2024/10
最新機種の比較記事を書いていますのでこちらをご参照ください。
13インチモバイルノートパソコンで、個人的にコスパ最強でおすすめと思っているHPの2機種
HP Pavilion Aero 13-be
HP ENVY x360 13-ay
について、性能や価格帯が似ているということもあり、どちらを購入したほうがよいか?
迷う方もいると思います(私がまさにそうで、むちゃくちゃ迷いました)
そのため、この2機種の価格や各評価項目を整理し、どちらがおすすめか、を比較していきます。
Pavilion Aero 13-be
HP ENVY x360 13-ay
どちらも、10万未満〜から購入でき、完成度も高いので、おすすめできる機種だと思っています。
参考までに私は、モバイルノートが欲しくて最終的にこの2台で相当迷い、HP ENVY x360 13-ayのほうにしました。
2022年7月現在、価格.com限定モデルだと、Pavilion Aero 13-beが8万~、HP ENVYが9万と、ほぼ価格差がなく、ENVYがお買い得な価格になっています。
※2023年1月
ENVY 13-ayが旧型になり、現在完売中で販売されていない状況です。かわりに新型の13-bfとの比較記事を書いたので参考にしてみてください。
HP Pavilion Aero 13-be 製品紹介
HP Pavilion Aero 13-be
スペック
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 5600Uモバイル・プロセッサー |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 13.3インチワイド・WUXGA非光沢・IPSディスプレイ(1920×1200)輝度400nit、色域100% sRGB |
重量 | 957g |
サイズ | 298×209×16.9mm |
バッテリー | 最大10.5時間 |
価格 | 8.2万~(価格.com限定) |
CPUは最新世代のAMD Ryzen 5 5600U、メモリ8GB、SSD256GBと、極めて高いスペックを誇ります。
重量が957gと極めて軽く、かつ8万円台〜という価格は素晴らしい!
モバイルノートは軽量だと高くなる傾向にあるので、このコスパは素晴らしいです。
重量957gと軽く、ディスプレイも輝度400nit・色域100%の1920×1200と高いスペックを保持しているにも関わらず、最安構成は10万未満と素晴らしいコストパフォーマンスです。
ディスプレイ
ディスプレイが、一般的なフルFDの1920×1080(16:9)ではなく、1920×1200(16:10)と、縦幅が少し広くなっています。
これにより、ノートパソコンディスプレイの弱点である縦幅が少し広く、Web閲覧がしやすくなっています。
また、輝度400nit、色域100% sRGBというのも、ディスプレイとしては申し分のない性能です。
CPU性能・処理速度
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-1280P(最新第12世代) | 約23000 |
Ryzen 7 5800U | 18470 |
Core i7-1260P(最新第12世代) | 約18000 |
Core i7-1240P(最新第12世代) | 約17000 |
Ryzen 5 5600U | 15385 |
Ryzen 5 5625U | 14885 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1195G7 | 11835 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1155G7 | 10448 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10153 |
Ryzen 3 4300U(旧世代) | 8254 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Core i3-1005G1(旧世代) | 5403 |
Intel Celeron N4120 | 2510 |
目安としてはCorei3-1115G4のスコア6610程度あれば、テレワークなど日常用途では十分で快適です。
ブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10153程度あると、重作業でも十分快適に使えます。
スコアを見てみると分かりますが、少し前まではIntelのCore i3,5,7 が主流でしたが、AMD Ryzenの躍進により、とりあえずIntelを選んでおく、という時代は終わりました。
AMD Ryzenのほうが性能もよく、値段も安い傾向にあるので、一般用途であればAMD Ryzenを選んでおいたほうがよい状況です。
一部、AdobeソフトなどはIntelのほうが相性がよく(シングルスレッドの性能がIntelのほうが高いため)性能が出やすいなどという結果もあります。
が、基本はAMD Ryzenを選んだほうがコスパは良いです。
2022年3月現在、徐々に、Intelの最新第12世代CPUを搭載したモデルが発表され始めています。
PassMarkスコアを見ると、第11世代と比較しても約2倍と、とんでもない伸び幅で、今後に大いに期待できます。
ただ、普通に使う分にはそこまで性能いらない、というのと、やはりコスパではしばらくAMDに敵わないと思うので、コスパ重視であればそこまで気にせずAMDモデルの購入でよいと思います。
一番安いモデルで搭載されるCPUは、Ryzen 5 5600Uです。
スコアは15883もあり、普段使いでは申し分のない処理速度です。
インターフェイス類
インターフェイス類は、多くはないですが、軽量モバイルノートパソコンとしては揃っているという印象です。
