HPの高品質13インチノートパソコン HP ENVY x360 13-bfが2022年9月に新発売されました。


- ディスプレイに画面比率16:10の有機ELが選択可能
- CPUは最新第12世代Intelを搭載
- キーボード配列が見直されEnterキーが右端に配置された
と、順当に進化した仕上がりになっています。

特に、キー配置が見直されたのは、人によっては大きい改善点なのではないでしょうか?
旧型ENVYは、キー配置で購入を見送った方も少なからずいると予想します。

私は、AMDモデルのHP ENVY x360 13-ayを2022年4月に購入し愛用しているため、この新型はとても興味のある1台でして、13-ayとの比較を行っていきたいと思います。
HP ENVY x360 13-bf 製品紹介
HP ENVY x360 13-bfの特徴
HPのENVYは、HPの個人向けノートPCシリーズの中では、上位に位置づけられるシリーズです。

上位シリーズから順番に
- Spectre
- ENVY
- Pavilion
- HP
というシリーズがあり、ENVYは上から2番目に位置づけられるシリーズです。
HPの個人向けノートパソコンで最も人気があるのは、PavilionとHPです。
理由はこの2つが安くてコスパがよいから、です。
ENVYは、PavilionやHPシリーズと比較すると、価格が少し高いのですが、その分本体にコストがかかっており、デザインや質感が上質であることが最大の特徴です。
またタッチパネル搭載で、2 in 1として使うこともできるので、タブレットモードとして使うこともできます。
ENVYより更に格上のシリーズで、Spectreというシリーズがあり、こちらも13インチモデルが販売されています。

ただ、Spectreは、ENVYより更に高いのと、デザインが派手?すぎる・・と個人的には感じるので、好みが分かれると思います。
私はENVYのほうが気に入りました。
HP ENVY x360 13-bfは、Intel プロセッサーを搭載した新モデルです。
他に、上述の通り13-ayという、私が購入したAMD Ryzenを搭載したモデルも存在します。
スペックや商品紹介を見る限り、この13-bfはボディが一新された新モデルとなっていますので、おすすめできるモデルと言えそうです。
本当は、私も2022年4月にノートパソコン購入の際、このHP ENVYでIntel最新世代搭載モデルの発売を待っていたのですけどね・・・
発売までに時間がかかりそうだったので、私はAMDモデルのほうを購入してしまいました。
スペック
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | 第12世代 インテル® Core™ i5-1230U,インテル® Core™ i7-1250U |
メモリ | 8~16GB(デュアルチャネル) |
ディスプレイ(OLED) | 13.3インチワイド・2.8K ブライトビュー(光沢)・OLED タッチディスプレイ (2880×1800 / 16:10 / 400nit / 255ppi) |
ディスプレイ(IPS) | 13.3インチワイド・WQXGA ブライトビュー(光沢)・IPSタッチディスプレイ (2560×1600 / 16:10 / 400nit / 227ppi) |
SSD | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
無線LAN | IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6E対応) |
Bluetooth | Bluetooth(Ver5.3) |
Webカメラ | HP True Vision 5MP IR カメラ (約500万画素) |
指紋認証 | あり |
顔認証 | あり |
外形寸法(mm) | 約 298 × 216 × 16.9 (最薄部) mm |
駆動時間 | 最大17時間(66Wh) |
重量 | 1.33kg |
価格 | 13万円台~ |
上記がカタログスペックとなります。

上記は2023年2月時点の価格です。
メモリ16GBで有機ELの13.48万モデルがおすすめです。
ENVYシリーズは、スタンダードモデルPavilionの上位モデルに位置づけされるためか、PC本体が高品質で、装備も充実しています。

