デザインが最高に格好良い、DELL XPS 13 Plus(9320)を、デルアンバサダープログラムよりお借りすることができたので、実機レビュー記事を書きます。
レビュー機のマシンのスペックは以下の通りです。
- CPU:Intel Core i7-1260P
- メモリ16GB
- SSD 512GB
- 13.4インチ, 3.5K 3456×2160, OLED, タッチ, 反射防止, 400 nit, フレームレス
とにかくデザインが革新的で美しく、若干使いづらいところもありますがこのデザインで許せてしまうような機種です。
DELL XPS Plus 13(9320)
初期導入済OS | Windows 11 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-1360P, Core i5-1340P |
メモリ容量 | 16~32GB, LPDDR5, 6000 MT/s, オンボード, デュアルチャネル |
ストレージ | 512~2TB GB, M.2, PCIe NVMe, SSD |
ディスプレイ1 | 13.4 FHD+ (1920 x 1200) フレームレス 非-タッチ 非光沢 500-Nit ディスプレイ |
ディスプレイ2 | 13.4インチ, FHD+ 1920×1200, 60Hz, タッチ, 反射防止, 500 nit, フレームレス |
ディスプレイ3 | 13.4インチ, 3.5K 3456×2160, 60Hz, OLED, タッチ, 反射防止, 400 nit, フレームレス |
ディスプレイ4 | 13.4 UHD+ (3840 x 2400) フレームレス タッチ 反射防止 500-Nit ディスプレイ |
ワイヤレス | インテル® Killer™ Wi-Fi 6E 1675 (AX211), 2×2, 802.11ax, Bluetooth® ワイヤレス カード |
内蔵カメラ | 720p HDカメラ |
本体寸法 (幅×奥行き×高さ) | 約 295.30 x 199.04 x 15.28mm |
質量 | 約 1.23kg~ |
バッテリー | 3-セル バッテリー, 55 Whr (内蔵) |
DELL XPS Plus(9320)はデザインに振り切っており美しい
DELL XPS 13 Plus(9320)は、デザインに振り切った革新的なノートパソコンです。
DELLはデザインについては実直、悪く言えば地味な印象があったので、DELLからこのようなノートパソコンが発売されることが驚きでした。
外観は本当に格好良くて美しく
- 美しいアルミボディ
- 極限まで狭いベゼル
- 薄くてコンパクトなボディ
- スキマのないキーボード
- タッチパッドがシームレス
- ファンクションキーがタッチ式
という特徴があります。
アルミボディの外観は美しく、ディスプレイのベゼルも極限まで狭く、スタイリッシュです。
ボディも薄くてベゼルも狭いのでコンパクトです。
上記はB5ノートとの大きさ比較ですが、B5よりも少し大きいくらいのサイズで、最初見たときは「小さっ!」と感じたほどです。
また最大の特徴はこのキーボードで、スキマがほぼなく美しいくらいに敷き詰められたキー配置です。
スキマがほぼないので、素早く打鍵するときに引っ掛かりを感じることがありますが、打鍵感は比較的良好です。
またファンクションキーがタッチ式、タッチパッドがデザイン上シームレスで枠がないというのも普通のノートパソコンにはないデザインです。
実用上はともかくとして(^^;ロマンやとてつもないこだわりを感じるデザインです。
こういった突き抜けた機種、私は結構好きです。
DELL XPS 13 Plusはディスプレイも綺麗
DELL XPS 13 Plusは、ディスプレイの品質も素晴らしいです。OLEDかつ3.5Kの高解像度のディスプレイを選択できます。
上記はレビュー機のディスプレイの写真を撮ったもので、すごく発色が良く綺麗でした。
レビュー機のディスプレイは
・13.4インチ, 3.5K 3456×2160, OLED, タッチ, 反射防止, 400 nit, フレームレス
というスペックで、OLEDで高解像度、かつタッチ式という、なんでもありの全部入りディスプレイでした。
写真がきれいというのもありますが驚いたのは、文字もすごく高精細で見やすいというところですね。文字を打つのにも向くディスプレイです。
上記はyahooのスクリーンショットで、わかりづらいのですが文字がとても高精細でくっきりと見えます。
価格は高くコスパ重視ならレノボThinkBook 13x Gen2が良い
DELL XPS 13 Plus(9320)は、価格が高く、レビュー機と同じ構成にすると26.76万と、個人で購入するにはなかなか、手が出にくい価格帯になってしまいます。
