HPの個人向けとしてはフラッグシップの13インチノートパソコン HP Spectre x360 14-efが2022年9月に新発売されました。
昨年までのモデルはデザインが派手すぎたので、私は選定対象から除いていたのですが、新モデルはデザインも大分落ち着きました。

私のようなミドル世代の人が使うのにも抵抗感のないデザインとなり、とても良いと思います。
HPは、2022年9月に、プレミアムモデルのHP ENVY x360 13-bfも新発売されましたので比較をしてみようと思います。

私は、AMDモデルのHP ENVY x360 13-ayを2022年4月に購入し愛用しているため、HP ENVYとSpectreの比較をしてみようと思います。
HP Spectre x360 14-ef 製品紹介
HP Spectre x360 14-efの特徴
HPのSpectreは、HPの個人向けノートPCシリーズの中では、フラッグシップに位置づけられるシリーズです。

上位シリーズから順番に
- Spectre
- ENVY
- Pavilion
- HP
というシリーズがあり、Spectreは最上級に位置づけられるシリーズです。
タッチパネル搭載で、2 in 1として使うこともできるので、タブレットモードとして使うこともできます。
HP Spectre x360 14-efの特徴は以下です。
- ディスプレイに画面比率3:2の有機ELが選択可能
- CPUは最新第12世代Intelを搭載
- 製品名称に14とあるが実際は13.5インチ
- 重量は1.39kgと軽くはない
- HP個人向けフラッグシップのため価格は高め
ディスプレイにが3:2という縦長の画面比率となっているのが大きな特徴で、13インチサイズながら事務作業しやすいディスプレイになっています。
16:10の縦長ディスプレイは、最近の流行りになっていますが当機種はそれよりもさらに縦に広い3:2です。

Spectreより1つ下のシリーズで、ENVYというシリーズがあり、こちらも13インチモデルが販売されています。

比較対象とするENVYもプレミアムモデルで、質感や品質の良い機種になります。
私は、HP ENVY x360 13-ayというAMDモデルを購入し愛用しています。

ENVYも品質は十分、デザインも落ち着いているのであらゆるシーンで活躍できます。
Spectreとの価格差がそれなりにあるので、比較してみてどちらがよいか?というのを検証してみたいと思います。
スペック
OS | Windows 11 Pro 64ビット |
CPU | 第12世代 インテル® Core™ i5-1235U、Core i7-1255U |
メモリ | 16GB(デュアルチャネル) |
ディスプレイ(IPS) | 13.5インチワイド・WUXGA+ブライトビュー(光沢)・IPSタッチディスプレイ(1920×1280)※IPS |
ディスプレイ(有機EL) | 13.5インチワイド・3K2Kブライトビュー(光沢)・OLEDタッチディスプレイ(3000×2000)※有機EL |
SSD | 512GB~1TB SSD |
アクティブペン | HP MPP アクティブペン(ブラック) |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP True Vision 5MP IR カメラ (約500万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法 | 約 299 × 220 × 16.5 mm (最薄部) |
駆動時間 | 最大11~16時間(66Wh) |
重量 | 1.39kg |
価格 | 17.48万~ |
上記がカタログスペックとなります。

価格は17.48万~と、なかなかの価格ですが、一番安いモデルでも
- CPUは最新世代Core i5
- ディスプレイは解像度1920×1280の輝度400nit IPS液晶
- メモリ16GB
- SSD512GB
- OSはWindows Pro
と、申し分のないスペックなので、液晶を有機ELにしたい、とかでなければこれで十分かと思います。
OSがデフォルトWindows Proなのが、個人向けとしては意外ですね。ビジネス・テレワーク用途として考慮されている?のかもしれません。
Spectreシリーズは、個人向けPCではフラッグシップモデルのため、PC本体が高品質で、装備も充実しています。アクティブペンも付属しています。

