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【書籍紹介】「読むだけですっきりわかる日本史」【一般教養を学ぶのにおすすめ】

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私が読んでいる本で、社会人が教養をつけるという意味でも役に立つし、大人があらためて読んでいても面白い、日本史の本を紹介します。

 

宝島社文庫で、後藤武士さんという方が書いている「読むだけですっきりわかる日本史」という本です。

 

 

文庫本なので安く、524円で購入可能です。

「読むだけですっきりわかる」シリーズは、他にもたくさんの本がでており、世界史や日本地理などもあり、その本も私は持っていて読んでいます。

 

また、日本史のくくりでは、「読むだけですっきりわかる戦国史」という本もあり、こちらは戦国時代のことが詳細に書かれています。


こちらも、戦国時代の武将達が、どのようにこの時代を生きていったのか、というのが詳細に書かれており、読み応えのある本になっています。

 

この本のおすすめポイントについて、紹介していきます。

 

とにかくわかりやすく、読んでいて面白い

歴史の本のイメージは、堅苦しくて読みづらく、事実ばかりが書かれているので面白くない、という印象がどうしてもありますが、この本は真逆で、

読みやすく、わかりやすい

ことを最も意識して書いている、というのがよくわかります。

 

文章の堅苦しさがまったくないので、読みやすいし、内容もとてもわかりやすいです。

少し、文章を紹介すると、鎌倉幕府の後半で、当時のモンゴル帝国(元)が、日本に攻めて来たときの話で、文永の役、弘安の役と呼ばれている日本軍と元軍の戦い。

この戦は、奇跡的に嵐が発生して、攻めてきた元の船が嵐にあったため、撃退できたという話が教科書に載っていたと記憶しています。

ただ、この戦いで鎌倉幕府は消耗し、結果として鎌倉幕府が終わってしまうのだけど、その理由や時代の流れが、とてもわかりやすく記述されています。

 

勝ったのになんで困るの?元がまた来たの?いやいやそうじゃない。

あのね、戦に勝ったんだよね。ならば当然命懸けで戦った御家人たちに褒美をやらなければならない。やればいいじゃん?いやいやそう簡単ではないのだ。

この時代の褒美はなんだっけ?そう、土地だ。では戦に勝ったときに恩賞として与えられる土地はどういう土地か知ってるかい?

実は滅ぼした相手、つまり戦に負けた相手の領土を奪ってそれをそのまま分け与えていたんだよ。となると、もうわかるよね。

今回の場合、相手は海の向こうだ。だから戦には勝ってもその領土を奪うことはできなかった。

君たちだって目一杯頑張ってご褒美に「よーし、よく頑張った、これはご褒美だ。月の土地だ、いい場所だぞぉ」なんて言われても困るよね。実際にそこに行けるわけでなし。

そんなわけで御家人たちは褒美がもらえず、幕府も満足に褒美を与えることができず困ってしまった。

出典:読むだけですっきりわかる日本史 第5章

このような文章で、まるで話の面白い先生が、生徒に話しかけるようなイメージで文章が書かれており、とてもおもしろく読みやすい、そしてわかりやすいです。

それに、「なぜ鎌倉幕府が終わってしまったのか」という時代と時代のつながり部分を、とてもわかりやすく記述しているので、昔習ったことの点と点がつながって、線になって理解しやすいです。

 

まるで実際に見てきたのか?と思えるほどの、歴史上の人物に対しての深い考察が面白い

この本はただ歴史の事実を記述しているだけでなく、まるで見てきたのか?と思えるくらい、人物に対しての深い考察が書かれているのが、読んでいて面白いです。

 

後世、信長に冠せられた残虐者のイメージ。

だが、現実には信長は母の願いを聞き入れ弟信行を赦した。

それどころか柴田勝家や謀反の中心人物だった林延貞らも許し自らの家臣に組み入れている。

これは現代人の信長への先入観に立脚すると意外だが、実は信長という男は許す男なのだ。ただし許すのは一度に限る。

出典:読むだけですっきりわかる戦国史 第6章

このように、人物に対する深い考察が、読んでいてとてもおもしろいし、単に歴史上の人物が実施したことを羅列するよりも、感情移入して読んでいくことができます。

 

歴史上の人物の負けパターンがためになる

これは、この本に限った話ではなく、歴史を学ぶことでそのような考えになるかもしれませんが・・・

特に、戦国史の話など、様々な武将が戦い、散っていった話をたくさんみることができ、それぞれの「負けパターン」というのがとてもためになります。

 

これは、「失敗は成功のもと」と常々言われる通り、負けパターンというのは大抵似通っているなあ、という印象をもつことができます。

たとえば戦国史の武将の負けパターンですが、大体以下にあてはまるな、と。

 

1.情報不足:相手の戦力を見誤る、味方になるはずの相手が裏切るなど、情報不足によって負ける。

2.政治的敗北:戦の前に、事前に味方を増やさないといけないところで、相手に政治活動で負けてしまい、戦力が整わない。負けるべくして負ける。

3.油断・慢心:意外と多いパターン。戦力的には勝っているはずなのに、知名度などで相手のことを油断してかかってしまい、負ける。

 

・・・なんか、仕事でも似たような感じだなと。

私はSEで、システム構築プロジェクトをいくつもこなしてきてますが、失敗するパターンは大体上記パターンだな、という感じがします。

 

こういうことを学ぶために、歴史というのは学ぶ価値があるんだろうな、と感じます。過去を知り、未来に活かせということでしょう。

 

読むだけですっきりわかる日本史は大人が読んでも面白い!教養をつけることもできて一石二鳥!

ここまで紹介してきたとおり、「読むだけですっきりわかる日本史」は、文章がとても面白く、わかりやすいので、大人が読んでも、とても楽しめる内容になっています。

通勤や出張のときなど、スマホで自分の興味のあることだけを見るのではなく、こういう教養みたいな知識をつけると、自分の人生の役に立つような気がして、おすすめです(笑)