この美しいデザインにお金を出せる方にはよいと思いますが、普通の方には高いという印象になってしまうでしょう。
またモバイルノートとしてはあまり軽くない(1.23kg~)のも、微妙ポイントではあります。
例えばこのデザインで700g台とか、すごく軽かったらそれはそれでこの値段を出してもよい、と感じやすくなるかもしれません。
コスパがよく、かつ価格が安い機種であればレノボThinkBook 13x Gen2がおすすめです。
レノボ ThinkBook 13x Gen2
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | インテル® Core™ i5-1235U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe |
液晶 | 13.3″ WQXGA液晶 (2560 x 1600) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 100%sRGB, 400 nit, LEDバックライト, ブルーライト軽減パネル |
重量 | 1.2kg |
サイズ | 約 296x209x12.9mm |
バッテリー | 56Whr 最大19.2時間 |
価格 | 9万円前後(時期により変動) |
Intel Core i5、メモリ16GB、SSD512GBと十分なスペックで、ディスプレも解像度2K、100%sRGB、輝度400nitと素晴らしいスペックです。
重量は1.2kgとなかなか軽量で、価格は8万円台~と、かなりのコスパです。
個人的には、キーボードの配置が綺麗で打ちやすいのが高評価ポイントでした。
実機レビューを書いているので参考にしてみてください。
DELL XPS 13(9315)もおすすめ
価格が安くてオーソドックスなモバイルノートパソコンを探しているなら、XPS 13(9315)も良いと思います。
XPS 13の構成選択ページで、基本構成を選択を選ぶところで
- XPS 13 Plus:9320(当レビュー機種)
- New XPS 13:9315(9320の廉価版)
という位置づけになります。
XPS 13(9315)は、XPSのデザインの良さを受け継ぎつつ、キーボードはオーソドックスでかつ、比較的安価なため、多くの方にはこちらの機種のほうがおすすめかもしれません。
DELL XPS 13 Plus(9320)のスペックと価格
スペック
DELL XPS Plus 13(9320)
初期導入済OS | Windows 11 Home (64bit) |
プロセッサー | インテル® Core™ i7-1360P, Core i5-1340P |
メモリ容量 | 16~32GB, LPDDR5, 6000 MT/s, オンボード, デュアルチャネル |
ストレージ | 512~2TB GB, M.2, PCIe NVMe, SSD |
ディスプレイ1 | 13.4 FHD+ (1920 x 1200) フレームレス 非-タッチ 非光沢 500-Nit ディスプレイ |
ディスプレイ2 | 13.4 FHD+ (1920 x 1200) フレームレス 非-タッチ 非光沢 500-Nit ディスプレイ |
ディスプレイ3 | 13.4インチ, 3.5K 3456×2160, 60Hz, OLED, タッチ, 反射防止, 400 nit, フレームレス |
ディスプレイ4 | 13.4 UHD+ (3840 x 2400) フレームレス タッチ 反射防止 500-Nit ディスプレイ |
ワイヤレス | インテル® Killer™ Wi-Fi 6E 1675 (AX211), 2×2, 802.11ax, Bluetooth® ワイヤレス カード |
内蔵カメラ | 720p HDカメラ |
本体寸法 (幅×奥行き×高さ) | 約 295.30 x 199.04 x 15.28mm |
質量 | 約 1.23kg~ |
バッテリー | 3-セル バッテリー, 55 Whr (内蔵) |
レビュー機は第12世代のIntel Core i7-1260Pですが、最新機種は第13世代のCore i7-1360Pを搭載しています。
ディスプレイも4種類から選ぶことができます。
価格
価格は高いです、レビュー機と同じ構成(CPUは最新世代のCore i7-1360P)にすると26.76万円となってしまいます。
DELL XPS 13 Plus(9320)の外観と機能
外観・デザイン・質感
外観は前述の通り本当に美しくて素晴らしいです。
ボディはアルミで高級感があり、ディスプレイのベゼルも狭く、ボディはスリムでスタイリッシュです。
またキーボードのキーが、とてもきれいに配置されており美しいデザインをしています。
