最近Chromebookを購入し、Windowsパソコンにはないサクサク感にすっかりハマっています。
ネットで調べていると、Chromebookはセキュリティが自動更新なので対策不要!という記事をよく見かけますが、本当のところどうなのか?について書きたいと思います。
私が実際に29,900円で購入して愛用しているのは、レノボのChromebook IdeaPad Duetというモデルです。

Amazonで商品を見る
楽天で商品を見る
Lenovo公式サイト
実機レビュー記事も書いているので参考にしてみてください。

実はOS自動更新には期限がある
Chromebookは、「OSが常に自動更新されるので、セキュリティは万全!」ということを売りにしています。
だが実は、自動更新は機種ごとに期限があり、永久に自動更新される、というわけではありません。
以下に、更新期限について一覧にまとまっているページと、レノボの機種の一部抜粋を記載します。
・レノボのモデルの更新期限一覧(一部抜粋)
プロダクト | 自動更新の有効期限 |
---|---|
10e Chromebook Tablet | 2028 年 6 月 |
100S Chromebook | 2021 年 9 月 |
C340-15 | 2025 年 6 月 |
C340-11 | 2026 年 6 月 |
S340-14 | 2026 年 6 月 |
S345-14 | 2026 年 6 月 |
Chromebook Duet | 2028 年 6 月 |
Flex 5 Chromebook | 2028 年 6 月 |
Flex 11 Chromebook | 2025 年 6 月 |
上記でご紹介したChromebook IdeaPad Duetは、更新期限が2028年6月となっており、十分な更新期限があります。
2020年より発売されているChromebookは、発売日からの自動更新期限が8年、となったようです。
8年もあれば、ほとんど無期限と同じようなものだと言えます。一般的なノートパソコンだと、8年もハードのほうがもたないので、その前に買い換えることになるからです。
古めのChromebookモデルを購入するときは更新期限に注意を!
上述の通り、2020年〜に発売されているChromebookは、発売から8年と十分な更新期限があるためさほど気にする必要はありません。
ただ、それ以前のモデルだと6年、さらに前だと4年が自動更新期限になっているようなので、古めのモデルを購入するとき(特に中古を購入する場合)は、自動更新期限を確認してから、購入するようにしましょう。
OSの自動更新の期限がすぐに切れてしまうようなモデルだと、せっかくのセキュリティの高さのメリットを十分に活かすことができません。
Chromebookのセキュリティが高いのは間違いない
OSの自動更新以外にも、Chromebookのセキュリティが、WindowsOSよりも高いのは、間違いのない事実です。
Chromebookはexeファイルを実行できない
Chromebookは基本的にChromeブラウザを使う仕組みのため、exeファイルを実行してソフトをインストールしたり、実行したりするWindowsのような仕組みではありません。
そのため、
「知らないうちに悪意のあるexeファイルを実行してウィルス感染した!」
とか、
「知らないうちに悪意のあるソフトをインストールしてしまった!」
というようなことはなく、その分セキュリティが高いといえます。
サンドボックスによりシステム他部分に影響を及ぼさない
Chromebookのセキュリティについて調べていると、「サンドボックス」という用語がよく出てきます。
サンドボックスとは、他の部分とは隔離されている独立した環境、という意味合いのものです。
仮にその隔離されている環境で、ウィルスが仕込まれたサイトにアクセスしたとしても、他のシステム部分には影響を及ぼさないので、感染を防ぐことができる、という仕組みです。
Chromebookでは、このサンドボックス環境でアプリやブラウザを実行するため、セキュリティが高いということになります。
データをローカルにほとんど持たない、持っても暗号化されている
Chromebookの仕組みとしてデータはほとんどクラウド上に持つ仕組みのため、データを盗み取られる、という心配がありません。
ただ、ブラウザのキャッシュやCookieはローカルに保持しているのですが、これもChromebookの仕組みで暗号化されており、外部から盗み取られるということもありません。
まったく脅威がないというわけではない
じゃあChromebookのセキュリティは万全なのか?というと、なにをやっても完璧に安全、というわけではありません。
代表的なのが、「フィッシングサイト」という、偽のホームページを作って情報をサイト経由で騙し取る、というものです。
よく、銀行のインターネットバンキングを利用していると、「偽の口座情報などを入力させるサイトには注意してください!」というメールやお知らせが来ることがあります。
この「「偽の口座情報などを入力させるサイト」というのがフィッシングサイトで、本物そっくりに作ってあるのですが、口座情報やパスワードなどの個人情報を盗み取ることを目的としたサイトのことです。
サイトにアクセスする側が意識していないと、このサイトに知らず知らずのうちに情報を入力してしまい、情報を盗み取られてしまう、というわけです。
これは、Chromebookがいくらセキュリティが高いといっても、自分でサイトに情報を入力してしまうわけなので、防ぎようがないということです。
一応、Chromebook用のセキュリティソフトもある
Nortonなど、主要なセキュリティソフトメーカーは、Chromebook用のセキュリティソフトというのも用意しているようです。
ただChromebookのセキュリティの高さを考えると、コスパはいまいちか?・・・自分はわざわざセキュリティソフトを入れよう、とは思いません(汗)
Chromebookはセキュリティが高いのでパソコン初心者にこそおすすめできる
Chromebookは、動作も速いしセキュリティもデフォルト状態で高いので、パソコンに詳しくない人ほどおすすめできる、というものと言えそうです。
よく、パソコンに不慣れな人ほど、
「パソコンが重くなった!」
とか、
「変なソフトをインストールして広告が出るようになった!」
という質問をすることが多いと感じます。
これらの問題は、Chromebookなら心配の必要がほとんどないので、「むしろパソコン初心者こそChromebookにすべきでは?」とも感じてしまいます。
パソコン初心者がよく使うようなインターネット閲覧、動画閲覧なんかはまったく問題なくできますからね。
ということで、例えば自分の子供がパソコンを欲しがったりしたときや、自分の親なんかにもChromebookをおすすめしてみたい、と感じます。