軽量化するために、インターフェイスを省くパターンもあるのですが、この機種はしっかり揃っていて好印象です。
キーボード
1点気をつけておきたいのは、キーボードのキー配置がやや特殊ということです。
上は、展示品のPavilion Aero 13-beです。
写真の通り、Enterやバックスペースキーが右端になく、慣れるのに少し時間がかかると思います。
13インチモデルで、海外メーカーの機種だと、キー配置にクセがあるものが多く、購入の際には気をつけておきましょう。
HP ENVY x360 13-ay 製品紹介
HP ENVY x360 13-ay
スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | AMD Ryzen5 5600U プロセッサー |
メモリ | 8GB |
ディスプレイサイズ | 13.3インチ・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ(1920×1080) |
SSD | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)(2.4Gbps)+IEEE802.11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.2) |
Webカメラ | 前面:有効画素数 約92万画素 |
指紋認証 | あり |
顔認証 | なし |
外形寸法(mm) | 約306mm(幅)×約15.5mm(高さ)×約194mm(奥行) |
駆動時間 | 最大15時間 |
重量 | 1.25kg |
価格 | 9万~(価格.com限定) |
上記構成が最小構成ですが、スペック的には十分です。
CPUは最新世代のAMD Ryzen 5 5600Uとなります。
このスペック、かつ、タッチパネル搭載で9.5万〜はかなりお買い得と思います。
また、ENVYシリーズは、スタンダードモデルPavilionの上位モデルに位置づけされるためか、PC本体が高品質で、装備も充実しています。
上記のように、Wifiのアンテナも複数アンテナ搭載されていたり、コストがかかっていることが伺えます。
重量・耐久性
重量は1.25kgと、13インチノートパソコンでタッチパネル搭載機種としては標準的かと思います。
タッチパネルは、今自分が使っているクロームブックもそうですが、あるととても便利です。
マウスがなくてもブログの記事書くくらいなら普通にできるので便利です。
また、耐久性も考慮されています。
よく、他モデルで耐久性を売りにした機種で、アメリカのMIL規格(アメリカ軍調達の品質基準)を満たしている、というのを見ますが、この機種はそこまでではないようです。
ただ、上記のように耐久性の試験を実施しており、一般的なノートパソコンよりも耐久性はあると考えられそうです。
質感は上々で、デザインもシンプルながら、とても上質です。
モバイルノートとしては人気の、HP Pavilion Aero 13-beも実物を触ってきましたが、デザインや質感はHP ENVYのほうが上で、価格はENVYのほうが少し高いですが、ENVYのほうが個人的には欲しくなりました。
あと大きなメリットとして、薄いというということが挙げられると思います。
重量感は、1.25kgのためそこそこですが、この薄さは大きなメリット!
デザインも良いし、カバンにもいれやすいです。
ディスプレイ
解像度は一般的なフルHD(1920×1080、16:9)で、最近のはやりの1920×1200(16:10)の少し縦長ディスプレイではありません。
sRGBカバー率は98%、輝度400nitと、とても綺麗なディスプレイです。
タッチパネルのため、タッチして操作できるのは重宝すると思います。
個人的な意見ですが、タッチパネルであれば、マウスがなくてもある程度の作業は快適にこなせるという印象です。
キーボード
右端にEnterキーやbackspaceキーがなく、右端がhomeボタンなどが1列配置されている少し変わった配置となっています。
このキー配置は、HPのモバイルノートでよく採用されており、大人気機種のHP Pavilion Aero 13-beでもこのキー配置が採用されています。
実際に使ってみると、たまにbackspaceとhomeキーを間違えることはありますが、そこまで違和感はなく使えてます。多分、少し使っていくうちに慣れるかなと思います。
Enterキーは、大きさがそれなりにあるためか、タイプミスすることはありませんでした。
そのため、キー配置で購入するか迷っている方には、「すぐ慣れると思いますよ」とお伝えしたいと思います。
メーカー仕様書では、キーピッチ : 約19.0×19.0mm、キーストローク : 約1.3mm となっています。
キーサイズは、変に小さいキーもなく、またキーがくっついているようなものもないため、この配置に慣れてしまえば打鍵しやすい配置になっていると思います。
また、この価格帯にありがちな、変にキーがくっついていて無理やり分けたようなキーもなく、デザイン的にもきれいと言えます。
また、キーストロークは浅めなものの、かなりしっかりとした打鍵感があります。
また、タッチパッドの感触もよく、このあたりは質感の高さを感じることができ、うれしいポイントです。
このあたりの質感の良さが、HP Pavilion Aero 13-beと比較したときの、ENVYのメリットになると思います。
キーボードバックライトも搭載しており、ディスプレイの明るさもあり、暗い場所での作業も苦になりません。
あとうれしいのは指紋センサーによる自動ログインに対応していることですね。
上の写真の通り、altキーと矢印キーの間に指紋センサーがあり、スムーズなログインと起動ができます。
インターフェイス類
左側面のインターフェイスが、奥から順番に
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
- USB Type-A