タッチパッドの枠やファンクションキーもないため、見た目は本当にきれいです。
重量
メーカー公称の重量は1.23kg~です。実測値は1265gと少し重めでした。
レビュー機はOLED+タッチパネルのため少し重かったのではと思います。
アダプターは出力60Wで250g、一般的なノートパソコンと比較しても普通の出力と重さです。
本体実測値 | 1265g |
---|---|
アダプター | 250g |
持ち運びも考慮するなら、電源アダプターはUSB Type-C対応の軽量でコンパクトなものを買ってしまったほうがよいと思います。私も購入しています。
軽量な充電器とケーブルを買えば、重量を合計100~110g程度に抑えることができます。
ディスプレイ
ディスプレイ | 価格 |
13.4 FHD+ (1920 x 1200) フレームレス 非-タッチ 非光沢 500-Nit ディスプレイ | 22.09万円 |
13.4インチ, FHD+ 1920×1200, 60Hz, タッチ, 反射防止, 500 nit, フレームレス | 23.49万円 |
13.4インチ, 3.5K 3456×2160, 60Hz, OLED, タッチ, 反射防止, 400 nit, フレームレス | 24.21万円 |
13.4 UHD+ (3840 x 2400) フレームレス タッチ 反射防止 500-Nit ディスプレイ | 24.97万円 |
構成により上記のディスプレイいずれかを選べます。
価格は、Core i5-1340P、メモリ16GB、SSD512GB構成のときのものです。
レビュー機は以下の構成でした。
・13.4インチ, 3.5K 3456×2160, OLED, タッチ, 反射防止, 400 nit, フレームレス
OLED+3.5K + タッチディスプレイは、色もすごくきれいでタッチパネルのため、全部入りの素晴らしいディスプレイでした。
ディスプレイは文句のつけようがない、素晴らしい品質です。 明るくて発色もよく、文字も高解像度で見やすいです。
一番スタンダードなディスプレイでも、輝度500nitでFHD+のため十分な性能ではありますが、高い機種のため、+2.1万出してこのOLEDディスプレイを選択するのもよいと思います。
キーボード
キーピッチは横19mm、縦18.0mmです。
上述の通りスキマなくきれいに埋め尽くされたキー配置で、デザインはとてもきれいです。
またタッチパッドの枠がない、ファンクションキーがボタンでなくタッチ式というのも大きな特徴です。
キーストローク は約1.0mm です。
キーのスキマがないため、連続で打鍵しようとすると、やや引っ掛かる感じがありますが普通には打てます。
ファンクションキーがタッチ式なのはやや使いづらいと感じ、ファンクションキーを多用する方にはなれないかもしれません。
キーボードで点数をつけるなら70点くらいで普通の打ちやすさのキーボードでした。
タッチパッドは枠がないタイプですが普通に使えます。ただクリックの反応が弱い?ように感じました。
キーボードバックライトも搭載しており、暗い場所での作業も苦になりません。
指紋認証はありません。
全体的な印象としてはデザイン優先のキーボードで実用性は二の次という感じでしたが、まあ普通には使えると思います。
価格も高いので、このデザイン優先のキーボードは賛否が分かれるところかと思います。
インターフェイス
左側面のインターフェイスは、奥から順番に
- Thunderbolt4
となります。
右側面のインターフェイスが、奥から順番に
- Thunderbolt4
となります。
左右ともに1つずつのThunderbolt4ポートのみのため割り切った構成です。
一応変換機として、USB-C→USB-A変換機、USB-C→イヤホンジャック変換機が付属されています。
バッテリー駆動時間のチェック
バッテリーは55Whrと、比較的大きいバッテリー容量となります。
以下の条件にてバッテリー駆動時間のチェックを行いました。
- 輝度MAX
- youtube動画流しっぱなし
- Optimizedモードで計測
メーカー公称時間 | 公称値なし |
---|---|
残量0%まで | 4時間08分 |
輝度の高さや解像度3.5Kとしては比較的バッテリーもちは良かったといえます。
バッテリー駆動のまま長く使うのであれば、輝度を落とすか、解像度を落とすとよいと思います。
WEBカメラ
解像度720p HDカメラが付いています。プライバシーシャッターはついていません。
ノートパソコンのカメラで写真を撮りましたが普通の性能です、Web会議でも問題ないと思います。
スピーカー
背面に2つのスピーカーが搭載されています。スピーカーの音質はよいです。HP ENVYが10点とすると12点くらいです。完全なる主観ですみません(^^;
