HP個人向けノートパソコンではエントリーモデル、コスパ最優先機種のHP 15sシリーズと、
レノボのコスパ最強ノートパソコンIdeaPad Slim 5シリーズ
について、両方とも実機レビューをする機会がありましたので、実際に使用した印象を踏まえつつ、どちらがコスパが良いか?をまとめます。


結論として、私の意見としては
- コスパ(価格 対 性能/機能/質感)が高いのはレノボIdeaPad Slim 5シリーズ
- 価格が安いのはHP 15sシリーズ
- 私が買うならレノボIdeaPad Slim 5シリーズ
- なるべく安くまともに使えるノートPCが欲しいならHP 15sシリーズ
となりますが、なぜそう思ったかを以下にまとめていきます。
レノボIdeaPad Slim 5 Gen8は8万前後で購入可能
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 7530U (2.60GHz 2MB) |
メモリ | 16 GB DDR4-3200MHz (オンボード) |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 14″ WUXGA液晶 (1920 x 1200) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
重量 | 約1.46kg |
サイズ | 約 312.0×221.0x16.9mm(最薄部) |
バッテリー | 最大15.9時間 |
価格 | 8万円前後(時期によって変動) |
レノボのIdeaPad Slim 5 Gen8という機種は、AMD Ryzen 5 7530U + メモリ16GBで7.98万円と、素晴らしいコスパです。
HP 15s-fq,eqと比較すると1~2万円高いですが、性能・機能・質感に対するコスパが素晴らしい機種です。
Intelモデルは実機レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

外観・デザイン・質感






上記はIntelモデルのレノボIdeaPad Slim 5i Gen8ですが、AMDモデルも同じボディとなります。
質感は素晴らしく高く、7万円台とは思えないほどの質感があります。
新型よりフルアルミボディとなったので凄く綺麗です。アルミは耐久性も高いのでその点でも安心できます。
CPU性能
CPU | マルチ | シングル |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-1340P | 22514 | 3757 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Core i7-1260P | 20778 | 3713 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
※上記はいずれも私がレビューした時の実測値です。
Core i5-1340Pは極めて高いスコアで、Intel Core i7-1260Pに勝るスコアとなっています。
キーボード

キーピッチは横19mm、縦18mmです。
ENTERキーやBackspaceキーがくっついている、レノボIdeaPadおなじみのキー配置です。
全般的には標準的なキー配置です。
ただ矢印キーの上下がくっついているので、ここは少し打ちづらく感じます。

キーストローク は約1.4mm です。
キーボードで点数をつけるなら70点くらいで普通に打てるキーボードで、コスパ抜群の値段からすると納得できるキーボードと思います。
タッチパッドの操作性も、普通でした。

キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
ただ顔認証には対応しているのですが指紋認証がなく、そこは残念ポイントです。
インターフェイス

左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- USB 3.2 Gen1 Type-C(電源供給およびDisplayPort対応)
- HDMI
- USB 3.2 Gen1 Type-C(電源供給およびDisplayPort対応)
- イヤホンジャック
となります。

右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- MicroSDカード リーダー
となります。
有線LANとThunderboltポートはないですが、インターフェイスに不足を感じることはないと思います。
レノボIdeaPad Slim 5シリーズの気になる点
価格の割に、極めてバランスが取れた機種なので、欠点らしき欠点もないのですが、敢えて上げるとすると、
ディスプレイの色域が狭い
ということです。



上記写真は私が持っているHP ENVY(13インチ)との比較です。右がHP ENVYです。
HP ENVYは輝度400nit、sRGB約100%のIPS液晶で、比べるとENVYのほうが明るく発色もよいですが、レノボIdeaPad Slim 5も実用上は全然問題ありません。
それに縦に長い分、ブログなどの文字を書いたりする作業はこっちのほうがやりやすいですね。
点数をつけるなら70~75点はクリアしているディスプレイです。
ただ事務作業やブログを書いたりするのにはまったく問題はありませんが、写真編集など色域を意識するような作業だと、ディスプレイが物足りない可能性があります。
HP15s-eq(AMD),15s-fq(Intel)スペックと価格
スペック(15s-eq、AMDモデル)
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 3 5300U モバイル・プロセッサー |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイ(1920×1080) |
無線 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.2 |
重量 | 1.6kg |
バッテリー | 最大9.5時間 |
価格 | 6万円台 |
スペック(15s-fq、Intelモデル)
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i3-1215U,Core™ i5-1235U,Core™ i7-1255U プロセッサー |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 15.6インチワイド・フルHD非光沢・IPSディスプレイ (1920 × 1080) |
無線 | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.2 |
重量 | 1.6kg |
バッテリー | 最大 7 時間 30 分 |
価格 | 6万円台~ |
Intelモデルは実機レビュー記事を書いているので参考にしてみてください。