- USB Type-C® 10Gbps ×1(Power Delivery、DisplayPort™ 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
となります。
右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- 電源コネクタ
- USB Type-A 5Gbps(電源オフUSBチャージ機能対応)
- MicroSDカードスロット
となります。
本体の薄さを優先しているためか、USB Type-Aの接続口がフルサイズではなく、接続キャップ?のようなものを下げて差し込むようになっています。
この差し込みが、ちょっと面倒・・・でした。
今時、USB Type-Aの用途も減ってきていると思うので、Type-Aが2口はいらないな、と個人的には思いました。
それよりも1口しかないType-Cを左右に1つずつ、2口用意してほしかったですね。
あとはHDMIがないのも人にとってはマイナスポイントであると思います。
そのため外部ディスプレイ出力はUSB Type-Cで行うことになります。
ただそのためにUSB Type-Cを使うと、1つしかない接続口が埋まってしまうという・・・
おそらく、薄くするためにHDMIをなくしたのだと思いますが、その場合USB Type-Cは2口欲しかったですね。
Pavilion Aero 13-beとENVY x360 13-ayの比較
どちらの機種も魅力的で、かつ10万未満から購入可能と、とてもお買い得なのですが、この2機種の比較をしてみます。
比較項目 | Pavilion Aero | ENVY |
性能 | ○ | ○ |
ディスプレイ | ◎(16:10 非光沢) | ○(16:9 光沢) |
キーボード | △(クセあり) | △(クセあり) |
重量 | ◎(957g) | △(1.25kg) |
サイズ | ○ | ○ |
インターフェイス | ○ | △(HDMIなし) |
バッテリー | △(最大10.5時間) | ○(最大15時間) |
価格 | 〇(8.4万〜) | 〇(9.9万〜) |
デザイン | ○ | ◎ |
質感 | △〜○ | ◎ |
耐久性 | ○ | ◎ |
その他 | – | タッチパネル |
こうして評価項目を並べてみると、2機種とも非常に高評価をつけられることがわかります。
特に注目をしたい評価項目について、太字下線にしています。
HP Pavilion Aero 13-be
最大の魅力は、957gと軽量ながら、8万円台からという破格のコスパにて購入可能であるところでしょう!
しかも、価格は安いのに性能を妥協してはおらず、ディスプレイも輝度400nitの16:10縦長ディスプレイと、スキのない仕上がりです。
また、ENVYは光沢ディスプレイですが、Pavilion Aeroは非光沢ディスプレイであることも、目が疲れにくいのでよい、という方もいらっしゃると思います。
それに質感もなかなかです。ただENVYと比較すると、実際に触ったときの質感は劣ります。
価格.comの売れ筋ランキングでも1位となっており、そりゃあ売れますよね、という出来だと思います。
では、まったく欠点はないのか?というと、少し気になる点としてはバッテリー時間が短めで、最大10.5時間というところでしょうか。
実稼働時間は7〜8時間程度となるようで、使い方によっては気になる方はいるでしょう。
ただこれだけの時間持てば、ほぼ困ることはないと思います。
あと、気になる口コミ評価としては、WiFi受信が弱い、もしくは切れる、というのが散見されます。
ただ、これも、ソフトウェアのアップデートで改善したとか、不要な802.11dを無効化したら改善した、などの書き込みが多く、日常使いに支障が出るほどの不具合ではなさそうです。
軽量なノートパソコンをとにかく安く、という方には真っ先におすすめできる機種です。
HP ENVY x360 13-ay
ENVYのほうは、Pavilion Aeroと比較すると、デザイン・質感が優れていることが特徴です。
重さは1.25kgと、モバイルノートパソコンとしては及第点ですが、この機種最大の魅力は、デザイン・質感・耐久性でしょう。
実際に、Pavilion AeroとENVYを手にとって見たり、打鍵してみたりすると、ENVYのほうが格上で質感は上だな、と感じ取ることができます。
それでいて、価格はわずかにPavilionより高い程度なので、とてもお買い得の機種と思います。
あと、ネットの性能評価を見ると、Pavilion AeroとENVYでは、ディスクアクセス速度が、ENVYのほうがPavilion Aeroの約2倍程度のスコアが出ているようで、見逃せない点です。
ENVYのほうが性能のよいSSDを使っているのかな?と思います。
また、ネットの性能評価を見ていると、同じCPUでも、ENVYのほうが高い性能が出ているように見受けられますので、これは実機を注文したので、チェックしてみようと思います。
推測ですが、ENVYのほうが熱冷却性能が優れているようで、これが性能の差に出ているのではと思います。
私個人的には、ENVYのほうに惹かれます。やはりデザインと質感が魅力なんですよね。
あとタッチパネル搭載というのもポイント高いです。マウスなしである程度の作業ができるのは、カフェなど省スペースで作業するのに向いています。
HP ENVY x360 13-ayは購入レビューを書いていますので参考にしてみてください。
HP Pavilion Aero 13-beとHP ENVY x360 13-ayの比較まとめ
・とにかく安くて軽量なノートパソコンが欲しければPavilion Aero 13-be
・デザイン、質感、耐久性重視およびタッチパネルが欲しいならENVY
というところでしょうか。
どっちを購入しても後悔することはない、それくらいおすすめできる2機種であると思います。
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