何台かのノートパソコンスピーカーを聞き比べてみて、HP ENVYのスピーカーはかなり優秀ということが分かっているので、このXPSのスピーカーは品質も高くてよいと思います。
無線速度のテスト
自宅のWiFiは、11ac(Wi-Fi5)で5.0GHzを使用していますが、同じ部屋だと510Mbps速度が出ており、高速です。
ネットワークアダプタは、IntelのWi-Fi 6E対応のものが搭載されていました。
機種 | 無線速度 |
ThinkPad X1 Carbon | 390Mbps |
ThinkBook 13x Gen2 | 400Mbps |
Yoga 6 Gen8 | 510Mbps |
DELL XPS 13 Plus | 510Mbps |
IdeaPad Slim 5i Gen8 | 550Mbps |
HP ENVY x360 13-ay | 570Mbps |
HP Pavilion Aero 13-be | 580Mbps |
Legion Pro 5i Gen8 | 610Mbps |
HP ENVYなどは500Mbps以上出ていますが、それと同等レベルで早い結果となりました。
起動時間チェック
1回目 | 15.21秒 |
---|---|
2回目 | 14.94秒 |
3回目 | 15.13秒 |
起動時間は比較的早いです。
10秒以内で起動する機種もあるのですごく早いというほどではないですが、ストレスなく起動するといえます。
DELL XPS Plus 13(9320)
DELL XPS 13 Plus(9320)の内部性能・処理速度
パソコン処理性能を計測する上でメジャーな、以下のベンチマークソフトを使って計測した結果を紹介していきます。
- PassMark
- CineBench R23
- PCMARK10
- Crystal DiskMark(ディスク速度)
また、ゲーミング性能についても、これもメジャーな以下のベンチマークソフトを使って計測します。
- DQ10(軽量級3D)
- FF14(中量級3D)
- FF15(重量級3D)
- 3DMark
画像編集性能については、画像編集ソフトRawTherapeeでRAW現像10枚の書き出し時間を計測しました。
- RawTherapeeでのRAW現像時間
動画編集性能については、動画編集ソフトDavinci ResolveでフルHDのyoutube動画書き出し時間を計測しました。
- Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し
計測結果については、電源に接続し、Optimizedモードの計測としています。
OptimizedとUltra Performanceではさほどの違いがなかったので、Optimized(最適化)にて計測しました。
PassMarkのみは、Ultra Performance,Coolでの計測も行っています。
CPU性能を測るベンチマークとしては最も有名なPassMarkスコアについて、ノートパソコンによく搭載される主要なCPUのスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-13700HX | 34522 |
Core i7-13700H | 30030 |
Core i7-12700H | 27020 |
Core i5-13500H | 23554 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 7735U | 21082 |
Core i5-1340P | 20595 |
Ryzen 7 6800U | 20584 |
Core i7-1360P | 19600 |
Ryzen 7 7730U | 18864 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Core i5-1335U | 17352 |
Core i7-1260P | 17257 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 5 7535U | 17123 |
Ryzen 5 7530U | 16509 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Core i3-1315U | 13755 |
Ryzen 3 7330U | 11816 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel N100 | 5657 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Core i5-1135G7のスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Intel Core i7-1360P、Core i5-1340Pは、どちらも高い性能を持っており、普段使いから動画編集まで、幅広い作業を快適にこなすことができます。
