2022年9月現在、Intel最新世代のCPU、およびAMD最新世代のCPUを搭載したノートパソコンがラインナップされてきています。
最新世代のCPUを搭載した機種のコスパを検証し、どのCPUを搭載した機種を選ぶのが一番性能と価格のコスパが良いかを、検証します。
※2023年1月追記
2022年最新CPUであるIntel Core i7-1260PとAMD Ryzen 7 6800Uの実機レビューを行った結果を以下記事にまとめていますので参考にしてみてください。

最新世代CPUベンチマークスコア比較
最新第12世代Intelと、最新世代AMD Ryzenのベンチマークスコア比較をします。
PassMarkスコアを紹介します。
CPU | シングル | マルチ |
Ryzen 7 6800U | 3146 | 20727 |
Ryzen 7 5800U(旧世代Zen3) | 3089 | 18821 |
Core i7-1260P | 3263 | 17139 |
Core i5-1240P | 3305 | 17894 |
Ryzen 5 5600U(旧世代Zen3) | 2907 | 15327 |
Ryzen 5 5625U(旧世代Zen3) | 2748 | 14374 |
Core i7-1265U | 3534 | 13029 |
Core i3-1215U | 3569 | 12037 |
Core i7-1165G7(旧世代) | 2863 | 10510 |
Ryzen 3 5300U(旧世代Zen2) | 2375 | 10000 |
AMD Ryzenは、6000番台が最新世代となり、Zen3+アーキテクチャと呼ばれています。(Zen4ではないようです)
Intelは、Core i3,5,7-12XXとなっているのが最新12世代のCPUです。
もともと、AMD Ryzenはマルチスレッドのスコアが高く、Intelはシングルスレッドのスコアが高い傾向がありましたが、最新世代でもその傾向はあります。
私は、以下のAMDマシンを保持しています。
- Ryzen 3 5300U(旧世代Zen2)
- Ryzen 7 5800U(旧世代Zen3)
また、レビューで、旧世代のIntel Core i7-1165G7マシンも何台か使ったことがあります。
上記マシンを使ってみた感想としては以下です。
- PassMarkスコア1万以上のCPUは十分快適。
- 普段使いでの差はほとんど感じない。
例えばCore i7-1165G7とRyzen 7 5800UはPassMarkスコアで約1.8倍の開きがありますが
- ブラウザ複数開く
- youtube動画見る
- ワードプレスでブログを書く
普段使いでよくやるような、上記程度の作業を同時並行するくらいなら、どちらも十分に快適で差はほとんど感じません。
(Intel Core i7-1165G7がスコアの割に優秀、という考え方もできるかもしれませんが)
そのため、コスパ重視であれば、最新世代に拘らず、上記CPUでPassMarkスコア1万以上のCPUから値段の安い機種を選べばよい、ということになります。
また後で詳しく紹介しますが、旧世代Zen3のAMD Ryzen 5 5625U、もしくは5600Uを搭載した機種が、現在最もコスパが良いので、コスパ重視ならAMDを選んでおいたほうがよいです。
- PassMarkスコア1万以上のCPUを選べば普段使いでは問題なし
- AMD Ryzen がコスパ良くおすすめ
- 最新世代CPUはまだ高い
最新世代CPUと旧世代CPUの価格比較
いくつか具体的に機種を紹介します。
最新世代AMDのコスパ比較
最新世代AMDのCPUを搭載した機種としてLenovo Yoga 770 AMDを紹介します。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 7 6800U |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB |
液晶 | 14″ 2.8K液晶 (2880 x 1800) OLED, 光沢あり, マルチタッチパネル, 100%DCI-P3, 400 nit, 90Hz |
重量 | 約1.42kg |
サイズ | 約 316.66×220.25×17.35mm |
インターフェイス | USB Type-A×2、Type-C:×2 (Power Delivery対応、DisplayPort出力機能付き、DC-in機能付き)、HDMI、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック |
バッテリー | 最大17時間 |
価格 | 15.6万~(レノボ公式サイト) |
最新世代AMDのCPU Ryzen 7 6800Uを搭載した機種です。
ディスプレイが有機ELで高スペック、メモリ16GBなど性能が高いですが、価格も15.6万とそれなりにする価格です。
最新世代CPUでなければ、以下のマシンがコスパ最強で手に入ります。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | AMD Ryzen™ 5 5625U (2.60GHz 2MB) |
メモリ | 8GB(デュアルチャネル)~ |
ストレージ | SSD 256GB~ |
液晶 | 14″ FHD液晶 (1920 x 1080) IPS, 光沢なし, マルチタッチ非対応, 45%NTSC, 300 nit, 60Hz, LEDバックライト |
重量 | 約1.38kg |
サイズ | 約 321.7×211.8×17.9mm(最薄部) |
バッテリー | 最大15.9時間 |
価格 | 6.9万〜(時期によって変動) |
目立った欠点のない万能スペックで、かつ、価格も非常に安いです。
私自身、旧型の550を妻用に購入し、主にテレワーク・日常用途で使っていますが快適に使ってもらっています。
この値段の割には、質感もなかなかです。
上記で紹介したYoga 770と比較すると
- CPU性能
- ディスプレイ性能
- メモリ
- SSD容量
などのスペックが劣りますが、こちらのマシンでも、普段使いでは全く問題ないです。
それでいて価格は、Yoga 770が15.6万に対してIdeaPad Slim 570は6.9万と、倍以上の価格の開きがあります。
コスパ重視ならIdeaPad Slim 570一択でしょう。
最新世代Intelのコスパ比較
最新世代IntelのCPUを搭載した機種としてHP Pavilion 15-egを紹介します。
OS | Windows11 Home(64bit) |
CPU | 第12世代 インテル® Core™ i3-1215U プロセッサー |
メモリ | 8GB(デュアルチャネル) |
ストレージ | SSD 256GB |
液晶 | 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ(1920×1080) |
重量 | 約 1.71kg |
サイズ | 360 × 234 × 17.9(最薄部)-20.0(最厚部) mm |
バッテリー | 最大 7 時間 30 分 |
価格 | 8.5万~(価格.com限定) |
新型となり、Intel第12世代CPUが搭載されました。
スペックを見るとボディは以前から変わっていないようですね。

HP Pavolion の最大の特徴は、値段の割にボディの質感やデザインが良いというところで、ある程度上質なパソコンが欲しいが、値段は抑えたいという方にはマッチすると思います。
こちらは最新世代IntelのCPUを搭載したモデルが8.5万と、まあまあのコスパなのですが、やはり上記で紹介したIdeaPad Slim にはコスパで負けます。
まとめ
- 最新世代CPUはIntel,AMDともにまだ高い
- 旧世代のAMD Ryzen 5 5625Uがコスパ良し
- 普段使いでは旧世代と新世代の差はほぼ感じない
というところでしょうか。
実は私も、今年ノートパソコン購入の際に最新世代Intelのノートパソコンを期待して待っていたのですが、なかなか発売されずにAMD Ryzen 7 5800Uを搭載した機種を購入しました。
9月になって今のラインナップと価格を見ると、旧世代CPUの購入でコスパ的には正解の選択だったかなと思っています。
コスパ重視のノートパソコンについては以下記事にまとめていますので参考にしてみてください。
https://papa-worklifebalance.com/%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%91%e3%82%bd%e3%82%b3%e3%83%b3-%e3%82%b3%e3%82%b9%e3%83%91%e6%9c%80%e5%bc%b7%e3%81%8a%e3%81%99%e3%81%99%e3%82%81%e6%9c%80%e6%96%b0%e6%a9%9f%e7%a8%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b