上記は私が購入した13-ayですが、質感や品質はPavilionより上です。
そのためスタンダードなノートパソコンの質感では物足りない方にはちょうど良いのではないかと思います。
HP ENVY x360 13-bf(Intel新モデル)と13-ay(AMD旧モデル)との比較
私はHP ENVY x360 13-ay(AMD旧モデル)を購入しているので、スペック比較をしていきます。
比較項目 | 13-bf | 13-ay |
CPU | Intel Core i7-1250U | AMD Ryzen 7 5800U |
ディスプレイ | 16:10 有機EL | 16:9 IPS |
キーボード | 〇 | △(クセあり) |
重量 | 1.33kg | 1.25kg |
インターフェイス | ○ | △ |
バッテリー | 最大17時間 | 最大15時間 |
価格 | 13.48万~ | 9.9万〜 |
デザイン | ◎ | ◎ |
質感 | ◎ | ◎ |
その他 | タッチパネル | タッチパネル |
CPUスペック
13-bfは、最新世代のIntelのCPUを搭載しています。
性能重視のPシリーズではなく、省電力用のUシリーズを搭載しています。ただUシリーズでも性能は十分です。
Core i5-1230U、もしくはCore i7-1250Uで、一般的な用途ならCore i5のほうで十分でしょう。
ノートパソコンに搭載されている主要CPUのベンチマークとなる、PassMarkというスコアを紹介します。
CPU | PassMarkスコア |
Core i7-12700H | 27020 |
Ryzen 7 6800H | 23797 |
Ryzen 7 6800U | 20727 |
Ryzen 7 5800U | 18837 |
Ryzen 7 5825U | 18386 |
Ryzen 5 7530U | 17704 |
Core i7-1260P | 17203 |
Core i5-1240P | 17345 |
Ryzen 7 5700U | 15747 |
Ryzen 5 5600U | 15000 |
Ryzen 5 5625U | 15000 |
Core i5-1235U | 13865 |
Ryzen 5 5500U | 13348 |
Core i7-1165G7 | 10681 |
Core i5-1135G7 | 10298 |
Ryzen 3 5300U | 10000 |
Core i3-1115G4 | 6610 |
Intel Celeron 7305 | 2665 |
事務作業でブラウザをたくさん立ち上げ、かつ重いアプリを複数立ち上げたまま快適に使うのであれば、Ryzen3 5300Uのスコア10000以上あると、重作業でも十分快適に使えます。
Core i5-1230U、Core i7-1250UのPassMarkスコアは、サンプルが少ないためか正確な値が分からなかったのですが、もう一つ有名なCineBench R23のスコアを見る限り以下のようです。
シングルコアスコア
Core i7-1165G7・Ryzen 7 5800U
< Core i5-1230U・Core i7-1250U・Ryzen 7 6800U
< Core i7-1260P
マルチコアスコア
Core i7-1165G7
< Core i5-1230U・Core i7-1250U
< Core i7-1260P
< Ryzen 7 5800U・Ryzen 7 6800U
シングルコア・マルチコアともに、旧世代のCore i7-1165G7よりも、Core i5-1230U、Core i7-1250Uのスコアは上です。
そのため普段使い、画像編集、動画編集など幅広い用途で、問題なく性能を発揮できるでしょう。
AMD Ryzen 5800Uとの比較ですがシングルコアは13-bf優勢、マルチコアは13-ay優勢ということで、ほぼ互角と言っていいのではないでしょうか。
- 13-bfは最新世代IntelのUシリーズ、13-ayはAMD。
- 性能はほぼ互角
ディスプレイ

ディスプレイは、画面比率が縦長の16:10で有機ELディスプレイを選択できる13-bfの圧勝で、異論ないでしょう。
- 13-bfは有機ELが選択可能
- 13-bfは画面比率16:10で事務作業に有利
- ディスプレイ性能は13-bfの圧勝
キーボード

13-bfは、キーボードの配置が見直され、Enterキーが右端にあるオーソドックスな配置に改善されました。

13-ayは右端にEnterキーやbackspaceキーがなく、右端がhomeボタンなどが1列配置されている少し変わった配置となっています。
このキー配置は、HPのモバイルノートでよく採用されており、大人気機種のHP Pavilion Aero 13-beでもこのキー配置が採用されています。
実際に使ってみると、2週間程度使っているうちに慣れ、もうタイプミスすることはなくなりましたが、気になる方は気になると思います。
- 13-bfはキーボード配置が改善された
重量
個人的に、新型ENVYで最も残念ポイントです・・・

13-bfは1.33kg、13-ayは1.25kgなので、800gも重くなってます。
HP ENVYでもっとも改善してほしかったポイントが、この重量です。せめて1.1kg台であれば・・・。
13-ayの1.25kgでも、持ち歩くと少し重いと感じるので、もう少し軽ければ・・・と思うことが多かったですが、新型でさらに重くなってしまうとは予想外でした。
Pavilion Aeroがあるから、HP ENVYユーザーは、重量を重視しないという判断でしょうか?
1.33kgだと、持ち運べなくはないですが、毎日持ち運ぶ用途としては適さないと思います。
- 13-bfは1.33kg、13-ayは1.25kg
- 重量は13-ayが有利
インターフェイス

インターフェイスは、13-bfがThunderboltポートを2つ搭載しており、USB Type-Cが1つのみの13-ayよりも改善されています。
ただHDMIがないのは変わらずのようです。
- 13-bfはThunderboltが2つあり
- 13-ayはUSB Type-Cが1つのみ
- HDMIは13-bf、13-bfともになし
- インターフェイスは13-bf優勢
HP ENVY x360 13-bfと13-ayの比較まとめ
- CPU性能はほぼ互角
- ディスプレイは画面比率16:10の有機ELが選択可能な13-bfが良い
- キーボードは配列が見直された13-bfが良い
- インターフェイスは13-bfが良い
- 重量は13-ayが軽い
- 価格は13-ayが安いが、メモリ16GBだと大きくは変わらない
重量以外は新型の13-bfが良く、順当に進化したという感想です。価格は、性能アップの分新型のほうが高くなっています。
ただ重量だけが・・・なぜ新型で重くしたのか・・・?
個人的にはコンバーチブル型でない、重量をもっと軽くしたENVYを希望したいですね。
進化・改善した新型が基本的にはもちろんおすすめですが、コスパがよく重量の軽い13-ayも良いので、何を優先するかをよく検討し、選んでみましょう。
※2023年2月現在、13-ayのほうは完売御礼が続いており、新型への切り替え待ちという状況となります。
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