平均値だとCore i5-1340PのほうがCore i7-1360Pよりも高いのですが?これはCore i5のほうがサンプル数が多いからかもしれません。まあどちらを選んでも性能は十分といえます。
PassMark
電源接続時(Ultra Performance)
電源接続時(Optimized)
電源接続時(Cool)
バッテリー駆動時
Ultra Performanceの設定では、21696と高いスコア結果となりました。
公式サイトアベレージがCore i7-1260Pだと17257ですが、それよりも大幅に高いスコアです。
電源設定がOptimizedの場合、20772とさほど変わりはなく、Optimizedで使い続けても良いのではと思います。
マルチ/シングル | Ultra Performance | Optimized |
マルチスレッド | 21696 | 20772(95.7%) |
シングルスレッド | 3540 | 3580(101.1%) |
Optimized(最適化)でも十分な性能でした。
他の主流CPUの実測値と比較しました。
CPU | マルチ | シングル |
Core i-13700HX | 36225 | 3955 |
Ryzen 7 6800H | 25955 | 3458 |
Core i5-13500H | 24533 | 3830 |
Core i5-1340P | 21578 | 3742 |
Core i7-1260P | 21696 | 3540 |
Ryzen 7 6800U | 21461 | 3459 |
Ryzen 7 7735U | 21278 | 3419 |
Ryzen 7 7730U | 21446 | 3258 |
Ryzen 7 5800U | 18644 | 3108 |
Core i5-1335U | 17694 | 3684 |
Core i5-1235U | 16601 | 3465 |
Ryzen 5 5625U | 16933 | 3138 |
Core i7-1165G7 | 11005 | 3142 |
2022~2023年主流のCPUは、どれも性能が高く、普段使いなら5年くらいま全く問題なく使い続けられる性能があります。
CineBench R23
マルチコアスコア:9158
シングルコアスコア:1481
マルチコアスコア・シングルコアスコアともに、PassMarkと同じく、高い数値です。
ほかの主要CPUと比較します。
CPU | マルチコア | シングルコア |
Core i7-13700HX | 19558 | 1656 |
Ryzen 7 6800H | 13505 | 1481 |
Core i5-13500H | 11027 | 1779 |
Ryzen 7 6800U | 11620 | 1481 |
Core i5-1340P | 9301 | 1714 |
Ryzen 7 7735U | 9250 | 1515 |
Ryzen 7 7730U | 9411 | 1423 |
Core i7-1260P | 9158 | 1481 |
Ryzen 7 5800U | 9276 | 1436 |
Ryzen 5 5625U | 8064 | 1390 |
Core i5-1235U | 6961 | 1461 |
Core i7-1165G7 | 4122 | 1383 |
十分に高い性能です。
PCMARK10
PCMARK10は、実際のアプリケーションを使用したベンチマークソフトで、実際にパソコンを使った時の作業快適性を計測するのに適しているといわれているベンチマークです。
測定結果は以下の通りです。
トータルスコア:4983
Essentials:8610(快適めやす4100)
Essentialsはパソコン基本性能の測定結果です。
快適めやすは4100なので、高い数値です。実際に使ってみてもレスポンスは極めて快適です。
Productivity:6439(快適めやす4500)
ProductivityはOfficeなどビジネス系アプリの速度で、これも十分なスコアです。
Digital Contents Creation:6056
Digital Contents Creationは画像編集や動画編集などの性能を表すスコアです。
こちらも高いスコアです。
Intel Core i5-1340Pを搭載したYoga 7i Gen8と比較してみます。
DELL XPS Plus:Intel Core i7-1260P