価格

AMDモデルだと、Ryzen 5 5625U +メモリ16GBで、7.58万です。
この商品はセール対象にもなりやすく、週末セールで、Ryzen 3 +メモリ8GBモデルが5万円台になっていることもあります。
外観・デザイン・質感







ボディはピュアホワイトという真っ白なボディで、色は綺麗です。
樹脂製のボディなので持った時に大きさよりも軽く感じます。
ただ樹脂製は耐久性がさほどでもなく、プラスチッキーで質感も高いとは言えません。

ディスプレイのベゼルが太く、スタイリッシュなデザインとは言えませんが普通に使えるボディであると思います。
ディスプレイ・キーボード

ディスプレイもIPS液晶なのでまともで、ボディの質感もまずまずです。

キーボードも、配置は綺麗で普通に打てるキーボードです。ただボディが樹脂製なので、打鍵したときに若干のたわみを感じます。
レノボIdeaPad Slim 5シリーズとHP 15sシリーズの比較
このの2機種を比較してみます。
比較項目 | IdeaPad Slim 5 | HP 15s |
CPU | ◎(Ryzen 5 7530U) | 〇(Ryzen 5 5625U) |
ディスプレイ | 〇(IPS) | 〇(IPS) |
サイズ | 14インチ | 15.6インチ |
アスペクト比 | ◎(16:10) | △(16:9) |
解像度 | 1920×1200 | 1920×1080 |
輝度 | 300nit | 300nit |
色域 | 66%sRGB | 60%sRGB |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.46kg | 1.6kg |
USB-A | 〇(2) | 〇(2) |
USB-C | 〇(2) | 〇(1) |
USB-C充電 | 〇 | × |
USB-C映像出力 | 〇 | × |
Thunderbolt/USB4 | × | × |
HDMI | 〇 | 〇 |
Webカメラ | 1080p | 720p |
プライバシーシャッター | 〇 | × |
バッテリー | 56.6Whr | 41Whr |
指紋認証 | × | × |
その他 | – | – |
価格 | ◎(7万円台~) | 〇(7万円台〜) |
価格はHP 15sシリーズのほうが安い

HP 15sシリーズの場合、AMD Ryzen3 5300U +メモリ8GBモデルを選ぶと、セールのときは5~6万円で購入でき、価格はHP 15sシリーズのほうが安いです。
HP 15sで、Ryzen 5 5625U + メモリ16GBを選択すると7.58万なので、レノボIdeaPad Slim 5 Gen8 のRyzen 5 7530U + メモリ16GBで7.98万と大差ない価格差となります。
総合的な価格対総合力はレノボIdeaPad Slim 5シリーズが上

価格はHP 15sシリーズのほうが安いとはいえ、所謂エントリークラスの機種です。
レノボIdeaPad Slim 5シリーズはミドルクラスの機種なので、総合力はIdeaPad Slim 5シリーズのほうが上です。
- 質感:IdeaPad Slim 5シリーズのほうがアルミボディで質感高い
- ディスプレイ:IdeaPad Slim 5シリーズが16:10で縦に長い
- キーボード:IdeaPad Slim 5シリーズのほうが打鍵感が良い
- インターフェイス:HP 15sシリーズはUSB Type-Cが給電と映像出力に対応してない
など、1つずつしっかり比較していくと、レノボIdeaPad Slim 5シリーズの総合力が優れていることが分かります。
レノボIdeaPad Slim 5シリーズとHP 15sシリーズの比較まとめ

比較結果をまとめますと、
- とにかく安く性能がまともなPCが欲しいならHP 15sシリーズ
- 8万円前後出せるならレノボIdeaPad Slim 5 Gen8
となります。
個人的には、圧倒的にレノボIdeaPad Slim 5 Gen8が良いと思いますが、HP 15sシリーズも、なるべく安くノートパソコンが欲しい方に刺さる機種ではないかと思います。
HP 15sシリーズは、全体的に安っぽいですが性能はまともなので、普通に使えます。
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