボIdeaPad Slim 5シリーズ
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-12450H ,インテル® Core™ i5-13500H |
メモリ | 16 GB LPDDR5-5200MHz |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
液晶(有機EL) | 14″ WUXGA OLED(有機ELディスプレイ) (1920 x 1200) 光沢あり, マルチタッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400 nit, 60Hz, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 3 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 56.6Wh |
価格 | 7万円台~(時期によって変動) |
レノボIdeaPad Slim 170 14型(AMD)
CPU | AMD Ryzen™ 5 7520U |
メモリ | 8 GB LPDDR5-5500MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe Gen4 QLC |
液晶 | 14″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 250 nit, LEDバックライト |
重量 | 約1.4kg |
サイズ | 約 325.3×216.5×17.9mm |
バッテリー | 42Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 5万円台前後(時期により変動) |
価格差は約2.5万
IdeaPad Slim 170と5シリーズの価格差は約2.5万円です。
170が約5万円台、5シリーズが約7.5~8万円です。
ノートパソコンに、7~8万円は出したくない方は、170を選ぶことになると思いますが、5シリーズの7~8万円も性能や質感を考えると、コスパは素晴らしいと思います。
5シリーズのほうがコスパ良くおすすめ

個人的にどちらがおすすめか?というと、5シリーズのほうになると言えます。
ノートパソコンは、普通の方はそうそう頻繁に買い替えるものではなく、それならば4年は快適に使える5シリーズを購入したほうが、ストレスなく使えてよいと思います。
5シリーズのレビュー記事を書いていますので参考にしてみてください。
OLED

IPS

またOLEDとIPSの比較記事を書いていますので参考にしてみてください。
事務作業用途ならIPS、動画鑑賞や写真を楽しむならOLEDが良いです。

事務作業用途限定であれば170でもよい

170でも、Web閲覧や文書作成など事務作業用途限定であれば、問題はありません。
性能に余裕を持たせておきたいとか、動画編集もいずれやってみたいなどあれば、5シリーズのほうが良いですが、重たい作業に使わないのであれば170でもよいと思います。
レビュー記事を書いていますので参考にしてみてください。

DELL Inspiron 14(5430,5435)もチェックするべき
DELL Inspiron 14,16

CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U |
メモリ | 8GB~16GB |
ストレージ | SSD 256GB~1TB |
液晶 | 14.0-インチ 16:10 FHD+ (1920 x 1200) 非光沢 非-タッチ 250nits WVA ディスプレイ |
重量 | 約1.59kg |
サイズ | 約 314×226.6 x16.49~19.5 mm |
バッテリー | 54Wh (最大時間は未公表) |
価格 | 6万円台〜(時期により変動) |
14インチのスタンダードノートパソコンであれば、DELL Inspiron 14(5430,5435)も非常に強く、コスパが良いです。
当記事を書いている2023年11月現在、DELL Inspiron 14(5435)が、
AMD Ryzen 5 7530U, メモリ16GB, SSD512GB
で、6.98万と破格のコスパです。
そのため、レノボIdeaPad Slim 5シリーズが欲しいけどちょっと予算オーバー・・・という場合、DELL Inspiron 14もチェックするようにしてみてください。
レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。こちらは旧型ですがCPU以外はほぼ同じです。

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