レノボYoga 7i Gen8:Intel Core i5-1340P
計測内容 | DELL XPS | Yoga 7i Gen8 |
トータル | 4983 | 5623 |
App Start-up Score(アプリ起動) | 8629 | 12449 |
Video Conferencing Score(Web会議) | 8104 | 8347 |
Web Browsing Score(Web閲覧) | 9128 | 9788 |
Spreadsheets Score(表計算) | 6536 | 6973 |
Writing Score(文書作成) | 6344 | 7352 |
Photo Editing Score(画像編集) | 9873 | 10158 |
Rendering and Visualization Score(レンダリング) | 4059 | 4690 |
Video Editing Score(動画編集) | 5544 | 6320 |
全般的に世代の新しいCore i5-1340Pのほうが高いスコアです。
レビュー機は12世代CPUを搭載していますが最新機種は13世代のため、Core i5でも十分ではないでしょうか。
以下、他主要CPUとのスコア比較です。
App Start-up Score(アプリ起動)
App Start-up Score(アプリ起動) | スコア |
Intel Core i5-1340P | 12449 |
Intel Core i5-1335U | 11687 |
AMD Ryzen 7 7735U | 11574 |
Intel Core i7-13700HX | 10300 |
Intel Core i7-1260P | 8629 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8457 |
Web Browsing Score(Web閲覧)
Web Browsing Score(Web閲覧) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 10187 |
Intel Core i5-1340P | 9788 |
Intel Core i5-1335U | 9582 |
Intel Core i7-1260P | 9128 |
AMD Ryzen 5 5625U | 8862 |
AMD Ryzen 7 7735U | 8761 |
Spreadsheets Score(表計算)
Spreadsheets Score(表計算) | スコア |
AMD Ryzen 7 7735U | 11080 |
Intel Core i7-13700HX | 10928 |
AMD Ryzen 5 5625U | 7148 |
Intel Core i5-1340P | 6973 |
Intel Core i5-1335U | 6889 |
Intel Core i7-1260P | 6536 |
Writing Score(文書作成)
Writing Score(文書作成) | スコア |
AMD Ryzen 5 5625U | 7393 |
Intel Core i5-1340P | 7352 |
Intel Core i7-13700HX | 6895 |
Intel Core i5-1335U | 6402 |
Intel Core i7-1260P | 6344 |
AMD Ryzen 7 7735U | 5181 |
Video Editing Score(動画編集)
Video Editing Score(動画編集) | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 7446 |
Intel Core i5-1340P | 6320 |
Intel Core i5-1335U | 5961 |
Intel Core i7-1260P | 5544 |
AMD Ryzen 7 7735U | 4345 |
AMD Ryzen 5 5625U | 3931 |
1世代前の12世代でも十分な能力があります。
Crystal DiskMark
シーケンシャルリードが6000を超えており、極めて高速です。
2021年式のHP ENVYも高速でしたが、HP ENVYは3500だったのでとても高速です。
機種 | シーケンシャルリード |
DELL XPS 13 Plus | 6589 |
レノボLegion Pro 5i Gen8 | 6569 |
レノボYoga 7i Gen8 | 5091 |
レノボIdeaPad Slim 5i Gen8 | 5086 |
HP Pavilion Aero 13-be(2023年式) | 5045 |