HP Spectre x360 14-efと HP ENVY x360 13-bf(Intel新モデル)との比較
私はHP ENVY x360 13-ay(AMD旧モデル)を購入しています。
ENVYもプレミアムモデルだけあって品質が良い機種であり、新発売された13-bfとの比較をしようと思います。
比較項目 | ENVY 13-bf | Specte |
CPU | Intel Core i5-1230U | Intel Core i5-1235U |
ディスプレイ | 16:10 IPS・有機EL | 3:2 IPS・有機EL |
キーボード | 〇 | 〇 |
重量 | 1.33kg | 1.39kg |
インターフェイス | ○ | 〇 |
バッテリー | 最大17時間 | 最大16時間 |
価格 | 12.98万~ | 17.48万〜 |
デザイン | ◎(シンプル) | ◎(少し派手) |
質感 | ◎ | ◎ |
その他 | タッチパネル | タッチパネル |
CPUスペック
Spectre 14-ef、ENVY 13-bfとも、最新世代のIntelのCPUを搭載しています。
性能重視のPシリーズではなく、省電力用のUシリーズを搭載しています。ただUシリーズでも性能は十分です。
一般的な用途ならCore i5のほうで十分でしょう。
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-12700H(最新12世代) | 27020 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Core i7-1260P(最新12世代) | 17203 |
Core i5-1240P(最新12世代) | 17345 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U(最新12世代) | 13628 |
Core i7-1255U(最新12世代) | 13360 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1230U(最新12世代) | 10526 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
旧世代のCore i7-1165G7よりも、Core i5-1235Uのスコアは上です。
Core i5-1230Uのほうは、旧世代Core i7-1165G7と同程度のスコアで、こちらも普段使いであれば十二分な性能です。
そのため普段使い、画像編集、動画編集など幅広い用途で、問題なく性能を発揮できるでしょう。
普段使いでは十分なスペックなのですが、Spectre、ENVYともに、クリエイター作業向けの高品質ディスプレイが選択できるにもかかわらず、CPUが省電力用のスペック控え目のものを搭載しているのはうーん?と感じる方もいるのではと思います。
特にSpectreのほうは、値段も高いので、せっかく高品質ディスプレイを搭載しているのだから、クリエイター仕様に振り切ってもよいのでは?とも感じます。
- Intelの最新世代CPUは普段使いでは申し分ない性能
- クリエイター用途を考えるとCPU性能は少し物足りない
ディスプレイ

Spectreは、画面比率が縦長の3:2のディスプレイになります。
ENVYの16:10も最近の流行りの縦長ディスプレイですが、それよりもさらに縦に長いので、事務作業はやりやすいでしょう。
Spectre、ENVYとも有機ELが選択可能で、両モデルとも最高級品質のディスプレイを選択可能です。
- Spectreは画面比率3:2で事務作業により有利
- Spectre、ENVYとも有機EL選択可能
- Spectre、ENVYともディスプレイ性能は抜群に良し
重量
重量は、Spectreが1.39kg、ENVYが1.33kgと、どちらも常に持ち運ぶには少し重いです。

私は、HP ENVY x360 13-ay(重量1.25kg)をよく持ち歩きますが、1.2kgでも持ち歩くと少し重いと感じます。
Spectreの1.39kgだと、持ち運べなくはないですが、毎日持ち運ぶ用途としては適さないと思います。
- Spectreは1.39kg、ENVYは1.33kg
- 常に持ち運ぶには微妙な重量
HP Spectre x360 14-efの特徴まとめとENVYとの比較まとめ
HP Spectre x360 14-efの特徴まとめ(ターゲットが少し微妙?)

HP Spectre x360 14-efは、以下の点がとても魅力的に感じました。
- デザインが先代よりも落ち着き、選びやすくなった
- 質感の高いデザインとボディ
- 3:2の超高品質ディスプレイを搭載
- Intelの最新世代CPUを搭載
半面、以下の点がちょっと微妙?に感じます。
- 価格が高め
- ディスプレイ品質の割にCPU性能がそれなり
- 重量が少し重い(1.39kg)
価格が高いというのもあり、どういう用途をイメージしているのかが少し微妙?に感じ、どの層をターゲットにしているのかなと感じました。
- 個人向け普段使い用途には価格が高い
- Windows Pro標準でビジネス用途?と思いきやデザインが少し派手
- クリエイター用途としてはCPU性能が物足りない
- 持ち運び用途としては重い
・・・という印象を持ちました。これで、CPUに最新世代IntelのHシリーズを搭載しクリエイター用途向けにしてます、とかだと用途がはっきりするのですけどね。
特徴のある質感の高いデザインとボディなので、人とは少し違った特別なマシンが欲しい方向けかな?と思います。
HP ENVY x360 13-bfとSpectreとの比較
SpectreとENVYの最大の違いは
- ENVYのほうが価格が安い
ということでしょう。
同じスペックで比較しても3.5万の差があり、かつ、ENVYでも十分に高品質なので、高品質マシンをコスパ重視で、となるとENVYかなと思います。
またENVYは、旧モデルとなってしまいましたがAMDモデルである13-ayも販売されており、こちらは9万円台から購入可能と、さらにコスパが良いので、コスパ重視の方はチェックしてみてください。
以下にレビュー記事を書いています。