レノボThinkPad X1 Gen11 | 3888 |
レノボThinkBook 13x Gen2 | 3603 |
HP ENVY 13-ay(2021年式) | 3500 |
DQ10 ベンチマーク(軽量級3D)
最高品質でも快適の結果となりました。
FF14 暁のフィナーレベンチマーク(中量級3D)
標準品質(ノートPC)で、やや快適の結果となりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX | 29454 |
Intel Core i5-13500H | 8214 |
AMD Ryzen 7 7735U | 7490 |
Intel Core i5-1340P | 7383 |
Intel Core i7-1260P | 7299 |
Intel Core i5-1235U | 7287 |
Intel Core i5-1335U | 5638 |
AMD Ryzen 7 7730U | 5081 |
FF15ベンチマーク(重量級3D)
スコアは軽量品質でも重い、という結果になりました。
CPU | スコア |
Intel Core i7-13700HX+RTX4070(標準) | 15852 |
Intel Core i5-13500H(軽量) | 2875 |
AMD Ryzen 7 7735U(軽量) | 3470 |
Intel Core i7-1260P(軽量) | 2486 |
重量級3Dゲームの動作は厳しそうです。
3DMark ベンチマーク
Fire Strikeのスコアは4462でした。
Fire Strikeのスコア目安は以下の通りです。
グラフィックボード | 3DMark Fire Strike |
GeForce RTX 3080 Ti | 38323 |
GeForce RTX 3080 | 36176 |
GeForce RTX 4070(Laptop) | 27898 |
GeForce RTX 4060 | 27500 |
GeForce RTX 3060 | 20764 |
GeForce RTX 3050 Ti | 14911 |
GeForce GTX 1060 | 10000 |
GeForce GTX 1650 | 9000 |
AMD Ryzen 7 6800U(CPU内蔵) | 6666 |
Intel Core i5-13500H(CPU内蔵) | 5237 |
Intel Core i5-1340P(CPU内蔵) | 5000 |
Intel Core i7-1260P(CPU内蔵) | 4462 |
Intel Core i5-1235U(CPU内蔵) | 4284 |
AMD Ryzen 7 7730U(CPU内蔵) | 4000 |
AMD Ryzen 5 5625U(CPU内蔵) | 3288 |
めやすとしてはGeForce GTX 1650、1060がエントリー向けグラフィックボードとなります。
CPU内蔵のグラフィックでは、エントリーグラフィックボードの半分程度の性能で、重量級3Dゲームは厳しいです。
RawTherapeeでのRAW現像時間
フリーの画像編集ソフトRawTherapeeを使って、スマホで撮影したRAW画像10枚のRAW現像にかかる時間を測定しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX | 11秒 |
Intel Core i5-13500H | 13秒 |
Intel Core i5-1340P | 13秒 |
Intel Core i7-1260P | 15秒 |
Intel Core i5-1335U | 17秒 |
Intel Core i5-1235U | 18秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 17秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 23秒 |
まずまずの速さです。
Davinci Resolveでのyoutube動画書き出し時間
動画編集ソフトDavinci Resolveで、4分のフルHDのyoutube動画書き出し時間にかかった時間を計測しました。
CPU | 時間 |
Intel Core i7-13700HX+GeForce RTX 4060 | 42秒 |
AMD Ryzen 7 6800H+GeForce RTX 3050 Ti | 48秒 |
Intel Core i5-13500H | 1分10秒 |
Intel Core i5-1340P | 1分17秒 |
AMD Ryzen 7 7735U | 1分18秒 |
AMD Ryzen 7 6800U | 1分18秒 |
Intel Core i7-1260P | 1分28秒 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1分29秒 |
Intel Core i5-1235U | 1分40秒 |
Intel Core i5-1335U | 1分48秒 |
AMD Ryzen 7 5800U | 1分56秒 |
動画の書き出しもまずまず早く、よほど長時間や高画質の動画編集でなければ問題ないと言えます。
DELL XPS Plus 13(9320)
排熱性能と静粛性について
CPU負荷をツールでかけてみて、CPU温度と本体の温度、静粛性をチェックしてみました。
パフォーマンスモードで計測しています。
負荷をかける前の状態です。
負荷をかけ続けた時の状態です。
上記が測定結果ですが、負荷をかけるとCPU温度が上がり、100℃弱まで上がりました。
その後徐々に下がり70~80℃程度となり、また100℃近くまで上がってから下がる、を繰り返します。
CPU電力は、負荷をかけると40W程度まで上がり、その後20Wくらいまで徐々に下がった後、また40W程度まで高くなるという動作をしています。
この間、キーボードは上部が少し、熱くなるような感覚がありますが、使えないほど熱くなるというほどではないです。
背面上部はかなり熱くなるので、膝上におくなどの使い方には注意したほうがよいと思います。
また、負荷をかけた時の音についてはとても静かです。
騒音測定アプリで測定したところ、負荷をかけている状態で30~35db弱程度で、あまり音は聞こえませんでしたので静かです。
騒音目安については以下の通りです。
騒音値(db) | めやす |
50db | 大きく聞こえる。静かな事務所 |
40db | 聞こえるが会話に支障なし。図書館、静かな住宅地の昼 |
30db | 小さく聞こえる。郊外の深夜、ささやき声 |
20db | ほとんど聞こえない。ささやき |
高負荷をかけても音は気になりません。
DELL XPS 13 Plusのレビュー評価まとめ
評価まとめ
各作業のレビュー結果は以下の通りです。
Web閲覧 | ◎(快適) |
---|---|
Office系事務作業 | ◎(快適) |
動画鑑賞 | ◎(快適) |
Web会議 | ○(快適) |
SNS・ブログ | ◎(快適) |
プログラミング | ◎(快適) |
画像・写真編集 | ◎(快適) |
動画編集 | ○(4K動画などでなければ問題なし) |
ゲーム | ×~△(軽めのゲームならOK) |
ノートパソコン自体の質感、デザイン、耐久性、キーボード、持ち運びやすさ、コスパなどのレビュー結果は以下の通りです。
質感 | ◎(最高に良い) |
---|---|
ディスプレイ | ◎(最高に良い) |
キーボード | △~○(デザインは良いがクセあり) |
インターフェイス | △(Thunderboltのみ) |
デザイン | ◎(最高に良い) |
耐久性 | ○(良い) |
バッテリー | △~○(普通) |
持ち運び | △(軽くはない) |
コスパ | ×(高い・・このデザインに価値を見出せるか) |
デザインに振り切った機種ですが性能もしっかりと確保しています。
ただ高いので、この美しいデザインに価値を見出せるか、によります。
DELL XPS 13 Plus(9320)の良い点
- デザインが美しくて革新的
- ディスプレイが美しい
- 性能が高い
デザインの良さが際立つ機種です。
またディスプレイもOLEDはとても綺麗で、かつタッチ式です。
性能もIntelのPプロセッサーを搭載し、高い性能があります。
DELL XPS 13 Plus(9320)で気になった点
- 価格が高い・・・
- キーボードはクセあり
価格が高いのが最大のネックです。
デザインが素晴らしく性能も良いのですが、レビュー機と同じ構成にすると26.7万と、なかなか手が出ない価格になってしまいます。
このノートパソコンを購入するのに向く方
- 美しいデザインに価値を見出せる方
- 個性のあるノートパソコンが欲しい方
当機種はコスパとか、実用性とかは二の次で、デザインに振り切った機種です。
そのため、個性が強く、美しいノートパソコンが欲しい、ある意味玄人向きの機種じゃないかと思います。
パソコンマニアの方は欲しくなるでしょう、ただ価格が高いのがネックですね・・・
似たコンセプトの機種で価格を抑えるなら、New XPS 13(9315)、もしくはレノボThinkBook 13x Gen2のほうがよいでしょう。
DELL XPS Plus 13(9320)
レノボ ThinkBook 13x Gen2
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